概要
使役者が何らかの理由で変身できない時などに使役者に代わって怪獣・宇宙人等と戦う正義の怪獣のこと。
ドラゴンボールのポイポイカプセルやポケットモンスターシリーズの元ネタになったことでも有名。ちなみに円谷プロはさらに大怪獣バトルでポケモンの設定を逆輸入した。→ポケトラマン
ウルトラセブンに登場したウインダム、ミクラス、アギラが有名だが初期設定では「ウルトラQやウルトラマンの時代では暴れ者だった怪獣たちもウルトラセブンの時代では地球の味方」という趣旨からペギラ、レッドキング、アントラーが登場する予定だった。
この設定の名残か、セブン第1話でアップになったケースの中には、カプセルが五つ並んでいた。ウインダム、ミクラス、アギラ以外の“残り二つのカプセル”に入っていた怪獣については、その後も作品内では語られていない(このうち1つはイカルス星人と対峙した際に喪失してしまっている)。前述したように平成セブンでは人間を入れていた事から、もしかしたら空(あるいは予備)なのかもしれない。
なお、漫画『STORY0』では“ミンティオス”というテレビ本編には登場しなかったガス状のカプセル怪獣が登場しているほか、『ウルトラ怪獣擬人化計画 feat.POPComiccode』では、イカルス星人が上記の紛失したカプセルを秘かに回収し、最後の切り札として使用しようとするも、ゴドラ星人の妨害(?)に遭い失敗するという場面があった(こちらでは、カプセルは最終的にゴドラ星人に回収されているが、中身が何だったのかはやはり最後まで謎のままであった)。
活躍
役目は専ら(ウルトラアイを落としたり盗まれた際の)時間稼ぎや偵察であり、敵との相性の悪さなども相まってイマイチ活躍できないケースが多い。
この関係か基本的には1体しか呼び出さず、よほどの緊急事態でもない限り複数体呼び出す事はない。『ウルトラ銀河伝説』超全集の解説では、3体を同時に召喚するのは稀と記載されている。
ただし、『ウルトラ銀河伝説』ではこれまでの扱いが嘘だったかのような高い戦闘力を見せ、ベリアル配下の怪獣を相手に完勝してみせている。
なお、カプセル怪獣の戦績に関してはどう見てもカプセル怪獣を負けさせるのが目的としか思えないセブンの采配も影響していると思われる(もっとも、相手の手の内を探るためと考えれば自然な場面もあるが)。
ウィンダムの場合
事例1:電子機器を狂わす光線を装備したカナン星人の宇宙船攻略に電子頭脳を乗っけてるウィンダムを出撃させる。
結果:案の定電子頭脳を狂わされてダンに襲いかかってきた。セブンが何とか正気に戻したと思いきや、またも宇宙船に単独で向かわせる。しかも今度は普通の破壊光線を喰らいあっさり倒されカプセルに戻す羽目になった。少なくともミクラスとアギラなら操られることは無かった・・・
事例2:町中でガッツ星人に襲撃された際に、嫌な予感がしてセブンへの変身を止めてウィンダムで様子見。
結果:等身大のままのガッツ星人に「キサマナドアイテニナラン!」とテレポートで翻弄された挙げ句にビルをうっかり破壊(リュウさんにバカヤロー!!と言われても仕方ない)。そのままガッツ星人の円盤のビームで電子頭脳を破壊されて大爆発して死亡する。
ただしガッツ星人は本人も滅茶苦茶強い上に、セブンの戦闘データを入念に研究するほど頭もよく。これに関してはどのカプセル怪獣を出そうが、三体同時に出そうが敗北は避けれなかったと思われる(脚本段階ではミクラスが出撃する予定で、脳波をコントロールされた挙げ句に見せしめに焼き殺されるという、より悲惨な敗北を迎える予定であった)。結果的には本来の目的は珍しく完遂したとも言える。
ミクラスの場合
事例1:ウルトラアイを盗まれて変身できない状態でエレキングに襲われたので、口から放電光線を放つエレキングに対し、よりによって公式で電撃に弱い設定のミクラスを出撃させる(しかも出撃させる前に放電光線は確認している)
結果:パワーを活かした格闘戦ではエレキング相手に優位に立っていたが、エレキングの長い尻尾のリーチで射程外から滅多打ちにされてグロッキー状態になった所を電撃で倒される。こうかはばつぐんだで済む話では無い・・・
事例2:例の如くウルトラアイを雪原のどっかに落っことして変身できないダンが、ガンダーの発生させた零下140度という超低温の環境で、生物型のミクラス(しかも最近は無かった事になってる設定だが、昔の怪獣図鑑には「セブンと同じで寒さには弱い」とか書かれてる)を出撃させる。
結果:ただ立ってるだけでも体力を奪われる状態なのに、ガンダーの飛行能力に翻弄されて攻撃を当てることも満足にできず。ようやく変身したセブンもエネルギーがほぼ空なので、補給の為に離脱し、更に延長戦をする羽目に。奮戦虚しくも敗退。ロボット型のウィンダムを出すべきだったのでは・・・
大怪獣バトルでミクラスが臆病な性格になっているのは、この時のトラウマではないのか・・・?
アギラの場合
事例1:妨害電波で変身できないので、ロボット怪獣であるリッガー相手にアギラを出撃させる。
結果:奮戦するも有効打を与えられず敗北。リッガーはロボット怪獣であるため肉弾戦に怯むことが全く無かった。遠距離攻撃を持たないので光線が撃てるウィンダムやミクラスの方が善戦は出来たはず・・・。ダンが妨害電波を出す無人基地を爆破したはいいものの、ミスで爆発に巻き込まれて気絶してしまい予定よりも長時間戦わせる羽目になったというアクシデントも拍車をかけてしまった。
事例2:またもウルトラアイを忘れて変身できないので、本物のセブンと同等の実力を持つというにせウルトラセブン相手に、アギラ一匹を出撃させる。
結果:ただでさえ実力差がムリゲーレベルなのに、相手の外見に混乱して逃げ惑うばかりで、崖から蹴り落とされる。この時点でウィンダムはガッツ星人に倒されて死亡していたとはいえ、せめてミクラスも出すべきだったと思う(仮に両方出しても混乱するだけかもしれないが)。
現にウルトラマンメビウスではマケット怪獣とはいえミクラスとウインダムがそれぞれボガールとインセクタスを撃破していたり、大怪獣バトルではミクラスがケルビムを撃破するなど、カプセル怪獣自身の戦闘力が決して低くはないことを示す描写がある(低いのはセブンの采配力もとい相手の特性を予想する能力である)。
平成ウルトラセブンでは、怪獣の入っているカプセルが中の怪獣の治療にも使え、人間を中に入れる事も可能である事が描かれていた。『ウルトラマンSTORY0』でも傷ついたミクラスを容れる描写がある。なおザバンギ戦ではウィンダムとミクラスが同時出撃したが、アギラは頭が悪いので二匹の足を引っ張りかねないと出撃は見送られた。
分類
ウルトラセブンに登場
ミラーマンに登場
コールドン(カプセル冷凍怪獣)
ウルトラマンレオに登場
セブンガー(怪獣ボール)
恐竜大戦争アイゼンボーグに登場
ザ☆ウルトラマンに登場
敵キャラである。
ウルトラマンゼアスに登場
ウルトラマンSTORY0に登場
マケット怪獣
ウルトラマンメビウスに登場する、カプセル怪獣の人類版にして超絶科学メテオールの1つ。
詳細はリンク先を参照。
ウルトラ怪獣擬人化計画
ウインダム、ミクラス、アギラ、セブンガーが擬人化されている。
デザインを担当したのはVOCALOIDの動画・同人アルバムなどでイラストを手がけていることで有名な富岡二郎氏。セブンガーに関しては今のところ不明だが、恐らくこちらも富岡氏が担当している可能性が高いと言われている。
4体同時に発表されたわけではなく、最初にウインダムが、やや遅れてミクラスとアギラが発表され、その数年後にセブンガーが発表されてようやくそろい踏みするという形になった。
なお、pixiv上に富岡二郎氏本人のイラストが投稿されている。
アニメ版
公式サイトでは開設当時、LOAD画面にカプセル怪獣3体が登場していたほか、公開されたPVでもセンターを飾るなど大プッシュを受けている。このことから、ストーリーの中心的存在になるのではないかと思われていたが、後日、デザインを担当した富岡氏のツイートにより、どうやら本当にカプセル怪獣が主役に抜擢されたらしいことが判明し、カプセル怪獣ファンを喜ばせた。
その後、詳細が発表され、主人公がアギラであること、担当声優はアギラ役が飯田里穂、ミクラス役が鈴木愛奈、ウインダム役が遠藤ゆりかであることが発表された。
主題歌もこの3名がユニットを組んで担当する(ユニット名は「かぷせるがーるず」)。
この作品でカプセル怪獣が大きな注目を集めたことが、後年セブンガーの追加参戦に繋がった可能性は高い。このままセブンガーにも是非ともアニメへの登場を期待したいところだが、果たしてどうなるだろうか…。
余談
伝説級のクソゲーと称されるSFCのRPG『ガイアセイバー』では、とにかく攻撃が当たりにくいことで知られるゲームであるが、実はこのゲームではカプセル怪獣が鬼神のごとき大活躍を見せるのである。
・命中率100%
・攻撃力が高い
・回数無制限かつ誰でも使える
そのため、最初に入手できる「アギラカプセル」さえ手に入れば後はずっと楽になってしまうのである。
後に「ウインダムカプセル」「ミクラスカプセル」も入手できるが、同時入手のため攻撃力の高いミクラスしか使う必要は無い。
ウインダムの存在価値って一体…。
関連タグ
ウルトラセブン 恐竜大戦争アイゼンボーグ ウルトラマンゼアス ウルトラマンシャドー ウルトラマンメビウス ウルトラ怪獣 ミラーマン怪獣