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はやぶさ(列車)の編集履歴

2019-02-02 11:37:22 バージョン

はやぶさ(列車)

はやぶさ

この項目では列車愛称としての「はやぶさ」について説明する。

列車名としてのはやぶさは、時期により以下に分けられる。


  1. 2009年3月13日まで国鉄ならびにJR九州が運行していた寝台特急の列車愛称
  2. 現在運行中の東北新幹線北海道新幹線の列車愛称

寝台特急「はやぶさ」

H A Y A B U S A

「はやぶさ」のルーツと呼べる鹿児島行きの優等列車は、1942年の関門トンネル開通に伴い設定された「7・8列車」といわれている。実はこの列車は、関門トンネル開業前まで列車番号は3・4列車、愛称名は「」であったのだが、この当時は戦時下だったこともあって特急から名前のない急行に変更されてしまった。もう一つの理由としては長崎行きの「富士」とダブるのを防ぐためだったとも言われている。この7・8列車は戦局の悪化によって1945年に運転を中止した。


戦後

戦後、このルートを運行する急行列車として1950年に「きりしま」「筑紫」が登場。きりしまは1956年に漢字表記の「霧島」となったほか、「筑紫」も新設の東京 - 博多夜行にその名を譲り、新たに「さつま」という列車名に変更となった。

1958年にこの「さつま」を特急に格上げする形で「はやぶさ」が誕生した。九州へ直通する特急列車としては日本で3番目であった


1960年には「走るホテル」とも言われた20系客車での運行を開始している。

また、この年の年末には臨時の「はやぶさ」が東京-熊本間で運行された。この臨時はやぶさは翌年に不定期の列車として分離され「みずほ」の愛称が与えられることとなる。

1962年には「みずほ」が定期列車となり、その翌年には20系化がなされた。


1964年にはこの「みずほ」のうちの大分発着の列車を「富士」として分離させている。

その後の「みずほ」「富士」の変遷についてはみずほ富士の項目も参照されたい。

ともあれ、「はやぶさ」「みずほ」「富士」は姉妹列車といえる関係だったのである。


ちなみに「富士」と「はやぶさ」の違いは、「富士」が日豊本線、「はやぶさ」が鹿児島本線方面への特急であったことである。一時期「富士」が鹿児島まで乗り入れていたことがあったため、日豊本線ルートだった「富士」が「はやぶさ」より長い距離を走っていた。だが1980年のダイヤ改正で「富士」は宮崎発着になったので、「はやぶさ」が九州ブルトレを含む日本の最長運行距離列車の座に返り咲いたのである。


さて、東京発の下り「はやぶさ」は博多駅に到着すると編成の一部を切り離して、短編成で鹿児島駅を目指していたが、1968年にこの切り離した編成を長崎に向かわせることで効率化を図ろうとした。「長崎行きはやぶさ」の誕生である。


1975年からは車両が24系に変更となり、同時に長崎行きは「みずほ」に変更された。翌年には東京発ブルトレでは初の2段式B寝台を投入してサービスの向上を図った。また1985年には編成中にロビーカーが連結されるようになった。編成両数増に対応して、本州内の牽引機にEF66が起用されている。


JR化後

しかし1990年ごろから、徐々にブルートレインの斜陽化が進み始め「はやぶさ」の利用客も減少を始めた。まず、食堂車が売店営業になり、1993年には当時最新の鹿児島本線の電車特急「つばめ」に途中で追い抜かれてしまうようになった。このため鹿児島に行く乗客のほとんどが途中で「つばめ」に乗り換えてしまいさらに利用客が減った。1994年には姉妹列車の「みずほ」が廃止、熊本-鹿児島間も「つばめ」にすっかり客をとられてしまったため1997年には運転区間を東京-熊本間に短縮されてしまう。


さらに1999年には合理化のために九州ブルートレインの名門である「さくら」と併結されるようになった。このとき「さくら」の使用車両は14系15形だったが「はやぶさ」のほうは24系25形だったため、「24系編成+14系編成」という前例のない組み合わせが誕生したことで鉄道ファンの話題をさらった。


2004年には九州新幹線開通に先駆けて西鹿児島駅が「鹿児島中央」駅に変更されたのに伴い、上りのみのイベント列車としてではあるが「はやぶさ」が単独で運転された。しかし2005年のダイヤ改正で「さくら」が廃止されたのに伴い、同じく利用者が低迷していた「富士」と併結することとなった。これに合わせて車両も14系15形に変更された。


しかしこれだけの合理化をもってしても利用客減少に歯止めはかからず、2009年3月13日を持って、寝台特急としての「はやぶさ」は廃止となった。これで、東京を発着する寝台特急は電車特急の「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」のみとなってしまった。


東北新幹線・北海道新幹線「はやぶさ」

JR東日本が東北新幹線において、2011年3月5日からE5系の運用を開始するにあたり、同車を使用する列車に新たに付与した愛称である。列車名に「はやぶさ」が採用されたことに対して、元々は九州のイメージが強い事もあり、沿線の関係者からは戸惑いの声が多数上がった。


「E5系はやぶさ」


それまでの東北新幹線最速列車であるE2系はやて」「やまびこ」の275km/hを上回る、国内最速の最高速度320km/hでの営業運転(当初は300km/h)を行っている。営業列車であり、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」や「みずほ」のように、東北新幹線に新たに設定された最速達種別の列車として位置付けられる。なお、最高速度300km/h以上の列車が「はやぶさ」、最高速度275km/hの列車が「はやて」と区別されている。

ちなみに2018年現在はフランスTGVと並んで世界最速の営業列車である。


しかし、デビュー間もない3月11日に発生した東日本大震災により東北新幹線は運休となった。その後復旧工事が進んだことで4月29日より速度を落とした臨時ダイヤで運行を再開。7月8日からは一部区間で徐行運転が解除された。その後9月23日より約半年ぶりに通常ダイヤに復帰、300km/hによる運転を再開した。2013年3月16日には単独運転を行う列車の最高速度が320km/hに引き上げられ、2014年3月15日には「こまち」を連結する列車を含む全ての「はやぶさ」が最高速度320km/hに引き上げられた。


2016年3月26日北海道新幹線開業においても「はやぶさ」の列車名は引き続き使用。定期列車の運行本数内訳は次の通りに。

運行区間盛岡・青森・函館方面東京方面
東京~新函館北斗10本10本
東京~新青森7本7本
東京~盛岡3本4本
東京~仙台1本1本
仙台~新函館北斗1本1本

停車駅

以下のパターンが存在する。


典型的なパターン(新青森駅または新函館北斗駅発着)

東京駅 - 上野駅 - 大宮駅 - 仙台駅 - 盛岡駅 - いわて沼宮内駅 - 二戸駅 - 八戸駅 - 七戸十和田駅 - 新青森駅 - 奥津軽いまべつ駅 - 木古内駅 - 新函館北斗駅


東海道・山陽新幹線のぞみ山陽・九州新幹線みずほ北陸新幹線かがやきに相当する速達パターンである。

東京駅大宮駅仙台駅盛岡駅新青森駅新函館北斗駅には全列車が停車する。上野駅および八戸駅にはほとんどの列車が停車するが、最速達列車は通過する。

盛岡~新函館北斗間は各駅停車になるものや、一部の駅(いわて沼宮内駅奥津軽いまべつ駅)を通過するもの、主要駅(八戸駅新青森駅)のみに停車するものなどがある。

一部列車は一ノ関駅にも停車する。大宮~仙台間の途中駅(小山駅宇都宮駅那須塩原駅新白河駅郡山駅福島駅白石蔵王駅)は全列車が通過する。


また、ほとんどの列車が東京~盛岡間で秋田新幹線こまちを連結している。


仙台駅盛岡駅発着

東京駅 - 上野駅 - 大宮駅 - 仙台駅 - 古川駅 - くりこま高原駅 - 一ノ関駅 - 水沢江刺駅 - 北上駅 - 新花巻駅 - 盛岡駅


仙台~盛岡間は各駅停車となる。かつてのスーパーやまびこはやてから格上げされたものが多い。E6系を連結しているものも多く、その場合はE6系側も「はやぶさ」表示となる。


区間運転

仙台駅新青森駅間の各駅と新函館北斗駅に停車する。奥津軽いまべつ駅および木古内駅は通過する。現在、1日あたり1往復のみ運行されている。


使用車両・編成

全列車でE5系が使用される。ほとんどの列車がこまちで使用されるE6系を連結しているが、仙台駅盛岡駅発着の列車はE6系もはやぶさとして運行される。

北海道新幹線開業後はE5系とほぼ同仕様のH5系も使用される。


余談

「はやぶさ」は公募で7位で、1位の「はつかり」、2位の「はつね」、3位の「みちのく」、5位の「はやて」などがあったが、これらを抑え、「親しみやすさとスピード感がある」ことから「はやぶさ」が採用された。


関連タグ

はやぶさJAXA探査機「はやぶさ」についてはこちらを参照されたい。タグとしては両者が混淆している。


JR東日本JR北海道

東北新幹線北海道新幹線

E5系H5系E6系:「はやぶさ」に使用される新幹線電車。

はやて やまびこ なすの スーパーこまち こまち 列車愛称


JR九州

さらば、九州ブルトレ

富士/さくら/みずほ:九州ブルトレ時代の姉妹列車。うち二つは同年に新幹線愛称に揃って返り咲くことになった。

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