図鑑データ
「響だよ。その活躍ぶりから不死鳥の通り名もあるよ。」
史実の駆逐艦については→響(駆逐艦)。
了解、概要、出撃する。
暁型四姉妹の二女。姉妹で唯一大戦を生き延びた幸運艦であり、『不死鳥』と『信頼』の2つの異名を持つ。
ちなみに史実の響(2代目。特型22番艦)の竣工・就役は1933年3月31日と、四姉妹の中では一番遅い(他の三隻は1932年に就役している)。また特型一門全体を通して一番最後に就役した艦でもある。
容姿だね。
腰まである銀髪にブルーグレイの瞳。
服装は暁型四姉妹で共通して白と紺のセーラー服を着用しているが、彼女は姉の暁と同様に前鍔の付いた紺の戦闘帽形略帽をかぶっている。黒ニーソを着用している。
「Ⅲ」の銀バッジは帽子の左側。
ハラショー、こいつは性格を感じる。
姉の暁とは対照的に物静かで大人びた様な喋り方をするクールビューティー。ロシア暮らしが長かった影響で、気が緩むとロシア語を話す癖があり、会話の所々に交じっている。
敵との交戦時においてもそれは変わらないが、夜戦開始時にはかの赤軍兵の猛攻を彷彿とさせる叫びを披露している。水雷屋の矜持か、歴戦の駆逐艦としての意地か、いずれにせよ身の内に秘める闘争心は強く熱いようだ。
彼女のクールぶりは加賀と同じく感情表現が苦手な結果なのかも知れない。
2016年以降の更新で姉妹仲に関連する期間限定ボイスも追加されており、どれも姉や妹をフォローするような言動を見せる傾向にある。他の姉妹より前世(?)が長かった影響かもしれない。
提督との関係は一般的な上司と部下と言った感じだが、どういう訳か時々つっけんどんな物言いをする事がある。
「司令官、何だい?」
このクールで掴みどころのない性格から、姉妹をさりげなくフォローしながら第六駆逐隊を支える“陰の功労者”とする向きと、実は何も深いことなど考えておらず行き当たりばったりで生きている“フリーダム響”かのどちらかで、提督たちのイメージはおおよそ大別される傾向にある。
そんな彼女もケッコンカッコカリ時にはなかなかぶっ飛んだ質問をしてくる。
「司令官、愛とか恋とかって…なんのことなんだ…?えっ?教えてくれるのか?」
提督諸氏は行動次第で憲兵さんに連行される事を覚悟の上で答えてあげよう。
性能か、いい響きだな。嫌いじゃない。
幸運艦として名高い雪風と同様、過酷な戦場に赴きながらも終戦まで生き残った幸運艦であるが、運のパラメーターは普通。
これは雪風がほぼ無傷で乗員も無事だったのに対し、響は幾度の艦首破損(切断した事さえある)や乗員の戦死や病気など多くの困難があった事に由来するものと思われる。
なお、後述するヴェールヌイへの改装によって運が20まで向上するが、それでも「終戦まで生き残った艦」の最終ステータスとしては低めの数字(例を挙げると長門や鳳翔の最終的な運は『30』である)。
但し、随伴艦が全滅しながらも自らは生還してきた雪風のように死神などと呼ばれ味方から忌み嫌われるような事はなく、どんな損傷を受けながらも沈まず戦列復帰を果たす事から不死鳥と形容された。
また、第三次ソロモン海戦・レイテ沖海戦・天一号作戦などの艦隊が壊滅的被害を被った海戦には修理中でことごとく出撃していなかった事も関係している。
「不死鳥の秘密は、修理のタイミングにもあるんだよ」
史実
暁・雷・電と第六駆逐隊の姉妹を失った響は、第六駆逐隊解隊後連合艦隊附属となり、末期時には第七駆逐隊に所属していた。
当時の第七駆逐隊も潮のみ生き残っており(ほかに曙も終戦時に生き残っていたが、こちらはマニラ湾で大破着底状態にあった)、死に損ないの寄せ集め同然な部隊だった。
その上、潮は終戦時に修復中であり、武装を響に受け渡している事から響・潮が実際に行動を共にした事はないとの事。
僅かな間だが、霞も第七駆逐隊に所属していた(霞はその後天一号作戦に参加、戦没)。
また、2015年冬季に開催された期間限定イベント『迎撃!トラック泊地強襲』で実装された朝霜とも、天一号作戦の直前に蝕雷してしまった際、曳航してもらい呉に戻ることが出来たという縁がある(朝霜は天一号作戦に参加、戦没している)。
1945年8月15日(終戦日)の午前7時ごろに米軍の爆撃機に対し日本海軍最後の発砲を行っている(この時潮から預かった主砲を用いたというのは誤りで機関砲による対空射撃のみ。ただし、7月20日のB-29撃墜時には主砲発砲の記録がある)。
ちなみに『艦これ』に登場している駆逐艦で終戦時まで生き残ったことが確認されている艦は、響のほかに神風・春風・長月・菊月・曙・潮・初春・初霜・雪風・沖波の11隻がいるだけ(※)。
戦後は武装解除された上で復員船として人員輸送に従事し、その後賠償艦としてソ連に引き渡された。
なおソ連における艦名はヴェールヌイ(Верный)と言い、これは「真実の、信頼できる」と言うロシア語の形容詞である。
さらに第一線を退いた後はデカブリスト(Декабрист)(1825年に貴族の将校らが起こした反乱の中核となった「十二月党員」の意味)に名を再度改め、練習艦として1953年頃まで使われていたらしい。
最終的には1970年頃に標的艦として沈められたが、役目を終えた艦が標的艦として沈められるのは世界の軍隊ではごく普通であり悲観することではない。旧日本海軍の後継組織である海上自衛隊のDDG(長距離防空護衛艦)第1号だった「あまつかぜ」も退役後は標的艦となって沈み、米軍も大戦中に数々の武勲を挙げた空母サラトガをはじめとした自軍の艦艇を原爆実験の標的艦として沈めている。
現在でもウラジオストク沖カラムジナ島の海底に沈んだ姿が残っており、ダイバーのスポットとなっている。
※神風、潮、曙、初春、初霜、沖波は1956年までに解体。また早霜にも残骸が水上に現存しているとする説があるがそちらは未確定。
改二ことヴェールヌイが加わったようだね。
2013年9月11日のアップデートにて、響改から更にこのヴェールヌイへの改造が可能となった。
もちろん更なる戦力アップが期待出来るが、一方で名前が本当に「Верный」に変わってしまう。
提督によっては暁型、ないし第六駆逐隊としての響とどちらを取るか、悩みどころかも知れない。
なお改造に必要なレベルは70と駆逐艦の中でもかなり高い。
…響を愛用する方は是非頑張ってレベルを上げて頂きたい。
更に2014年1月29日のアップデートでは、ヴェールヌイを秘書艦に任命した時の放置ボイスと時報ボイスが追加された。
午前3時の時報で提督に膝枕しようとしたり、遠征や訓練を厳しく提言したり(訓練がきついと言われて反省する所も見せる)など見た目以上に大人びた印象を与える。
これは終戦まで生き残り、ソ連に引き渡された後も長い間生き残っていた事も関係しているのかもしれない。
カレーは作れないが、昼食にはピロシキを渡してくれたり、夕食にはボルシチを作るなどロシア料理を作るのは上手いようだ。
しかし前述した史実での彼女の背景を考えると放置ボイスの「大丈夫だよ、私は一人でも…」は少し切なくなる。
ちなみに第六駆逐隊では唯一、酒を嗜む。
鎮守府カウンターバーで深夜に並ぶのはウイスキー。本格的である。
早い段階で実装された改二だけに、後発組に戦力差で水をあけられてしまった時期が長い。
しかし2015年後半以降度重なる微強化が入っており、それまでに登場した強力な改二駆逐艦たちとの棲み分けがしやすくなってきている。
メディアミックス
駆逐艦組の中でも人気の高い第六駆逐隊の一員としても、終戦まで生き残ってしまったエースとしても登場する割合が多い。
クールキャラのお約束なのか、ギャグパートなどでクール天然化が進んでいる。
主に第六駆逐隊の一員として印象深い登場をしている。
「ばーしぱす 隊逐駆六第(すぱしーば 第六駆逐隊)」と描かれた第六駆逐隊の無事を祈った掛け軸を描いたのが響である事が明言されている。
一緒に描かれた電の「!すでのな」掛け軸と字体が同じなのが涙を誘う。
またロシア艦ヴェールヌイとしての記憶が戻る回もある。加賀はみんなを守るために強くならなければいけないと思っているからだと推測していた。
暁・雷・電との絆によって響の帽子をかぶり直し、第六駆逐隊の絆を再確認する回であった(余談だがこの回に感動した一部の提督は「響はヴェールヌイにはしない」という方針を決めている模様。どうするかは個人の判断でどうぞ)。
以後の回でも響が感傷的になったり白いものを見るとヴェールヌイになりかけるというネタがあったが、第136回にてあきつ丸との特訓により、大発を運用する際はヴェールヌイ化するが、自力で元に戻れるようになった。...ただし元に戻る方法はあきつ丸の「白から黒になる方法(つまり改造)」を参考にしているので、響に戻るにはごはんを沢山食べる必要がある。
第六駆逐隊と天龍型がメインの話である故、第六駆逐隊の一員として登場。
冒頭の魚雷射撃訓練では第六駆逐隊で一番の成績を残している。
また、暁を大事にする一方でからかう場面もあるなど彼女のパートナーとしてもよく務まっている。
第六駆逐隊がメインな為、彼女も登場。
雷と電が艦娘として戦っている事に驚く役回り。
オムニバスストーリーで公式監修の度合いが強い一作。
第2話が響のメイン回となる。
響が時折ロシア語を喋る理由を日向が疑問に感じたり、海岸で一人貝殻に耳を当てて音の響きを聞いていたりする。
戦闘シーンでは潜水カ級に対し、五十鈴との連携で爆雷による対潜攻撃を成功させる。
最後、現在の「名前を継ぐ艦」の紹介では、海上自衛隊のひびき型音響測定艦「ひびき」の紹介をしており、ヴェールヌイの対潜能力が高い理由が恐らく「ひびき」の影響もある事を匂わせている。
なお「ひびき」の名称は響灘に由来しており、同型2番艦は播磨灘を由来とする「はりま」である。
響と同じく終戦まで生き残り、賠償艦として引き渡された者同士である雪風との絡みが多い。
雪風からは「響さん」と呼ばれている。
「着任ノ書」掲載のリプレイ「温泉娘の曳航」ではPCの一人で、鎮守府「まぼろしの富士見温泉」に所属する富士見第六艦隊の一員。演じるのは、漫画家でロシアにも詳しい速水螺旋人氏。
T提督の命令に「やるさ」ではなく「ヤだ」と返して逃げる不敵な性格で、その後捕まってお仕置き部屋へ放り込まれた。負けず嫌いでもあり、挑発的な態度を取る電撃サイコロ船団の島風に対して「本当は活躍しなかったくせに」、天龍と龍田には「旧式ども」と挑発し返す。その上にストーム(要するに破壊行為)を掛けようと企む為、旗艦の瑞鶴には「好戦的すぎて第六駆逐隊を追い出されたに違いない」と思われる。そんなせいで「入れ墨がある」疑惑まで掛けられる事態に。
実は恋愛に長けている(=プレイ途中に判定を行う際、【長所】として《恋愛》を獲得している)が、基本的には全部耳学問であった(=その判定には失敗した)。
決戦フェイズでは軽母ヌ級に攻撃される瑞鶴をかばい、重巡リ級を(行動不能になった愛宕の声援を受けて)撃沈した。
テレビアニメ版の響
台詞の大半が「ハラショー」を占めるハラショーマシンと化している。クールで寡黙な性格は相変わらずで、第六話ではヒートアップして収拾がつかなくなった姉妹達を冷静に宥めている。この回では夕張が作ったアルミ鍋をかぶり、そのシュール可愛い様子は鍋響と称されている。
更に「TVアニメ『艦隊これくしょん -艦これ-』キャラクターソング “艦娘乃歌” Vol.1 」にて、他の姉妹を差し置いて響単体のキャラクターソングまでリリース。
曲名は「どこまでも響くハラショー」(なお、この曲内で「ハラショー」と11回も言っている)。
やはりテレビアニメ版の響はハラショーなのだということを誰もが痛感するのだった。
マインクラフト(深これ)
マイクラのMODである深これにも中ボスの一人として登場。
ケーキをあげると艤装のあるなし+帽子の有無&アルミ鍋を選択できる。鍋を被るのと六駆で唯一うつぶせで寝るのがデフォルトの待機モーションで既にフリーダム響っぽい要素があるのだが、一番のフリーダム要素は影MODでとある設定にすると全身が光り輝くという謎仕様だろう(影MODの仕様の影響だと思われる。要検証)。
さて、関連イラストやりますか。
司令官に関連タグみたいだよ。
艦隊これくしょん 艦娘 駆逐艦娘 ヴェールヌイ(艦隊これくしょん)(Верный) 響(駆逐艦)
特型駆逐艦における姉妹艦
暁(艦隊これくしょん)/雷(艦隊これくしょん)/電(艦隊これくしょん)・・・作中での暁型
曙(艦隊これくしょん)/潮(艦隊これくしょん)・・・作中での綾波型。また生存組同士でもある。
その他復員船を務めた生存組
鳳翔(艦隊これくしょん) 葛城(艦隊これくしょん) 鹿島(艦隊これくしょん)
酒匂(艦隊これくしょん) 雪風(艦隊これくしょん) 神風(艦隊これくしょん)
響繋がり
響(ウィスキー)を呑む響