JR東日本 上野駅
1883年7月28日、日本初の民間資本による鉄道である日本鉄道により本駅から熊谷駅まで(現在の宇都宮線と高崎線の一部)が開通した際に開業した。
長らくの間、東北・常磐・上越・信越各線方面への長距離列車のターミナルとして重きをなしてきたが、東北・上越・北陸新幹線の開業、さらには湘南新宿ライン・上野東京ラインの運転系統新設によってその地位には変化が生じてきている。
上野東京ラインの開業により、上野駅の利用者数が激減することが予想されたが、既に地上ホームが閑散しており大半が品川・川崎~浦和以北、南の利用になっており、特に品川駅~大宮駅間は新幹線連絡輸送の途中駅になってしまった影響は大きい。
一応日中は常磐快速線と東北本線唯一の乗換駅でもあるため、まだ上野東京ラインの本数が少ない現在でも茨城県民と柏市を中心とする一部千葉県民のライフラインとしての機能は辛うじて残っているが、それすらもつくばエクスプレス開業により秋葉原に奪われつつある。
東京メトロ 上野駅
1927年12月30日、日本初の地下鉄である現銀座線の本駅から浅草駅までの区間の開通時に開業した。現在は銀座線と日比谷線の2路線が乗り入れている。
東京メトロを経営している東京地下鉄株式会社本社の所在地はここにあり、日比谷線の1・2番出口に直結する。また、銀座線の5a出口の方も上野マルイと直結している。
JR東日本各路線のホーム、特に山手線ホームからは遠く離れており、距離的には京成上野駅からともそうそう変わらない。
銀座線の発車メロディーには森山直太朗の「さくら(独唱)」の一部が使われている。
当該記事を参照。都営大江戸線方面に直結する地下通路でヨドバシカメラマルチメディア上野店1号店と直結している。
利用状況
近況
JR東日本
- 2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員は、187,536人である。
- JR東日本の駅では12位で、以前なら川崎駅、京都駅、名古屋駅等と争っていたものの次第に差が開き、これらの争いから脱落している。
- 特に上野東京ライン開業後は、既に地上ホームは閑散としている状態である。
- 因みに非定期利用の割合が多く、新幹線の駅としては高崎駅や宇都宮駅に比べても少ない。
- 公園口は東京国立博物館や東京芸術大学などにほど近く、アカデミック、アーティスティックな雰囲気が漂うが、不忍口はアメ横に近く雑然とした雰囲気であり、入谷口はゲイバーの集まる地域であるなど、改札口や訪問者の意識によって全く異なる印象を受ける駅である。
- かつては13番線のトイレはハッテン場として知られており、入谷口付近にはゲイの集まる書店があり、上野公園のそばにはゲイ映画専門の映画館があった。現在はいずれも無くなっているが、上野は今も日本有数のゲイタウンである。
東京メトロ
- 2017年(平成29年)度の1日平均乗降人員は、213,020人である。
利用状況比較表
事業者名 | JR東日本 | 東京メトロ | |
---|---|---|---|
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 181,244人 | 362,488人 | 213,522人 |
2009年(平成21年)度 | 178,413人 | 356,826人 | 207,635人 |
2010年(平成22年)度 | 172,306人 | 344,612人 | 204,449人 |
2011年(平成23年)度 | 174,832人 | 349,664人 | 201,602人 |
2012年(平成24年)度 | 183,611人 | 367,222人 | 212,509人 |
2013年(平成25年)度 | 181,880人 | 363,760人 | 211,539人 |
2014年(平成26年)度 | 182,468人 | 364,936人 | 210,379人 |
2015年(平成27年)度 | 181,588人 | 363,176人 | 207,240人 |
2016年(平成28年)度 | 182,693人 | 365,386人 | 209,130人 |
2017年(平成29年)度 | 187,536人 | 375,072人 | 213,020人 |