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ウルトラマンギンガSの編集履歴

2021-04-06 23:01:56 バージョン

ウルトラマンギンガS

うるとらまんぎんがえす

『ウルトラマンギンガS』とは、特撮ドラマ群『ウルトラシリーズ』の一作品。『ウルトラマンギンガ』の続編。

強くあれ!強くなれ!英雄(ヒーロー)になれ!(OP主題歌より引用)


概要

ウルトラマンギンガ』の続編。現在では新世代ヒーローズシリーズの第二作目として扱われることも多い。

前作の主人公・礼堂ヒカル/ウルトラマンギンガに加え、もう一人の主人公にして主役ウルトラマンのショウ/ウルトラマンビクトリーが新たに登場し、主人公のバディ体制が構築された。また、前作では存在しなかったギンガの強化形態も誕生した。

キャストは一部を除いてほぼ一新されているが、後期ストーリーからは降星町の仲間たちがゲスト出演している。


学校という極めて狭い範囲が舞台だった前作から一転して、従来のような都市部が舞台となった。また、制作における余裕ができたことから、テレビシリーズとしては久しぶりに市街地戦が行えるようになり、前作では登場しなかった防衛チームが復活するなど、ストーリー・特撮共に前作からさらにボリュームアップした。

本作最大の特徴として、地底の民「ビクトリアン」が登場し、第三勢力に近い役割を担っている。それに伴い、地底世界も描写され地下鉱石「ビクトリウム」がストーリーの鍵となり、終盤におけるビクトリウム・キャノンを巡る展開に繋がっていく。なお、こうした展開はこれまでのシリーズ同様人類の科学技術の暴走をテーマとしているが、本作では福島での原発事故後の世相を意識しているという。


後に「新世代ヒーローズ」製作チームの中心となる田口清隆氏が初めて参加したウルトラマン登場作品でもある(田口氏はそれまで『ウルトラゾーン』『ネオ・ウルトラQ』など、ウルトラマンが登場しない円谷作品に携わっていた)。


前作より話数が増えた全16話構成で、『新ウルトラマン列伝』内で7月~9月初頭、11月~12月の2期に分けて8話ずつ放送された(次回作『X』はさらに話数が追加され全22話、そして単体番組となった『ウルトラマンオーブ』以降は全25話体制に固定されている)。


評価

本作の放送終了後、スピンオフ作品『ウルトラファイトビクトリー』が放送された。

次回作『ウルトラマンX』では本作を含めた過去シリーズとの関係を一旦リセットし、以降の作品も過去作と繋がりを持ちながらも独自路線を歩むこととなる。一方、ストリウムブレスを始めとした歴代キャラの力を借りる展開や『10勇士』で行われたウルトラマンゼロとのコラボなどは後のシリーズ展開でも見られている。


メイン監督である坂本浩一氏がアクション重視の作風なこともあってか、ナパーム爆発やオープンセットなどの量が前作の『ギンガ』よりも多くなり、『銀河伝説』を彷彿とさせるスピーディーな戦闘シーンは後々の『ファイトオーブ』や『ギャラクシーファイト』にも生かされている。

無論、放送当時ではこのスピード感のある演出が今まであまりなかった試みで斬新だと言う好意的な意見もあった一方、ウルトラマン特有の重量感がないと一部の視聴者に批判を受けていた所もあった。坂本氏もこれらの意見を受けてか、後に自らが再びメイン監督を務めた『ウルトラマンジード』では大規模な爆発やオープンカット、スピーディーな演出をある程度抑えることでウルトラマンや怪獣の巨大感の描写を更に強化しているので、気になる人は『ジード』以前と比べて見ると雰囲気の違いを楽しむ意味でも面白いかもしれない。


本作は続編モノでありながら新設定を積極的に採用しており、大迫力の特撮を含め本作で培われた要素が後のシリーズにも多かれ少なかれ影響を与えている。

また、この時期に制作に携わった坂本氏や田口氏は後々のウルトラシリーズに大きく関係を深めていくことになる。

その点を鑑みると、本作はむしろ前作以上に『新世代ヒーローズ』の礎を築いた作品と見ることもできる。


あらすじ

舞台は前作から2年後の世界。

とある事件をきっかけに防衛チーム・UPGに入隊した礼堂ヒカル、そして地底からやってきた青年・ショウが謎の鉱石「ビクトリウム」を狙う侵略者に立ち向かう。


戦いの中で次第に信頼を深めていくヒカルとショウ。一方、侵略者・チブル星人エクセラーはビクトリウムを利用し、2年前にギンガに倒された"グランドマスター"の復活を目論んでいた。

果たして、ヒカル達はエクセラー、そしてその背後に暗躍する存在を撃ち倒し、地球の平和を守ることができるのだろうか?


登場人物

特捜チームUPG


地底の民・ビクトリアン

  • ショウ
  • キサラ
  • サクヤ
  • レピ
  • カムシン
  • ヒヨリ

降星町の仲間たち

※後半シリーズ(第9話)から登場

  • 石動美鈴
  • 渡会健太
  • 久野千草

ウルトラマン


怪獣・宇宙人

上記以外はスパークドールズを参照。


放映日程

話数サブタイトル登場怪獣
1切り拓く力シェパードン EXレッドキング
2ギンガVSビクトリーエレキング
3孤高の戦士インペライザー キングジョーカスタム
4強さの意味シェパードン グドン サドラ
5仲間と悪魔巨大ヤプール バキシム
6忘れ去られた過去シェパードン ゴモラ ファイヤーゴルザ
7発動!マグネウェーブ作戦シェパードン ガンQ ファイヤーゴルザ ファイブキング
8朝焼けの死闘シェパードン ファイブキング EXレッドキング エレキング キングジョーカスタム
9取り戻す命シェパードン ベムスター ベムラー
10未来への聖剣シェパードン ベロクロン ドラゴリー
11ガンQの涙アクマニヤ星人ムエルテ ガンQ
12君に会うためにメトロン星人ジェイス ゾアムルチ インペライザー
13分裂!UPGバードン ガッツ星人ボルスト
14復活のルギエルゼットン星人ベルメ ハイパーゼットン ダークルギエル ビクトルギエル
15命という名の冒険ビクトルギエル
16明日を懸けた戦いビクトルギエル ダークルギエル バルキー星人 イカルス星人 ナックル星人グレイ ゼットン星人ベルメ チブル星人エクセラー

主題歌

  • オープニングテーマ:THE ALFEE『英雄の詩』
  • エンディングテーマ:ボイジャー feat.ウルトラマンギンガ『キラメク未来 〜夢の銀河へ〜』

映画

2015年3月14日に、劇場版『決戦!ウルトラ10勇士!!』が公開。

ティガからゼロまでの歴代平成ウルトラマン達が客演した。

詳細はリンクを参照。


小説

マウンテンピーナッツ

『S-Fマガジン2015年1月号』に掲載された外伝短編小説。

著者は小林泰三。イラストは鷲尾直広。

久野千草が主人公であり、『ギンガS』の前日談と言える内容であるが、同作の世界観とはかけ離れたハードでシリアスなストーリーや、劇中に登場する過激な環境保護団体『マウンテンピーナッツ』の暴挙等、読者からは賛否が分かれている。

詳細はリンク先を参照。


余談

本作以降、ヒカルとショウは他シリーズにゲスト出演する際はUPGの制服を着用している。


ウルトラシリーズとして初めて、日産自動車との共同プロモーションを行なっている。初代リーフがUPG専用車両として登場し、実際の車両同様に予備電源としての使用描写があるなど、気合いの入ったプロモーションとなっていた。

この日産とのコラボレーションは、以降の「新世代ヒーローズ」でもたびたび展開されている。


キャストには坂本氏が推薦した人物が多く、特にショウ役の宇治清高氏は本編にてキレのあるアクションを披露している他、劇場版では鍛え上げられたマッスルボディを拝むことができる。


関連イラスト

ウルトラマンギンガS

Strium brace生きるという事は、冒険


関連タグ

ウルトラマン 新世代ヒーローズ 新ウルトラマン列伝


帰ってきたウルトラマン:企画時点では初代の続編とされ、ウルトラマンも同一人物とされていた。


仮面ライダーBLACKRX前作の完全な続編であり、2作品続けて同じ主人公が活躍した特撮番組繋がり。


ウルトラマンギンガ→本作(→ウルトラファイトビクトリー)→ウルトラマンX


外部リンク

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