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アーモンドアイの編集履歴

2021-07-17 01:41:56 バージョン

アーモンドアイ

あーもんどあい

アーモンドアイは、2015年生まれの日本の競走馬である。牝馬。

経歴

2015年3月10日生まれ(18世代)。シルクレーシング所属。国枝栄厩舎。

父は顕彰馬ロードカナロア、母はエリザベス女王杯優勝馬フサイチパンドラ

母の父は大種牡馬サンデーサイレンス

馬名の由来は、美人とされる瞳の形から。


2017年(2歳)

2017年の新馬戦ではクリストフ・ルメールを背に1番人気(1.3倍)に推されるも、ニシノウララに敗れて2着。

続く未勝利戦は1.2倍の1番人気に応えて快勝。


2018年(3歳)

年明け初戦のシンザン記念(GⅢ)では騎手戸崎圭太に代わったが、これも勝利。


桜花賞(GⅠ)

「ニューヒロインだ!アーモンドアイ!恐るべし切れ味!」

騎手が再びルメールに戻った4月8日桜花賞(GⅠ)では前年阪神ジュベナイルフィリーズを制し、ここまで4戦無敗のラッキーライラックとの2強対決となったが、彼女を退け一冠目。


優駿牝馬(オークス)(GⅠ)

「横綱相撲アーモンドアイ二冠達成!!」

続く優駿牝馬(GⅠ)はリリーノーブルの追撃を退けて二冠目。奇しくもこの日(5月20日)はルメールの39歳の誕生日でもあった。


秋華賞(GⅠ)

「これが、新たな歴史を作る馬!平成最後の三冠牝馬!!アーモンドアイ!!この馬には、三冠すらも通過点!」

10月14日牝馬三冠を賭けて秋華賞(GⅠ)に直行。逃げるミッキーチャームを交わして1着でゴール。ジェンティルドンナ以来6年ぶり5頭目の牝馬三冠に輝いた。


ジャパンカップ(GⅠ)

「強い強い!3歳牝馬!新たな栄冠を、新たな冠を手にした3歳牝馬!末恐ろしいこの馬アーモンドアイ!!何というタイム!2分20秒6!信じられないタイムで駆け抜けました!」

11月25日に開催されたジャパンカップでは、この年の大阪杯(GⅠ)を制したスワーヴリチャード、前年のジャパンカップ優勝馬シュヴァルグラン、前年の菊花賞キセキ、2年前に菊花賞と有馬記念を勝ったサトノダイヤモンドなど、実績十分の牡馬及び古馬達と初めて対決することになった。

単勝オッズ1.4倍に支持されたアーモンドアイは、先頭を走るキセキを2番手~4番手の当たりで窺うと、最後の直線200mでキセキをかわして一気に先頭に立ち、そのままゴールイン。

なおこの時のタイムは2分20秒6、ジャパンカップどころか世界の2400mの記録を更新するワールドレコードを叩き出している。


この年は牝馬三冠に加え、上記のジャパンカップの世界記録を含む無敗の成績が評価され、平成最後の最優秀3歳牝馬と年度代表馬を両方とも満票で受賞している。

年度代表馬の満票は2000年テイエムオペラオー以来18年ぶり5頭目であるが、去の4頭はいずれも牡馬だったため、牝馬としては初の快挙となった。


2019年(4歳)

ドバイターフ(G1)

緒戦としてドバイに渡り、3月30日に開催されるドバイターフに出走し1番人気で快勝。ヴィブロスとの日本馬1,2フィニッシュを決めた。


安田記念(GⅠ)

ジャパンカップ以来の国内復帰となったアーモンドアイの次走は安田記念に決まった。

しかし、追い込みが届かず、同じくシルクレーシング所属馬のインディチャンプの3着に敗れた。


天皇賞・秋(GⅠ)

「これがアーモンドアイです!!」

秋シーズンの初戦は前哨戦を挟まずに天皇賞(秋)に挑んだ。

3歳皐月賞サートゥルナーリアダービーワグネリアンマカヒキ、他にもアルアイン・スワーヴリチャードなどGⅠ馬が10頭も集う超豪華な顔触れとなった。

好スタートを切ると道中6番手辺りに付けて、直線に向くと最内を選択しそのまま加速。2着のダノンプレミアム以下を置き去りにしてGⅠ6勝目(令和になってからは初めて)を飾った。

単勝オッズ1倍台で天皇賞(秋)を勝利したのは、三冠馬ミスターシービー(1984年)以来35年ぶり、タイムは1分56秒2でトーセンジョーダン(2011年)のレコードに僅か0.1秒及ばなかった。


有馬記念(GⅠ)

天皇賞の次走は、香港カップを予定していたが、発熱により回避。

有馬記念のファン投票で1位に選ばれたこともあり、12月10日にルメールを背に出走することを表明した。(当初ルメールが騎乗予定だったフィエールマン池添謙一が代わりに騎乗。)


レースは中団から外側を通り先行馬の様子を伺う形になり、最後の直線で一瞬先頭に立つも、最後は伸びを欠き、最初で最後の対決となったリスグラシューに大きく突き放されて、まさかの9着に沈み、初めて掲示板からも外れる結果となってしまった。

敗因としては、中山競馬場が初挑戦だったことや、2500mという未経験の距離などが挙げられた。


2020年(5歳)

ドバイターフ(中止)

仕切り直しを図る陣営は、昨年勝利したドバイターフに照準を定め、3月18日に日本を起ち、ドバイへと向かった。

しかし、折からの新型コロナウイルスの流行によって、3月22日に競走そのものが中止となってしまい、走ることのないまま日本に帰国することとなった。

なお、コロナで強化された検疫の関係により、ルメールは帰国から2週間の騎乗停止措置となっている。


ヴィクトリアマイル(GⅠ)

「現役最強馬アーモンドアイ、ここにあり!!」


アーモンドアイの5歳初戦はヴィクトリアマイルに決まった。

迎えた本番では新型コロナウイルスにより無観客開催となったが、前走で大敗しながらも単勝1.4倍に支持された。

迎え撃つは昨年の優勝馬でレコードホルダーのノームコア、昨年のオークス馬ラヴズオンリーユー、同世代で出遅れながらも直近の重賞を3連勝と波に乗るサウンドキアラなどのメンバーが顔を揃えている。


レースは中団より前めで陣取ると、最後の直線で4番手から逃げを打ったトロワゼトワルを一気にかわし、ノーステッキのまま2着のサウンドキアラに4馬身差を付ける圧勝。ついに芝GⅠ最多の7勝目を飾った。

タイムは昨年のノームコアが記録した1分30秒5にコンマ1秒差の1分30秒6だった。


安田記念(GⅠ)

5月23日、アーモンドアイの疲労が少なかったことから、陣営は中2週という短い間隔ながら安田記念への参戦した。

日本馬として史上初のGⅠ8勝(中央・海外)への挑戦、前年三着のリベンジが期待された同レースには前年春秋マイル覇者インディチャンプ、前年桜花賞馬グランアレグリア、前年香港マイルの勝者アドマイヤマーズといったマイルのトップクラスやセイウンコウセイミスターメロディなとといったスプリントGⅠ馬などが参戦した。


遅れてのスタートとなったアーモンドアイは、スプリンター中心の先団から離れるように走っていたグランアレグリアの後方につく。

やがて外に追い出して最後の直線に勝負を掛けるも、先団を躱すようにトップに立ったグランアレグリアには及ばず2着となった。


天皇賞秋(GⅠ)

「歴史に残る、見事な偉業達成です」

クラシック戦線ではデアリングタクトが無敗の三冠牝馬となり、コントレイルが令和初の三冠馬になるという偉業ラッシュが続く中、アーモンドアイは芝GⅠ最多の8勝目を賭けて天皇賞秋に出走した。


前年の秋華賞馬で当年の宝塚記念を勝ったクロノジェネシス、春の覇者で同一年春秋連覇を狙うフィエールマン、グランプリホースのブラストワンピース、アーモンドアイと何度も戦っているキセキなど好メンバーが揃う中でアーモンドアイは7枠9番に入った。


レースはダノンプレミアムがハナを奪う中でアーモンドアイは前から4・5番手を窺う位置に付け、残り200mで先頭に立つと、後ろから迫ってきたフィエールマンとクロノジェネシスを抑え込み、1着でゴールイン。

この瞬間、シンボリルドルフ以来長きに渡って阻んできたGⅠ7勝の壁が遂に破られた。

また、天皇賞秋の連覇はシンボリクリスエス以来17年ぶり、そして牝馬では初めてであった。


ジャパンカップ(GⅠ)

「最後も飾りました! 最強のまま、ターフに別れを告げます!」

「最後まで、最強女王は最強でした。」

三冠牝馬デアリングタクトと三冠馬コントレイルがジャパンカップ参戦を表明すると、アーモンドアイもジャパンカップに参戦を表明、同時にこの競走を最後に引退することを発表した。


出走馬には上記のコントレイルとデアリングタクトの他、厩舎の後輩カレンブーケドールやグローリーヴェイズ、前年の菊花賞馬ワールドプレミア、4年前のダービー馬マカヒキなどが顔を揃えた。


レースはキセキが果敢に大逃げを打つ中でアーモンドアイは前から4番手の位置に付けると、最後の直線で足が一杯になったキセキを一気に捕らえ、迫ってくるコントレイルとデアリングタクトなど4頭を抑え込み、2年ぶりとなるジャパンカップの勝利を挙げると共に、新記録の芝GⅠ9勝目を挙げて有終の美を飾った。

ちなみにこの後に2着にコントレイル、3着にデアリングタクトが入り、上位3頭を三冠馬で独占する結果となっている。


生涯成績は15戦11勝。(11-2-1-1)。獲得賞金19億円突破は歴代1位。

その強さは誰もが認めるところであるが、特に府中の中距離でめっぽう強く、デビューから引退まで無敗を誇った。また府中のマイル戦においても展開の不利を除いて力負けした相手はグランアレグリアただ一頭のみという強さを最後まで見せ続けた。

唯一掲示板を外した有馬記念は適性距離よりもやや長かったこともあるが、スタートからコーナーを挟んだ後にスタンド前を2度通過するレースがこのレースだけであったことから、1周目でゴールと勘違いしてかかってしまったことによるスタミナ切れがあったのではないか、と語られている。(府中2400mも最初にスタンド前を通るが、直線からスタンド前を通るのでまだゴールではないと認識していたと考えられる。頭の良さが裏目に出たということか。)

シンザン記念を除く全ての競走で手綱を握ったルメールは何度も「ありがとう」とアーモンドアイへと感謝を込めた。


引退式

「彼女は、私たちの記憶に永遠に残ります。」

12月19日に中山競馬場にて引退式が開催され、今後は繁殖牝馬となることが発表された。

交配相手はデアリングタクトを輩出したエピファネイアが挙げられている。


余談ではあるが、この日「ウマ娘プリティーダービー」のアプリ配信日が発表され、新規ウマ娘にツインターボが登場することが判明すると、twitterでは主役である筈のアーモンドアイを差し置いてツインターボが長くトレンド入りすることになった。


余談

この馬がデビューする約4年前、ばんえい競馬にアアモンドアイという競走馬が存在した。

重賞勝ちはなくBクラス止まりの成績に留まり、アーモンドアイがデビューした2ヶ月後に地方競馬登録を抹消された。


関連イラスト


中にはウマ娘化されたイラストも存在する。

ウマ娘風アーモンドアイ


関連タグ

競走馬


歴代の三冠牝馬


※メジロラモーヌのみ、三冠目はエリザベス女王杯である(当時は秋華賞が存在せず、エリザベス女王杯は3才牝馬限定だった)。

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