基礎データ
進化
ホシガリス→ヨクバリス
概要
『ポケットモンスター ソード/シールド』に登場するホシガリスの進化系で、ウールーと共に序盤ノーマルに当たるポケモン。
ホシガリス時代の欲しがりな性格が欲張りに肥大化して体まで肥え太り、可愛らしい容姿のホシガリスから一転、海外アニメに出て来そうなデザインへと変化を遂げた。ホシガリス時代にもあった尻尾の癖毛の数も増量している。
その名の通りとても欲張りな性格で、多くのきのみを折り曲げた尻尾に挟む形で溜め込んでいる(ドット絵でもそれが確認できる)。
しかし抜けた性格なので、ボロボロと落としても全く気が付かない模様。
進化前同様、ガラル地方の至る所に生息しており、硬い木の実も前歯でバリバリと砕いて食べてしまう。
ちなみにぱっと見白目に見える部分は模様で、本来の目は中央の黒い部分のみ。顔を大きく見せるための擬態だろうか?
物語中盤以降のマップに於いて、きのみのなる木を何回か揺らすと出現するのは主に彼らとなる。
木から出てきたポケモンと戦うと、結果に関係なく今まで落とした分は持ち去られ、出たと同時に落としたきのみしか拾えず、最悪何も残らず全部ネコババされるという散々な結果になるので、大量ゲットを目的に揺らし続けたトレーナー諸氏達は彼らが出現しない事を祈りながら周回したに違いない(一応、木の揺れ方を観察することで落ちてくるかどうかを見極めることはできるが)。
いずれもきのみやぼんぐりが入手できる場所あるいはその周辺に出現し、主人公を見つけるときのみを盗られまいと思うのか「!」を出して追いかけてくる挙動を取るが、徒歩で引き離せるほど遅い。ある意味癒し枠である。
なお、そんな肥満欲張りさんのくせに、体重は6kgとピカチュウと同値である。実は太って見えるのは毛で膨れているだけなのだろうか。
第八世代においては、地味に出番や言及が何かと多いポケモンであり、妙に存在感のあるキャラクターや意外な強さ等から、結構な認知度を我が物としている。
性能
「序盤ノーマルだしどうせ大したこと無いだろう」
…と思われるかもしれないが、ところがどっこい。
意外にも強力なポケモンである。
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
120 | 95 | 95 | 55 | 75 | 20 |
まず合計種族値460と意外とステータスが高い(今までの序盤ノーマル1進化は420程度だった)
更に、どうせ使わないであろう特攻と最初から先手を取る気のない素早さを削ぎ落とし、攻撃と耐久に強く振った無駄のない実に欲張りな配分となっている。
特にHPは序盤ポケモンとは思えない高さで、その上に防御も高水準、特防も低くないため、物理・特殊の両受けも可能な欲張りな性能。
不一致のインファイトくらいならまず一撃では落ちず、超火力と評判のウオノラゴンの先制「エラがみ」や特攻極振りシャンデラのオーバーヒートすら耐える事が出来る欲張りな耐久力を誇る(流石にこだわりハチマキやこだわりメガネ込みでは厳しいが)。
また、覚える技も優秀であり、特に積み技は、強力なはらだいことほおばるを覚え、そのどちらもきのみを消費する事から、特性「ほおぶくろ」との相性も抜群。特にはらだいこの場合はほおぶくろによって回復量が増え、オボンのみを持たせた場合はHPを58%も回復する事ができ、体力を削るリスクを他のはらだいこ戦術をとるポケモンに比べて減らす事が出来る。他には欲張りなリスらしくたくわえるも覚える。
攻撃技も、タイプ一致で威力も結構ある上に追加効果にも少し期待出来そうな安定技であるのしかかりを主軸に、一致ノーマル技を半減するいわタイプ・はがねタイプに対する安定した有効打であるじしん、低い素早さを逆手に取れるジャイロボールやしっぺがえし、高い防御をそのまま武器に出来る上にほおばるとの相性が良いボディプレス、消費した持ち物を補充しつつ敵の弱体化も狙えるほしがるやどろぼう、連続技のスイープビンタやタネマシンガン、壁破壊のサイコファング、敵のダイマックスを消費させるあなをほる、果てには3色牙と、技範囲まで欲張り。そのため、使い手の欲望に応える事はお手の物。
見た目に反して上位ポケモンも食える爆発力を秘めた優秀な物理アタッカーである。
ただ、強力な積み技が初動となる事が多いため、変化技を封じる技「ちょうはつ」や、積み技の効果を受けない特性「てんねん」に弱い。
また、最近では同じく鈍足高火力高耐久でキョダイマックスを持つカビゴンの存在が痛く、そのカビゴンも数を減らしている現在では殆ど見なくなってしまっている。
ただ強いことは強く、カビゴンがやや苦手とする物理受けをメインにしているため完全な役割被りとまではなっておらず、彼には彼なりの活躍の場があることは明確。手に入りやすいポケモンでもあるため、育てたものでもきのみの木から落ちてきた個体でも十分ストーリーで活躍は出来るので、旅パのお供としては十分すぎる性能を持つポケモンであると言える。
ポケモンGO
企画「ウルトラアンロック」の第三弾として、2021年8月下旬より第七世代を差し置いての実装が決定。
アニメ
ゴウのヨクバリス
新無印13話でゲットされたホシガリスが、47話における大食い大会の決勝戦にて進化を果たした。
ホシガリスの時までは苦しげに食べていたアチャモまんじゅうを顔色一つ変えずに平らげるようになり、(途中リタイアで退場したものの)ロケット団が参加させていたモルペコの大食い記録を余裕で追い越し、ゴウに優勝をもたらした。
余談
名前やその独特の見た目のせいかネタにされやすく、逆に清々しいレベルで図々しいキャラクターとして描かれる事が殆ど。
特に「欲」に関するパロディが多く、公式で言及されている欲の食欲だけでなく、性欲や戦闘欲なども強く描かれている事も。
あとなぜか二次創作では特に理由もなく人語(特に関西弁)を喋るという設定が付加されることが多い(一部では“おっちゃん、おっさん”というニックネームで呼ばれているとか)。
ちなみに持ち去ると表記されるのは「周りの野生ポケモン」であり、「戦闘になるポケモン」ではない。落ちてきたヨクバリスに「きのみを返せ」と言うのは濡れ衣なので気をつけよう。
関連タグ
ビーダル…序盤ノーマル(第四世代)+見た目が似ており、同じ序盤ノーマルの中でも対戦では特性を生かして猛威を振るっていた。
ホルード…序盤ノーマル(第六世代)仲間で見た目がおっちゃん仲間。同じく序盤ノーマルでありながら対戦で猛威を振るっており、今作にも登場。
パチリス…先輩リスポケモン。