ライダーの設定
仮面ライダー龍騎に登場する13人の仮面ライダーは全員、騎士がデザインモチーフとなっており、『アギト』までの感覚では仮面ライダーとは思えない独特なデザインとなっている。また、何人かのライダーは裏モチーフに初代ライダーに登場する怪人や石ノ森章太郎作品のデザインが取り入れられている。
後年に放送された『ディケイド』に登場するオリジナル設定のゲスト・アビス、ヒーローショー限定のケルベロス・パピヨン、劇中未登場のブレードを含めると17人も登場する事になる上、疑似ライダーのオルタナティブ2名まで含めると計19人にも上るため、詳細は個別記事に譲り、ここでは基本設定のみ説明する。
初期構想で50人ほどの仮面ライダーが出る予定であり、13RIDERSのCMでも蓮にこの事が触れられていた。しかし、この発言は単なる初期案というわけでもなく、タイムベントで無限に繰り返した時間軸によっては変身者やライダーそのものが入れ替わっていたりしていた事が判明していた為、13人という数はあくまでバトルに参加できる定員の事を指し、これまでのバトルに参加したライダーの総数自体は13人に収まらないのではないかと思われる(なお、仮面ライダーの名前や能力は最初に契約したモンスターの種類で決まるが、姿はブランク体をベースにモンスターの意匠が追加される)。
ディケイドの龍騎の世界における13ライダー
現実世界でいう裁判員に相当し、国民の中からライダーが選ばれて戦う(選ばれるのは検事、弁護士、事件の関係者から選ばれる。よって世間にもライダーが認知されている設定)。各々の願いではなく、勝ち残った者の意見を判決に反映するという仕組みで、倒されても死ぬ事はなく、現実世界に弾き出されてライダーの資格を剥奪されるだけである(現実世界で倒されると死ぬ)。加えてミラーモンスターとの契約違反によるデメリットもない。
この作品の龍騎の世界ではリュウガと王蛇は確認できず、代わりにイレギュラーであるディケイドとアビスがその座に収まっている(リュウガはネガの世界の住人となっている為だと思われる)。
ちなみに、物語開始時点では残り4枠空いており(天秤マークで表されている)、ここに途中で参戦したディケイドと龍騎を加えると2枠空く為、残りの2枠が王蛇とリュウガの枠という事になる(ただし、第6話冒頭の雑誌記事にも王蛇とリュウガの姿はやはり確認できない)。
ちなみに、ファムは画像のみで登場し、いつの間にか敗北しているという扱いをされていた。
また、こちらでは他者のアドベントカードを奪って使用でき、奪った対象が退場していてもライダーとモンスターの契約は続いているものと見なされている為か、カードは使用可能。
(原作ではカード上部に金の丸いエンブレムが描かれたアドベントカードでないと、使用者に効果が発現せず、持ち主に効果が表れる仕様になっている)。なお、ライダーバトル以外でのカードの使用は禁じられていて、使用すればジャッジから降ろされる。
RIDER TIME 仮面ライダー龍騎における13ライダー
原作の13ライダーからリュウガを除いてアビスを加えている。
本作の世界では、リュウガは特殊な形で参戦した完全なるイレギュラーであり、13人の正規ライダー中には最初から含まれていない。また、オーディンは最後のライダーとして主にミラーワールドの外で暗躍しており、ライダーバトルに直接参加はしていないので、実際に作中で主に変身する正規ライダーは11人である。加えて高岩成二氏が演じるライダーバトル参加者と思しき男性が登場しており、彼とオーディンを足して13ライダーになるのだが、その人物は本編でのバトル開始時点で既に脱落していたらしく、ライダーとしての姿も未登場である。
高岩氏が演じる男性についてはライダーの姿は未登場だが、消去法で彼がファムだった可能性が高く、実際にプロデューサーの白倉氏からもファムである事が示唆されている(ファムそのものでなくとも「ブランウィングと契約した男性ライダー」だった可能性は十分にあり得る)。
基本設定
本作の仮面ライダーは、各々の望みを叶える為に契約したモンスターと共に、ライドシューターという共通のライダーマシンでミラーワールドに移動して戦闘を行う。
しかし、ライダーとして活動し続ける為にはその契約を維持する必要があり、一定期間内に契約モンスターに餌として命を与えなければ契約は解除され、代わりに自分が捕食される事になる。
この「契約モンスターに与える命」はライダーと契約しているモンスターのものでも良いし、野良モンスターのものでも良いし、他のライダー自身や現実世界の人間の命でも良い(真司は主に、人に危害を加える野良モンスターを積極的に狩る事で契約を維持している)。
ちなみに、ライダーマシンに関してはライドシューターの他にもサバイブ体に変身した仮面ライダーのファイナルベントによってミラーモンスターが変形する例や、海外版では通常のバイクが変形した専用マシンも存在している。前者はHEROSAGAや妄想戯画といった企画で登場したサバイブ体の設定もこの方式を採用している(ただし、常時サバイブ体でありながら、オーディンはこの法則に当てはまらない)。
また、〇〇バイザーというライダーによっては武器になる召喚器を装備しており、玩具で販売されたもの(+アドベントカードで紹介されたファムの召喚器)に関しては二つ名が与えられている(龍召機甲、翼召剣、機召銃、牙召杖、白召斧、羽召剣の6つ)。ただし、この二つ名はあくまで玩具での名称であって、東映公式の「仮面ライダー図鑑」では二つ名は付けられていない。これはミラーモンスターの異名も同様である。
ライダーの名前は作中で当たり前のように登場しており、契約モンスターの名前も各ライダー達に知られている(参考)。
作中で名前が言及されたライダーはファムとベルデ以外の全員。名前を知るきっかけは神崎士郎や優衣から知らされるパターンであったり(※1)、この他にもリュウガのように自ら名乗るパターン(※2)が存在する。
言及はされずとも、劇場版では字幕で脱落を視聴者に知らせたり、『13RIDERS』では榊原のメモという形で登場するというパターンはある。
(※1)『その男、ゾルダ 仮面ライダー龍騎フォトアルバム』(角川書店刊・2002/12/16)の白倉伸一郎Pの解説によると士郎から直接デッキを受け取った者のみ、現時点でのライダーバトル参加者の名前を教えてくれるという(オーディンのように後から名前を知るパターンもある)。つまりライダーの名付け親は神崎兄妹ということになる。
『RIDER TIME龍騎』の世界線では仮面ライダーアビスもかつてのライダーバトルに参戦していたとされ、前述の解説を素直に受け取るのであれば、恐らくは原作『龍騎』に登場した13人以外のライダー(参加者候補というべきか)の名前も決めているのかもしれない。
(※2)ライダーバトルに突如として参戦した謎のライダーかつ龍騎そっくりである為、浅倉や蓮は城戸真司本人だと思われていた。なので作中では鏡像の真司の口からその名が明かされた事になる。
一覧
初登場 | 変身者 | ライダー | 契約モンスター | 叶えたい願い |
---|---|---|---|---|
第2話※1 | 城戸真司(榊原耕一) | 仮面ライダー龍騎 | ドラグレッダー | ライダー同士の戦いを止める |
第1話 | 秋山蓮 | 仮面ライダーナイト | ダークウイング | 恋人・小川恵里の意識を取り戻す |
第5話 | 須藤雅史(石橋)※4 | 仮面ライダーシザース | ボルキャンサー | ライダーの頂点を極める |
第6話 | 北岡秀一(由良吾郎) | 仮面ライダーゾルダ | マグナギガ | 永遠の命を手に入れる |
第13話 | 手塚海之 | 仮面ライダーライア | エビルダイバー | ライダー同士の戦いを止める |
第15話 | 芝浦淳 | 仮面ライダーガイ | メタルゲラス | なし(ゲーム感覚で参戦) |
第18話 | 浅倉威 | 仮面ライダー王蛇 | ベノスネーカー ※2 | 戦いを続けさせる |
第33話※3 | 東條悟(戸塚)※4 | 仮面ライダータイガ | デストワイルダー | ミラーワールドを閉じて英雄になる |
第40話※3 | 佐野満(石田)※4 | 仮面ライダーインペラー | ギガゼール | 大金持ちになり贅沢をする |
劇場版・TVSP | 霧島美穂 | 仮面ライダーファム | ブランウイング | 殺された姉を蘇生させる |
劇場版・TVSP | 鏡像の城戸真司 | 仮面ライダーリュウガ | ドラグブラッカー | |
TVSP | 高見沢逸郎(木村)※4 | 仮面ライダーベルデ | バイオグリーザ | 超人的な力を得る |
第27話 | 不明 | 仮面ライダーオーディン | ゴルトフェニックス | ??? |
- 初登場話数はTVシリーズの変身状態が登場した話数。
- ※1 龍騎のブランク体は第1話にて登場したが、「龍騎」と呼ばれ始めるのは第2話から。
- ※2 王蛇は後にエビルダイバー、メタルゲラスとも契約する。
- ※3 タイガ、インペラーはTVSP「13RIDERS」にて先行登場した。
- ※4 石橋、戸塚、石田、木村はnet配信「RIDER TIME 仮面ライダー龍騎」にて登場した。
設定のみのライダー
変身者 | ライダー | 契約モンスター |
---|---|---|
斉藤雄一 | 仮面ライダーブレード | ガルドサンダー |
※『宇宙船』104号に掲載された、「もし斉藤雄一がその場に現れたガルドサンダーと契約していたら」という設定のライダー。劇中未登場。