※注意:この記事は『仮面ライダー555』などのそこそこ重大なネタバレを含むため、閲覧は自己責任でお願いします。
(概要が書かれる音)
元ネタは『仮面ライダー555』第48話(サブタイトルはズバリ「雅人、散華」)のワンシーン、準レギュラーキャラクターである草加雅人がある人物の変身した仮面ライダーカイザによって首をへし折られて殺害されるという割とショッキングな瞬間の字幕である。
ちなみにこのシーンの前振りとして、世間話で脚本の井上氏は村上氏から「もし自分が草加であったら、誰に一番殺されたく無いと思う?」と聞き出しており、その際上記のカイザに変身した人物の名を挙げていた。
結果その「一番殺されたく無い」奴に殺される羽目になり、後にインタビューで「草加(村上)が一番殺されたく無いやつに殺させようと思った」と答えており、それを聞いた村上氏は「てっきり井上さんは、自分の気持ちを考慮し(違う奴に殺させ)ようとしてくれてると思っていたのに…」「こんな事だったら、正直に言わずに“乾巧”とでも言っときゃ良かった」と後悔したとか。
更に別のインタビューでは「その時の自分は、まだまだ井上敏樹という人がどんな人間かわかっていなかった」と自嘲した上で、草加の退場については『仇である北崎か、花形と相討ち』が一番の理想であった事を打ち明けていた。
確かに、音の情報が無いと何が起きたか分かりにくい展開ではあるのだろうが、そんな衝撃的なシーンに「(首が折れる音)」という字幕を付けるとシリアスな笑いが生じてしまうのは仕方あるまい。
パロディとしての用途は前述の通り。画面下部に「(首が折れる音)」(もしくは「(首の折れる音)」or「(首の骨が折れる音)」)と書いてあったら確実に狙ってやってる。
もっとも、元ネタ準拠のイラストは少なめではあるが。
(余談が追記される音)
(実は前例がある音)
実は平成ライダーの首ネタの嚆矢に、『仮面ライダーアギト』に登場した榊亜紀がいる。
彼女はあるグループ(※ネタバレ注意)に属して、主人公・津上翔一に接近したが、紆余曲折あって強力な超能力に開花する。
しかしそれが災いしてジャガーロード3体に付け狙わることになり、最期は逃げ回った先で街路樹の陰に潜んでいたクイーンジャガーロード・パンテラス・マギストラにより、一発で首根っこを掴まれそのまま「グキリ」と折られてしまった。
(実は劇場版な音)
本作の劇場版『パラダイス・ロスト』でも首を折るシーンがある。
村上に招かれスマートブレイン本社を訪れた木場・海堂・結花の3人を勝手に処分しようとした社員3人をレオが変身した仮面ライダーサイガが圧倒し秒殺した際、怪人態の変身を解除し尻尾を巻いて逃げ出そうとした最後の一人を後ろから「グキッ」と折った。
また人間解放軍との戦闘では同様の方法で兵士一人を殺しているかのような描写がある。
そしてその直後、草加はレオに、首ではなく心臓を指先で破壊されるやや特殊な方法で殺されるのであった。
(仮面ライダージオウが放映される音)
時は流れ2018年。『仮面ライダージオウ』第6話において(より厳密には東映公式サイトの画像で初判明)、草加がアナザーフォーゼに首を締め上げられる場面が明らかに上記のシーンを意識した構図で描かれており、各地で視聴者の(腹筋が裂ける音)が聞かれたとか何とか。
幸いにも今回は乾巧の介入で未遂に終わり、首を折られることは無かったが、(首が軋む音)くらいは聞こえたかもしれない。
ちなみに、このシーンを提案したのは草加を演じる村上幸平氏自身であることが、東映公式のエピソード紹介で明かされている。ファイズファンの坂本監督もその提案を受けて二つ返事で採用したとか。
(CSM版で遊ぶ音)
2017年9月13日(いわゆる「カイザの日」)に発売された「COMPLETE SELECTION MODIFICATION カイザドライバー/カイザギア」にて、例のネットスラングや劇場版及び平成仮面ライダーシリーズ15作記念作品の末路と共に収録されている。ちなみに村上氏のリクエストとのこと。
主役ライダーの変身コード「555」と「CALL」ボタンで例のネットスラング、劇場版で草加を殺したライダーの変身コード「315」と「CALL」ボタンで(灰化する音)、そして劇場版のラスボスとなるライダーの変身コード「000」と「CALL」ボタンで(首が折れる音)を聞く事ができる。
「なぜ?」と思う人もいるやもしれないが、瀕死の草加にトドメを刺したカイザの変身者を思い出せば納得していただけるだろう。
(関連動画が流れる音)
[ ♬〜 ]
ベキッ[(首が折れる音)]
実際に(首が折れる音)が響く場面。字幕は付いてないので、上記の通りに各自補完されたし。
(サクッと語られる音)
6年後の後輩ライダー役の俳優がMCとして出演している某動画に演者の村上幸平氏がゲスト出演した際、村上氏が草加の末路を語ったのだが……「俺(草加)は攫われたヒロイン(園田真理)を助けに行って、首の骨を折られて死んだ」と自分が演じたキャラの死をまるでスナック菓子感覚で語っており、後輩ライダー役の方を軽く驚かせた(その後の問答で後輩ライダー役の方とスタッフを爆笑させた)
その直後のやりとり
後輩ライダー役の方「え、死んだんすか?」
村上氏「死んだ死んだ死んだ」
後輩ライダー役の方「一個質問いいですか?」
村上氏「はいはい」
後輩ライダー役の方「何でジオウ出てるんすか?」
村上氏「……。俺もそれは、最初疑問に思ったけど……」
後輩ライダー役の方&スタッフ「(爆笑)」
(4分5秒から)
(関連イラストが貼られる音)
(関連タグに飛ぶ音)
エンリケス:顔面肘打ちからの(首が折れる音)と共に死ぬほど疲れてしまった人。
ムーリ長老:(首が折れる音)と共に殺害されたキャラ。
ジャギ:無関係な一般人を「耳の形が弟に似ている」というだけで(首が折れる音)がするほど締め上げて殺害したキャラ。
ペッシ:対戦相手に(首が折れる音)がするまで自分のビーチボーイを絡められ致命傷を負ったがしぶとく生きていたため、ラッシュを食らって擬似的にバラバラにされた。
転蓮華:(首が折れる音)がしそうな技。
SCP-173:(首が折れる音)を量産する石像
レッドマン:第83話でグロンケンの頭部を何度も地面に叩き付け、そして最後には『メキメキ…』と生々しい程に(首が折れる音)が…。
クロノクル・アシャー:その最期はコックピットから転げ落ち、地面に激突するとともに(首が折れる音)がするという凄惨なものだった。しかも本編ではその折れる音に合わせるかのようにリズム良くアイキャッチが入る。
白井黒子:校則を頻繁に破る(特に定刻までの帰寮)ため、たびたび寮監によって黒子の(首が折れる音)を相部屋の御坂美琴は聴かされている。
腕の骨が折れた:「人間には215本も骨があんのよ!1本くらい何よ!」
(ウヴァの怯える声):字幕ネタの後輩。物語最終盤で登場したのも共通している。
(ブレンの泣き声):またしても緑の字幕ネタの後輩その2。しかし後々視聴者も泣く事になる。
忠誠を誓おォ!:コピペで「(難波の杖が折れる音)」というフレーズが使われている。リンク先ネタバレ注意。
ジョージ・狩崎:18年後の仮面ライダーに登場する味方側の科学者で、「(変身アイテムを盗んだ)犯人の首を折る練習」をしていた。
しかもこのシーン、噂では 9時13分に放映されていたらしい。
遡る嘆き:アニメ版であるキャラクターが死ぬ際にこの音が。ただ、字幕では「(なにかが折れる音)」となっている。
(外部リンクに飛ぶ音)
プレミアムバンダイ公式通販におけるCSMカイザギアのページ
特撮情報局LadyEveの記事「「CMSカイザギア」を草加雅人こと村上幸平さんがレポート!デカぁぁ「乾巧って奴の仕業」は555、「首が折れる音」は000!」