曖昧さ回避
- 「生物学的危害」「生物災害」を意味する単語。
- カプコンが制作するサバイバルホラーゲーム作品のシリーズの総称・第1作。
- 1987年にアメリカにて結成したハードコア・バンド。(実写映画版の主題歌を歌っているスリップ・ノットと言うハード・コアバンドのレーベルと同じロードランナー・レコードに所属する)
ここでは、主に2の第1作(シリーズ全般についてはバイオハザードシリーズを参照)について解説する。1については、下記の「語句本来の意味について」を参照。
実写化作品の解説についてはRESIDENTEVILへ
バイオハザードという語句本来の意味について
薬物実験や動物実験などの過程によって生じる危険のこと。ありていに言えば、危険な薬品・細菌が漏れ出す、人口交配によって生み出された自然由来のものではない動物が人間の手を離れて繁殖する等の理由で危害を及ぼす事態、またはその危険性を指す。
「☣」は、国際感染性物質レベル(またはバイオハザードマーク)と呼ばれ、実際にハザードシンボルとして使用されている。1996年に、アメリカ国立癌研究所の委託を受けたダウ・ケミカル社がデザインした。発案者のチャールズ・ボールドウィン(Charles Baldwin)は、「特に意味はないが、危険を感じさせるデザイン」「国籍や文化が異なっても意味が通じる」を念頭に置いている。
# | 色分け(厚生労働省ではこのように指導する) |
---|---|
赤 | 血液など、液状・泥状の物体。 |
オレンジ | 固形状の可燃物・不燃物(点滴セットなどのプラスチック、ゴム、ガラス等)。 |
黄色 | 鋭利なもの(メスや注射針)。 |
ゲーム版作品の概要
1996年にPlayStation用ソフトとして発売された、バイオハザードシリーズの記念すべき初代作。
殺人事件が起こったという洋館を舞台に、そこで起こっていたバイオハザードによるクリーチャーたちの襲撃に見舞われながらも、洋館からの脱出と内部で起こっている陰謀を暴くため、事件の捜査のために潜入した特殊作戦部隊の隊員達の戦いが描かれている。
発売された当初は売れ行きが芳しく無く、アクの強い洋ゲー風な作風からゲーム業界の関係者たちからも酷評されていたが、購入に至ったユーザーたちの口コミから作品の魅力が徐々に広まって好評を集め、その後シリーズ化が決定する大ヒットに繋がり、原点である本作も移植版のセガサターン(内容の変更あり)パソコン(Windows)と廉価版そしてゲームキューブにてリメイク版が製作され更にリメイク版の他機種への移植版も発売された。
オリジナル版とリメイク版の主な違い
リメイク版では追加のゲームモードとしてリアルサバイバルとインビンシブルエネミー、登場モンスターの追加、演出の変更、武器の仕様とキーアイテムの変更と追加、オープニングとマルチエンディングの全シーンの映像がフルの3DCG(ムービー制作はデジタル・フロンティアなど)となった。バックグラウンド処理が速くなった機種への移植版にもマップデータのロード時の扉開閉の演出についてはあえて名残として残してある。
ちなみにジルの洋館到着シーンは当時のオリジナル版にはクリスのシーンしか無く、こちらはリメイク版にて追加されたもの。
ムービーシーンにおいて、『2』以降はCGによるキャラクター表示が当たり前になっているが、本作とニンテンドーDSとセガサターン移植版のムービーシーンでは俳優による実写映像が使用されている。初代にてキャスティングされた実在俳優の人物について詳しくはS.T.A.R.S.のメンバーだった各人物の子記事を参照のこと。
制作当時、本社が主力タイトルに注力するためにスタッフ全員を若手で構成する異色の布陣を敷いた。
そのため「敢えて操作性の悪いラジコン式(新作や一部作品を除き全シリーズ共通)を採用する」「CGの粗さを薄暗く視界の悪い画面にして誤魔化すと共にホラーらしい雰囲気を盛り上げる」「ロードの長さを逆手に取って、ロード中にドアの開閉等のSEを挟み、緊張感を煽る」などなど、ベテラン勢なら忌避して没にするアイデアを多数採用することで成功を収めている。
こうした伝統は、シリーズが進化する中でも形を変えながら脈々と受け継がれており、バイオハザードをバイオハザードたらしめる基盤となっている。
なお、開発初期段階のシステムではリメイク版にて追加されたゲームモードのリアルサバイバルの仕様と同じだった模様。
作品中に登場するモンスターについてはB.O.W.を参照。
主題歌はとあるラジオ局のパーソナリティを勤めている人物である佐賀県出身の渕上史貴が担当した。
オープニングテーマ「氷のまなざし」
エンディングテーマ「夢で終らせない」
ストーリー
1998年の夏、アメリカ中西部の地方都市であるラクーンシティの郊外において、孤立した民家が10人前後のグループに襲われ、住民が食い殺されるという異常な猟奇殺人事件が発生した。
犯人は特定されず捜査は難航し、その後も犠牲者が続出したことから、これを重く見たラクーン市警は特殊作戦部隊『S.T.A.R.S.(スターズ)』に出動を要請したが、森林地帯にヘリで捜査に向かったブラヴォーチームは通信が途絶え行方不明になってしまう。
新たに送り込まれた、アルバート・ウェスカーが率いる主人公クリス・レッドフィールドとジル・バレンタインが所属するアルファチームが捜索に向かうが、そこで墜落したヘリと遺体を発見した直後、皮膚の至る所が腐り落ちた異様な野犬の群れに襲われ、間一髪のところで古びた洋館の中に逃げ込んだ。
すると、洋館内で突如銃声が鳴り、調べに向かった主人公が見たのは、森で見た野犬と同じく、全身が腐り果てたどう見ても死んでいるはずなのに動く人間「ゾンビ」と、ゾンビに食い殺されたブラヴォーチームの1人の遺体であった。
やがてこのゾンビが徘徊する洋館に隠された、恐るべき陰謀が明らかとなっていく。
登場人物
主人公
アルファチーム
ブラヴォーチーム
関連タグ
BIOHAZARD バイオハザード0(本作の前日譚的作品) カプコン ホラーゲーム アクションゲーム サバイバルゲーム バイオハザード5(オルタナティブエディション)ジルのコスチュームチェンジとして登場。
ゾンビ(バイオハザード) リサ・トレヴァー(リメイク版) クリムゾンヘッド(リメイク版) B.O.W. アンブレラ(バイオハザード) T-ウイルス ラクーンシティ アークレイ かゆいうま
アンブレラクロニクルズ:本作のリメイク版を基にしたダイジェストストーリーとして登場。
ロケットランチャー:シリーズではすっかりお馴染みとなった最強の重火器で、残虐シーンを連発するエンディングが存在した。
RESIDENTEVIL:バイオハザードシリーズの海外版タイトル及びカプコン運営するWebサービスで、正式名称はRESIDENTEVIL.NET。実写化された作品はこちらへ。
スウィートホーム:黒沢清監督の同名映画作品を原作としてカプコンがファミコンでリリースしたホラーRPG。バイオハザードシリーズのある意味原点ともいえる傑作であり、限られたリソースの計画的運用が必要となるゲーム性や演出面などのエッセンスが継承されている。
機動刑事ジバン:東映制作の特撮テレビドラマ。同作も「特別な部署に就く警察官が生物兵器を用いた組織に立ち向かう」作品であり、また同作メインライターの杉村升は、本シリーズの複数のタイトルにおいて脚本を手掛けていることでも知られる。
のび太のBIOHAZARD:バイオハザードシリーズとドラえもんを題材にした二次創作ゲーム。ファンのツクラーによる非公式作品でRPGツクール2000などで作られた。
Daymare:1998:かつてはバイオハザードシリーズの非公式リメイク版を改めてその開発チームによって作られたこのシリーズにインスピレーションを受けて制作された。ジャンルはもちろんサバイバルホラー。
時系列
年 | 日付 | 出来事 |
---|---|---|
1998年 | 7月22日 | 黄道鉄道事件 |
7月23日 | “洋館事件” | |
9月 | Gウイルス争奪事件、追跡者(ネメシス)投入、アウトブレイクによるラクーンシティ崩壊。 | |
11月 | シーナ島事件 | |
12月 | アンブレラ南極基地崩壊 | |
2002年 | オペレーション・ハヴィエ、スペンサーレイン号ジャック | |
2003年 | アンブレラ終焉 | |
2004年 | 米大統領令嬢誘拐事件、テラグリジア・パニック | |
2005年 | ハーバードヴィル空港バイオテロ、テロ組織ヴェルトロ復活? | |
2006年 | スペンサー邸突入作戦 | |
2009年 | キジュジュ自治区バイオテロ | |
2010年 | フィロソフィー大学バイオテロ | |
2011年 | 東スラブ独立運動、テラセイブメンバー拉致事件 | |
2012年 | マルハワデザイア、ヘヴンリーアイランド、イドニア紛争 | |
2013年 | 世界規模のバイオテロ | |
2014年 | 血塗られた復讐の物語 | |
2017年 | ルイジアナ州における謎の失踪事件 | |
2021年 | クリス・レッドフィールドがウィンターズ家を襲撃 |