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ならば、我が願いを聞き届けよ。我らの祈りを確かなものとしろ!

聖杯、己はその真の役割に殉じるがいい!人類は天の杯を掴み、無限の星々に至るのだから!

プロフィール

真名天草四郎時貞
クラスルーラー
性別男性
身長169cm
体重59kg
出典史実
地域日本
属性秩序・善・人
イメージカラー銀灰色
特技洗礼詠唱
好きなもの人類(Apo)、すべてが慈しまれる世界(FGO)
苦手なもの暴走する人間(Apo)
嫌いなもの圧政・蹂躙・虐殺(FGO)
天敵ジャンヌ・ダルクジーク
設定担当東出祐一郎
ILLUST近衛乙嗣
CV内山昂輝

公式には聖人と認定されていない。

概要

Fate/Apocrypha』に登場するルーラークラスサーヴァント

聖杯大戦の監督役、シロウ・コトミネの正体。

聖杯大戦中盤、大聖杯の奪取に成功し、さらに赤のセイバーを除く"赤"陣営のサーヴァントを完全掌握した事から、正規のルーラージャンヌ・ダルクの前に姿を現す。

真名

江戸時代初期に起きた一揆「島原の乱」で指導者を務めた少年、天草四郎時貞

幼少期から学問に傾倒していた彼はある時期を境に様々な奇跡を起こし始める。傷を癒し、水の上を歩いた彼はやがて神の子として禁教を信じる農民たちから熱心に崇められ始める。

やがて、彼を指導者とした小西行長の旧家臣らによって江戸幕府への叛乱軍が成立。当時苦境に喘いでいた島原の農民たちと共に大規模な叛乱を起こした。当初は一揆を甘く見ていた江戸幕府も、送り込んだ討伐軍が打ち負かされたために本腰を入れ、老中松平信綱を総大将として送り込んだ。松平信綱は原城に立て籠もった一揆軍を兵糧攻めに持ち込み、食料弾薬が尽きた頃を見計らって総攻撃を開始。ただ一人の内通者を残し、天草四郎時貞を含めた三万七千人が幕府軍によって皆殺しにされたと伝えられている(諸説あり)。

その惨劇にあって彼は抱いた怒りや悲しみを全て捨て去り、「万人が善性であり、万人が幸福である世界。あらゆる悪が駆逐された『この世全ての善』を手に入れる」という野望を抱く。

そして、目的達成の為ならば多くの無辜の命を踏みにじっても、あらゆる必要な要素を躊躇なく奪い、敵対する者は逡巡なく駆逐するという鋼鉄の意思を持ってこの聖杯大戦へ臨んでいる。

なお、この願いゆえに本来はルーラークラスへの適性は無いのだが、アインツベルンの行った「裁定者を参加者として呼び出す」というルール違反ゆえに呼び出された。

またかよアインツベルン。

本来はもっと強力なルーラーを呼びたかったらしいが、聖杯のシステムにより強く干渉することになってしまうので彼で妥協したとのこと。

『Apocrypha』に登場する聖杯もアインツベルン製なので東洋のサーヴァントは原則呼び出せないはずだが、佐々木小次郎と同様ルール違反の召喚だった場合はその縛りがなくなるようである。

あるいはキリスト教に関連のある英霊故に例外的に召喚できたのかもしれない。

経歴

『Apocrypha』の世界線における第三次聖杯戦争で、アインツベルンが召喚したルーラーのサーヴァント。なお、アヴェンジャーの方も召喚する準備はしていたが、「制御する自信が無い(意訳)」と日和った結果彼が呼ばれた。

本編で呼ばれたアヴェンジャーよりはマシとはいえ、突出した能力を持たない二流サーヴァントに過ぎなかったが、「神明裁決」による令呪執行機能と「真名看破」による弱点を突く作戦によって聖杯獲得まで後一歩のところまで迫った。

しかし、マスターが魔術戦に巻き込まれて死亡、さらに大聖杯がダーニック・プレストーン・ユグドミレニアによって奪われたことで聖杯戦争そのものが終了してしまった。その前に偶然大聖杯に触れて受肉を果たすことに成功し、監督役である言峰璃正に養子入りすることで身を潜めた。

その後60年もの間、世界を巡りながら自身の大願である「人類全ての救済」を成すために入念な情報収取と準備を進め、いずれくるであろう「冬木の聖杯を用いた聖杯戦争」を待ち続けていた。

なお天草四郎が生前いくつもの「奇跡」を起こしたのは、彼が特異な魔術回路を生まれつき持っていた魔術使いだったため。しかし、本来ならキャスタークラスに「頑張って引っかかるかどうか」程度の弱い英霊である。

普段は神父の恰好をしているが、最終決戦の際には生前を意識した赤い陣羽織と飾り襟の姿となり、髪型も長髪のポニーテールに変わった。『FGO』でも霊基再臨によって再現されている。

人物

一人称は普段は「私(わたし)」、素の状態では「俺」

生前の島原の乱の折、民と、民の信じる神の嘆きを聞き、重税と弾圧に苦しむ人々を一人でも救いたいと考え続けたが、その結果戦う意志を見せて敗北するのが最善である「勝ってはいけない戦い」であることを理解しながらも制圧軍の一部に勝利してしまい、その結果一揆勢を攻撃した幕府軍によって四郎自身も含め愛する人々を尽く惨殺された。彼らを救えるならば自分の命を喜んで投げ出す覚悟を持っていた彼だったが、それでもどうにもできなかった現実と、大局を取ることを決断できなかった後悔から、人間を救うのではなく人類を救うことで全てを救うという願いを抱くようになる。

「人類全ての救済」と言っても、願いが漠然としすぎているため、通常であれば大聖杯であっても叶える事は不可能である。

だが、彼はかつての第三次聖杯戦争の折り、生前は知ることなかった神秘……魂の物質化という『天の杯』、そしてそれを実現するために設置された冬木大聖杯の真の用途を知った。

彼は人間はいつか未来に魂の物質化に辿り着くことが出来ると信じ、その「いつか」までに人間が払う数多の犠牲、数多の苦痛、数多の悲しみを、少しでも減らす力になりたいと、思った。

今それを全ての人類に用いても、人間は停滞した生命になることなく、まだ見ぬ明日へと広がっていけると、人間を信じた。

そうして、消えた大聖杯が発見された時、自身こそが大聖杯を手に入れるその機会まで、その願いを果たすために多くの準備を重ね続けることになる。

それは決して単純な道程ではなく、天草にとって裏切ってはならぬものを裏切り、人間としての当たり前の感情も切り捨てようと精神の自己改造すらしようと足掻き続け、幾度もの苦悩の果ての答えであり、聖杯大戦が始まった後でさえ行うことに迷いがあった大望。

生前の経験だけではなく、聖杯戦争終了直後に起こった第二次世界大戦の惨劇を目の当たりにしたことで、自身の願望はより強くなった。

自身と赤のキャスターの宝具を利用して大聖杯に接続し、その機能を書き換と確立させ、生命体として次の段階へと進ませようとしてえる事で、全人類に対して第三魔法を適用させることを計画する。

すなわち全人類を、魂そのものを生き物とした高次元の存在へと確立させ、生命体として次の段階へ(強制的に)と進ませようとしていた。

雑に言えば、「全ての人類を不老不死の新たな存在に進化させる事で、個人の欲望と有限の資源を巡る争いの意味を無くす」という“型月版人類補完計画”とでも言うべきものである。

これは作中で「人類の救済という壮大な命題に対する一つの解答」とされているが、同時に今の人類を「根本的なスペックから弄らなければ救えない存在だ」とある意味見限った選択でもある。

幾星霜の未来への過程で失う数多の命と悲しみへの救済なるか、未来に積み重ねる過程を失いただ存在するだけの生命となる禁断の果実となるか。

同じく「人類は未来に魂の物質化に辿り着く」と信じている二人だが、四郎は与えらたものであってもそうはならないと今の人類を信じて計画を進め、ジャンヌは人類の可能性を否定するもの、人類への不信、人類進化の尊厳の侮辱としてこの計画を破壊しようとし、互いを全力で阻むべく対峙する。

アニメ版ではユスティーツァの姿を取った大聖杯の端末が、天草の願いが叶った場合人類は精神性すら捨て去り未知なる大海を渡るという望みは消え(要約すると宇宙進出することなく)、この地球に縛り付けられた存在となる可能性が高いと言及している(原作ではユスティーツアの意思は完全に昇華されているため出てこず、天草が大聖杯を改造する際に声が聞こえる程度)。

しかし原作者にしてアニメ監修者である東出のTwitterで『アニメの方はあくまで「可能性が高い」と端末が伝えている通り、大聖杯でも確定できるものではないとお考えください』『重要なのは実際にどちらが正しいのかは答えが出せない点です』と応えており、あくまで大聖杯個人の見解でしかないらしい。

また、アニメ版ではここ以外でもケイローンの天草の救済に批判的なアニオリ台詞があったり、天草の救済について天草は人類が止まった生命になることを望んでいたとジークが勘違いした状態で天草の願いを阻止しようとするなど、アニメ版は天草の救済に全体的に厳しく描かれている。

実際不老不死のスカサハは長く生きすぎた為、魂が腐ってしまっている為、人間に不老不死は規格が合わないとする声もある。

ちなみに、テレビアニメ版『UBW』のBOX付属冊子によると、大聖杯はそもそもユスティーツアでは時間を掛けて一人にしか施せない第三魔法の短縮・広域使用のためのブースターであり、人類の救済のためにアインツベルンのホムンクルスたちが考案したことが明らかになっている。

そのため、天草の計画は大聖杯の建造された目的からすると正当な使い方にかなり近かったりする(霊地の問題なのか、第三魔法起動のために使うエネルギー源が冬木で行われた大聖杯起動の時は世界の外側のマナ、天草の計画では霊脈と異なるが)。

能力

黒鍵と赤のキャスターのスキル「エンチャント」によってCランク相当の宝具化させた日本刀『三池典太』を武器とする。

黒鍵は一度標的に弾かれても、再度標的に襲い掛かるよう術式が組み込まれており、刀身を伸ばし即席の壁を作り出すことが出来る。

剣術は並程度の技量だが、自身の宝具による未来視によって補っている。

今回の聖杯大戦におけるルーラーではないため、「神明裁決」としての令呪行使権はない。

だが、マスターとして聖杯から与えられた自前の令呪3画と、毒で現実を誤認させて譲渡させた、獅子劫界離以外の『赤』陣営のマスター達の令呪15画、合わせて18画の令呪を所持しており、これをマスターとして使用可能にしている。

作中でも契約を結んでいる味方サーヴァントに対して、マスターとして令呪を用いて移動の補助やジャンヌの「神明裁決」への抵抗措置を行っている。

また「真名看破」は健在であり、シェイクスピアに敵サーヴァントの正体を指示する事で、その相手に対して的確な精神攻撃を行う。

『FGO』では、三池典太による剣術の他、無数の黒鍵を『王の財宝』のように射出したり、右腕から黒い光弾を発射したり、左腕から浄化の光をゼロ距離で照射するなどの攻撃も見せた。

ステータス

マスター筋力耐力敏捷魔力幸運宝具
なしCCBABD
藤丸立香CCBABD
ギルガメッシュ??????

保有スキル

対魔力(A)セイバー級の対魔力を保有するが、教会の秘蹟には対応しない。
真名看破(B)ルーラーとして召喚されると直接遭遇したサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要になる。
神明裁決(×→C)ルーラーにのみに許された、サーヴァントに対する令呪執行権。他のサーヴァントに対し、2画まで令呪による命令を執行できる。ただし、聖杯大戦では正規の参加者でない事から失われている。『FGO』では正式に参戦しているため使用可能。
神明裁決(偽)(C++)『FGO』にて「神明裁決」が変化したスキル。前述したように、聖杯大戦では強奪した正規の令呪を転用して擬似的に「神明裁決」を再現していた。あるいは『Zero』にて言峰綺礼がしたように、令呪によって自己強化を行っているのかもしれない。
啓示(A)"直感"と同等のスキル。直感は戦闘における第六感だが、"啓示"は目標の達成に関する事象全て(例えば旅の途中で最適の道を選ぶ)に適応する。根拠がない(と本人には思える)ため、他者にうまく説明できない。
長き旅路への祈り(A)「啓示(A)」が変化したスキル。詳細不明。
カリスマ(C-)軍団を指揮する天性の才能。国家を運営することはできないが、志を共にする仲間たちとは死を厭わない強固な繋がりを持つ。また、このスキルによって仲間には"啓示"の内容を信じさせることが出来る。
洗礼咏唱(B+)教会流に形式を変化させた魔術。霊体に対して絶大な効果を及ぼす。保有する二つの宝具と連動させる事によって、サーヴァントすらも昇華可能。
熾天の杯(EX)「洗礼咏唱(B+)」が変化したスキル。詳細不明。

右腕・悪逆捕食(ライトハンド・イヴィルイーター)

  • ランク:D
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:1
  • 最大捕捉:1人

左腕・天恵基盤(レフトハンド・キサナドゥマトリクス)

  • ランク:D
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:1
  • 最大捕捉:1人

「我が右腕は邪を喰らい、我が左腕は天を繋ぐ。」

苦難の道を歩む信徒たちに希望を抱かせるため、奇跡を起こし続けた彼自身の両腕が宝具と化したもの。秒単位で変質する魔術回路によって、古今東西のあらゆる魔術基盤に接続することで、如何なる魔術をも操作可能にする万能鍵(スケルトンキー)。『騎士は徒手にて死せず』の魔術版のようなもの。

右腕は「心眼(真)」、左腕は「心眼(偽)」に類似した能力を発動させ、洗礼詠唱を強化する。

本来彼が持っていなかった力だが、宝具が持つ「奇跡の再現」という形で肉体に顕れている。

戦闘において自身の補助を行う対人宝具であり、左手は肉体に対する補強・強化を、右手は彼が保有する「未来視」などの特殊能力を強化・支援する。

またこの宝具には対象者を「不老」にする効果があり、この効果によって彼は受肉しながらでも半世紀以上の時を耐えることが出来た。

汎用性こそ高いものの、聖杯戦争という場においては戦闘補助程度にしかならず、これらだけでは決め手に欠ける二流サーヴァントに過ぎない。

双腕・零次集束(ツインアーム・ビッグクランチ)

  • ランク:A+→EX
  • 種別:対軍宝具
  • レンジ:1〜200
  • 最大捕捉:500人

「接続起動、行きます。」

「『天の杯(ヘヴンズ・フィール)』起動。万物に終焉を――『双腕・零時集束(ツインアーム・ビッグクランチ)』!!」

両腕を霊脈へと接続し、両腕の魔術回路へ過剰な魔力を加えて暴走。擬似的な暗黒物質を精製し、周囲のあらゆる存在を取り込む破滅型宝具。早い話が擬似的なブラックホール生成。

あまりに膨大な魔力を必要とするため、本来は宝具として使用することは不可能。

宝具として完全に駆動するためには、マスターとは別に何らかの形で魔力供給路が確立されていなければならない。『Grand Order』ではカルデアという魔力供給路が確立されているため、常に宝具として稼働させる事が出来る。

詳細は該当記事を参照。

他作品での活躍

Fate/Grand Order

2016年ホワイトデー企画『カルデアボーイズコレクション 2016』より期間限定キャラとして参戦。レアリティは☆5。

比較的新規作品のラスボスという事もあって、参戦に驚いたマスターは多い。

前述の通り、本来思想的にも能力的にもルーラーの適性は無いのだが、平行世界で呼ばれた事例が存在する事からルーラーで召喚されたとの事。それゆえに聖杯大戦での記憶も全て有しているため、戦闘では黒鍵を用いている。

なお、未だに人類救済を諦めていないため、体験クエストでは子ギル聖杯もどきを奪い合い、自身の幕間の物語1節では、微小特異点に発生した聖杯を回収すべくマスターとともに向かうが、最後の最後で汚染された聖杯を使おうと一時マスターに対して反旗を翻すも、聖杯に呼び出された必要悪の協力もあって聖杯は砕かれた。その一方で、勝手な行動をすれば止めると念押ししつつも天草の願い自体は最大限尊重してくれた主人公に免じ、カルデアのサーヴァントである限りはマスターに従うことを約束。ひとまずは清掃活動等の奉仕活動という処罰を受けることになった。

その後のイベント等でも時々聖杯をゲットしようとしているが、一応は大人しくしている様子。

2節では、新たな聖杯探索に伴うマスターの精神の深層に蓄積された澱みを祓うべく、協力者の手を借りてマスターの陰に潜むある自分の可能性と対峙する……が、終始シリアスだったところにちょっとノリの良さを出してしまい、敵への宣戦として「99.9%勝ちます!!」という珍言を披露してしまう。しかし後日、そのうっかりはマスターに日頃の仕返しとばかりに彼の武勇譚と共に盛大に広まってしまった事が胤舜を通して発覚。

流石の天草もこのときばかりは「ヤッバイですね!!」と明らかに羞恥と焦燥の色を隠せず走り去り、食堂でマスターが嬉々として語る姿を見た際には「遅かったーーー!」と膝を付くしかなかった。オマケに彼的には一番知られたくない人にまで嗅ぎつけられちゃった……

この他にも下記イベントに列なる様に時おり年相応のはっちゃけ振りを見せており、良くも悪くもマスターの影響を濃く受けていることがうかがえる。

2016年クリスマスイベント『二代目はオルタちゃん』では、ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィを導くため、雑コラ感あふれる仮面を付けて「サンタアイランド仮面」と名乗り現れる。

薔薇の黒鍵を投げ、どこかで聞いた気がするBGMと共に登場し、道に迷ったリリィに道を示して去っていく。どう見てもバレバレな上、(思考が少々)残念な人物になってるが気にしないように。

ちなみにアイランド仮面には初代がいる。

バレンタインに貰えるお返し礼装では実装から散々弄られてきた宝具名ネタを本人自らやってしまう。しかもいらすとやめいたパッケージで。

本編では第1部7章『絶対魔獣戦線 バビロニア』でギルガメッシュの英霊召喚によって他のサーヴァント達と共にウルクを守るために召喚されていたが、風魔小太郎と共に三女神同盟の侵攻の一つである熱帯雨林の侵蝕の調査へ向かい、行方不明となった事が明かされている。

のちにギルガメッシュ(術)の幕間で「豹がトラウマになった」という発言から、彼と小太郎を倒したのがジャガーマンだったことが示唆された。

テレビアニメ版本編では、存在に言及はされていなかったが、後期エンディングでは『Apocrypha』第三次聖杯戦争時と同様の、陣羽織の後ろ姿が描かれている。

なお、彼の願望を知るプレイヤーからは「実はギルガメッシュの持っていた聖杯を狙っていたのでは?」という疑惑を抱かれている。

2018年のゴールデンウィークに開催された『Apocrypha』コラボイベント『Apocrypha/Inheritance of Glory』の高難易度クエストでは、『Apocrypha』リストラ組「無彩色の陣営」(武蔵坊弁慶坂田金時ダビデゲオルギウス)を率いて登場した。

2019年水着イベント『水着剣豪七色勝負!』では、子供サーヴァントへのプレゼントやイベントでの布施の資金調達にギャンブルに身を投じる姿を見せる。

その流れで違法カジノ潰しの協力をマスターに持ち掛けて共闘。ついでにそのカジノからしっかり稼いでおく抜け目のなさも見せている。

2021年ホワイトデーイベント『聖杯怪盗天草四郎』では、新たな強化クエストと新規霊衣『怪盗天草四郎』、更にモーション改修まで引っさげて主役に躍りでる。

モーション改修により等身が上がり、通常攻撃の一部が新規演出に、宝具演出はより派手になっており、ボイスも新しいものが追加されている。

霊衣では怪盗風の黒いタキシードに身を包み、シルクハットや仮面、マントにモノクル、シルバーアクセサリーや黒手袋など、創作の「怪盗」のイメージをとにかく詰め込んだような豪華な衣装となっており、戦闘では刀の代わりに杖を武器として振るう。

バトルではかつてないほどノリノリでテンションが高い愉快な彼のボイスを堪能できる。

ゲーム上での性能

最大HP14107
最大ATK10972
カード配分Quick×1/Arts×2/Buster×2
スキル1啓示A / 自身に毎ターンスター獲得状態を付与(3T)
スキル1(強化後)長き旅路への祈りA / 味方単体に毎ターンスター獲得状態を付与&NP獲得量アップ(各3T)
スキル2洗礼詠唱B+ / 敵単体[死霊]と[悪魔]のチャージを減らす+自身に毎ターンNP獲得状態を付与(5T、10~20%)
スキル2(強化後)熾天の杯EX / 敵単体のチャージを減らす+敵全体のBusterカード攻撃耐性ダウン(5T)+自身のNP増加(+20%)&毎ターンNP獲得状態を付与(5T、10~20%)
スキル3神明裁決C / 敵単体[サーヴァント]を行動不能状態にする(1T)
スキル3(強化後)神明裁決(偽)C++ / 同上&自身のBusterカード性能アップ(3T)
宝具Buster / 敵全体の強化状態を解除&敵全体に強力な攻撃&敵全体のクリティカル発生率をダウン(1T→3T)<オーバーチャージで効果アップ>

ルーラークラスでは初の攻撃宝具持ちなのだが、実装当初は攻撃時に弱点を突きにくいクラス特性と相まって火力不足が目立ったため、評価が低かった。

しかし、『ネロ祭再び ~2016 Autumn~』のエキシビションクエストを皮切りに高難易度クエストでは厄介なバフを仕掛ける敵が増えており、さらに第1.5部から実装されたゲージブレイク時の特殊スキルの対策として使える事も多々あるため、それらを纏めて吹き飛ばせる彼の宝具が再評価されるに至った。

また、火力不足についても宝具やスキルの強化である程度改善されており、場持ちの良いルーラークラスという事もあって、クラス混成の高難易度クエストにおけるアタッカーの選択肢としてよく挙げられる存在となっている。

ただ、逆に言えば、敵として出てきた時は屈指の難敵となる。

宝具は防御困難な全体攻撃で、おまけにスキル「洗礼詠唱(B+)」によるチャージ加速が入る場合もあるため、アヴェンジャーかバーサーカーを用いて宝具を使う前に速攻で倒すことが推奨される。

嵐の前の天草ピックアップ

一部の『FGO』プレイヤーから天草のピックアップは「運営からのイベントor大ピックアップ予告」として恐れられ、ついには項目の名で格言扱いされてしまった。

まず彼が実装されたイベントである『カルデアボーイズコレクション 2016』では終了した直後に『FGO』初にして『Fateシリーズ』でアンリマユ以外のアヴェンジャークラスである巌窟王のイベントが開催し、ユーザーを歓喜と阿鼻叫喚に叩き込んだ。

2016年のクリスマス前に再ピックアップ(イベントに出てくるのでそれに合わせたと考えられる)かと思えば、そのすぐ後にイシュタルのピックアップに、バビロニアピックアップ→マーリン→福袋&武蔵ちゃんキングハサンと続き、課金プレイヤーたちをキング破産な状態に追い込んだ

そして2017年3月には『カルデアボーイズコレクション 2016』が復刻開催されたが、直後に『カルデアボーイズコレクション 2017』での旧セイバーのピックアップが続いており、彼がピックアップされる=イベントという嵐の予兆という認識が広まっている。

そして2017年11月には2016年クリスマス復刻と共にイシュタル、次に“山の翁”(こちらは1100万DL記念だが)と極悪ピックアップを引き連れ、遂には新クラスを筆頭とした新章まで連れてきたと思ったら、とどめにプレイヤーたちが長く待ち望んだ彼女がピックアップされた。

やはり天草ピックアップは嵐の予兆である。

2018年4月は、『Apocrypha』のコラボイベント直前キャンペーンで他の『Apocrypha』登場サーヴァントと共にPUに含まれ(PUは日替わりで、期間中は女帝と同時に引ける日もあった)、イベント開始と同時に韋駄天Pが実装、さらに5月中旬の『虚月館殺人事件』にて名探偵がPUされるなど、「天草あるところにイベントあり」というファンの通説にさらに箔をつけることになった。

2020年3月のコラボイベント復刻時はスキル強化を引っさげて約2年ぶりにPUされ、この後にユーザー待望の第2部5章後編のスタート、グランドランサーのPU、2000万DL記念日替わりPUなどが続いた。

2021年ホワイトデーイベント『聖杯怪盗天草四郎』にて実装時体験イベント以来の主役に抜擢。イベントメインシナリオ終了後は「前年度の礼装PUが来るだろう」という例年の予想を裏切る形で、共演していた宙の旅人がゲリラPUされ、同イベントにて不審と化したマスターたちをガチャへと駆り立てた。

関連人物

Fate/Apocrypha

セミラミス

召喚したサーヴァント。彼女の美貌や体ではなく純粋に能力のみを評価しており、向こうからはその在り方に興味を待たれる特殊な関係だった。

『FGO』ではカルデアに召喚されたセミラミスに対して妙に親し気に接するため、彼女をやきもきさせることも。だが幕間2では上記の台詞のせいで仕返しの如く逆に弄り倒される羽目になる。

ウィリアム・シェイクスピア

「面白そうだから」という理由で自ら鞍替えに賛同した劇場作家。

ただし、計画の最終段階では、令呪を使って「自分に対しては悲劇を書くな」と厳命した。

アキレウスカルナアタランテ

それぞれシェイクスピア同様、傀儡化したマスターから権限を奪い取ったサーヴァント。

ジャンヌ・ダルク

聖杯大戦における正式なルーラー。最大の脅威と見据える。

一方、『FGO』のアヴェンジャー実装イベントでは、マスターを救いに来たジャンヌと共闘し、アヴェンジャーと対峙している。お互い『Apocrypha』の記憶があるためお世辞にも仲は良いとは言えないが、目的が合えば互いに融通は利く模様。

ジーク

聖杯大戦に巻き込まれたホムンクルスの少年。

当初は、取るに足らない存在と歯牙にもかけなかったが……

アストルフォ

直接の絡みは無かったが、アニメBlu-ray Disc BoxⅡの特典小説『Side of Survivor』では、聖杯大戦後に天草の足跡を辿っている。

そこではある老人から当時の天草の行いが語られており、彼が確かに人を愛し、世を憂う聖人であった事が窺える。

言峰璃正

『Apocrypha』の世界では義父。自分の在り方や信仰心に共感し、養子に迎えることとなる。

言峰綺礼

『Apocrypha』の世界では義弟。第四次聖杯戦争が起きなかったことで己の性質に目を向けることがなかった為に、冬木で極めて真っ当な神父として暮らし、四郎は彼の無自覚の悪性を薄々察しており、璃正が死去した後は餌食にならないようあえて距離を置いていたらしい。

フィン・マックール

『Apocrypha』の世界で第三次聖杯戦争を戦った相手。第2巻でのダーニックのサーヴァントとルーラーは殺し合ったという記述から直接の交戦経験もあった模様。結果的に彼の陣営に出し抜かれる形で聖杯を持ち逃げされており、その為かマイルームの会話で「とぼけているが天才的に強く始末に負えない事を痛いほど知っている」と実力を高く評している。

マスター

『Apocrypha』の世界での第三次聖杯戦争でマスターだったアインツベルンのホムンクルスの女性。アイリスフィール・フォン・アインツベルンと瓜二つだが、『Apocrypha』の作者である東出氏のTwitterによれば「先代なんでアイリスフィールさんより更にロボットみたいな感じ」との事。アインツベルンと天草は互いに目的が一致している為、関係は良好であったと思われ、アニメ版では他の陣営の手によって死亡した彼女の元に駆けつけて抱き寄せたり、後述のアイリスフィールに対してもマスターを死なせてしまった事を思い出して後悔の念を抱いている様子を見せている。

そしてそれが遠因となって、傀儡化した後に令呪を奪い用済みと赤の陣営のサーヴァントのマスター達を殺害する事(セミラミスはその気があった)なく放置したと推測できる(上記の経験からマスターを失ったサーヴァントの気持ちを察する事は十分に可能だと推測できる。実際、殺害していたらマスターの安全が第一であるカルナは赤の陣営に手を貸す事はなかったと思われる)。

Fate/Grand Order

藤丸立香

契約したマスター。

自身の幕間にて、「分かり会えなくとも手を取り合うことは出来る」ということを学んだ。

ホワイトデーイベントでは、度重なる戦いの中で心身共に疲弊する彼/彼女に対し、「地獄に慣れる必要はない」というアドバイスを送った。

彼/彼女は天草が救いたい人間の最たるものであるためか、絡みもかなり多い。

ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ

『FGO』で色々あって爆誕した三人目のジャンヌ。ある事情から彼女のサンタとしての師匠役になり、以来そのまま師匠として慕われている。

協力したのはオリジナルのジャンヌへの嫌がらせも若干含まれていたようだが、自分を純粋に慕ってくるリリィの事は彼なりに可愛がっている。

アイリスフィール〔天の衣〕

『Apocrypha』の世界の第三次聖杯戦争で自身のマスターだったホムンクルスと同型である彼女を見ていると、後一歩と言うところで大聖杯を奪われた上に、マスターを死なせてしまった己の力不足を思い知ってしまうと複雑な心境を漏らしている。アニメ『Apocrypha』の第20話において、辿り着いた天の杯内で出会った聖杯の端末も彼女と同じ姿で現れており、一瞬ではあるがかつてのマスターと瓜二つな彼女に驚いたような様子を見せていた。

巌窟王

ルーラーと対を成すアヴェンジャーのサーヴァント。

天草の人類救済の願いを『最高の復讐』と敬意を称している。

幕間での描写から廃棄口での彼の役割を天草は把握している模様である。

アンリマユ

平行世界の第三次聖杯戦争で呼び出されたアヴェンジャーのサーヴァント。

天草四郎がアンリマユに汚染された聖杯を使おうとした時に、登場し戦うことになった。

坂田金時風魔小太郎

宝具が英語読みな日本のサーヴァント繋がり。

本人たちもシンパシーを感じるのか、度々共に行動していることが多い。

妖術師(注:『屍山血河舞台下総国』に関するネタバレ注意!)

平行世界の同一人物。根底にある人間性は全く同じであるが、島原の乱で自分だけ生き残ってしまったことが原因で望みもクラスも英霊の彼とは逆のものになっている。直接相まみえることはないが、英霊である彼を「英霊の座なんぞに収まった腑抜け」と侮蔑する。

天草の幕間2で主人公の意識の底から妖術師の残滓が形を成してついに直接対面するものの、余裕綽々な英霊の方の自分自身に終始押され気味で理解できないでいた。

キリシュタリア・ヴォーダイム

蓋を開けてみれば似た様な思想を持っていたクリプターのリーダー。

ただし『第三魔法』による人類救済を望んだ天草に対し、キリシュタリアは『神への昇華』という人類の進歩を望んだという違いがある。(様々な事情があり目的が達成出来なかったという点は共通している)

テペウワクチャンデイノニクス11兄弟ヴクブ

第七異聞帯における人類(というより恐竜)。

彼らの種族であるディノスは天草からしてみれば理想の人類であると言えるだろう。

余談

真名のミスリード

小説版の時点では容姿と仮初の名前そのものが大きなミスリード要因であり、実際「シロウってそっちかよ!?」と騙されたという読者も多かった。

が、小説版の刊行からアニメ版の放送の間までに『FGO』がリリースされ更に彼もサーヴァントとして実装されたことから、真名が露呈しこのミスリードが全く機能しなくなるという事態に。

ただし「どっからどう見ても天草四郎なのに名前が違う」「サーヴァントであるはずの天草が何故かマスターになってる」という点から、「もしかしてシロウ・コトミネは天草四郎の子孫?」「『FGO』の天草は疑似サーヴァントだったのか?」といった別方向へのミスリード(?)が発生した。

白髪と褐色の真相

なお日本人である彼が白髪・褐色肌であるのは一応理由がある。

白髪は強引に受肉した際の代償、褐色肌は大聖杯を保管する上で最適な宝具を持つセミラミスの触媒を収集するため長期間中東に潜伏する必要があったため、肌の色を変えたらしい。単なる日焼け説もあるが、『Apocrypha』マテリアルの記載を見るに、現地に溶け込むために自分の意思で変えたものと思われる。

ちなみに『Apocrypha』アニメ版では、彼が上記の理由で白髪褐色肌の姿になる前の姿が回想で描かれた。かつての容姿は日本人的な黒髪に色の濃くない肌で、マスターであろうアインツベルンのホムンクルス(ユスティーツァの同型器)と共にいる姿が見られる。サーヴァントとして召喚された頃の彼であり、こちらが生前の容姿に近いだろうことが窺える。

関連タグ

Fate/Apocrypha Fate/GrandOrder ルーラー(Fate) サーヴァント

一揆 反乱 聖人 隠れキリシタン

キャスター(Fate):天草の出自から、本来対応しているクラス

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編集者:nini
編集内容:一部修正。