ハウ(トレーナー)
はう
概要
『ポケットモンスター サン・ムーン』およびマイナーチェンジ版『ウルトラサン・ウルトラムーン』における主人公のライバル。
ほがらかな笑顔が印象的な少年。年齢は主人公と同じく11歳。
一人称は「おれ」。
父親も優秀なトレーナーであるそうだが、しまキングの息子としてのプレッシャーが大変だったらしく、現在は出稼ぎで他の地方に出掛けている。
母親はアローラ地方に残っているようで、アーカラ島に行く前にハウオリシティでハウと話すと「かーちゃんにアーカラ島へ行ってくる事を伝えたら、挨拶代わりに背中叩かれて手形ついたー!」と聞ける。(リリィタウンの家にNPCの女性がいるが、それが母親なのかは不明)
アローラ地方に引っ越してきたばかりの主人公と早速ポケモン勝負をし、すぐに友達になる。
島巡りを達成して高名な祖父を越えるポケモントレーナーになるという大きな夢を持っている。
地方特有のおおらかさを体現しており、ポケモン勝負も勝敗より試合内容やその後に残るものを重視するタイプ。
負けられない緊迫感のある勝負よりも、勝っても負けても笑顔で終わる勝負の方が好き。
そのため、理不尽な出来事には慌ててしまい対処できないことも。
アローラ地方の名物料理「マラサダ」に目がなく、行く先々のマラサダショップでマラサダを食べることが彼なりの「島巡り」の形でもあるらしい。
そのため、基本的に別の島に到着してはマラサダの店へと直行している。
無邪気さを感じる表情や動き、語尾を伸ばす口癖など一見能天気で年相応の子供である印象が強いが、その実、洞察力に優れるなど鋭いところもあり無邪気な顔で容赦ない一言を放つことも(特にグラジオに対して)。
勿論、本人に悪気は一切ない。
また、自分の実力を理解できていなかったり、衝撃の真実を聞いた時一瞬そのまま流して、直後に意味を理解してワンテンポずれて驚くなど、若干天然なところがある。
本作のライバルであるが、今までのシリーズでは珍しく主人公の選んだポケモンに不利なタイプの御三家を選ぶ。
また、メインライバルとしては初で、次回作のメインライバルに当たるホップがこれに続くことになる。
(過去ではBWのベルやXYのサナが該当するが、いずれも他にメインと呼べるライバルが存在する)
もう一人のライバルであり何かと斜めに構えるグラジオとは対照的なキャラクターで、常にマイペース&ゆるい発言でストーリーの緩衝材的な役割を持っている。
主人公のポケモンを回復してくれたり、回復アイテムをくれたり、主人公の選んだポケモンに不利なタイプの御三家を連れていることもあり、大抵そこまで苦労せずに勝つことができる(ただし6回目で初顔合わせとなるライチュウには要注意)。
そのせいで「弱い」と勘違いされがちだが実力は本物で、グラジオからも「こいつは弱くない」とお墨付きをもらっており、最終的にはポケモンリーグ初挑戦をかけて主人公に真剣勝負を挑んでくる。
エンディング後には四天王戦を勝ち抜きまさに「ライバル」と言える強さを伴って主人公に挑戦してくる。
実は偉大なしまキングである祖父に対し、ややコンプレックスのような感情を抱いているようで
「勝てなくても楽しければOK」ではなく、「自分は弱いので、勝てなくても仕方ないからその代わりに楽しむ」と考えている節がある。
そういった部分は、作中に何度かグラジオに見抜かれており、ストーリーが進むにつれリーリエと同じように彼も自分自身と向き合い、真実を見つめ直していく。
終始マイペースで笑顔を崩さない彼ではあるが、終盤に1回だけ、本気で悔しそうな顔をする。
彼の成長を見て来た最後に、その表情に気付いたプレイヤーは感慨深い気持ちになるだろう。
その後のチャンピオン防衛戦では最初に挑戦してくる。
その後、四天王として立ちはだかる祖父と本気の勝負をして勝ったことで長年の夢を叶えたが、次の目標はチャンピオンであり親友でもある主人公に勝つことである。
『USUM』ではハラの弟子であったスカル団ボス・グズマとの関係が掘り下げられている。
元々面識があったようでハウは「グズマさん」と呼んでいる。
グズマから島巡りにこだわる必要はないと忠告され、考えた抜いた末「島巡りをしてもしなくてもすごくなれることをみんなに知ってもらう」と宣言し、「グズマさんもキャプテンになれなかったんじゃなくて新しい何かになってほしい」とエールを送った。
また戦いを楽しみたいハウに対し、強くなりたいと望むパートナーとの気持ちのずれが描かれており、スカル団やエーテル財団の騒動を経てパートナーと真剣に向き合っていく。
容姿
服装は黒いTシャツ、花柄の黄色のズボン、オレンジ色のサンダル。
Zワザも使用するため、主人公同様Zリングを付けている。
深緑色の髪を後ろで結って一つ結びにし、左右に黄色い髪留めを付けている。
pixivでは、髪を下ろしたハウを想像して描かれたものもある。
手持ちポケモン
サン・ムーン
ストーリー中、主人公に何回かポケモン勝負を挑んでくる。
手持ちポケモンは、アローラ御三家の他にネッコアラ、ピカチュウ、イーブイ系列をメインにする。特にアローラライチュウはサン・ムーンで初登場のリージョンフォーム版である。
ちなみに過去にいたライバル同様に主人公と共闘する場面もあるが、ハウの手持ちポケモンがアシレーヌの場合、全体攻撃である「うたかたのアリア」を躊躇いもせずに使ってくるので、こちらのポケモンのHPが削られたり最悪倒されたりしてしまうこともあるので注意。
しかも全体攻撃技の処理の関係なのか、Zワザが発動するとこちらのポケモンに当たることさえある。
回数 | 手持ち |
---|---|
1回目 | アローラ御三家(Lv.5) |
2回目 | ピチュー(Lv.6)、アローラ御三家(Lv.7) |
3回目 | ピカチュウ(Lv.13)、アローラ御三家(Lv.14) |
4回目 | ピカチュウ(Lv.16)、アローラ御三家(Lv.17) |
5回目 | アローラ御三家(Lv.19) |
6回目 | アローラライチュウ(Lv.28)、シャワーズ又はリーフィア又はブースター(Lv.28)、アローラ御三家(Lv.29) |
7回目 | アローラライチュウ(Lv.53)、ネッコアラ(Lv.53)、シャワーズ又はリーフィア又はブースター(Lv.53)、アローラ御三家(Lv.54) |
チャンピオン防衛戦 | アローラライチュウ(Lv.63)、ネッコアラ(Lv.63)、ケケンカニ(Lv.63)、シャワーズ又はリーフィア又はブースター(Lv.63)、アローラ御三家(Lv.63) |
ウルトラサン・ウルトラムーン
回数 | 手持ち |
---|---|
1回目 | アローラ御三家(Lv.5) |
2回目 | ピチュー(Lv.6)、アローラ御三家(Lv.7) |
3回目 | ピカチュウ(Lv.12)、オンバット(Lv.11)、アローラ御三家(Lv.13) |
4回目 | ピカチュウ(Lv.15)、オンバット(Lv.14)、イーブイ(Lv.14)、アローラ御三家(Lv.16) |
5回目 | アローラ御三家(Lv.20) |
6回目 | アローラライチュウ(Lv.29)、オンバット(Lv.28)、シャワーズ又はリーフィア又はブースター(Lv.28)、アローラ御三家(Lv.30) |
7回目 | アローラライチュウ(Lv.59)、ケケンカニ(Lv.59)、ケンタロス(Lv.58)、オンバーン(Lv.58)、シャワーズ又はリーフィア又はブースター(Lv.58)、アローラ御三家(Lv.60) |
チャンピオン防衛戦 | アローラライチュウ(Lv.69)、ケンタロス(Lv.69)、オンバーン(Lv.68)、シャワーズ又はリーフィア又はブースター(Lv.68)、アローラ御三家(Lv.70) |
7回目はアローラ初のチャンピオンとなった主人公の最初の挑戦者としてククイ博士に代わり現れる。つまりハウがUSUMにおけるラスボスであり、ライバルポジションでは初代ライバルであるグリーン以来となる大役を得た。BGMはチャンピオン防衛戦にハウのテーマをミックスしたアレンジ版になっている。
チャンピオン防衛戦ではハウのみこのBGMになる。
アニメ版
CV:福山潤(ハウ以外ならば単発ゲストの声も担当。)
アニメ『サン&ムーン』には、祖父のハラは序盤から登場している一方、孫のハウは長らく登場しなかった。「ハラが登場したからきっとハウも出るはず」とファンから期待されている声もあった。
そして、放送開始から約2年後の2018年10月からのキービジュアルより登場することが確定し、3rd.OPで、パートナーがフクスローであることも判明した。
長期間姿を現さなかったのは父親と共にアローラから離れていたためで、最近になって島巡りを始めたらしい。祖父とは本気のバトルを望んでいるが、当人は許してはいない様子である。
97話で初登場。
ゲーム版と比較すると抜け目があるようなイメージは少なく、語尾を伸ばさずに明るくハキハキとした無邪気な少年といった印象。ただ、ほがらかな笑顔はぎりぎり健在している。
サトシと彼のモクローとバトルをした際は、1度目はフクスローで見事勝利したが、2回目は敗北。悔し涙を顔のうつむきで隠していたが、固い握手を交わし再戦を約束した。
数話後、約束通りマナーロ・スタジアムで再会。祖父と一緒に登場。大試練を見事突破し、ZリングとジュナイパーZクリスタルも入手したが、全てを終えた訳ではない。フクスローもジュナイパーまで進化を果たしている。ナリヤが前夜祭でアローラナッシーの仮装に扮していた事やポケギャグをかましていたのに関してもサトシと同様の感想を述べている。カキとマーマネとはマオ達より先にフィールド上で初対面を果たした。後々、アローラガールズとククイ博士とグラジオとも出会うがゲーム版程絡んでいない。
予選のバトルロイヤルではアローラライチュウで挑戦して本戦入り、1回戦のナリヤとバトルして勝利。が、2回戦はサトシとの対決となりジュナイパーで挑むも、敗退する。サトシの優勝後に起こったアクジキング襲来に対してはカキやグラジオと連携して色違い相手に善戦し、見事アクジキングを異世界へ戻した。
エキシビションマッチ観戦後は島巡りを再会し、クチナシの大試練に挑戦した。
新無印にも登場。
他媒体
ポケモンマスターズ
CV:山下大輝
バディはアローラライチュウ。でんきタイプの特殊アタッカー。
メインストーリー第11章に登場し、マーマネとチームを組んで主人公と対戦する。
同章をクリアすると仲間にできる。
1ゲージ技の「でんきショック」と全体攻撃の「ほうでん」の2種類の攻撃手段を持つ。
「スペシャルアップ」で特攻2段階、トレーナー技の「アローラの風ー!」で素早さ3段階、回避率1段階上昇させることができる。
バディストーンボードも拡張済みであり、特に「素早さ↑分B技威力↑」のパネルは強力であり、トレーナー技で最大威力に自力で持っていくことができる。
アタッカーとして足りないのは急所バフのみなので、そこを補える編成を組めば現在でも主力電気アタッカーとして活躍できる。
余談だが、ポケマス版ハウの声を当てている山下氏はアニポケ新無印にてゴウを演じている。
ポケットモンスターSPECIAL
デフォルトネームが一つだけのためか、ヒュウと同じくゲーム中でのデフォルトネームをそのまま使用している。
マラサダが大好物の少年で、メレメレ島のしまキング・ハラの孫。
原作ゲーム同様、マイペースでのんびりした性格でポケモンとバトルが好き。
ただし、メイン主人公のサンの相棒ポジションとしてもう一人の主人公であるムーンが存在するためか、本作では大幅に出番が減っている。
「ゼンリョクバトル」の1回戦でグラジオと戦うが敗北、信念や背負うものがないと散々酷評され苦手意識を抱く。その後、ククイ博士からアシマリを貰った。
イリマと共にウラウラ島の「ポータウン」でスイレン達と合流し、スカル団と話し合う目的でアジト「いかがわしきやしき」に乗り込むも、ボスのグズマが召喚したウルトラビーストに襲われ、交戦する。
アローラの危機を思い、立ち向かうために半年間1人でアローラを巡り、手に入れた「かがやくいし」をライチにZリングにして貰った。
そして祖父からも成長を認められ、カプ・レヒレを援護してポニ島を襲ったマッシブーンと戦った。
事件後はグズマと共にマラサダとエネココアの店を開店し、マオに店のレシピの相談をしている。
使用ポケモンは、
アシマリとピチューは半年間の島めぐりの末にオシャマリとピカチュウにそれぞれ進化し、更にオシャマリはウルトラビーストとの戦いにおいてアシレーヌに進化した。
※ゲーム版と区別をつけるためにポケスペの場合のハウのイラストを描く場合には必ずあらかじめ「ポケスペ」タグをつけておくこと。
検索も「ハウ ポケスペ」または「ハウ(トレーナー) ポケスペ」で検索するといい。
関連動画
関連イラスト
本編関連
ハウ個人のイラストも多いが、グラジオや主人公など誰かと描かれたイラストも多く投稿されている。
「ハウがしまキングになったら」という予想で描かれたイラストも投稿されている。
アニポケ関連
関連タグ
共通点があるキャラクター
- シルバー及びGSCライバル、ジュン、ホップ:身内に実力者がいるライバル繋がりでホップとはプレイヤーが選択した御三家に不利な御三家を出してくる点が共通する。
- シューティー:前々作のライバル。草御三家(ハウはジュナイパー、シューティーはジャローダ)を連れてる点と老練な実力者(ハウはしまキング及び四天王及び祖父のハラ、シューティーはチャンピオンのアデク)と関わりがある点が共通する。違う点は人格でハウは穏やかなのに対してシューティーはツンデレ。
- ショータ、マオ:ハウと同じく緑髪+褐色肌であるトレーナー(リーグ出場者)でショータとはアニメにて草御三家(ハウはジュナイパー、ショータはジュカイン)を連れている点が共通する。
- 蛇王カイラ:別作品のキャラクターだが中の人繋がりかつライバルキャラ(主人公ではなく主人公の友達のライバル。)。初登場の時期は1年違うが、TVアニメには同じ時期に登場した。