「アストンマーチャンです。アストンマーチャン。……ふふ～、覚えていてくださいね？」
プロフィール
| キャッチコピー | 目指せマスコット。どこか儚い不思議ちゃん |
|---|---|
| 誕生日 | 3月5日 |
| 身長 | 152cm |
| 体重 | にんじん〇本分 |
| スリーサイズ | B86・W55・H80 |
| 靴のサイズ | 左右ともに22.0cm |
| 学年 | 中等部 |
| 所属寮 | 栗東寮 |
| 得意なこと | 生物観察、ダーツ |
| 苦手なこと | 口笛を吹くこと |
| 耳のこと | イヤリングをよくなくし、今ので9代目 |
| 尻尾のこと | グッズ化したときに映えるアレンジを模索中 |
| 家族のこと | ソファで眠る母をベッドまで運ぶ係だった |
| ヒミツ | ①モノマネが得意だけどあまり見せてくれない / ②妹のおませな恋バナを聞いてあげるのが密かな楽しみ |
| 自己紹介 | マーちゃんです。アストンマーチャン。いずれ世界のマスコットになります。その瞳でまっすぐ見ていてくださいね |
| CV | 井上ほの花 |
マーちゃん人形を携えて、カメラがあれば寄ってくる。
趣味はボイスメモ録音と何ともヘンテコなウマ娘。
そんな彼女の夢は世界を股にかけるマスコットになること。
雲みたいにふわふわした言葉の裏には、なにか願いがありそうな気も……？
（公式ポータルサイトより）
ソロ曲
覚えていて欲しいんだ 永遠の向こうまで
『 忘却にて 』
作詞・作曲・編曲：鶴﨑輝一
概要
2022年2月22日、ウマ娘プリティーダービーに登場することが発表されたウマ娘。モチーフは07世代の一頭で、スプリント路線で活躍しながらも病のため早逝した牝馬「アストンマーチャン」。
当初テイエムオペラオーしかいなかった和田竜二騎乗馬（初勝利時の1回だけだが）の2頭目のウマ娘化で、王冠というモチーフも共通している。
一人称・愛称は「マーちゃん」（稀に「わたし」と言うこともある）。常に「ですます」口調の敬語で話すが、同期のウオッカ・ダイワスカーレットは呼び捨てにする（先述の「ですます」口調についても、「ございますです」と不思議な文法を使うことも）。
ネーミングセンスも中々独特で、シナリオや育成ストーリー内では動物たちに
- カラスのクロエ・ハーバードさん
- 白鳩のホワホワさん
- 天才野良猫の服部忍び丸
- アリのアリ村さん
- ウサギの白雪ぴょん子さん
- クラゲのジュエリーフィッシュさん
- カニのちょきりんさん
- ハーフムーン・ベタのベタなべさん
と名付け、友達として仲良くしている。ホーム画面でのスイープトウショウとの会話や劇中での住民の話を見る限り、マーチャンが町中で彼らと会っている姿はよく発見されるらしい。なお、何故か服部忍び丸だけ呼び捨てである。
そんなおっとりした立ち振る舞いとは裏腹に、世界を股にかける「ウルトラスーパーマスコット」になることを夢見ているためか、ひたすらに自己アピールをすることが大好きであり、世間に自分の名と顔を広めることに余念がない。マーケティング商法にもかなり精通しているようで、ビジネスや簿記の勉強もこなしている。そんな性分故にカメラが回っているところを見つけると隙あれば写り込もうとしたり、自分の声を録音したり「マーチャン人形」なるものを持ち歩いたりするなどの行動を取るが、これらの行動は単に目立ちたいからではない。
それは「全ての生き物はいつか必ず死ぬ。それは悲しいことではない。しかしその存在を忘れられることは悲しい。」という彼女が抱える根源的な恐怖に由来するものであり、自分が「生きた跡」をなんとか刻みつけたいという悲痛な思いによるものである。
元々、彼女の生家が病院であり、幼い頃から女医である母親が受け持っていた患者たちとの交流を通じて数多くの生死を目の当たりにしてきた経験が背景になっているため、これも関係してか消毒液の臭いや（白衣に使われている）純白系の色にも苦手意識を持っている。
また、単に「自分の跡」を残そうとするだけではなく、関わりがあった「全ての生き物の跡」を残そうとしており、仲良くなった後に死亡した白鳩のホワホワさんのことを動画・写真にとって「絶対に忘れません」と墓前で誓うなど、それ以外の生き物に対しても同様な考えを持っている。
こうした考えに基づくマーチャンの言動については、同級生であるスカーレットからは「ほっといたらどこかへ行ってしまいそう」と心配されており、たづなからも「生き急ぎ過ぎているような感じがする」と評されている。
モデル馬が病気で早世したことを反映していると思われ、彼女の思いを知ったトレーナーたちからは、「ほわほわした癒し系と思ったら泣かされた」「これまでの奇行もこのような思いからだったのか」などと評価されている。
因みに前述の母以外にも外車ディーラー(後述のアストンマーチン社由来か)をしている父と「暴れ妹」と称される妹(恐らくは史実における全妹のジャジャマーチャンか)がいるらしい。
容姿・デザイン
生前のモデル馬がでむっちりした馬体と愛くるしい顔立ちの持ち主と評されていたことに基づいてか、可愛らしい顔とグラマラスな体型をしている。
トレードマークである頭の王冠は、名前の由来であるアストンマーティン社がイギリス王室御用達の自動車メーカーであることから由来しているとされる。王冠は右側によっているが耳飾りはしっかり左側（牝馬）。王冠のカラーパターンはモチーフ馬の勝負服の「海老色」（#932e40）と、アストンマーティン社のコーポレートカラー「ブリティッシュレーシンググリーン」（#004225）と思われる。
- 勝負服
マーチャン考案の襷をかけた紅白衣装。目立つ赤色はラブリーな自分にぴったりな色、スカートの長さはマーチャンの愛らしさが最も引き立つよう長さ、そしてウルトラスーパーマスコットに相応しい威厳を放つ王冠と彼女の拘りがそこかしこに張り巡らされたデザインとなっており、本人曰く「1番ラブリーで覚えやすい勝負服」とのこと。
- 私服
元々の彼女の育ちの良さが垣間見えるコルセット衣装。スカートは深緑色。なお、こちらでは赤色のメガネを掛けているのも特徴(他に私服でのみメガネを付けているウマ娘はルドルフのみ)。
アニメ版
1st Anniversary Special Animation
ゲーム版ウマ娘の1周年を記念して公式YouTubeチャンネルより公開された短編アニメーション。本作がウマ娘プロジェクト全般における初登場となる。
スピカメンバーの後ろでこっそり見切れ芸を披露し、自己アピールが好きなマーチャンの設定が仄めかされている。
Season3
コースでのトレーニングやOPでスピカのメンバーに紛れ込むように辻映りしている…が、周囲はマーチャンの存在への言及がなく、マーチャンは常にカメラ目線であることから、視聴者からは『マーチャンは第四の壁を認識しており、こちら側を見ている』『実はスピカのメンバー』とネタにされている。
ゲーム版
ウマ娘1.5周年を記念した『1.5th Anniversary』第2話「1.5周年記念②～視線は譲らない～」において3Dモデルと共に初登場。
トウカイテイオーが番組撮影を行っている中、テイオーの背後でこっそり見切れ芸を連発。やがて気付いたテイオーを驚愕させたのちに困惑させたが、撮影にマーチャンが割り込んだことに気付いたウオッカとスカーレットに諫められ、「あっちで写真をたっぷり撮る」というウオッカに宥められて2人と共に退場する。
...のだが、懲りずに再び見切れ芸を披露しようとしたため、二人に怒られてしまった。
ちなみにテイオーも、アニメ「うまよん」第2話ではトレセン学園の紹介ビデオにおいてかなりの見切れ芸を披露している（そして「映り過ぎだ」とエアグルーヴとシンボリルドルフに怒られた）。何かの因果だろうか...。
2022年10月11日にはチャンピオンズミーティング「ライブラ杯」の参加リーグ選択開始とともに育成ウマ娘として実装がされた。同年の10月6日にジュエルの価格が改定された後に実装された最初のウマ娘であり、衣装違いも含めれば丁度100人目のウマ娘となる。
ちなみに彼女のシナリオ内では彼女だけでなく彼女に脳を焼かれたトレーナー(プレイヤー)のクレイジーさも話のタネとなっている。
具体的には、
- 自作のマーチャン着ぐるみを着て自作のマーチャンぬいぐるみを配布
- ブログでマーチャンを題材にした四コマ漫画を連載(後に書籍化)
- マーちゃん初勝利記念にマーチャン像を無許可で設置(当然怒られた)
しかもマーチャン着ぐるみにいたっては2022年12月のコミケで実際に登場している。
育成ウマ娘
- ☆3［Flare］アストンマーチャン
2022/10/11に実装された育成ウマ娘。
詳細は該当項目にて。
目標外レースイベント
ウオッカとダイワスカーレットの直接対決第3戦に乱入。レース結果によってイベントが4パターン（勝利、ウオッカ勝利、ダイワスカーレット勝利、全員敗北）に分岐する。
史実（第12回秋華賞）ではダイワスカーレットが勝利、ウオッカ3着。「牝馬三冠最終戦で逃げる桜花賞馬の後からダービー馬が襲ってくる」という不思議な状況に。
- シニア天皇賞(秋)
ウオッカとダイワスカーレットの直接対決最終戦に乱入。レース結果によってイベントが4パターン（勝利、ウオッカ勝利、ダイワスカーレット勝利、全員敗北）に分岐する。
史実（第138回天皇賞(秋)）では僅か2cm差でウオッカがダイワスカーレットに勝利。更にディープスカイ、カンパニー、エアシェイディがクビ差、ハナ差、クビ差で続く史上稀に見る大接戦となった。
ダイワスカーレットの史実出走マイル戦で直接対決を挑み勝ち越す（3勝）と、クラシック12月後半終了後に発生。マーチャンはチューリップ賞には出走できないので対象レースは全4戦（全出走の必要はない）。
- マーちゃんに教えて
- 対象レース：阪神ジュベナイルフィリーズ（目標レース）、エルフィンステークス、桜花賞（目標レース）、ヴィクトリアマイル、安田記念（シニア）、毎日王冠（シニア）
ウオッカの史実出走マイル戦で直接対決を挑み勝ち越す（4勝）と、シニア12月後半終了後に発生。マーチャンはチューリップ賞には出走できないので対象レースは全6戦（全出走の必要はない）。
固有二つ名
不滅のマーちゃん
スプリンターズステークスを勝利し、ダイワスカーレットとウオッカにそれぞれ2回以上勝利し、ファン数が32万人以上で目標を全て達成し育成を完了する。
- スプリンターズステークスは2回目標に入っているが1回でも良い。
- ウオッカは目標の阪神JF、桜花賞で勝つのがベスト。勝てなくともシニア期には能力が充実してくるのでVM、安田記念、毎日王冠で楽にフォローできる。
- ダイワスカーレットのレースはクラシック10月以降、マーチャンが苦手な中長距離のみ。距離適性デフォルトの場合はクラシック9月までのマイル戦4戦（上記「マーちゃんにも言って」イベント参照）で2勝すること。中京ジュニアかシンザン記念で勝っておくと事故った時のフォローがしやすい。初期Gの中距離適性を上げられるなら、イベントのある秋華賞やシニア天皇賞(秋)を狙っても良い。
- ファン数32万人は短距離＆マイルのみの場合、ファン数ボーナスを上げないとなかなか届かないので編成にも気を配る必要がある。グランドライブやグランドマスターズなら定期イベントのファン数増加も活用できる。
サポートカード
- SR［添付ファイル、温めますか？］アストンマーチャン
2023/1/20に育成シナリオ「アオハル杯〜輝け、チームの絆〜」のアップデートと共に追加されたSRサポート。タイプはスピード。
競走馬「アストンマーチャン」
決意
どうかお気遣いなく
躊躇いも恐怖心も捨てました
酷なる道も気にしません
むしろあなた達こそが
迷い怯え苦しむのです
このままでいいのか
従うだけなのか
最後まで戦えるのかと
あなた達を青ざめさせよう
それが私の決意です
- 「名馬の肖像」2023年スプリンターズステークスより
2004年生まれの鹿毛の牝馬。管理調教師は後にゴールドシップの同期の三冠牝馬でGⅠ7勝を挙げた「鬼婦人」ジェンティルドンナを管理することとなる石坂正（栗東トレセン所属）。
ウオッカ・ダイワスカーレットとは同世代で、2歳戦での好調な走りから2007年の牝馬クラシック戦線の有力馬と見られるも、阪神JFではウオッカに惜敗し、桜花賞ではダイワスカーレットの前に大敗。
そこで陣営は適正距離を理由にクラシックを諦めて短距離路線へ転向。この転向が上手くハマり、秋には古馬混合GⅠであるスプリンターズステークスへ挑み、見事に1着。ニシノフラワー以来の3歳牝馬(※現表記)としての制覇を果たした。
しかし、以降は調子を崩し始め、翌2008年の高松宮記念を目前に体調不良を起こし出走を回避。
その後、原因不明かつ突発性の「X大腸炎」を発症し、2ヶ月近くに渡って闘病生活を送るものの最期は力尽き、同年4月21日、衰弱による急性心不全で亡くなってしまった。4歳1ヶ月という若さだった。
非常に短い生涯であったが、健在ならば世代を代表するウオッカ・ダイワスカーレットにも並ぶ足跡を残したに違いないとその死を惜しむファンは少なくない。
なお先述したように全妹（父と母が同じ）のジャジャマーチャンがおり、彼女が繫殖入りしたことで血統自体は後の世代にも残っている。成績は今のところ出ていないが、最近ではトゥラヴェスーラ（父ドリームジャーニー）が淀短距離ステークス（リステッド競走）を勝ってオープン入りし、結果こそ出ていないものの短距離重賞戦線の常連となっている。
より詳しくはアストンマーチャンの記事を参照。
史実で対戦経験のあるウマ娘
- 07世代（同期）
・ウオッカ……06年阪神ジュベナイルフィリーズ、07年桜花賞
余談
ウマ娘化発表前の「アストンマーチャン(ウマ娘)」タグ
ウマ娘化が発表される前はオリジナルウマ娘のタグとして使われていたため、独自デザインのイラストも見られる。
繁体字版名「真弓快車」
ウマ娘の繁体字版「赛马娘」で採用されている香港名「真弓快車」は一見すると意味不明だが、これは馬名由来にちなんだもの。
アストンマーチャンという馬名はイギリスの自動車ブランド「アストンマーティン社」と馬主・土佐眞弓氏の学生時代の渾名「マーちゃん」を合成したもの。
よって「マーちゃん（真弓）」+「アストンマーティン（快車）」=「アストンマーチャン（真弓快車）」。
関連イラスト
関連項目
武豊 和田竜二 中舘英二 岩田康誠 鮫島良太 石坂正 私服眼鏡勢
同期（07世代）のウマ娘
マーチャンが重賞戦線で初めて敗れた相手。岩田康誠・武豊両騎手が騎乗しているほか、ウオッカ号のデビュー戦で騎乗した鮫島克也元騎手が鮫島良太騎手の実父に当たる。
ダイワスカーレット(ウマ娘)：桜花賞での惨敗が短距離路線へと転向するきっかけとなった。
中舘英二騎手つながりのウマ娘
美浦寮の寮長だが、栗東寮のマーチャンに体調管理やトレーナーとの関係についてフォローを入れてくれる。
その際に彼女が指摘したことの一つは、競技生活において重要なものであり、それに全く気づいていなかったトレーナーは血の気が引くこととなった。
史実では中舘騎手にG1の栄誉を2度もたらしている。
マーチャンから「ターボさん師匠」という愛称で呼ばれている。
史実ではGⅠ未勝利ながら、JRAが企画した「20世紀の名馬100」に選ばれるほどの「記憶に残る」名馬。サラブレッドとしては若くして死亡している共通点があるが、デビュー時の馬年齢が異なるため2歳重賞に出走歴がないなど相違点も多い。
血統つながり
アストンマーチャンの母父であるWoodmanの産駒。その繋がりで作中でもイベントがいくつか用意されている。
モデル馬の父系がフォルティノ系である繋がり。いずれも活躍時期が異なるため史実での対戦歴はないが、特にビワハヤヒデ号の父・シャルード号とアストンマーチャン号の二代父（祖父）・コジーン号は共にカロ産駒であるという共通点がある。
その他のウマ娘関連キャラ
3歳でスプリンターズS（92年）を制覇した牝馬モデル繋がり。史実のニシノフラワー号は史上初の達成例であり、アストンマーチャン号（07年）は2例目であった。
モデルがスプリント路線の牝馬、周りから注目されることが好き&SNSを宣伝に使いこなすウマ娘繋がり。ホーム画面での会話では、カレンチャンの撮影に割り込もうとして即バレし、その後ツーショットを撮ってもらったことを話している。
2023年3月5日のマーチャンの誕生日のホーム画面会話において、カレンチャンとの会話から「ちゃんチャン同盟」なる同盟組織の存在が明らかになった。
モデル馬が小倉競馬場で重賞を初勝利した繋がり。ただし、ナイスネイチャ号は2歳時（旧表記3歳）の12月とアストンマーチャン号より遅いタイミングでのデビューとなっており、GI未勝利ながら2023年5月に没するまでウマ娘のモチーフとなったサラブレッドの中では最年長として生き長らえたという対照的な運命を辿っている。
活躍した年代は違うがモデル馬が現役中に亡くなったスプリンター繋がり(アストンマーチャンは病死、ケイエスミラクルは競走中の事故による予後不良)。彼女のシナリオにアストンマーチャンが登場した。
マーチャン同様泣きゲー的シナリオだったためライターが同じなのでは噂されている。
安心沢刺々美：中の人が実の母親で、彼女の処置が成功すると｢お母さんに褒めて貰ったときみたい。｣という中の人ネタ満載のリアクションに（アストンカーチャンと言ってはいけない）。
ウマ娘以外の関連キャラ
デッドプール：初出のショートアニメで明らかにカメラを意識した見切れ芸を披露していたため、第四の壁を認識できるのでは？と話題となり、コラボイラストも投稿されている
ハローキティ：体重表記の元ネタと思われる（ちなみにこちらはリンゴ3個分）。また、イギリス繋がり（キティちゃんの出身地）でもある
key：癒し系な雰囲気でありながらどこか儚げな姿と史実の悲劇も相まって、ストーリーがこの会社の泣きゲーと重ねられることも多い。ちなみにマーチャンが誕生した年はこの作品が、デビューした年はこの作品がリリースされている。
