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特殊部隊の編集履歴

2023-11-26 12:03:08 バージョン

特殊部隊

とくしゅぶたい

特別に編制、訓練された部隊。

概要

既存の警察軍隊では対処しきれない、特殊な戦闘を想定して編成された部隊

原則として一般兵士より高い教育を受けたエリート隊員が所属する精鋭と位置づけられる。


設置国の一般編成では対応できない状況への対処が求められるため、同じ特殊部隊という括りであっても、年代や国が変われば部隊の中身や規模も大きく変わる。(米国では特殊部隊の潜入や救出等を支援するための特殊部隊などというものもある。また、戦闘を主体とせず、心理戦や人材育成に従事する場合もある)

また、軍隊系特殊部隊の場合は陸海空軍のどこに所属するかによっても違いがある。


一般にイメージされるのは、森林や市街地等、正規軍が戦闘を苦手とする地域での対ゲリラ戦や、ハイジャックなどの人質立てこもり事件、テロリストの制圧、敵地への潜入暗殺などに従事する歩兵部隊である。

下のイラストのように、取り回しの利くサブマシンガンカービン銃を装備する。

任務の特質上、少数で行動し、隠密性が重視される。

SASドラマとは違うもの。


このため、侵入されたことが発覚しても、簡単に発見できるわけではなく、侵入された側は侵入者の人数に比べて大がかりな捜索・警備態勢を敷くことになる(詳細は江陵浸透事件で検索)

ただし、特殊部隊員1人1人の価値は一般兵士に比べて極めて高く、多人数同士での撃ち合いは必然的に人数が多い正規部隊が有利であることから、敵地に侵入する場合はサポート態勢をしっかり整えたうえで、敵側の人数が少ない(もしくは深夜等武装した兵士が少なくなっている)状況に奇襲し、目的達成後は敵が態勢を立て直して集結しないうちに速やかに現場から離脱するというのが基本戦術(ヒット・アンド・ラン)であり、敵地に侵入した特殊部隊=大人数相手に無双するスーパーマン集団というわけではない。


かつてのような国家同士の全面戦争が発生することが少なくなっている現代では、特殊部隊は使い勝手が良く、活用頻度の多い部隊であるが、担当する任務の性質上、外部への露出も少なく、訓練が公開されることも稀である。

テロリストを相手にすることも多く、家族や本人への報復を防ぐためにも、隊員が素顔をさらすことは少なく、名前や個人情報等が書かれた装備などはメディアに出る場合はモザイク処理がなされる。

攻殻機動隊のアニメで、リーダーの草薙素子が一般の警察に(義体とはいえ)素顔を見せるシーンがあるが、原作者の士郎正宗氏が自著で苦言を呈している。

余談だが、原作漫画では、公安9課課長の荒巻大輔草薙素子に、SASで訓練を受けてくるよう命じる場面がある。


これら特殊部隊の隊員は一般兵士よりも実戦経験や教育面で高度な人材となっているから、民間軍事会社からの引き抜きも多く、人材流出が問題となっている。


装備

原則として、その国の一般部隊より高性能・高価な装備が支給され、装備の国籍は問わない。(中国、ロシアの警察系特殊部隊では西側諸国製の装備が確認されている。また、ベトナム戦争やイラク戦争後の米軍のように敵地で活動することが主任務となる場合は、補給の都合や欺瞞のため、当該地の武器を使用するケースもある。)

このため、時計や銃などの製品の謳い文句としても特殊部隊の名が使われることがある。

多くの場合は制式採用などというものはなく、隊員個人でも部隊でもなんでも(部隊の名は出さず匿名で)購入して使い、良い物を使うといった感じである。(一般部隊は弾薬等消耗品の補給の都合上できる限り制式装備を使うようお達しがあるが、特殊部隊はそれが緩やかである)

上位となる組織の名義で購入することもあり、どの装備が特殊部隊で使われる為に購入されたかなど判別することは難しい。

あたりまえであるが採用状況などは公開されず、勝手に部隊に送りつけて制式採用されたなどと謳う企業もある。


なお、市街地で戦う対テロ部隊は短期戦が主体となることから、一般部隊よりも重装備であるケースが多い(逆を言えば、野戦等の長期従軍には向かない)


主な世界各国の特殊部隊

【日本】

警察本部特殊急襲部隊(SAT)

警視庁特殊捜査班(SIT)

海上自衛隊特別警備隊(SBU)

陸上自衛隊特殊作戦群(SFGp)

・陸上自衛隊冬季戦技教育隊(CWCT、教育隊兼準特殊部隊)

・陸上自衛隊101遊撃隊(101GF、非常設レンジャー部隊、部隊符号上だけの存在とも)

・陸上自衛隊第102飛行隊102ndAU、特殊戦用ヘリ部隊)

海上保安庁特殊警備隊(SST)

日本警察における特殊部隊は、大規模な都道府県警察本部に設置されている。その他の警察本部においても全国に銃器対策部隊特殊事件捜査係が設置されている。


【アメリカ】

SWAT(スワット)

SOCOM(特殊作戦司令部)

デルタフォース

グリーンベレー

ネイビーシールズ(SEALs)

DEVGRU

MARSOC(マリーン・レイダース)

パラジャンパー

フォース・リーコン(海兵隊での扱いは偵察部隊のため、公式には特殊部隊とは認めていない)

第75レンジャー連隊(準特殊部隊)

ナイトストーカーズ(特殊戦用ヘリ部隊)

CST


【イギリス】

SAS

SBS


【フランス】

GIGN

RAID

FIPN

・第1海兵歩兵落下傘連隊


【ドイツ】

GSG-9

KSK


【イタリア】

GIS(カラビニエリ第2機動旅団特殊介入部隊)

・COL.MOSCHIN(第9落下傘強襲連隊)

・COMSUBIN(潜水奇襲攻撃部隊)

・海軍コマンド


【ポーランド】

ポーランド軍

JW_GROM「グロム」 最精鋭対テロ特殊部隊

JW_FORMOZA「フォルモザ」 SEALsのような海軍系特殊部隊

JW_AGAT「アガト」 第75レンジャー連隊のようなレンジャー部隊

JW_Komandosów「コマンドソウ」 創設は1965年とポーランド最古、略称してJWKとも呼ばれる。

JW_NIL「ニル」 諜報などを行う情報収集部隊


【ロシア】(旧ソ連)

広義のスペツナズ

FSB

アルファ

ヴィンペル

SOBR


【イスラエル】

サイェレット・マトカル

シャルダグ(5101部隊)

シャイェテット13


【インド】

空挺コマンド

陸軍特殊対テロリスト部隊(SCTU)

国家保安警備隊(NSG)

海軍海兵コマンド部隊(MCFMARCOS)

ガルダ・コマンド部隊

特殊国境部隊(SFF)

ムンバイ警察対テロ部隊(ATS)

アッサム・ライフル部隊


【オーストラリア】

SAS


【中国】

雪豹突撃隊

SDU(香港)


【北朝鮮】

軽歩教導指導局第8特殊軍団


【韓国】

大韓民国海軍特殊戦旅団

第707特殊任務大隊



架空の特殊部隊

作品別に表記


歴史的な特殊部隊?


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