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編集内容:冗長な記述と過剰な箇条書きを整理。ポケまぜ追記等。

ヒスイバクフーン

ひすいばくふーん

『ポケットモンスター』シリーズに登場するリージョンフォームポケモンの一種。バクフーンのヒスイのすがた。

概要

ヒスイ地方の環境に適応した、バクフーンヒスイのすがた

ヒスイジュナイパーヒスイダイケンキと並び、パートナーポケモン初のリージョンフォームである。

ジュナイパーやダイケンキとは異なり、原種から分類名が変わっている。

全体的なシルエットは大きく変わっていないが、背中側の色ががかったものとなっており、首回りを一周する形で部分的に腹側にも回り込んでいる。従来背中側にだけあったの噴出器官も、この部分に増加している。

そこから噴き出す炎も妖しく揺らめく紫色のものに変異しており、まるで数珠をかけた祈祷師霊能力者のようである。実際ゴーストタイプを追加しており、いわゆる「炎御三家」では初のゴースト複合となった。

なお、基本的にオフの時は何も出さない性質は原種と同一である。

ヒスイの中心にそびえるテンガン山の霊気が影響してこの姿になったとされ、行き場を失いさまよう霊魂を食べる事によりその炎で浄化し、冥界へ送ると信じられている。

また、しばしば何もない宙を目で追っている姿が見られ、生命エネルギーの流れや霊魂を見ていると考えられている。

原種に比べて前脚が発達しており、二足歩行化が進んでいる。

目つきはいかにも荒々しさを感じさせるツリ目から一転して、アイシャドウが入ったようなタレ目気味のものとなっている(※)。これに合わせるように耳も後方に垂らしている。

戦闘の際もどこか優雅で余裕を感じさせる所作をしており、ニヒルとも不敵とも気怠げとも妖艶とも取れる独特な雰囲気を放つ。

このように普段は温厚な面が目立つが、ひとたび怒ると原種以上に感情を爆発させ、灰も残さないほどに執拗な炎で相手を燃やし尽くしてしまう。

その際首元から生み出した最大108にも及ぶとされる鬼火は、恐ろしい獣のような形相となり相手に襲いかかるという。

※:2Dの立ち絵と3Dモデルでやや趣が異なっており、3Dモデルでは切れ長な目にアイシャドウも瞼の一部のようで、まだ原種に近い目つきをしている。

色違いは背中の体毛が青みがかって、原種とほぼ同じ色合いになる。

センシティブな作品

ゲームでの特徴

対戦での評価

HPこうげきぼうぎょとくこうとくぼうすばやさ合計
ヒスイ種7384781198595534
原種78847810985100534
差異−5±0±0+10±0−5±0

原種から「HP」と「すばやさ」を少し削り、その分を「とくこう」に回したステータスとなっている。

耐久と素早さが下がったことはリスクと言えばリスクではあるものの、元々バクフーンは「こだわりスカーフ」などを用いて強引にでも先手を取りに行く戦法を得意としてきたので、火力が上がったメリットの方がはるかに大きいと言える。

タイプの追加で技範囲が広がったことも恩恵が大きい。もっとも、ほのお・ゴースト複合は耐性も多いが弱点も突かれやすく、特に『LEGENDSアルセウス』ではじめん技やあく技を使うポケモンが多いので慢心は禁物である。

一族初の専用技として「ひゃっきやこう」を習得している。「たたりめ」に確率のやけど効果を追加したような性能で、手堅く使いやすい。

一方で、定番の必殺技であった「ふんか」は『LEGENDSアルセウス』では未実装。分類名と同じ「おにび」も同様である。

ただし「オーバーヒート」が実質的に一族の固有技となっている。

ちなみに『LEGENDSアルセウス』ではねむり状態こおり状態まひどくに似た別の状態異常に置き換えられており、どんな状態であっても相手が行動する可能性が残っている

せっかく「さいみんじゅつ」を決めたのに捕獲したいオヤブンが「すてみタックル」を放ってきて自傷し戦闘終了、なんてこともあるので、ノーマルタイプの自傷技を不発にできるゴーストタイプの追加は捕獲面でもそこそこ役に立つ。

第9世代

『SV』ではレギュレーションDからランクバトルで解禁。

同タイプの新ポケモンとしてラウドボーンソウブレイズが登場しており、シャンデラも同時期に復帰してきたものの、いずれも得意とする戦法が異なるためすんなりと棲み分けできている。

特性は「御三家」恒例の「もうか」に加えて「おみとおし」を得た。「こだわりスカーフ」に頼ることが多いバクフーンにとって、相手も所持しているか否かを始め、どうぐを確認してから行動を選べるメリットは大きい。

前述の通りゴーストタイプの複合で止まりにくくなっており、更に原種譲りの「きあいだま」も使える。かくとう技の相性補完は引き続き優秀で、覚える特殊技の少なさに反して技範囲は完成の域にある。

両力にしてまで突破を図ることもあった原種に比べると、特殊一本に絞った育成が格段にしやすくなっていると言える。ただし「ねっさのだいち」は原種しか習得しなかったので、どうしてもじめん技が欲しいならば「じしん」の使用も視野に入ってくるが。

また、原種が覚えない「めいそう」や、効果の変わる「のろい」を活かした搦め手も可能である。

そしてなにより、「ふんか」が帰ってきたことがなによりも嬉しい。

ゴーストタイプはこの「ふんか」とも相性が良く、仕様上、ダメージを少しでも食らうと弱体化する「ふんか」の障害である先制技に多いノーマルタイプやかくとうタイプ(特に「ねこだまし」)を無効化できることが非常に大きい。

欠点は環境上位に強いゴーストタイプやあくタイプが多く、他の巻き添えになりやすいということか。特にイーユイなどはほのお側でも支障してくる。

新要素のテラスタルは「ふんか」の突破力を更に向上できるほのおを筆頭に、あく・ドラゴンに強く弱点のどくはがねには元のタイプが耐性を持っているフェアリー、「のろい」の邪魔にならないゴースト、ゴースト弱点対策のノーマル、みず・じめん弱点と「キノコのほうし」対策となるくさが目ぼしい所。

以上のように戦法の幅が広がっており、初見での対応が難しいポケモンとなっている。

使用トレーナー

番外作品

ようこそ!ポケモンカフェ〜まぜまぜパズル〜

2022年10月登場。この手のポケモンとしては珍しく、原種も進化前もジュナイパーやダイケンキも伴わない、完全に単独での登場となっている。

編集時点では不定期にイベントや課金コンテンツの題材となるゲスト枠と扱われている。

2024年4月にはイベント「ぽかぽか茶屋」に合わせて和服衣装が実装された。これのデザイン的な評価がかなり高く、プレイヤー以外にもそこそこの知名度がある。

余談

登場当初の原種バクフーンの色違いは今よりも濃いめで、背中の炎もやや紫がかっていた。

第3世代頃には消滅した設定であったが、ヒスイのすがたをデザインするにあたって「現代には受け継がれなかったもの」という繋がりで意図的に当時の配色をオマージュしたという説が存在する。

シャンデラの炎は燃やした魂の行き場を無くし永遠に彷徨わせるとされ、行き場を無くした魂を燃やして浄化するヒスイバクフーンとは、同じほのお・ゴーストタイプでありながら炎の性質が正反対となっており興味深い。

ジュナイパーやダイケンキと異なり、ヒノアラシ系統は『BDSP』にも登場したが、やはりどう育てても原種バクフーンにしかならない。

ヒスイ地方がシンオウ地方になる過程でテンガン山は霊山としての性質を失ってしまったのだろうか…。

編集者:4d
編集内容:冗長な記述と過剰な箇条書きを整理。ポケまぜ追記等。