「トラさえオレの前ではネコになる、 さしずめお前はネズミといったところか!」
プロフィール
生年月日 | 1966年2月12日 |
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出身地 | ブラジル |
身長 | 192cm |
体重 | 98kg |
星座 | 水瓶座 |
血液型 | B型 |
3サイズ | B198 W120 H172 |
好きなもの | サマンサ(母親)、ピラルク、トロピカルフルーツ |
嫌いなもの | 軍隊アリ |
特技 | 狩り、放電 |
声優 | 石塚運昇(ストⅡMOVIE)、うえだゆうじ(ZERO3、ストⅣ、カプエス、ストリートファイター×鉄拳)、山根剛(EX)、仲野裕(実写映画日本語吹き替えソフト版)、中田和宏(実写映画日本語吹き替えテレビ版) |
人物
子供の頃に飛行機事故に遭い、アマゾンの奥地で育った野生児。緑色の肌とオレンジ色の髪、鋭い牙や爪など怪物じみた外見を持つが、れっきとした人間である。
見た目だけでなく、回転しながら飛んで体当たりを喰らわせたり、体から電撃を放つなどといった常人離れした技を使う。
体色が緑色なのは保護色のためであり、下記の通り、元は白い肌だった。猛獣に襲われないように草の汁を肌に塗っていたが、長年ジャングル生活をしてるうちにいつの間にか染み込んで取れなくなってしまったらしい。カラーバリエーションの中には『青色』があるのだが、そちらは何を染料にしたのだろうか。
放電能力は電気ウナギとの格闘の際に身につけている。
初登場時の『ストリートファイターII』(以下『ストII』と表記)では比喩表現まで使いこなすほどまともに言葉を話すが、それより前の時代になる『ストリートファイターZERO3』(以下『ZERO3』)では「ウオー」と唸ったり吠えたりしかできなかった。『CAPCOM VS. SNK』(以下『カプエス』)では普通に話しているが、全ての台詞に濁点が混じり、『ストII』と『ZERO3』の中間的なものになっている。
『ストII』シリーズのエンディングでは母親サマンサと感動の再会を果たす。
サマンサが息子だと確信した理由はブランカが付けていたアンクレット(足輪)である。シリーズ当初はブレスレット(腕輪)と表記されていたが、『スーパーストリートファイターII』(以下『スパII』)でアンクレットに修正されている。
『ZERO3』ではザンギエフの勝利ポーズにも登場しており、ブランカが持ってきたピラルクをザンギエフがウォッカによる炎で焼く演出が行われるが、誤ってブランカまで焼かれてしまうパターンもある。
恐ろしげな外見に見合わず純真な性格の持ち主で、『ストリートファイターIV』(以下『ストIV』)では母親に対して気遣いを見せるなど繊細な一面もある。ただし、闘いにおいては相手を威嚇するような台詞も散見される。
母親と再会した後は一緒に暮らしているようで、『ストリートファイターEX』(以下『EX』)シリーズではジャングルの危機を救うべく立ち上がる等、新たな目的を持って戦いに身を投じていて、『ストIV』では母親に誇ってもらえるような息子になるための旅に出ている。
かつてジャングルにやって来た火引弾(ダン)を助けて以来、彼とは親友らしく、ダンからは本名である「ジミー」と呼ばれている。これは中平正彦の漫画『さくらがんばる!』の設定が反映されたことによるもの。
この設定は同じく中平による漫画版『ストリートファイターZERO』にまで遡り、単行本第1巻の巻末後書きにて「ダンはブランカが助けた」(作中でダンはジャングルに捨てられている)としている。
ブランカの遭った飛行機事故はシャドルーによる要人暗殺のための爆破テロが原因。もっともその設定は後付けであり、当初はただの飛行機事故だった。
『ストⅣ』では『顔を隠す=悪人』と捉えている事が判明。
同作でのライバル戦におけるエル・フォルテとの掛け合いではマスクマンの彼に対して「顔隠すのは悪い奴のする事だ」と言って彼を憤慨させている。
どう考えても原因はコイツである・・・。
『ストⅤ』では「ブランカちゃん人形」なるゆるキャラを作成して布教しているが流行らず、ショーンに相談したところ「日本で売ればいいのでは?」と提案され日本に行くが、女子高生からゲーセンの人形のほうが可愛いと言われ愕然とする。たまたま、そのゲーセンにさくらがアルバイトで働いていて、店長に掛け合ってもらいプライズとして採用してもらうも評価は「キモ可愛い」であり、人気は微妙らしい。
ちなみに、このブランカちゃんは実際にグッズ展開もされていて、ぬいぐるみやボタン、ステッカーなどストリートファイターのグッズ展開の一翼を担っている。
なお、作中とは違い大人気グッズである。
『スト6』ではアマゾンのツアーガイドをしつつブランカちゃん人形の布教も続けている模様。ワールドツアーではアマゾンに足を踏み入れた主人公にブランカちゃんの中の人を任せることで「ブランカちゃんは妖精」という設定を強調しようとする。
野人という印象とは裏腹に商売っ気が強く、SNSの炎上を心配するなどきっちり文明社会に適応しているし、スマホも持っている。
ブランカに弟子入りするとアバターの着せ替え衣装として使えるブランカちゃんの着ぐるみがもらえる。
見た目こそアレな上に一式装備となるため中盤以降はきちんと強化をしないと使いづらくなるが、服にスキルが付いているため案外使い勝手は良い。
デザイナーの西村キヌは「獣人は知性が低いというのはありがちすぎるので、彼は教育は受けていないが結構頭が良いということになっている」と語っていて、キャラクターデザインを手掛けた安田朗や西村キヌによるイラストではすっかり文明人になった『ストII』後のブランカの姿が描かれている。
ブランカの名はスペイン語 "hombre blanco" (「白い人」の意)に由来するという設定がある。飛行機が墜落して生き残った直後は現地人に比べ肌が白いためこう呼ばれ、そこからブランカと名乗るようになった。しかし、ブラジルで話されているのはスペイン語ではなくポルトガル語(ブラジルポルトガル語)であり、ポルトガル語では "homem branco" になる。スペルも間違っており、本来 "-a" で終わる名前は女性の名前である。また、『ストリートファイターII MOVIEメモリアル公式ファンブック』では育ての親である動物のくしゃみが「ブランカ!!」に聞こえたため、それを自分の名前だと思い込んでしまったと書かれている。
実はモデルがいる。というのも、実際にブラジルで野生化してしまった実在の人物がモデルである。
SNKキャラとの絡み
『カプエス』シリーズに出場した際は、草薙京から二階堂紅丸が着ぐるみを着ているのではないかと疑われていた。当の紅丸本人はブランカに対して、電撃を使えることで一緒にされるのが心外そうな事(ブランカは紅丸の電撃を乾電池より劣ると見下している)を勝利画面で発言したり、充電していた自分のMDプレーヤーを返してほしいとも言っている。また、ジャングルの外をあまり知らないため、不知火舞の色仕掛けも肉塊でしかなく、キムの正義も知らない。
どういう訳か、ユリ・サカザキは彼の本名を知っている。ただし、ユリは静電気が苦手ということを理由に彼のことを好きにはなれないと言っている。
ライデンについては、彼のチーム名「サンダーチーム」に対して「お前は名前だけだ」と突っ込んでいる。ごもっとも。
テリー・ボガードからは「ワイルドというよりネイチャーって感じだよな」「あんた本物のビーストだ」と評している。
逆にリョウ・サカザキ・ナコルル・麻宮アテナとは微笑ましくなるほど仲がよい様子。
性能
体を丸めて前方に回転しながら飛んでいく突進技のローリングアタックと全身から放電するエレクトリックサンダーが代表的な必殺技。
通常技の性能がよく、足が遅いがジャンプが素早いので飛び道具の待ちに強い。屈中キックからローリングアタックの連続技が強力。強ローリングアタックはスピードが速く、ガードされても後ろに跳ね返るのでかなり優秀。ただし、このローリングアタックも突進技の常として飛び道具やリーチの長い攻撃による迎撃に弱く、上記の強攻撃でも遠距離から迂闊に出すとあっさりと潰されたり、作品及び相手によっては当てても反撃を食らったりするので過信は禁物。対空は強パンチ、割り込みはエレクトリックサンダーが良い。サプライズフォワードとサプライズバックやアマゾンリバーランを利用してトリッキーにも戦えるがスーパーコンボは作品毎に異なるので使い方を見極める必要がある。
機動力を利用した奇襲戦法が強く、立ち回りもそこそこ強いので、使いこなせば凶悪な強さをみせるが、ローリングの隙を強パンチで簡単につぶされるサガットが天敵。また背中の喰らい判定が大きく、めくられ易いという弱点がある。
癖の無い通常技、必殺技が揃っているが、戦法が単純になりがちで、上級者相手では動きを読まれやすいのが難点。中~上級者向け。
逆に、ストリートファイター2ターボではバーチカルローリングの荒らし性能が高く、幅広いプレイヤー層で使用可能なキャラだった。
Ⅴではシーズン3の追加キャラとして登場。Vスキルとして1回チャージの必要はあるものの、最大で地面全体に攻撃判定が出るシャウトオブアースを獲得。さらに、Vトリガー発動中空中で連続ローリングが出来るようになるライトニングビーストも獲得し、トリッキーなキャラクターとして活躍した。
また、登場からおよそ1年後の2019年2月にブランカ限定の「時間停止バグ」が発覚(記事)。文字通りブランカがスタンド能力のごとく時間を止めて何回でも一方的に相手を攻撃できるという、ゲームが終わるレベルのとんでもない戦法が使えるようになり、瞬間的にブッちぎり最強キャラの座を掴んだこともあった(現在は当然バグ修正済み)。
6では上記のVスキルとVトリガーをSAとして、更に電気攻撃を当てると起動するブランカちゃん爆弾という新たな武器を引っ提げ参戦。
セットプレイの幅が増えた上に新システムのドライブラッシュとの相性も良く、また新たに追加されたモダン操作の相性も良いため環境トップではないものの中堅上位クラスの強さは持っている。JPの弱体化後は「画面端の起き攻めなどの要素がJPと似ている」「JPが苦手な相性に対して得意であることが多く、またブランカが苦手な相手にJPが刺さりやすい」などの理由からネモなどJPを使っていたプレイヤーから注目を受けているキャラとなっている
Ⅴで追加された新コスのブランカちゃん着ぐるみコスはデフォルトコスの1つながらも視認性が低下することから大会使用禁止コスに指定される。
6では当初は実装されなかったが、課金コスのOutfit3にて実装されるも、同時に実装された「相手のキャラのコス指定機能」により真っ先にブランカはOutfit1固定にされるという悲劇(5を知るプレイヤーからは当然の措置)を受ける。
映画での設定
日本のアニメ映画『ストリートファイターII MOVIE』ではシャドルー主催の格闘ショーでザンギエフの対戦相手として登場したのみである。
ハリウッド実写映画『ストリートファイター』ではガイル大佐率いる連合軍に参加していたカルロス・ブランカ大尉がシャドルー団に捕われて改造された獣人である。戦争映像を見せられて凶暴な性格に変えられそうになるが、ダルシム博士の贖罪から僅かだが人間らしい感情を取り留め、ガイルと戦う中で記憶を取り戻す。
その後、連合軍がシャドルー基地を攻略するなか、自身もシャドルー兵達と戦う。
ガイルがバイソン将軍(ベガの海外名)を倒した際には共に脱出するよう呼び掛けられるが、「この姿で故郷に帰る事は出来ない」とそれを拒否し、贖罪を選んだダルシム博士と共に崩れ行く基地と運命を共にした。
その他
同社の対戦格闘ゲームのマッスルボマーシリーズ(ファイナルファイトシリーズのマイク・ハガー市長が参戦しているプロレスゲーム。)に彼に似たような人物である“ミッシングIQ”ゴメスがいる。
同社のハンティングアクションゲーム『モンスターハンタークロス』では、ブランカになりきることのできるオトモアイルー用の装備「おめかしブランカ」が登場している(厳密には、前作『モンスターハンター4G』の北米・欧州版限定のDLCだった)。これを着用すると声や攻撃時のSEがストIIのブランカと同じになる。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではスピリッツで登場。ランクはHOPE。憑依ファイターはドンキーコング。電撃使いだとは言えさすがに電気ねずみにはならなかった。ただし個性は「電撃攻撃強化」。
関連動画
ストリートファイター トリビュートアルバムアレンジバージョン
アレンジしたのはクロノトリガー&クロノクロス、ゼノシリーズなどの楽曲を担当した光田康典氏。
外部リンク
CAPCOM:STREET FIGHTER V ARCADE EDITION 公式サイト
ブランカとは (ブランカとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
ブランカ(ストリートファイター) - アニヲタWiki(仮) - atwiki(アットウィキ)
関連タグ
ブランカ:曖昧さ回避