概要
発祥はニコニコ動画より。魔法少女まどか☆マギカシリーズでは、魔法少女間でグリーフシードの奪い合いによる縄張り争いが行われているのだが、マギアレコードの主な舞台である神浜市では、魔法少女の多さと街の歴史故各区による縄張り争いが激しく、その激しさ故にファンの間では「女版龍が如く」「マフィアレコード」などと揶揄されていた。
転じて、アニメにて各登場人物のいかにもYAKUZAっぽい行動が映像化されると、この単語が弾幕を張るようになった。
どのあたりがマフィア?
以下は一例である
- 神浜市は主に東と西に分かれ、各区のテリトリーを侵さないという条約が、東のボスと西のボスによって交わされている。
- これらの条約を無視するとそれぞれのボス、もしくはてしt……配下の魔法少女に攻撃される
- なお市の中央は中立地帯になっているが、相互不干渉なのをいい事に、弱い魔法少女へのグリーフシード巻き上げというチンピラめいた所業が横行。
- 敵と見なした魔法少女に対し相手の事情や意見を聞こうとせず、問答無用で排除に取りかかろうとする姿勢を持つ。
- 一応相互理解、助け合いの姿勢を持つも、いずれも相手の意見を完全否定、反発すれば力ずくで捩じ伏せる。
- 神浜市では魔法少女がチームを組んで戦うのが常態なのだが、そのチームの中に明らかにヤクザっぽいチームが存在する。
- 更に言うと、神浜市には昔は本物のヤクザと呼ばれていた互助組織に在籍する魔法少女がいる。
- なお、登場人物の中にはコンビニ強盗に出くわして人質にされたり、クラスがテロリストに占拠されて同級生が皆殺しにされる経験を経ている者もいる。……え?ここ日本だよね?
- というかマギウスの翼という組織がもう……
- ……と思ったら第二部にて、人殺しすら厭わない義姉妹率いるモノホンのヤクザ魔法少女集団が登場してしまった。
- 上記の集団は敵対する魔法少女に対し尋問、拷問、更には殺人すらおこしている。この集団なんてまだ可愛いほうだった……
- 魔法少女が人を支配するものと断ずるテロリスト集団が他のグループに危害を加える。
- またとある街では魔女と同等の危険分子として魔法少女を問答無用で攻撃する学生の集団なんてものがいて、上記のテロリストどもがその集団を制圧・拘束し、人類への見せしめにぶちのめそうとする。
アニメにて
- 第1話にて、当時宝崎市の魔法少女の環いろはと黒江に対し、西のボスの七海やちよが、「テリトリー以外での魔女狩りは敵対行為とみなす」といかにもボスっぽい台詞を放った。
- 第6話にて、フェリシアが、いろはに対しショバ代を要求してきた。
- 第7話にて、フクロウ幸運水という麻薬めいたものを飲ませ、自分達につくなら幸運水を毎日飲ませてやるという、マフィアが拉致した人に無理矢理薬打って、それが無いと生きられない身体にするような所業をやらかす。
- 第11話にて主人公の環いろはが、天音月夜に対し、「ねむちゃんのことを話さなければ、月夜さん達のことをやちよさんたちに報告します!」とモノホンの脅迫に走った。この時ニコニコ動画では「マフィアレコード」という弾幕が大量に張られた。
…………というか、多すぎて書き切れない
過去作品と比較
元々のまどか☆マギカ自体が「バトルロワイヤル路線」であり「不和、不調、相互不理解」が前面に押し出されている以上、同じ轍を踏むマギアレコードも魔法少女なんぞ同族同士で抗争してナンボな傾向がある。
その傾向は本編は当然ながら、外伝各作にもしっかり受け継がれており、
- 言葉巧みに利用して相手を丸め込む
- 嫌な奴は囲んで棒で叩く(=リンチ)
- 徒党を組んで夜な夜な陰謀を巡らせた挙げ句内部衝突を起こす
- 不良に通り魔、悪質ストーカーが同じ街で屯する
- そもそも昔の戦争に利用されている
- そもそも拷問めいた手段で手駒を増やしている
と、どっちを向いても物騒な話ばかりなのである。
(後半に行くにつれてヤクザどころの話ではなくなるが)
しかし過去の外伝作品では、いずれも自身の信念を変えずに貫いた結果魔女化、或いは死亡する結末を向かえるが、マギアレコード本編は、世界観や作風の影響からか殉職者が出ない傾向となっており、人格に問題を抱えたまま生存し続けるという結果になってしまっている。
それ故に(他の外伝と比べたら)ヤクザ度自体高めになってしまっている。
最後に
「マフィアレコード」という俗称はネタとして呼んでいるだけであり、公式の称号ではない。
なのでこの単語をみだりに乱用するのは、純粋にマギアレコードを好むファンに対し失礼に値することを心にとどめて置こう。
関連タグ
龍が如く…このゲームになぞらえて神浜会、見滝原連合などという俗称も発生。
武装少女まどか☆マフィア←ある意味これの公式化