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概要

金田正一が発起人。入会資格を得た選手は自分が一流選手であると示すことができる。但し、入会をするか否かは自由である。

日本プロ野球界の裾野を広げることと社会の恵まれない方々への還元を目的として、1978年に創設。主な活動は少年野球指導を中心とした青少年の育成と、震災・台風災害による全国の被災者への支援など様々な社会貢献活動としている。

入会資格を得た選手で榎本喜八は創設当初は会員となっていたが、1度も同会会合に参加していないため、脱会扱いになっている。また落合博満は2000本安打を達成したが入会を辞退している。

長らく家庭用ゲームには登場していなかったが、2017年発売の「プロ野球 ファミスタクライマックス」にて女子プロ野球と共に初めて登場した。

入会条件

及び、「特例入会制度」で認められた選手(後述)。達成者一覧は上記の個別記事で取り扱う

日本プロ野球(NPB)での記録をスタート地点とする。なお、2003年に条件が改正され、日本でキャリアをスタートさせた選手であれば、日米通算でも入会可能になった。

2019年に「特例入会制度」が創設。従来の入会条件を満たしていない場合でも「特別な価値を見出だせる成績を残した選手」については理事会の推薦を受けた上で、会員の3/4以上の承認を得られれば入会が認められるようになった。

かつては生まれが昭和以降の選手しか対象に入っておらず「昭和名球会」とも呼ばれていたが、現在は記録と実績で入会資格の条件を満たせば平成生まれも入会が認められている。

なお、1926年12月24日(大正15年12月24日)の大正以前に生まれた元選手は入会が認められない。

入会条件間近の選手

2024年シーズン終了時点での記録、所属球団も2024年当時のもの。

年齢は全日程終了後の2024年11月初旬時点(満年齢で表記)。

投手は150勝以上または200セーブ以上、打者は1500本安打以上の選手を記載。

投手

名前所属球団年齢通算記録残り
田中将大東北楽天ゴールデンイーグルス36歳197勝114敗3セーブ※13勝
石川雅規東京ヤクルトスワローズ44歳186勝189敗14勝
前田健太デトロイト・タイガース36歳165勝123敗6セーブ※235勝
岸孝之東北楽天ゴールデンイーグルス39歳164勝120敗1セーブ36勝
涌井秀章中日ドラゴンズ38歳162勝161敗37セーブ41勝
益田直也千葉ロッテマリーンズ35歳33勝52敗243セーブ(172ホールド)7セーブ
松井裕樹サンディエゴ・パドレス29歳29勝48敗236セーブ(85ホールド)※314セーブ
山﨑康晃横浜DeNAベイスターズ32歳22勝36敗231セーブ(93ホールド)19セーブ

※1 日米通算記録(NPB記録:119勝68敗3セーブ、MLB記録:75勝46敗)。

※2 日米通算記録(NPB記録:97勝67敗、MLB記録:68勝56敗6セーブ)。

※3 日米通算記録(NPB記録:25勝46敗236セーブ76ホールド、MLB記録:4勝2敗9ホールド)。

野手

名前所属球団年齢通算記録残り
浅村栄斗東北楽天ゴールデンイーグルス33歳1964本36本
中島宏之中日ドラゴンズ42歳1928本72本
丸佳浩読売ジャイアンツ35歳1842本158本
中村剛也埼玉西武ライオンズ41歳1807本193本
秋山翔吾広島東洋カープ36歳1794本※4206本
菊池涼介広島東洋カープ34歳1700本300本
柳田悠岐福岡ソフトバンクホークス36歳1595本405本
中田翔中日ドラゴンズ35歳1569本431本
鈴木大地東北楽天ゴールデンイーグルス35歳1567本433本
山田哲人東京ヤクルトスワローズ32歳1565本435本
長野久義読売ジャイアンツ39歳1509本491本

※4 日米通算記録(NPB記録:1723本、MLB記録:71本)。

問題点

投手の登板数の減少(及び役割の細分化)に伴い、200勝達成は難しくなっている。近年はオープナー(力のあるリリーフを先発させ、1イニングで交代)など新戦術が誕生したが、こうした選手の成績は反映しづらいため、名球会入りには不利である。

一方、打者の2000本安打はスポーツ科学の発展に伴い毎年のように達成者が出ている(あくまで投手に比べれば多いくらいで、長年活躍しなければならない分難易度自体は高い)。

加えて、よく言えば明確、悪く言えば杓子定規的な選出方法のために本来であれば名球会入りにふさわしい名選手が選出されないという問題がある。これにより、史上最強の助っ人として名高いランディ・バースタフィ・ローズ、WAR値(平凡な選手に比べどれだけ勝利に貢献したかを示す基準)換算では歴代の大投手とひけを取らない三浦大輔などは名球会入りできていない。

他にも北海道日本ハムファイターズ宮西尚生投手は、2023年終了時点で通算430ホールドポイント(歴代1位、ホールド数自体は393)を記録しているなど活躍。しかし、ホールドの規定が名球会には無いため、少なくとも従来の規定で入会する事は不可能である。

また、上原浩治藤川球児などのように、既定のセーブ数・勝利数に達していなくても、勝利数、セーブ数、ホールド数それぞれで優れた記録を保持し、その合計数が200以上になるケースの人物が表彰されておらず、会員の間でもこうしたケースの元選手たちの扱いを巡って対立が生じていた。

2022年12月に「特例入会制度」を適用し、藤川球児と上原浩治の名球会入りが認められた。両名とも名球会の規定には達していないが、藤川は245セーブ164ホールド(日米通算)の実績があり、また上原は100勝100セーブ100ホールド(日米通算)を達成するなど、特筆すべき活躍をした点が評価された。

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