データ
別名 | 変身人間 |
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身長 | 20m |
体重 | 500t |
出身地 | 蓼科高原 |
演 | 野村浩三 |
概要
第22話「変身」に登場。
江戸川由利子の友人、あや子(演:中真千子)の婚約者である昆虫学者、浩二が日本にいないはずの蝶であるモルフォ蝶の毒鱗粉を浴び、喉に猛烈な渇きを感じて近くの沼の水を飲んだことで巨大な姿に変身したもの。一部書籍ではモルフォ蝶の鱗粉によって巨大化したと書かれている。
巨人となった影響からか、理性が無く凶暴化しており、唸り声を上げるだけで言葉は発さない。下半身にぼろ布を纏っている以外はほとんど全裸体である。
最後はあや子の心からの叫びによって理性を取り戻し、一の谷博士が開発した熱原子X線によって元の人間へと戻った。
巨人兵士
ウルトラマンが地球を去った後を描いた小説『ウルトラマンF』に登場。
某国の科学者インペイシャント博士が、浩二を巨人へと変えたと推測されているモルフォ蝶の毒鱗粉から作った血清と、肉体を構成する素材を被験者に投与することによって人工的な巨人化を成功させた生体兵器。
当初は浩二と同様20m程度の大きさにしかならなかったが、生体実験を繰り返すことにより40mまでの巨大化に成功。また凶暴化するという性質も大脳皮質へ挿入した装置から電流を送るという非人道的な措置を取ることによって制御に成功した。
また、元の人間に戻す為には熱原子X線を浴びせるしかないが、熱原子X線を多量に浴びた細胞は放射線障害を起こす為、数回変身した者は全身がガン細胞に冒されてしまうなど、人権を完全に無視した形で研究が進められていた。
格闘能力は極めて高く、素手の状態でも実験台のレプリカジラースを倒せるが、遠距離攻撃能力や対空攻撃能力に欠けるため、イデ隊員が開発したメテオール「ウルトラアーマー」を装着することで火器による強大な攻撃能力やバリアによる防御能力を身に着けた。
ただし、インペイシャントが巨人の制御に関するデータ提供を拒んだ為にアーマー側からの操作が出来ず、巨人の制御はインペイシャント、アーマーの制御はイデ隊員が別々に行う二人羽織のような仕様を強いられてしまった。そのため自動同期システムを組み込むことで、両者の操縦誤差を減らす形で対処している。
アーマー完成後、新宿に出現したビースト・ザ・ワンを撃破するためにインペイシャントの命令で実地試験として出撃。装備されたマッドバズーカ、QXガン、スパーク8による砲撃と格闘でザ・ワンを圧倒し、無重力弾でトドメを刺したものの、ビースト細胞の飛散を抑えるためにバリアごと爆発に巻き込まれてしまう。
巨人兵士は奇跡的に爆発の超高熱を耐え抜いたが、ダメージの影響で暴走。外部操作されているはずのアーマーすら自らの機能として取り込んだ「怪獣」と化し、廃墟と化した東京を蹂躙してしまう。しかし、再び巨大化を遂げたフジ隊員によって取り押さえられ、その場に駆けつけた一の谷博士が熱原子X線を照射したことにより、巨大フジ隊員もろとも人間の姿に戻された。
その後の巨人兵士計画は、ある特殊な事情で巨大化能力を備え、暴走の危険が無く、放射線障害を起こさないフジ・アキコ隊員を利用した『F計画』へ移行していく。
余談
- 初期設定では熱原子X線を浴び、人間に戻った直後に死亡するという予定だった。
- 上記の様に本来人間であり、最終的に生還したにもかかわらず、何故か『ウルトラ銀河伝説』でベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体として登場した。別次元の個体だったのだろうか?
- 因みに同作の超全集でのインタビューによると、当初は悪魔ッ子リリーだったが最終的に巨人に変更されたとの事。
関連タグ
巨蝶モルフォ蝶:事件の元凶。
大怪獣バラン:このエピソードと設定が似通っており、さらに演じた野村浩三氏はあちらで主演を務めていたりする。