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このキャラクターは存在自体が物語の根幹に関わるネタバレとなっています。

アニメのみを追っている方、または原作を未読の方は楽しみを大いに損なわれる可能性があるため、ネタバレを好まれない方は今すぐにブラウザバックをお願い致します。























CV.???

夜桜さんちの大作戦』の登場人物。


時に両生類仮面すら思わせるような表情の無い顔を持つ白髪四白眼の不気味な男。


夜桜家の事実上の敵対者ではあるが、襲撃時に手土産を持ってくる、自身の失言に対しては謝罪の言葉を入れるなど妙に変なところで律儀な行動に出るような、どこかズレた感性の持ち主でもある。


概要編集

夜桜つぼみの父にして夜桜百、旦家の四兄弟(一、二、三、四)の製造者

つぼみ曰く、この物語の真のラスボス


ある意味で「夜桜家」と「タンポポ」の両組織を組み上げ衝突させた両組織の始祖にして純白の黒幕


彼とつぼみが生を受けたのは天下太平が為ったとはいえ、未だに疫病飢餓が蔓延する江戸時代中期(約300年前)の事であった。

旦は蔓延する病や飢餓、それによって奪われる命、そのために広がっていく人々の嘆きに心を痛め、それらを少しでも減らしたいと医者となり蘭学(蘭方医学)に、のめり込んでいた。しかし、それゆえに一族の暮らしは決してよろしいものではなかった。

やがて旦も連れ合いを持ち子を成す事となった。しかし折よりの厳しい暮らしぶりもあって、妻の体は出産には耐えきれなかった。旦の妻は娘の出産と引き換えに命を落としてしまう。これもまたこの時代ではありふれた人々の日常の一幕であった。


しかし、妻が命と引き換えに世へと送り出した娘「つぼみ」は母の命を対価にしたが如く、奇跡の力を持って生を受けた「神の子」であった。

つぼみが手をかざせばあらゆる命が癒され、これで多くの人々が救われた。


そこで旦は考える。

「この子の力を解明して使いこなせば、もっと多くの命を救えるのではないか」

……彼はその「多くの人々を救いたい」とする高潔なる無私の願い、それゆえに外道の道へと堕ちた。

その目的のために我が娘に強力な治癒能力があるのをいい事に、幾度もの解剖(当時はまだ麻酔は無い。そして当時のつぼみは強力な治癒能力こそあっても、痛覚や精神は常人の少女のそれと変わらない)を決行。さらにはその子孫たちをも自らの研究の被検体や実験動物や薬の素材にしたのである。

そのあまりにも無体な非道に、それでもつぼみはたったひとりの優しかった父の願いを信じて耐えていた。そして父によって与えられていく無限の苦痛に、その心は耐えようもなくつぼみのはどんどん壊れていった

一方で彼の研究により多くの命が救われた事もまた事実であった。無論、助けられた人たちはその力がどれだけおぞましいモノの上に成されたものであったのか知る由もない。

ゆえに旦とつぼみはその功を認められ、時の帝より「夜桜」の姓を賜る事となった。

この事は旦にとって何よりの「成功体験」となり、ひいては自らの道が「正しい」と確信する根拠のひとつともなった。

自らが「正しい」事を確信した旦は、もはや娘の痛みも嘆きも省みる事は無かった。それは世界中の苦しむ人を救うことに必要なやむを得ない犠牲であり「正しいこと」なのだから。


旦にとっては子どもたち(子孫)に健やかな未来をあげたい、家族で普通に幸せに生きたい、と願っているつぼみの良心から発生した「夜桜家」の方こそが「自分の幸せのために人の命を踏みにじっている(人を幸せにできる力がありながら、自分の幸せに固執してそれを使おうとしない)自己中心的でワガママな子ども」であり、「世に尽きない多くの苦しみや悲劇を見過ごす最低の邪悪」なのである。


しかし「夜桜家」という「血族」の成立は、旦にとっては検体を安定供給し、ソメイニンの培養母体となる生きた培養槽を確保するという意味においては利点であった。

ゆえに旦は自らの存在を記録から消し「夜桜家」を陰から支配する事を考え、それを夜桜三百年の家歴において実効&実行し続けてきた。

旦もまたつぼみの力で不死身になっており、それが可能となっていたのである。


夜桜家の子どもたちが、他者の幸せよりも自らの幸せを求めるなどと「間違っている単なるワガママ」を掲げるならば、自らは夜桜を産み出した親の務めとして彼らを叱り、世のため人々のための人柱として、幸せなど自ら唾棄して、その身を犠牲とせねばならない、それこそが「夜桜の幸せ」なのだと諭さなければならない───


……かくして夜桜家の悲劇的な運命は幕を開けた。


つぼみが娘(二ノ前御前)に構えなくなったのも当然である。こんな父親(二ノ前御前にとっては祖父)がいたのであれば、積極的に関わっていれば早晩に実験材料にされるのがオチであろう。

あるいは二ノ前御前以外のつぼみの子どもは皆、旦によって実験材料にされて殺され記録をも抹消された可能性もありえる。そして夜桜家の歴代の家族(歴代当主のそれぞれの兄弟姉妹たち)もまた同様の運命を辿ったと考えられる。

こう考えれば夜桜家が忍者から発展してのスパイ一族である事も、旦による必然と見受ける事も可能になる。なにしろ何の疑問を抱かせる事なくソメイニンによる特殊能力を肯定させ、その力を存分に振るう場を与えてソメイニンの活性を速める生活を違和感なく自然に送らせる事ができる。

さらに命の危機と隣り合わせとなる危険な仕事である以上は任務の失敗にかこつけて一族の任意の誰かをさらい殺害し、時に文字通り神隠しのように、何も知らぬ夜桜の家人たちに対して疑念を抱かせずに自然にこの世から消す事すら可能となるのだから。


さらに夜桜百は彼がつぼみの細胞から作ったクローンのような存在だった事も明かされた。

他に一(かず)二(にい) 、三(みつ)四(よう) という夜桜零の心臓とつぼみの手足

から生まれた4人のクローンもいる。

ゴリアテのような白い犬もいるが詳細は不明。


しかし、ついにその存在と目論見は夜桜九代目当主・夜桜零によって感知され反逆を起こされる。さらには零の説得によって百も零の味方となる。

旦は慌てて百に仕込んでいた服従プログラムを以て対処するが、零は百に「夜桜の血」を与えて彼を制御不能の暴走状態に至らしめる事で、少なくとも旦の支配から"半分"解放せしめた。


皮下に司令を下して太陽の家族(=夜桜九代目夫妻の親友にして協力者)を殺したのもまた旦であった。さらにアレクサンド龍の盟友にして辛三の師匠でもある、当代最高峰とまで言われた闇の武器職人「武美」の死にも旦が関わっているという。


その目的はかつて自らが夜桜家を支配していた体制の復権、さらにはその強化。最終目標は夜桜家のソメイニンを奪い取り支配し、その力を以てこの世界に遍く多くの苦しむ者を救うこと。皮下の立てた「種まき計画」もそのテストケースとしての側面があった。


また、このためにスパイ協会の方にも勢力を侵食させており、歴代夜桜家をモルモットとして培われた自らの闇の医術の恩恵(不老不死、将来的には死者蘇生をも視野に入れた究極治癒)を餌にアレクサンド龍(後に裏切る)、Dr.もず、虎狼、出雲灰を手駒に加えている。

そして死者の蘇生復活を念頭に置いているからこそ、えげつない犠牲者を出す作戦にも躊躇が無いとも言える(技術が確立できればその時に復活させればよく、そうすれば犠牲はチャラになるとする考え)。


例え世界中の全てを敵に回しても家族のために戦う夜桜家という家族を主人公とした『夜桜さんちの大作戦』という物語におけるラスボスが、世界のためなら家族(と邪魔者)を何の躊躇いもなく犠牲にできる公の味方である個人というのは、ある意味では当を得た対比であり、これ以上ない適任なラスボスと言えよう。


現状では夜桜家の「史上初の双子」であるひふみあるふぁの抹殺をも目論んでいる。


歴代当主とその家族達も旦の目論見には気付いていたようで、幾度か抵抗を試みるが大抵は届くことなく敗れ、肉薄するところまでは追い詰められたこともあったが、結局失敗したことが語られている。明治時代に夜桜家が独立したのも抵抗の一環であったが、太平洋戦争のどさくさに紛れ込む形で皮下を送り込むなどをして監視は維持され続けていた。




旦家(あさけ)編集

一•二•三•四

旦が夜桜家の収穫のために夜桜家九代目当主の心臓を触媒に、夜桜つぼみ手足を利用して生み出した四体のクローン。

彼曰く、文字通りの手足にして自身の命とのことだが…

全員開花によく似た能力「枯死」を持ち、開花春来に相当する「枯死冬来」も使用できる。その際は黒髪になる。


  • 一(かず)

は殺す 親父の命令は絶対だ」


旦家長男。

どこかアンニュイな雰囲気を纏う青年。

たとえ年端も行かぬ子供の命を奪うことになろうとも、冷徹に任務をこなす仕事人。

父である旦への態度は冷たいが、三の作った面(通称岩お面)を被って任務中の二の救援に向かうなどお茶目で家族思いな一面も。

無類のカップ麺マニアであり、旦が他の兄弟に料理を振る舞う中で1人だけカップ麺をズルズルすする姿が印象的。

枯死は「崩壊」。枯死で生み出された炎は物体を崩壊させる。


  • 二(にい)

「こんな四みたいな子供を殺すなんて考えるまでもない絶対間違ってる」


旦家長女。

ケモ耳の女性で旦家の常識人枠。

臆病だが家族想いな性格。

旦からひふみあるふぁ殺害の司令を受けた際は、子供を殺すことに対して躊躇を見せている。

枯死は「爆発」。

27巻書影より金髪


  • 三(みつ)

「親父や兄妹を傷つけるやつはぜーったい許さん!」


旦家次男。

元気いっぱいなギザ歯のガキンチョ。

夜桜家の白い悪魔を前にして「チビオニババア」と言い切るなど肝がすわっている様子。

ファザコン気質なところがあり、父親に対してそっけない兄の一とはよく喧嘩になる。

趣味はアニメの一気見とのこと。

枯死は今のところ不明。


  • 四(よう)

「四はうちの家族が大好きだから守る…!」


旦家次女。

年端も行かない見た目の少女。

ガスバーナーの炎のような髪と麻呂眉エルフ耳と属性盛り盛りの見た目が特徴的。

まだ子供だからか、ブカブカのパジャマのような服装に身を包んでいる。

「家族が大好き」と言い切るほどの家族想いの純粋な性格。

枯死は「脳波」。



  • バアル、イゼベル

夜桜家でいうゴリアテポジションのペットであると思われる二匹の犬。

名前の元ネタはおそらく邪神のバアル・ゼブル



  • レギオン

つぼみの髪から生まれた巨大なタコ。

自身の肉片を飛ばして小さいレギオン軍団を生み出せる。





旦家関連記事編集

クローン

人造人間

哀しき悪役






能力(ネタバレ注意)編集

超人一家夜桜家の始祖にして最強の敵である旦だが、劇中にて複数の開花能力を行使できるということが示唆されており、実際にいくつか使用している場面が見受けられる。

本項では彼が実際に使用した能力について記載する。



  • 殻(仮称)

四方に殻のような物質を生成して対象を拘束・固定する。


  • 包容

使用者:夜桜二刃

限界まで高めた精細な指先が織りなす合気で全てを包み込み、相手の攻撃を無効化する。

応用することで攻撃にも使用できる。


  • 硬化

使用者:夜桜太陽

肉体を硬質化させ、自身へのダメージを軽減する。

関節の軟化や皮膚組織の硬質化により、真価を発揮する。


  • 貫通

使用者:夜桜家6代目三男

球体のような肉体物質を生成し、骨を変質させた棘を爆ぜるように発射する。


  • 切断

使用者:夜桜家4代目次女

対象の肉体を切断する。

通常の斬撃と異なり、肉体を別の組織として分離することで対象の無力化にも優れている。















235話のネタバレ注意‼︎











































  • 分割

使用者:夜桜つぼみ

残された文献曰く、夜桜家初代当主のつぼみのみが使用可能とされていた能力。

自身の魂にして夜桜の根幹である心臓を分割して他者の体に組み込み、どこまでも伸びるソメイニンの糸で自身と繋げることで、全ての心臓が壊れない限り決して滅びない事実上の不死身になれる。

旦はこの能力を旦家の子供たち(という名の都合の良い手駒)に使用することで自身の身代わりとして使役している。






旦の能力はこれだけではないと思われる。










































  • 征服

使用者:旦

生涯でたった一度だけ使える旦の本来の開花にして最後の切り札

自身の魂を他者の肉体に乗り換えることで文字通り征服する。








余談編集

彼の名前にもなっている「旦」という漢字には、太陽が地平線上に現れる時という意味があり、夜明けを意味する単語でもある。

主人公である朝野太陽夜桜太陽)とはなんの因果か互いに対応した名前になっており、劇中においては「二つの朝日」と表現されている。


関連タグ編集

夜桜家 夜桜つぼみ


ラスボス 始祖 毒親 チート

マッドサイエンティスト

価値観の押し付け


独善 卑劣漢 絶対悪 人間のクズ サイコパス 確信犯 狂人


全ての元凶 諸悪の根源 だいたいこいつのせい


関連キャラクター編集

ヨルダ・バォト:『魔法先生ネギま!』『UQ_HOLDER!』の登場人物。「多くの人を救いたい」とする、本来ならば無垢かつ無私である高潔な願いが、子孫を食い潰す事を厭わず、逆に多くの悲劇を生み出す源泉となったラスボス繋がり。


天狐白叡:『ゆらぎ荘の幽奈さん』の登場人物で、「メインヒロインの血統のルーツと言うべき人物」「人の生死に関わる超越的なスキルを持つ」「毒親気質」などの共通点がある。

但し、白叡の信念及び人格は旦とは逆に「娘の生存のために世界全体の蹂躙も厭わない」と言うもので、むしろ夜桜家(特に長男)に近い。


夜桜さんちの大作戦ボスキャラクター

皮下真夜桜百→旦




































原作230話以降のネタバレ注意




















































太陽との対話で十数年前に旦は三代目の分家筋である秋桜こすもすの予言を通して、百と零の抵抗によって六美の世代から夜桜が離れることを知る。予言が成就したためこすもすの確保を急ぐも本人は失踪していた。


執拗に双子を殺そうとする理由も判明している。それは百のコートに隠されていたメモに書かれていた「十一の春の二つ花、旦を終わらせ桜咲く」である。


旦は当初十一代目当主のひふみとあるふぁが自分を倒すのだろうと解釈したが、その後世代交代を重ねるごとに当主に必要なソメイニンの総量が減少していることに気付く。六美の心臓はかろうじてソメイニンで出来ていたが次の世代はソメイニンの総量が維持できず分裂、半減し濡烏色の髪を持つ双子が生まれている。これがひふみとあるふぁである。


二人は超人的能力と開花を持つが、次の世代から夜桜の力は完全に失われただの人間になる。二人がいる限り旦が描く永遠の夜桜は叶うことがないのだという。


そこで旦はある対策を設けた。

双子の心臓と脳をソメイニンの結晶体として一つにまとめる。

つまり双子の体内の有用な臓器を選抜し、人工的に合成人間を造り出すことで「1人の当主」として再構築するというあまりにも非人道なものであった。

そしてあらかじめ収容した先代たちを再利用し、調整することで自然の営みに任せた夜桜の歴史を終わらせ、管理と安定のもと新たな桜を咲かせる。

これが旦の計画の全貌である。

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