要らない
いらない
文法的特徴
ある計画や行動などを行うのに対し、対象の事柄(物や人など)を利用する必要性がないこと。また、そのさま。
感情表現に特有の現象として、「嫌い」の意味を含められることがある。
文法としては、日本語の動詞「要る」が未然形「要ら」と活用され、後ろに助動詞「ない」が付くことで「要る」の意味を打ち消す、という構造。
「要」は常用漢字ではあるが、日常生活では「要らない」表記は比較的少なめな傾向。「いらない」表記の方が否定・拒絶的な印象を強く感じさせる可能性が低いこと、漢字へ変換する手間がなくてすむ、の二点が背景として考えられる。
コミュニケーション・スラング
近所での日常会話からインターネットまで、使い方を誤るとトラブルを誘発する恐れのある、扱いの難しい語句といえよう。
「要らない」系統のpixivタグは、「他のユーザーに対して、自分の作品の必要性が低いのでは?」と疑う、ないし疑われる作品に付けられる。他にも表記ゆれや派生タグが列挙しきれないほど存在し、感想タグの一派を成している。
『誰得』という類似語句が存在するが、後述の要らない系統タグと意味合いが違うため使い時は考慮しなければならない。具体的には通常は閲覧者が付けるタグであること。「誰得」は故意犯、「要らない」系統は確信犯としての色が強い、などがある。
とはいえ、投稿者自身が質問するような意味を込めて「誰得」を付けること(この場合、「必要である」と感じた閲覧者により『俺得』のタグを付けられることがある)もあることから、五十歩百歩の可能性もある。
別名・表記ゆれ・類語など
いらない;「要」が平仮名で表記された表記ゆれ。漢字の使用が制限される用途や、軽々しい発言を表現したい際に使われやすい。
いらん;「ない」がくだけて「ん」になった、ぶっきらぼうな言動。「イラン・イスラム共和国」と仮名表記が違うだけだが、ただの偶然の一致。