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謎の老婆

なぞのろうば

客「『謎の老婆』ってどういう事なんだい?」老婆「はい、『謎の老婆』という意味でございます」
目次[非表示]

CV:堀絢子

「だから、その『謎の老婆』ってどういう意味なんだい?」
老婆「それはこの記事をお読みになった方だけがわかるのでございます」

概要

週刊ストーリーランド』の中でも最も多くシリーズが放送された(全28回)『不思議な商品』シリーズに登場する人物。
毎回露店で不思議な商品を売りつけており、その商品を買った人の人生が変わっていくというストーリー。
初期は、商品の力で幸福を得るも、商品を悪用したり過信した結果、多くが破滅的な結末を招いてしまうパターンで、このオチは『笑ゥせぇるすまん』に似ている。

ただし、商品の力で救われたり、商品のせいで危険な目にあった事で商品に頼ってはいけないと悟り、心を改めるパターンなどハッピーエンドやプラマイゼロな結末も時折ながら存在。

老婆について

老婆が出没する場所は街角や路地裏など様々であり、通信販売でのみ商品を販売した回もある。

老婆の喋る内容は商品による多少の違いはあれど、基本的には毎回、同じもの(「語録」を参照)ばかりで、客の問いかけに対して何も答えない場合もある。

一度に販売する商品は一つだけで、同じ商品を再度販売する事はなく、場合によっては客の要望に応じて商品を提供する事もある(『ふえる貯金箱』)。
常に商品の用意があるわけではなく、老婆が姿を見せるのは新しく商品を入荷した時だけだが、そもそも、どこから商品を仕入れているのかは不明。

原則として値切り交渉には応じないが、一度だけ無理矢理、値切られた事がある(『ひかる懐中電灯』)。

返品は一切、受けつけない。購入をキャンセルしようとすると法外なキャンセル料(商品の値段の9割)を請求する。
客が何らかの理由で差し出した金を受け取ったり、落とした金を拾った場合でも売買契約成立とみなし、購入の意思の有無にかかわらず、無理矢理、商品を押しつけるなど、やる事が悪徳商法じみている面もあるが、金だけを受け取って商品を提供しなかった事は一度もない。

商品の使い道については一切口出しせず、善行に使うも、悪行に使うも、全ては客の裁量に任せているが、裏を返せば「結果として客が幸せになろうが、不幸になろうが、どちらでも構わない」という事でもある。

商品について

商品の効果は有益なものが多いが、中にはデメリットしかないハズレの商品(『おくれる靴』)も存在し、全くのハズレ商品ではないが、効果が期待通りのものではなく、客が満足しないという事も多い。
商品は効果を発揮する際に青白く発光するが、これは客自身には見えていない。

商品の値段はまちまちで、安いものでは10円単位、高いものでは100万円単位に達する場合もあり、買う度に値上がりしていく事が多い。

老婆が商品について名前以外の説明を一切しないため、基本的に商品の使い方は客自身が確かめねばならないが、通販で販売した商品には説明書と新商品の案内が添付されており、商品によっては使い方が記されているものもある(『ほんとうのゴミ箱』)。

基本的に同じ回に登場した商品の名前には効果を表す同じ形容詞や動詞が入るが、それぞれ意味は異なり、客によっては本来の意味とは違う解釈をしてしまい、無謀な行動を取った結果、破滅したケースもある(『使えない棺桶』)。

語録

  • 「『○○』(商品名)という意味でございます」
  • 「それはお買いになった方だけが解るのでございます」 / 「ですから、『○○』(商品名)という意味でございます」
  • 「○○円でございます」
  • 「高いか安いかは、お客様のお考え次第でございます」
  • 「お買い上げありがとうございます」
  • 「一度お買いになったものは返品できないのでございます」
  • 「『○○』(商品名)はあれだけでございます」
  • 「それは、よろしゅうございました」 / 「それは、ようございました」
  • 「商品をどう使うかはお客様のお考え次第でございます」
  • 「・・・」


あらすじと結末(※ネタバレに注意)

使えない編

『使えないライター』

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シリーズ最初のエピソード。
普通の会社員であった男は『使えないライター』で禁煙に成功し、『使えない消しゴム』でミスがなくなり成績が上がり、『使えない定期券』で出世を果たす。

しかし、最後に出て来た『使えない棺桶』を「不死身になる効果」と解釈して手に入れたのち、パーティーの席で、調子に乗り高い崖から海へ身を投げてしまう。
その結果、誰にも身元を発見してもらえなかったため、結局棺桶が使えない状態で死んでしまったのだった。

一見、持っていても持ち主の遺体が発見されないだけで、何の役にも立たないように思える『使えない棺桶』だが、購入者が工事現場において、落下してきた鉄骨の直撃を間一髪で免れている事から、本来の効果は「遺体が発見される状況では決して死なない」であるとも解釈できる(裏を返せば、遺体が発見されない状況では普通に死んでしまうという事だが…)。

『使えない傘』

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「雨男」と呼ばれるほどに天気運が悪い男が主役。
会社の帰り雨に見舞われる中老婆から『使えない傘』を購入。
すると傘を使おうとした瞬間、勝手に雨が止んでしまった。
傘にはどんな豪雨でも晴れ空に変える力を持っている事に気が付く。
おかげで外回りの営業やゴルフ接待には欠かせないアイテムとなった。

今度は『使えない消火器』を購入。
やがて、自分の隣家が火事になってしまう。思った通り消火器の効力で自宅には一切火が回らない。

だがしかし、隣家の娘が脱出できず二階のベランダに避難していた事に気が付き、消火器を使ってみたものの役に立たない。
実際「使えない」モノだと解って怒り任せに叩きつけると壊れてしまい、効き目が失われ火が回ってきた。
それならば『使えない傘』の効力が消えたらどうなるかと、急いで傘を火の中に放りこみ燃やす。

すると天気は大雨になったおかげで、火事は雨水で消え隣家の娘を助ける事ができた。
元の雨男に結局戻ってしまったが、彼に後悔の表情はなかった。

ほんとうの編

『ほんとうのゴミ箱』

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主人公の廃品業者の男は不況のあおりで仕事が激減し、妻にもうだつが上がらない、そんな日々を過ごしていた。

ある日煙草を買おうとした際にふとした拍子に『ほんとうのゴミ箱』を購入する事に。
普通にゴミを捨てるも、放り出され戻ってきてしまう。
ふと箱の裏底を調べてみると発見した、「捨てたい物の名前を紙に書いて入れたものだけが捨てられる」との説明書きの通りに、「吸い殻」と紙に書いて投入してみる。
するとタバコの吸い殻が灰皿から消えた。
処分に困った「壊れた自転車」といった廃品のメモを書いては捨てると魔法のごとく消えていく。

今度は冗談半分で「妻のぜい肉」と書いたメモを捨てると、女房がスリムにやせた姿になった。
この調子で自分にとって邪魔なモノを消したり、ぜい肉処理をする商売を行い大出世をはたし、ついに上流階級に登りつめる。

しかし、ある日強盗に襲われてしまう。
強盗犯の隙を見て「ごうとう」とどうにか書いた紙をゴミ箱に投げ入れるが、それは自分の名刺の裏だった事に気づく。
間一髪で入らず、自身まで消えずに済んだと安心するのも束の間、「顔を見られたから生かしてはおけない」と強盗犯に命を狙われてしまい、ヤケになりゴミ箱を投げた際に強盗が放った銃弾がゴミ箱に命中し壊れてしまう。
途端に今まで処分した物が全て現れ、自身のビルは強盗もろとも莫大な量のゴミ一杯に埋まってしまう。

結局男は、稼いだ財産をゴミや瓦礫の撤去費用で全て使い果たすはめになり、妻も元の太った体格に戻ってしまったのだった。

今となっては『デスノート』と似た性質のアイテムである。

『ほんとうの留守番電話』

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主人公の小説家の男は自身の周囲からの評判を気にしており、いつか直木賞を取って自身の評価を上げたいと思っている。
ある日散歩中に出会った老婆から丁度電話が壊れていたという理由で『ほんとうの留守番電話』を購入。
初めはただの電話だと思っていた彼だったが、空き巣を追い払ってくれたり、自分に代わってアシスタントとして電話番をしてくれたりしてくれたため作品を書くのに集中する事ができ、遂に作品を完成させた。

そしてその原稿をFAXで編集部に送るも、電話は作品を処分するように指示してしまう。
驚いた彼はもう一度作品をFAXするも電話は「この作品は売れません」と言い原稿を破いてしまう。
腹を立てた男は「もう自分で持っていく」と自分で編集部に原稿を持っていこうとするが、電話はコードで男を縛り上げて自分で原稿を作成、編集部へ送ってしまう。

しかしその作品は大ヒットし、見事直木賞を受賞した。
それからというものの、男は電話に諂うようになってしまい、完全に人間としての尊厳を失ってしまうのだった。

これについて、最後の方で「作家以前に人間としてどうなのか」とナレーションで突っ込まれた。

『ぴったりの』編

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元々は肥満で根暗だった女子大生が、商品の効果で社交的な人物へと変わり、芸能人へ転身。
『ぴったりの時計』で仕事に遅刻する事もなくなったが、映画のオーディション当日になり時計が遅れてしまいオーディションに遅刻してしまった。

しかし、会場のビルが火災になってしまい、時計のおかげで彼女は救われたという結末。

実はもう一つ結末があり、こちらでは時間が遅れた事に腹を立て、時計を壊してしまう。
幸いにもオーディションには間に合うが、火災に巻き込まれて焼死した。

『すすんでる』編

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受験生は商品のおかげで成績が上昇し、希望校の合格圏内まで登りつめる。
本人は「便利な物を手に入れた奴は、大抵商品に頼って失敗する」と考え、油断する事なく試験当日を迎えるが、『すすんでいる新聞受け』による未来の新聞で、受験当日に会場近くの橋で事故死すると報じられていた。

記事にあった橋を避け、用心深く自転車で試験場に向かうものの、交通事故に巻き込まれ救急車に運ばれる。
救急車が死亡事故が発生する橋を通過しようとしたため、結局、記事の通り橋の崩落と共に命を落とす。

本人は「自分の運命は最初からこの橋で死亡する方向に『すすんでいた』のではないか」と語る。

『正直なパソコン』編

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玉の輿を狙うOL女性が中古品のつもりで老婆から『正直なパソコン』を購入。
自宅に持ち帰り起動させると、パソコンが質問を求めている。
ならば中学生時代の秘密を聞いてみると、自分しか知らない秘密や悩みを次から次へと答えだす。
パソコンの効力を理解した。

それではと自分が結婚するなら誰が適任か聞くと、自分が思ってもいない男を進められた。
とはいえ相手の男は大手企業の一人息子、道楽息子とはいえ有望株。
そう考えた彼女は結婚して寿退社するも、彼は売れない画家ゆえ貧乏暮らしの日々。
夫の自分への愛は本物だが、収益はほぼなく、ついには夫の実家が破綻してしまう。
パソコンからは事前に「彼は10億円の遺産を手にする」と聞いたもののまるで違う。

今度は将来資産価値を見出す製薬会社の株を聞いてみて、とある製薬会社の株券をいくつか購入した。
しかし月日がたてど株券の価値は上がらぬまま。
とうとう怒りのあまりパソコンを壊そうと暴れた彼女は感電死してしまう。

だが彼女の死後、財産の持ち株が急に高騰。製薬会社はガンの特効薬の開発に成功していたのだった。
結果、株券の価値が上がって夫はそれを存続する事になった。

『正直なパソコン』の言う通り彼(=夫)は10億円の遺産を得たのだが、それは実家の方からではなく、死亡した自身(=主人公である彼女)からの相続であった。

『終わらない』編

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一人の男が『終わらない(ゴム弾の)ピストル』を購入する事から始り『終わらない水』を購入。
不老不死の効果を利用し、新興宗教の教祖になって生命の危機が迫っている人々に大金と引き換えに永遠の命を与えて大儲けをするが、5年後に水を与えられた人から苦情が来てしまい(政治家曰く「死なない体にはなったが、体の中にいる病原体まで不死身になった」)、集団リンチを受ける。

男の容体はどうなったかは置いといて、お互い死ぬ事もできずに永遠の苦痛を味わう結果となった。

『しつけの』編

主人公の子持ちの主婦は、商品の効果で息子を無理やりしつけるも夫に「最近息子に元気がない」といわれる。

そして息子にも反感を持たれるようになり嫌われてしまう。
その後、嫌いなものでも進んで食べたくなる『しつけのフォーク』で食い殺されそうになるが、倒れて来た戸棚から身を挺して息子を守った事で息子に嫌われなくなり、一命をとりとめた。
もう老婆の商品に頼るのはやめようと心に決めた彼女は、今までに老婆から買った商品を全て処分するのだった。

そして彼女は最後に「自分が息子をしつけていた」のではなく、「自分が謎の老婆にしつけられていた」ようなものだったと語った。

『謎の通販販売』

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28作の中で唯一、老婆が直接的に登場していない回であり、商品は通販を通じて購入している。
『幸せの鏡』を割ると身近な誰かの不幸と引き換えに自身に幸運が訪れる、という説明書を読んだ男がその通りに行動すると、会社の同僚が病気になったと同時に、自身は一攫千金を果たす。

今度は『日本の運命を左右するおみくじ』を引くと、凶がでて東京が台風の被害に。日本が不幸になった。

ついに『世界の運命を左右するボタン』を購入した主人公はこれで世界を滅ぼす事ができると思い、迷った末にボタンを押すも、自分の身の周り、家一軒を吹き飛ばす程度の爆発しか起きなかった。

この商品の本当の効果は「他人の事を考えない、自己中心的で危険な思想の持ち主の排除」だった。

『ついている』編

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幸の薄い大学生が就職先の地図を電車内に忘れてしまうが、購入した『ついているハンカチ』の効力で試験に間に合うも英会話ができず落選、今度は『ついているピアス』を購入、英会話ができるようになり合格し、スチュワーデスとなった。
そして『ついている香水』を購入すると、バスの事故に遭ったものの自分だけ奇跡的に無傷で済んだ。

しかしある日、自身の乗務する飛行機でエンジントラブルが起きてしまう。
彼女は機内のエアコンダクトに『ついている香水』を投げ入れ、墜落する飛行機を香水の効き目によって無事に不時着させ乗員乗客全員を救った。
この事故を乗り越えた彼女は「この商品でついたのは、スチュワーデスとしての自信だった」と語る。

尚、このストーリーの老婆は優しい口調で話している。

『おくれる』編

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大金持ちになる事を夢見て運送屋で働くフリーターの男がある日書類を届ける最中に雨に当たってしまい、そこで出会った老婆から『おくれる紙袋』を購入。

するとその書類が届け先に転送されており、これで仕事が楽になると思っていたが紙袋であったため濡れて破れてしまう。
その後『おくれる靴』を購入するもそれは「時間に遅れる」という効果であったため遅刻してしまう。

腹を立てて老婆に抗議すると今度は『おくれるリモコン』を紹介され購入、リモコンの効果で未来の2020年にタイムトリップし、そこで流行っているアイデアを持ち帰ろうとするが、未来のだらしない姿の自分を見て「怠け者を直さない限り金持ちにはなれない」と考え直す。
過去に戻ろうとするが、巻き戻しのボタンが押されたまま戻らず過去の戦国時代までタイムスリップしてしまう。
早送りして現代に帰ろうとするも、リモコンの電池切れにより江戸時代に取り残されてしまった。

『はやくなる』編

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記録が伸び悩んでいるアスリートの男が次の陸上試合で「最低でも3位にならなければクビ」と監督から言い渡される。

そこで老婆と出会い、縁起かつぎのつもりで『はやくなるサングラス』を購入。
後日試合でそれをかけると、背後から猛獣に襲われる幻影に襲われ疾走する事で3位をとり、引退は免れた。
今度は『はやくなるハチ』を購入し、ハチが追い風を発生させてくれた事でスピードアップし陸上試合で2位となった。
彼は1位を獲得したいあまりに『はやくなるスプレー』を購入。
想像した通りスプレーを足にかけると、スピードアップする事により全国大会で日本新記録を出した上で1位をとった。

しかし男は万年最下位だったため世間は「ドーピング・インチキしたのでは」と疑念を抱く。
結局彼は当面出場停止を言い渡された。
その後の自暴自棄の中、新聞で強盗の記事を見た男は宝石強盗を思いつき、その日の夜に実行。
スプレーを使い警備員さらにはパトカーよりも速くなって逃げ切り、ついに新幹線よりもはるかに速くなった。

だが急激なスピードが止められずに暴走し続け、とうとう男は空気抵抗の摩擦熱で火だるまになったあげく、燃え尽きて灰になってしまうという最期を迎えるのだった。

『ひかる』編

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主人公は警察官でありながら臆病な性格で、不良やチンピラなど「真に罰せられるべき明らかな悪人」に対してはへりくだって媚びる一方、「情状酌量すべき弱者」である一般人には一切容赦せず、問答無用の威圧的な態度に出るなど、かなり悪どい一面があった。

ある日老婆に出会った主人公は、その出店は違法だという口実を作り、それをダシに「罰金の代わり」と半ば強引に『ひかる懐中電灯』(照らした相手の弱点が光って見える)を値切って買う。
それを初めとした「ひかる」アイテムの効力で次々と事件を解決し、「カリスマ刑事」として一躍有名になり、さらに県警の刑事に出世。こうした経験から彼の性格も傲慢になっていった。

しかし、またある日の夜、これから事件が起きる場所が光って表示される『ひかる地図』にはスーパーマーケットで事件が起こると表示されていたが、しばらく待ち伏せしても何も起きなかったために激怒。
ガソリンの入った一斗缶を蹴り倒し、火の付いたタバコを捨てて去ったところ、こぼれていたガソリンに引火し火災を起こしてしまう。
間の悪い事に、これまで主人公にとって都合の良い現行犯逮捕が続いたことを不審に思って追跡していた新聞記者に現場を見つかってしまい、それまで『ひかる地図』の効力で発生を予見していた事件も主人公本人が起こしていたと誤解され、放火の罪で逮捕された。
地図に表示されていたのは自身が起こす火事だったのだ。

さらにその後の調べで商品を使って暴行傷害や収賄を犯していた事も明るみになり、彼はカリスマ刑事から一転し、極悪犯罪者として世の中に広まる。
逮捕された彼は取り調べで放火は故意ではない事を主張するも、積み重ねた悪事の事もあって信じてもらえず、法の裁きを受ける結果となってしまった。

『ふえる』編

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夫の都合で東京へ引っ越してきた、生まれも育ちも大阪の女性が主人公。
初めての東京で近所付き合いも出来ず悩んでいるときに老婆と出会い、商品『ふえるホウキ』を購入し、ホウキの効果で友達が増えたが話に花が咲くと共に笑いシワも増えてしまった。
さらに購入した『ふえるハンガー』のおかげで服の種類が増えるがその分洗濯の手間が増えた上に電気代、水道代が高くなり、『ふえるエプロン』で料理のレパートリーが増えたものの代償に太ってしまい腹を立てて老婆に抗議する。
その後『ふえる貯金箱』を買い、お小遣いやへそくりを貯金箱に入れていたら貯金が増えてくれた。
この勢いで解約した定期預金、夫の給料までも貯金箱に入れてお金を多く貯めるようになる。

しかし、お金が増えて巨大化した貯金箱からお金をだそうとするも「世界一の金持ちになるまでお金は出させない」と言われ(貯金箱曰く「約120年前後かかる」)、怒った彼女は貯金箱を壊して取り出そうとするも、自身の方に倒れてきた貯金箱の下敷きになり圧死してしまうのだった。

『かえす』編

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元々はひ弱で不良グループにいじめられていた高校生であったが、商品によって相手に面と向かって言い返せるようになったり奪われた物を取り戻し、ついには自分を痛めつけてきた不良に仕返しする事に成功、その1ヶ月後不良グループのリーダーとなりやられてきた恨みを晴らしてきた。
それでも物足りず、どんな攻撃も跳ね返す『かえすシャツ』の力を借りて隣町の巨大な不良グループにケンカを売り、不良だけでなく騒ぎを聞き駆け付けた警官も倒していくが、その途中運悪く急性盲腸炎にかかり救急車で運ばれる。

その後、病院で手術する事になるが、脱ぐ事も破く事もできない『かえすシャツ』によってメスをもはね返してしまい、手術ができぬまま最期をむかえる事になった。

『なくなる』編

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トップに立つ事に執着する男性歌手が自分勝手に仕事をすっぽかす。
当然共演者の芸能人らはカンカンで、翌日マネージャーに怒られて仕方なく老婆から購入した『なくなるファンレター』でお詫びの手紙を送った。
するとレターの効果で彼らの人気がなくなった。
レターの効力に気が付いてライバルを消す中、レターを使い果たし、新たに『なくなるテレフォンカード』を購入。
その後マネージャーに呼び出され、自分が毎日のように夜遊びしていた事や二股をかけていた事が世間にバレてしまったと知った彼は相手の女性たちに電話をかけようとカードを使用したら「スキャンダルがなくなる」ようにしてくれた。

そして今度は性懲りもなく夜遊びしていた事がばれてマネージャーとケンカになり、はずみで彼を殺害してしまった。
すぐにテレフォンカードでこの件をなかった事にしようとしたが既に使用回数がなくなっていて使えなかったため、『なくなる石けん』を老婆より購入。
自宅で血を洗い流すため石けんを使うと手が「みえなくなる」効能に気がつく。
もう一度水で洗い流せばすぐ元通り。彼はそれを使って透明人間となった。
透明になった体で現場の証拠品を処分した後「自由を手に入れた」とはしゃいでいた際に車にはねられてしまい、透明になっていたため誰にも発見されず、後日、雨に濡れて効果が切れた事によりようやく死体で発見される。

皮肉にも自分自身が「亡くなる」結末となってしまった。

尚、彼の性格は他の主人公より自己中心的で、自身の目的のために商品を悪用したり、マネージャーに注意されても反省しない態度をとる卑劣漢だった。

『おちる』編

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とある会社のOLの彼女は、仕事に関してはやり手だが綺麗とは言えない地味な女性だった。
会社の飲み会でも本命の男は見向きもしない。
酔って帰る中、老婆と出会った。『おちる一万円』を手持ちの小銭と両替した。
後日お買いものをしてみると、一万円以内のお買いものをした途端にサービス、値下げしてもらえた。
値段がおちる事に気がつく。

次は『おちる扇子』を買っていく。ふとした事で汚れてしまったハンカチを扇子で仰ぐと汚れが落ちる。
ならばと思いさらに使うと、着物の汚れ、自分の顔にあるシミ・ソバカスをも落とす事ができた。
さらに購入した『おちるカセット』でしわがなくなり若返る。
やがて彼女は『おちるワイン』を購入。ためしてみると惚れ薬の効果、「恋におちる」事に気がつく。
ならばと思い、遂に本命の男と共に船での海上パーティーでそのワインを持って行った。
なんとか本命の男に飲ませる事に成功した途端、ワインボトルを船上の床にたたき落としてしまう。

すると船が突然揺れだし、搭乗者を次から次へと落としていき、恋に落ちた本命の男も海に落とされてしまう。

実は『おちるワイン』は、生物でなくても恋に落ちる効果を持っていたのだ。
「船が自分に惚れた(=恋におちた)」事に気がついた彼女は、船に連れられどこへとともなく消息を絶つのだった。

『集める』編

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売れない陶芸家の男は、自分の工房に隣接する土地が開発される事になって騒音の日々を過ごす。
ふとした事で作品の壺を壊してしまった。
偶然出会った老婆から、破片を掃除するため『集めるちりとり』を購入。
すると壊れた壺の破片が集まってくる事に驚いた。

今度は『集めるスポンジ』を買ってみた。汚れをあつめるものかとと思うも思いどりにはならない。
ところがスポンジを握るとともに、音が集まっていく。騒音も消えたおかげで制作に集中できる事になった。
次は『集めるまんじゅう』を買い、一口食べる。
まずさのあまり投げ捨てると、たくさんのアリたちが集まり、陶芸に適した良質の土を集めてくれた。

そして最後は『集める絵筆』。自分の壺や皿に青い模様など描いてみた。
おかげで自分の作品を見に来るお客さんが集まっていく。
有頂天になった矢先に、彼は怪しい新興宗教に拉致される。
丁寧に工房も用意してくれるも、男は自分の壺・・・いや、持っている「絵筆」に気がつき悪用されると思い、絵筆を工房の炉に放り込み燃やす事に。
すると絵筆の効力か青い煙が立ちこめ人々があつまる。その結果、警察も来てくれて宗教団員の二人も逮捕された。

絵筆を失い元の売れない陶芸家に戻ってしまったが、彼は商品に頼らず自分の力で良い商品を作る事を決意するのだった。

『最後の』編

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元々はフリーターだった女性が、『最後のパチンコ玉』の効果でなかなかやめられずにいたパチンコをすっぱりとやめる事ができ、さらに喘息持ちの幼馴染を支えたいという思いから購入した『最後の医学参考書』で学力が上がり医大生になる。

しかし、医大生になった事で思いを寄せていた幼馴染の青年は彼女との間に距離を感じるようになってしまい、すれ違いが増えてゆく。
さらには彼が結婚する事を知って傷心。

そして『最後の年賀状』を「送った相手と関わる事が二度となくなる」効果と解釈し老婆より買った彼女は、思いを断ち切ろうと彼宛てに送る。

すると、年賀状を出した相手の青年は彼女の前に姿を現し、その結果自身と結婚する事になった。
実は結婚するというのは、彼女との距離を感じた幼馴染が彼女への想いを断ち切るためについ言ってしまった嘘だった事が判明。
『最後の年賀状』の本当の効果は「出した相手と家族になり、年賀状を送る必要がなくなる」という効果だったのであった。

『かく』編

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いつか有名人になる事を夢見てテレビ局でADとして働いている男が『かく名刺』の効果でドラマのプロデューサーになるも、肩書きがプロデューサーになるだけで才能が得られるわけではなかったため中々脚本が書けず、「肩書きだけのダメプロデューサー」呼ばわりされてしまったため今度は『かくビデオテープ』を購入、「大ヒット間違いなしのドラマ」と書いて再生するとそこには今まで見た事のない斬新なドラマが再生され、そのドラマを元に脚本を書き、ドラマは大ヒットしたが自分の扱いが小さい事に不満を抱き、『かくカエル』を購入。
その商品によって音楽プロデューサーに転身、注目を集めるようになるがとあるメディア評論家に今までずっと音楽とは無縁だった事や自身の黒歴史ともいえるAD時代を暴露され、さらに盗作、ゴーストライター疑惑をかけられてしまう。

それに怒った彼は『かく藁人形』を購入し、評論家にイタズラ程度の呪いをかける。
それでも自分の事を批判する評論家に激昂し、藁人形にナイフを刺して怪我を負わせるも、後のニュースで彼の足に藁人形に刺したナイフと同じ物が刺さっていた事が明かされ、さらに同姓同名の人間863人にも危害を加えていた事が判明。
ナイフの指紋から犯人だと断定され、連続傷害事件の凶悪犯として逮捕される。
そして彼の名は「同姓同名の人間全員に危害を加えた前代未聞の連続傷害の犯人」として世界中に知れ渡る結果となってしまった。

『あこがれの』編

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商品を買ったフリーターが、好きなアイドルの最近の写真や衣装などを手に入れるが、それでも満足できない彼はアイドルにキスできるという『あこがれのポスター』を購入、ポスターにキスをした途端、彼女の使っていた紙コップに変身。
キスする事には成功したものの、その紙コップは風に飛ばされ波打ち際に落ちていった。

その結果に彼自身は満足だったらしく、「誰が何と言おうと僕は幸せだ」というモノローグで終わっている。

『生み出す』編

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大金持ちになる事に執着する若い女性が手っ取り早くお金を儲けるためにOLから農家へと転職。
初めは『生み出すクワ』(農具の鍬)を買ってみたものの勝手にできたのは水田。
『生み出す植木鉢』、『生み出すニワトリ』と次から次へとアイテムを買っていくが思うようにいかなかった。

そして100万円もする『生み出すビニールハウス』をどうにか購入。
調べてみると「コピーを生み出す」物、コピー機だと理解した。
これを利用して、500円硬貨を大量に複製する(当初は1万円札を複製するも、二つと存在し得ないはずのシリアルナンバーまでコピーしてしまうため断念した)。
その結果、彼女は大金持ちになったのだが、そんなある日、刑事達が彼女の家に来て「逮捕する」と語り出す。

実は最初に手にした500円硬貨は不運な事に偽物だったのだ。
500の文字の右の実が3つあるものが偽物であり、本物は実が2つ。
それを複製したために彼女は硬貨偽造の罪で逮捕された(刑事曰く「偽物の500円硬貨が大量に出回って、犯人が特定できずに困っていた」との事)。

また、偽造硬貨を大量に持っていたために、「偽造団の元締め」だと疑われる事となった彼女は、山のように積まれた偽造硬貨を前にしては何を言っても通用せず連行され、「なんでこうなっちゃうの~!」と叫ぶと言うオチで終わっている。

『もどる』編

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主人公の年老いた男は「もどる」アイテムを購入し心が若返り、カリスマダンサーの仲間入りを果たす。
しばらくは若者たちと楽しく過ごしていくが、将来が有る若者達とは違い、自分は心は若くても実際は老い先短い老人である事を痛感する。

その後『もどるパラシュート』で若返りを期待する事にしたが、昔に戻りたいという願いが強すぎたゆえか猿の姿にまで退化してしまう。
本来の予定は狂ってしまうも、野性の力強さを実感した本人は後悔しておらず、新たにできた猿仲間と共に野山を駆け回り幸せな生活を送るのだった。

『当たる』編

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占い師の貧乏男は『当たるロウソク』といったアイテムで相手の考えや悩みを見抜いた事により好評を受ける。

そして『当たる虫眼鏡』により“運命の赤い糸”が見えるようになり、結婚を考えている男女カップルの相性が抜群がどうかを見抜く事で占い師として成功を収める。

ある日、彼は自分の赤い糸をたどってみる事にした。たどり着いた先は公園。
だがそこにいたのはベンチで昼寝している子持ちのおばちゃんだった。彼は困惑しその場を去る事にした。

しかし二十数年後、彼は結婚する事となる。相手はなんと20歳年下の美女。
実は、あの時のおばちゃんが身ごもっていた胎児こそが、主人公の花嫁の正体であった。

『節約する』編

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マイホームを手に入れるため節約にはげみながら、ドールハウスをマイホームに見たてては憧れる日々を過ごす専業主婦が主役。
謎の老婆から『節約するシャンプー』を始めとする日用品などを購入していって節約できる事に大喜び。

しかし『節約する携帯電話』の効力でマイホームが手に入るのかと欲を出した途端に携帯電話は電池切れ、効力を失ってしまった。

急いで老婆の店から新たに購入した『節約するおにぎり』を、帰宅後に夫と一緒に一口食べた途端、おにぎりが大きく・・・ではなく、自分たちが小人になってしまった。
「小人になる事でトイレットペーパーなどを使用する量が減る、それこそが最大の節約」と効果を解釈する。

この後、小人になった夫婦はドールハウスでのんびり暮らす事になるが、夫はこの事に疑問を抱くのだった。

『美人の』編

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ニューハーフパブに勤める主人公「シャルロット(源氏名、本名は橋本ケンタロウ)」はどうも見てもゴリラのような男なのだが、心は「乙女」。
人気ナンバーワンを夢見るものの、現実は厳しかった。

そんな彼・・・いや、彼女はふとした事で老婆から『美人のストッキング』を購入。
早速つかってみるとすね毛がとれた。やがてこの勢いで全身の無駄毛がとれてしまった。
どんどんアイテムを買って使っていく事で、体格や声は女らしくなっていく。

ついにお店の人気ナンバーワンになった彼女だが、傲慢な性格に変わってしまう。
今度は色黒な肌を白い美肌になりたいを欲を出す。
老婆には「真っ白になりたい」と言い、『美人のシャワー』を購入。
自宅の風呂場でシャワーを使ってみると案の定、肌の色素は落ちたのだが、後日に店を無断欠勤していた主人公の家に、店の先輩が様子を見に行くと、なんと家から現れたのは人間型の歩く白骨。
「真っ白になりたい」一心でシャワーを浴びすぎてしまったためか、主人公は「真っ白な骨」の生けるガイコツへと変貌してしまった。

『きびしい』編

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このシリーズの最終回。
主人公は子供の頃から夢見ていた教師となるも、彼が担任したクラスは問題児の集まるクラスであった。
その日も誰も授業を聞いてくれず、落ち込みながら帰っていると老婆に出会い、購入した商品で問題のある生徒たちを懲らしめてきた。

そして彼は不良たちを懲らしめていくうちに厳しさこそが教育だと信じるようになり生徒を厳しく教育するも、誰も学校に来なくなってしまったため『きびしい出席簿』で学校をズル休みしていた生徒を強制的に呼び出していくが、彼らの表情が曇っている事に気付き、「自分は嫌われているのか」と不安になってしまう。

その後、学校が火事になった際にこれまで買った商品を活用して生徒たちを救った。
火事の一件の後、彼は「生徒と教師との間に信頼関係を築く」という大切な事に気付いた事で真の教育に目覚め、彼に救われた事で生徒達も更生し、彼を慕って真面目に授業を受けるようになったのであった。

この話の最後でこれを見た老婆が優しい顔をしていた。

一度はいってみたい


「・・・ご観覧、ありがとうございました」

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