バナナワニ

ばななわに

「ONE PIECE」に登場する巨大爬虫類。

概要

　偉大なる航路前半にあるサンディ島（アラバスタ王国本島）に生息する大型のワニ。成体は30mほどのサイズ、5.5tほどの体重になるまで大きくなり、まさしく怪獣と呼ぶにふさわしい。

　頭部にバナナのような突起があるためこの名前が付けられた。勿論バナナからワニが生えているわけではない。アニメではバナナ色（緑がかった黄色）の体表になっている。

　極めて獰猛かつ貪食な性格で、海水にも適応し、海王類すら捕食する。勿論人間もその例外ではない。その顎の力は石段を発泡スチロールのようにバリバリ噛み砕いてしまうほどだが、鉄+海楼石で作られた檻は流石に破壊できなかった。爬虫類の中でも知能が高い部類に入り、餌が来るまで順番待ちをすることもある。

　『ワンピースマガジン』vol.8によれば、岩などを噛み砕くのは、ワニや一部の鳥類にもある胃石（浮力調整や胃の中で食べたものをすりつぶす為に飲み込む石や砂利）を食べる習性によるものらしい。額のバナナ状の突起は一説によるとラクダのコブのように栄養を蓄えているとのこと。

クロコダイルに飼育されていた群れ

　クロコダイルはその名の通りこのバナナワニを可愛がっているようで、経営するカジノ「レインディナーズ」の地底湖はこいつらの住む生け簀になっていた。

　レインディナーズ地下牢に麦わらの一味を閉じ込めたクロコダイルとミス・オールサンデーは、檻の鍵を水槽の中に投げ込み、水槽の蓋を開けることで地下牢を水浸しにして自らの秘密を知った麦わらの一味と（彼らを追っていた）スモーカー大佐を抹殺しようとした。

　しかし、電伝虫ごしにバロックワークスに捕えられた演技をして駆け付けたサンジの「反行儀キックコース」で吹っ飛ばされ、続いてやってきた群れもサンジ一人にボコり倒される。

　それから色々あって麦わらの一味が檻を抜けると、ルフィとゾロも加わった三人によりあっけなく全滅した（その瞬殺ぶりにビビは「私があいつら一匹にどれだけ苦戦したと…」と半泣きになり、ウソップが慰めていた）。ちなみにルフィ曰く「水に浸かってるから本気が出せねえ」らしい。おい。

F-ワニ

　バナナワニの亜種で、スリムな体格をしており大きさも普通のワニと大差ない。

　乾燥に強く砂漠でも活動出来、比較的おとなしい性格。馬やラクダよりも足が速いため、ミス・オールサンデーは乗り物替わりに使っていた。

　ただし超カルガモにはさすがに勝てない。

余談

　モチーフは言わずもがな熱海のテーマパーク「熱川バナナワニ園」であるが、当園某所ではバナナワニのフィギュアと解説が置かれている（東映、集英社公認）。

関連項目

ONEPIECE　ワニ　サー・クロコダイル

ミス・オールサンデー/ニコ・ロビン　Mr.プリンス/サンジ　ギャルディーノ

ガララワニ：他作品の巨大ワニ。

デイノスクス：実在した巨大ワニ。