メラ
めら
魔力によって発生させた火の玉を敵にぶつけるという初歩的な攻撃呪文で、ダメージはだいたい10前後である事が多い。
上位呪文として、火力アップした「メラミ」「メラゾーマ」「メラガイアー」が存在し、『ドラゴンクエストⅨ』では「メラストーム」、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』では攻撃対象ランダムの呪文「メラマータ」が登場した。
海外版では当初は「Blaze」という直球の名称だったが、ドラクエらしい名称に変更する為に後に「Frizz」に変更されている。
初登場は『ドラゴンクエストⅢ』。意外な事に『ドラゴンクエストⅠ』、『ドラゴンクエストⅡ』には出ておらず、ギラが敵単体にダメージを与える初級攻撃呪文という立場だった。
『ドラゴンクエストⅡ』になると様々な呪文が登場したものの、現在の基本形となっている3段式ではなく、本格的に各系統の呪文の役割が分けられ、3段階あるという格好になったのは『ドラゴンクエストⅢ』からである。
『ドラゴンクエストⅢ』の時点では、魔法使いの初期習得呪文。
与えるダメージは10程度だが、レベル1の時点ではどうのつるぎを装備した勇者や戦士の通常攻撃では1桁ダメージしか出ない事や、ナジミの塔でいきなりマヌーサを使う上に通常攻撃を回避する可能性のあるじんめんちょうが出るため、魔法使いをパーティーに入れて冒険するメリットを強調している。
ある程度魔法使いのレベルが上がり、ヒャドを覚えてしまうとお役御免になる場合が多いが、敵もしょっちゅう使ってくる呪文のため何かと目にする機会は多い。
その後のシリーズでも最弱クラスの呪文としてレギュラーで登場し続けているが、一部の作品ではメラで本来よりも高いダメージを与える手段があったりもする。
『ドラゴンクエストⅧ』ではかしこさ+テンション、『ドラゴンクエストⅨ』以降ではこうげき魔力+テンション+魔力暴走、『ドラゴンクエストⅪ』ではこうげき魔力+魔力暴走といった要素で火力を更にアップさせる事自体は可能。火耐性の無い敵に当てた際には、『ドラゴンクエストⅧ』では22前後まで成長し最大で168とメラゾーマに迫るほどになるが、168ダメージを出すためのテンションに費やすターン数を考えたら他の攻撃手段を用いた方が敵への蓄積ダメージは多くなる。
『ドラゴンクエストⅨ』で、こうげき魔力999まで育成した上で様々な補助手段をつぎ込み、火弱点の敵に撃ち込めば999ダメージを出す事ができ、シリーズでは一番強いメラを作り上げることができる。
『ドラゴンクエストⅩ』ではダメージにキャップが付き、78以上は基本的に出す事ができないが、魔力覚醒使用中+炎属性ブースト装備などでそれ以上のダメージが出る事はある。
『ドラゴンクエストⅪ』では成長速度は速いのだが頭打ちが10より速くなり約36と上記2作品と比べると物足りなくなった。
女性かつ魔法使いタイプのキャラクターが初期習得している、もしくは職業やスキル等を上げなくてもレベルアップだけで習得する事が多い。こうした習得するキャラの法則から、一時期「メラを覚えるキャラがメインヒロイン」という説が囁かれていた事もある(後述するように生活や護身用にも使われる事などから手習いやのような形で教わる事も多いのかもしれない)。
イベントシーンでも使用されることの多い呪文で、『ドラゴンクエストⅧ』ではゼシカ・アルバートが初対面で主人公に放ったり、トロデーン城のイバラを焼き払う際に使用したりしている。
『ドラゴンクエストⅩ』では主人公の幼馴染のシンイが村に侵入した魔物を追い払う際にスタイリッシュにこの呪文を放つ。
『ドラゴンクエストⅪ』では終盤のとあるイベントである人物が大切な人のチカラを受け継ぐ際にこの呪文で火を灯すなど印象的な使われ方をしている。
漫画や小説のスピンオフ作品などでは、魔力によって熱エネルギーを操作する最も基本的な呪文として説明され、登場人物が最初に覚える呪文となったり、生活や旅の合間に使っているシーンが挿入される場合がある。
漫画の前日譚であるアニメ版『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』では、主人公アルスが未熟だった頃が描かれており、武器を失った状態で何度も失敗を重ねたメラの魔法を土壇場で成功させ、魔物にとどめを刺している。
漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の初期においても、主人公ダイは竜の紋章を発動しない状態で魔法が成功したためしがなかったが、マァムの故郷ネイル村の村長から指導を受け、魔力で出来た炎を叩いてブン投げるという力技ながらメラを習得。獣王クロコダインとの戦いで牽制にこれを使い、その成長ぶりで彼を驚かせた。また、ポップがザムザに封じられたマァムの両手の皮膜粘液を溶かすために使用した。
そして終盤、大魔王バーンが(術者によりダメージは変化しないという当初のドラゴンクエストシリーズのルールを無視して)「メラゾーマ」と見紛うほどの威力のメラを放つ。
このときのバーン陛下の台詞はあまりにも有名。
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