概要
ひざまずいて手をつき、額を下に付けて礼をすることを「跪礼」や「下座」と呼ぶ。これを屋外(土足の場所)でおこなうのを土下座という。
現在では跪礼や下座という言葉を知っている人があまりおらず、どこでやっても一口に土下座と呼ばれてしまっているが、元々はそれをする場所によって同じ動作を下座、土下座と呼びわけていたのであり、たとえば謝罪の時、幾ら手をついて詫びても畳の上でしたのであれば土下座した内には入らなかった。
最上級の礼とされ、例えば往来において貴族や大名など身分の高い者の通行の際、それに対し平民は土下座するものだった。また深い謝意を示したり嘆願をしたりする時にも土下座がおこなわれた。武家社会において土下座は「そのまま斬首される覚悟がある」という意味合いがあった。
注意点
なお、土下座の強要は現在では罪に問われる事が多々あるので注意が必要である。
さらに言うならば公衆の面前もしくは土下座させた相手を撮影してSNS等で晒すと侮辱罪に問われる事がある。カスタマーハラスメントやクレーマー、いじめの常套手段、優越感に浸る手段として用いられる場合もある。
価値の低いもの
また、これとは逆のパターンとして、つまらない事で(半ばネタやウケ狙いで)すぐに土下座をする者もいるが、前述の通り土下座は本来であれば最上級の謝意や礼を尽くす際に用いられるものなので、気心の知れた仲間内でのやりとりならばともかく、そうでない相手に対する軽々しい土下座は「自分は内心じゃ全く反省なんかしてないYO~(^ε^)」とアピールしているようなものであり、却って相手や周囲の怒りや反感を買いかねないため、厳に慎むべきである。
これ以上失うものが無かったり、恥という概念が希薄な場合は「形だけの土下座さえすれば許してもらえる、借金や失敗を容易に踏み倒せる」などこれ以上にコスパの良い行動となってしまう。それを逆手に取った土下座もあるが。
タグとしては
場所や行為の意図はあまり関係なく、人物のポーズが一致するものにこのタグがつけられている模様。
膝と手をついての礼という発想は別に日本特有ではなく、イスラム教の礼拝などにもほとんど同じポーズになるものがある。そういったものを描いた絵にもこのタグがついていることがある。
関連キャラ
ギャグ作品以外でキャラが土下座を行うとかなりインパクトがあり、作品のファンの間で語り草となることが多い。
そんな土下座と関連のあるキャラたちを紹介する。
(五十音順。冷やし土下座など、本来の意味の土下座に含まれないものは記載しないものとする)
主人公とイチャイチャする夢を見て興奮し、起こしに来ていた妹を寝ぼけて関節技でホールドしたり飛び起きて頭突きしたりして怒らせ、妹が大好きなスイーツを奢ることで許してくれるよう土下座謝罪することが頻繁にある。
プリキュアシリーズ作品の主人公にもかかわらず、新キャラに対していきなり土下座をし弟子入りを懇願した。
- 押守優伍
『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』の登場人物。高校生には見えない強面な風貌とは裏腹に誠実な人柄で、初対面の素晴を変質者と誤解して掴みかかったのを姉に咎められた際土下座謝罪し、その後素晴が愛読している小説の作者だと知った数ヶ月後に素晴の自宅を訪れた際、玄関先でスライディング土下座をして改めて初対面時の非礼を詫びた。
彼の代名詞といえば土下座といえるほど土下座が定番になっているキャラクター。
脱ニート生活の為に魔術学院の講師になることを勧めたセリカに「働きたくないんです!!」と懇願する際(この時はジャンピング土下座)や学院長に給料の前借を頼む際等生活面で窮地に陥った際は土下座する。
グノーシアの投票でコールドスリープが決定した際に泣きの一回として土下座する。周りは呆れるものの、コールドスリープを免除してくれる。ただし、そのままコールドスリープされるケースもある。
様々な状況により透流のことを変質者だと誤解した際は「九重の…不埒者ーー!!」と叫んで罵るが、数時間後に誤解だと理解した後、周囲にモブキャラ含む多数の同級生が居るにもかかわらず、地面に額を擦り付ける過剰な土下座で謝罪し、透流に制止されても中々止めようとせず状況を悪化させるのがお約束となっている。なお、アニメ第8話ではモブキャラ達の間を超スピードで駆け抜け、太陽の近くまで跳躍し、体操選手のようなひねりを加えた着地と同時に擦り付け土下座をするというダイナミック過ぎるジャンピング土下座を披露した。
主人公である宝生永夢を悪性の病気に感染させたのは自分であると白状し、土下座。
ただし、これは野望を成就させるためにわざと行った演技であり、本心で謝ってはいなかった(上述の病気云々の件は真実だが)。
直後にキレッキレの別のネタを披露したこともあり、土下座そのものはほとんどネタとして流行らなかった。
ロックマンシリーズでお馴染みの悪の科学者。
世界征服の野望をロックマンに阻まれると、許してくれと言わんばかりに土下座する。
上述のギルバート・スタインと同じく、土下座が代名詞になっていると言える。
ポケットモンスターシリーズに登場するポケモンの一種。
「ドゲザン」という土下座で相手を油断させながら、頭の刃で相手を斬る専用技を持つ。
進化前であるキリキザンの時点で群れのボスをしており、多くの勢力を得たキリキザンが総大将となりこのドドゲザンに進化するのだが得たものがまさかの土下座という。
また、ポケットモンスターシリーズには「どげざつき」という土下座すると見せかけて自身の髪の毛を突き刺すという技も存在するが、こちらは別のポケモン達の専用技となっている。
焼き土下座の代名詞的存在。
主人公との大一番の勝負に負け、上司である兵藤会長に謝罪しようとしたところ、上述の焼き土下座を強要された。かなりの拷問だったが、立派に耐えきった。
拙者やござるは使わないが侍口調で話し、義理人情および礼節を重んじる性格で、ゲームで活躍する映像を見て尊敬したフェイが街を訪れた際、初対面にもかかわらず大勢の人前で土下座しながら弟子入りを直訴し、その後も誤解を招く言動を連発したため不審者と思われ逃げられるという失態をやらかした。その後紆余曲折を経てフェイのチームメイトになるが、ゲームでミスをして責任を感じると頻繁に土下座謝罪する。
お調子者なドジっ子で頻繁に重大な失敗をやらかすトラブルメーカーで、テンパるとすぐに土下座するヘタレである。なお、アニメのOPの初登場シーンでは、丸底フラスコから笑顔で煙を発生させた後凛々しい顔で綺麗な土下座を披露している。
以前自分の罪をなすりつけるのに利用し切り捨てた(黒幕が回収し治療しなければ死ぬところだった)部下の内海に土下座を強要される。
幻徳と内海と言えば土下座を思い浮かべるファンは多い。
『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』に登場するダメ王子。土下座シーンだけ妙に気合が入った演出になっており、3つもの視点から彼の非常に美しい土下座を拝む事が出来る。
ちなみに選択肢次第では何度でも見る事が可能。
謝罪する時だけでなく懇願する際にも大勢の人前で堂々と土下座する。また、アニメ第7話ではシロの別荘を見た瞬間彼女に向かって土下座し、声色と口調を変えて下僕を演じてゴマを擦り、周囲をドン引きさせていた。
メイドカフェとんとことんの店長だが、権力者に弱く争いごとから真っ先に逃げようとする臆病な性格に加え、後先考えない行動で上層部へのおひねりちゃん(上納金)滞納、店員達の問題行動で何度も閉店の危機に瀕しており、上層部からの指示を伝える取り立て屋が訪れた際は頻繁に土下座謝罪している。また、地下格闘技に嵐子が出場することになった際、メイドカフェ兼地下格闘技上のオーナーである平に嵐子を八百長で負けさせることを約束した際、誠意を見せるためと称し、自ら服を脱いで全裸土下座した。
神出鬼没のレジスタンス黒の騎士団のトップとして尊大に振る舞うイメージが強い彼だが一度だけ土下座をしたことがある。
旧友にして現在は敵対しているスザクと交渉するためとは言え、野外で、つまり本来の意味での土下座を強要された彼の心中は穏やかではなかっただろう。
ちなみにこの話(2期17話)のタイトルは「土の味」。それでいいのか公式。
かつての文明復興のために過去の歴史をなぞる「歴史再現」が行われる世界だが、日本列島に諸外国を重ね合わせるようにして再現しているうえに土下座の解釈がおかしな形で伝わった結果、多種多様なスタイリッシュ土下座が様々な使い手と共に頻繁に出てくる。アニメでも力具合がかなり入っていた
関連イラスト
関連企画
2009年6月以降に行われていたイメージレスポンス企画。ただしレスポンス先の画像は消失している。
関連タグ
謝る/謝罪 鈴木土下座衛門 妖怪猫土下座 どげざつき 三つ指
以下はすまないという気持ちで胸がいっぱいになった挙句に産み出された、新時代の土下座の数々である。
焼き土下座 スパイラル土下座 ジャンピング土下座 スライディング土下座 エクストリーム土下座 土下座攻め 土下寝 猛虎落地勢 平身低頭覇
冷やし土下座 ポーズのみ同じで実際は土下座でも何でもないパターン