東京都豊島区西池袋〜南池袋にあるJR東日本・西武鉄道・東武鉄道・東京地下鉄（東京メトロ）の鉄道駅。
うち西武・東武・東京メトロ丸ノ内線は始点である。
概要
1903年4月1日に、日本鉄道（現在のJR）の駅が開業。今では信じられないだろうが、山手線の開業（1885年）時には当駅は存在していなかった。
というのは、品川駅から赤羽駅へ向かう路線から、田端駅へ向かう支線を作る際の分岐点として、信号所を昇格してできたから。大正時代に東上鉄道（のちの東武東上線）と武蔵野鉄道（のちの西武池袋線）が開業しても、市電（のちの都電）の開通が遅かったうえに1系統しかない池袋駅より、隣の大塚駅の方が栄えていた。繁華街になるのは、東武と西武の沿線の人口が増えた戦後になってからである。現在は新宿駅、渋谷駅に次ぐ巨大なターミナル駅である。
地上部分については西口に東武（東上線）、東口に西武（池袋線）、その間にJRの駅がそれぞれ並んでいる。
西口には東武百貨店、東京芸術劇場とマルイがある。
東口には西武百貨店、やや離れた所にサンシャイン60と乙女ロードが存在する。
西武口・西武東口という西なのか東なのか混乱するような名前の出口もあるが、これはいずれも西武百貨店のある東側なので、西口との混同に注意すること。
どちらも百貨店が巨大なため、駅の外に出ないで用を済ませて帰ってしまう人が多かった事もあり、「駅袋」と呼ばれてしまう事もあった。
地下には丸ノ内線・有楽町線・副都心線があるが、お互いに離れている（特に副都心線）ので注意。自由通路にはJRの改札が多数並んでいるが、広い割に複雑さは低いのでダンジョンとしての難易度はそこそこ程度である。新宿駅とは違い、同じ方角の名前が付いた出口が複数存在するわけではなく、基本的に東西南北4つの出口しかない。
ただしいずれの出口も地下道が大変複雑なことになっているため、地上と地下で難易度が激変する。慣れないうちはさっさと地上に出たほうが目的地にたどり着ける可能性は高い。
なお池袋〜上野間までを走る電車は各駅停車の山手線しかなく、快速や急行で池袋にたどり着ける鉄道は埼京線やら東武東上線やらやたら埼玉県方面から伸びる電車が多いため、都民よりもむしろ埼玉県民の方がアクセスがしやすい駅である。池袋駅が何かと埼玉の植民地呼ばわりされるのはこれが原因だったりする。
余談
誰しもが（多分）聞いたことがあるであろうビックカメラの「不思議な不思議な池袋、東は西武で西東武～」というフレーズは西口に東武百貨店、東口に西武百貨店があることを表していたりする。
大きな自由通路が内部に通っているためか、何故か地下からの出口が45か所もある。副都心線周辺以外は西も東も通し番号で振られている。ちなみにここを見る人の中で最も需要の高いであろうサンシャインシティ・乙女ロード最寄りの出口は35番。
都電荒川線から分岐しサンシャインシティを経由して当駅東口前までLRTを敷設する都電延伸計画がある。
駅構造
JR東日本 山手線/埼京線/湘南新宿ライン(JY13/JA12/JS21)
島式4面8線の地上駅。
大宮駅や赤羽駅には来た電車に乗った方が早い。
| 乗り場 | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 埼京線 | 上り | 新宿・大崎・大井町・新木場方面 | |
| 2 | 湘南新宿ライン | 南行き | 新宿・大崎・武蔵小杉・横浜・小田原・逗子方面 | 当駅始発もあり。 |
| 3 | 湘南新宿ライン | 北行き | 赤羽・浦和・大宮・高崎・前橋・宇都宮方面 | |
| 4 | 埼京線 | 下り | 赤羽・武蔵浦和・大宮・川越方面 | |
| 5・6 | 山手線 | 内回り | 新宿・渋谷・大崎・品川方面 | |
| 7・8 | 山手線 | 外回り | 日暮里・上野・東京方面 |
池袋駅を経由するJRの定期特急列車は
｢日光｣「きぬがわ」｢スペーシアきぬがわ｣｢あかぎ｣｢スーパービュー踊り子｣｢成田エクスプレス｣
があるが､全て湘南新宿ラインのホームに発着する。
西武鉄道 西武池袋線(SI01)
頭端式4面4線の地上駅。
7番乗り場と特急ホームは共有するが、7番乗り場は原則的にラッシュ時のみ使用する。
| 乗り場 | 路線 | 主な種別 | 方面 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 西武池袋線 | 降車ホーム | ||
| 2 | 西武池袋線 | 各駅停車 | 練馬・豊島園・所沢・飯能方面 | |
| 3 | 西武池袋線 | 快速・準急 | 練馬・所沢・飯能・西武球場前方面 | |
| 4 | 西武池袋線 | 降車ホーム | ||
| 5 | 西武池袋線 | 快速急行・急行 | 練馬・所沢・飯能・西武秩父方面 | |
| 6 | 西武池袋線 | 降車ホーム | ||
| 7 | 西武池袋線 | 各種列車 | 練馬・所沢・飯能・西武秩父方面 | ラッシュ時のみ。 |
| ちちぶ・むさし | 西武池袋線 | 特急 | 所沢・飯能・西武秩父・西武球場前方面 | 7番乗り場と共有。 |
東武鉄道 東武東上線(TJ01)
頭端式3面3線の地上駅。
5番乗り場はTJライナーを除き降車ホームである。
| 乗り場 | 路線 | 主な種別 | 方面 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東武東上線 | 準急 | 和光市・志木・川越市・森林公園・小川町方面 | 朝ラッシュは急行もある。 |
| 2 | 東武東上線 |
| 和光市・志木・川越市・森林公園・小川町方面 | 朝ラッシュの急行を除く |
| 3 | 東武東上線 | 降車ホーム | 一部列車の発着があり。 | |
| 4 | 東武東上線 | 普通 | 和光市・志木・川越市・森林公園・小川町方面 | TJライナー折り返しの場合は降車ホーム。 |
| 5 | 東武東上線 | TJライナー | ふじみ野・川越市・森林公園・小川町方面 | 16時代まで降車ホーム。 |
東京メトロ 丸ノ内線/有楽町線/副都心線(M25/Y09/F09)
丸ノ内線は頭端式1面2線の地下駅。有楽町線/副都心線は島式1面2線の地下駅。
| 乗り場 | 路線 | 方面 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1・2 | 丸ノ内線 | 東京・銀座・新宿・荻窪方面 | |
| 3 | 有楽町線 | 飯田橋・有楽町・豊洲・新木場方面 | |
| 4 | 有楽町線 | 小竹向原・和光市・所沢・川越市方面 | |
| 5 | 副都心線 | 新宿三丁目・渋谷・武蔵小杉・横浜・元町・中華街方面 | |
| 6 | 副都心線 | 小竹向原・和光市・所沢・飯能・川越市・森林公園方面 |
利用状況
近況
JR東日本
- 2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員は566,516人である。
- JR東日本の駅では新宿駅に次いで2位。
東京メトロ
西武鉄道
- 2017年(平成29年)度の1日平均乗降人員は489,006人である。
- 西武鉄道の駅では最も利用者が多いが、副都心線開通後の2009年(平成21年)以降は50万人を下回っている。
東武鉄道
利用状況比較表
| 事業者名 | JR東日本 | 東京メトロ | 西武鉄道 | 東武鉄道 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
| 2008年(平成20年)度 | 563,412人 | 1,126,824人 | 505,540人 | 504,658人 | 497,425人 |
| 2009年(平成21年)度 | 548,249人 | 1,096,498人 | 482,723人 | 487,603人 | 475,425人 |
| 2010年(平成22年)度 | 544,222人 | 1,088,444人 | 476,336人 | 476,989人 | 467,770人 |
| 2011年(平成23年)度 | 544,762人 | 1,089,524人 | 470,284人 | 472,022人 | 464,908人 |
| 2012年(平成24年)度 | 550,756人 | 1,101,512人 | 483,952人 | 479,467人 | 471,990人 |
| 2013年(平成25年)度 | 550,350人 | 1,100,700人 | 523,834人 | 484,446人 | 476,756人 |
| 2014年(平成26年)度 | 549,503人 | 1,099,006人 | 529,698人 | 478,545人 | 472,132人 |
| 2015年(平成27年)度 | 556,780人 | 1,113,560人 | 548,839人 | 483,407人 | 477,834人 |
| 2016年(平成28年)度 | 559,920人 | 1,119,840人 | 557,043人 | 484,951人 | 479,869人 |
| 2017年(平成29年)度 | 566,516人 | 1,133,032人 | 568,316人 | 489,006人 | 482,214人 |
停車駅
山手線
埼京線
湘南新宿ライン
西武池袋線
池袋駅 - 椎名町駅
東武東上線
池袋駅 - 北池袋駅
丸ノ内線
新大塚駅 - 池袋駅
有楽町線/副都心線
副都心線
関連タグ
新宿駅→山手線か埼京線で。
渋谷駅→山手線、埼京線、または副都心線で。
東京駅→丸ノ内線で。
