概要
画面から次々に出てくる敵をプレイヤーキャラ(自機)のショットで破壊していく。
敵も同様にショットを放ってくる(まれに敵自身の体当たり攻撃もある)が、これに当たるとミスとなる。
少ないミス数でゲームオーバーになり、またその敵は大量に登場するので
攻撃と回避の戦略性と状況判断、一撃死の緊張感と大量破壊のカタルシスを楽しむジャンルである。
大きく「縦スクロール」形式と「横スクロール」形式に分けられ、
それぞれ「縦シュー」「横シュー」と略されるほか、
自機後方の視点で画面奥から迫ってくる敵に対処する形式(例:スターフォックスシリーズ)や、
3Dで描写されたマップを自由に飛び敵機とのドッグファイトを行う形式(エースコンバットシリーズ)
などが存在する。
また「当たり判定が極小な自機で膨大な数の弾を潜り抜ける」というゲーム性を持った
弾幕系と呼ばれるサブジャンルも存在する。これらはゲームバランスの関係から
縦スクロールのものが多い。
その(ゲーム性としての)起源はスペースインベーダーにさかのぼり、
ゼビウスによって縦スクロール形式が確立され、
グラディウスによって横スクロール形式が派生した。
その後、弾幕系シューティングというサブジャンルがバトルガレッガによって開拓され、
怒首領蜂シリーズなどで確立された。
また、明後日の方向で突き抜けた世界観を生み出した伝説のバカゲー
超兄貴も、このジャンルであることを忘れては成らない。
現在、商業作品の制作は最盛期に比べやや鳴りを潜めているが、
東方projectを始めとした同人作品は活発な制作が行われている。
主な作品タグ
東方Project作品は確かにSTGだが、他STGに比べて絶対数があまりにも多いため、
作品内容が東方関連のみである場合、タグ『STG』は付与しないのが慣例になっている。
(但し、他STGと東方のネタを混ぜた場合は『STG』が付与される)
CAVE
弾幕シューティングメーカーの大御所であり、アーケードにおける現代STGの第一人者。
殺意のこもった弾幕に定評がある。
常軌を逸した設定やネーミング、そして独特の台詞回し(CAVE語)と
イベントや公式PVでの斜め上っぷりに定評があることでも知られる。
「死ぬがよい」は怒首領蜂シリーズを象徴する代名詞となっている。
- 代表作
怒首領蜂シリーズ(怒首領蜂大往生、怒首領蜂大復活)、エスプレイド、ぐわんげ、プロギアの嵐、
ケツイ~絆地獄たち~、エスプガルーダ、虫姫さま、鋳薔薇、ピンクスゥイーツ、むちむちポーク!、デススマイルズ
タイトー作品
シューティングの始祖である『スペースインベーダー』や、
専用筐体や分岐するステージなどで話題になった『ダライアス』シリーズの開発社。
『曲がる追尾レーザー』を発明した『レイフォース』シリーズも代表作といえる。
また、同社サウンド開発チーム『ZUNTATA』も有名。
EDで地球や自機の母星を壊すことに定評がある。
- 代表作
スペースインベーダー、レイシリーズ(レイフォース、レイストーム、レイクライシス)、
ダライアスシリーズ、メタルブラック、ナイトストライカー、奇々怪界
発売元がタイトーの作品
コナミ作品
横シューティングといえば『グラディウス』を思い浮かべる者も多い。
タイトーに同じく、同社サウンド開発チーム『コナミ矩形波倶楽部』も人気が高い。
また、同社音ゲーのBEMANIシリーズには『グラディウス』の楽曲をモチーフとした曲が多数存在する。
- 代表作
グラディウスシリーズ(グラディウス2、沙羅曼蛇、パロディウス、オトメディウス等)、ツインビー、スペースマンボウ他
アイレム作品
強力なチャージショット”波動砲”、攻防一体のオプション”フォース”が特徴のR-TYPEシリーズが代表作。
グロテスクな敵キャラクターや濃密な設定と世界観が好評を博し、同シリーズは現在も多くのファンが存在する。
また、アイレム作品は重厚で硬派なドット絵グラフィックにも定評がある。
- 代表作
R-TYPE、イメージファイト、GALLOP、Xマルチプライ
トレジャー作品
ゲームのあり方そのもの、『攻略する楽しさ』に最重要ウェイトがおかれている。
それ故難易度はやや高めだが、中毒性もかなり高い。演出や世界観も評価されている。
代表作レイディアントシルバーガン、斑鳩の最終ステージで一切攻撃できない『60秒避け』が印象的。
- 代表作
レイディアントシルバーガン(略称:銀銃)、斑鳩、罪と罰~地球の継承者~、~宇宙の後継者~
マイルストーン作品
中二病に毒されたような世界観とトゥーンシェーディング・グラフィックが特徴。
ゲーム内の会話が大抵メールだったり(戦闘中でもメールをやり取りし、SPAMメールも届く)、
ストーリーに必ずと言っていいほどインターネットが絡む。まれに2ch用語も飛び出る。
- 代表作
グレフ作品
代表作は『弾幕』で『対戦』するSTG、旋光の輪舞。ツィーランの性別疑惑はアーケードを震撼させたとか。
透明感のある爆発グラフィックや演出に定評がある。
- 代表作
ボーダーダウン、旋光の輪舞(センコロ)、アンダーディフィート、まもるクンは呪われてしまった!、星霜鋼機ストラニア
同人作品
ターゲット層からか、可愛らしいビジュアルを用いた、いわゆる「萌え系」が多いが、
硬派なビジュアルの作品も存在する。利益無視で開発を行える強みもあり、
実験的なシステムを含む意欲作も間々存在するほか、シンプルなシステムを用いた正統派、
どこかで見たような演出やシステムを持つオマージュ満載のSTGもある。
その規模から勘違いされることもあるが、東方Projectも同人STGのひとつである。
- 代表作 (東方以外)
らじおぞんで、hellsinker.(犬丼帝国、RUMINANT'S WHIMPER)、スグリ(橙汁)、トラブル☆ウィッチーズ(スタジオシエスタ)、神威、RefleX、ALLTYNEX Second(SITER SKAIN)、エーテルヴェイパー(えーでるわいす)等
その他の作品
アインハンダー(スクウェア)、トリガーハートエグゼリカ(童)、シルフィード(ゲームアーツ)
サンダーフォース(テクノソフト)、フィロソマ(SCE)、スターフォックス(任天堂) スターフォース(テクモ)