データ(初代)
別名: | 彗星怪獣 |
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身長: | 45メートル |
体重: | 2万トン |
出身地: | ツイフォン彗星 |
第25話「怪彗星ツイフォン」に登場
地球に接近した怪彗星ツイフォンから飛来した宇宙怪獣。
武器は一本に付きインドぞう10万頭分の腕力から繰り出す両手鎌(楳図かずおのコミカライズや『大怪獣バトル』では口から火炎弾も使用した)、最大の特徴は、鋼鉄よりも固く絹糸よりもしなやかな背中の翼で、これにより大気圏でもジェットビートルを上回る速度で飛行可能。素早く飛び立つ事が可能で戦闘時は相手を翻弄する戦法が得意。
劇中では使用しなかったが、人工衛星をバリバリと噛み砕く強い顎、かかとの蹴爪から流れる10万Vの電流など他にも武器は豊富。なお、一本角はいわゆる耳としての役割も果たす(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」より)。
「決定版ウルトラ大怪獣50大図解超百科」(講談社刊)によれば主な食べ物は隕石などの鉱物と解説されている。ツイフォンは住処であると同時に餌だという事だろうか?
なお、スーツの初期バージョンでは武器が若干異なり、左手が円盤形に巻き取られた鞭状になっていたが、撮影直前に鎌に改造された(下の画像)。
ちなみにこの左右非対称個体は種族の中では珍しくないという設定であり、楳図かずお版ではこの状態の個体が登場した。
概要
突如日本アルプスに飛来し、冷凍怪獣ギガスを監視していた科学特捜隊のジェットビートルに襲いかかる。ビートルを速度で上回り後少しで追いつくところであったが、ハヤタ隊員の機転でギガスの方へ誘導され、そのままギガスと戦闘になった。ギガスとの戦いは若干優勢に進めていたが、騒ぎを聞きつけてレッドキング(二代目)が戦場に乱入。レッドキングを背後から突き飛ばしてギガスにぶつけるが、このことで逆にレッドキングの怒りを買ってしまい戦闘になった。レッドキングの突進を一度は飛行して回避し翻弄するも、二度目は飛翔中に脚を捕まれ落下、羽を毟り取られてしまう。
羽を毟り取られるドラコの図
レッドキングが観戦モードに入ったので、ギガスに攻撃を受けるがこれを跳ね飛ばし、見かねたレッドキングと再度交戦、両手の鎌を使い奮戦するも逆エビ固めを喰らい悶絶、最後の力を振り絞って立ち上がるも死亡する。
ウルトラシリーズに於いて宇宙怪獣は、過酷な宇宙空間で生活しているせいか地球怪獣よりも強い傾向があるが、ドラコは地球怪獣に倒された初の宇宙怪獣である(まあ地球怪獣の中でも強豪であるレッドキング相手なので仕方ないが)。
なお、楳図かずお版ではギガスの放った吹雪で氷漬けにされて凍死した。
別個体
ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEVER ENDING ODYSSEY
翼を生かした鎌攻撃でエレキングを苦しめるがスペースペンドラゴンのミサイルを受けて怯んだところを反撃され、最後はまたもやエレキングに翼を引っこ抜かれて放電光線を受け死亡。
大怪獣バトルウルトラアドベンチャー
ブルトンが召喚し、日本で暴れていたが、ブルトンが倒されてしまった為そのまま街に出て破壊を繰り広げていた。しかし、宇宙から飛来したデスフェイサー(レイブラッド星人が憑依)に捕まり、モンスアーガーと共に吸収される。
ウルトラ銀河伝説
ウルトラマンベリアルの百体モンスロードにより復活。
ベムスター&サラマンドラと組んで再びレイを襲撃する。この際には口から火炎弾を吐きまくっていた(恐らく、楳図かずお版漫画へのオマージュと思われる)。
吹雪の中暴れ回るも、モロボシ・ダンが召喚したアギラの角攻撃を受け倒された(ちなみに、これがアギラの実戦における初白星だったりする)。
ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル2
アバターとして電脳世界に登場し、宿命のライバル・テレスドンと対決した。なお、登場した際にはちゃんと羽根がついていたのだが、テレスドンとの戦闘開始時にはなぜか消失してしまっていた。
ウルトラマンX
回想シーンにおいて登場し、経緯は不明だが、宇宙化猫ムーを虐めていた所を通りかかったエックスに見つかったため襲い掛かったが、一撃で張り倒されてしまった…(そこから先はどうなったのかは不明だが、公式サイトでは『追い払われた』とされているため、そのまま逃亡したと思われる)。
ちなみに、ドラコがエックスが戦闘したことがきっかけで、地球へムーがやってきてしまうことに…。
出番は一瞬だったが、実はこの個体、回想シーンではあるが、ようやくウルトラマンとの対決が実現した個体だったりする(一応、後述のパワードドラコで対戦は実現しているが、海外版ということでノーカウント)。
漫画
ウルトラマンSTORY0
ムササビのように、翼ではなく被膜を持つ原始個体が出現。
とある惑星の上空でカラレスと激しい空中戦を繰り広げたが、登場してたった3ページでストリウム光線を受けて爆死してしまった。
ウルトラマンメビウス外伝超銀河大戦 戦え!ウルトラ兄弟
チブル星人が繁殖させていた怪獣の一体。アンチディファレーター砲で弱体化したウルトラマンを襲撃するが、
南夕子と一体化を果たしたエースのエースバリヤーで異空間に追放された。
ウルトラジャーニー
神樹マルスに住み着いている小動物:ラコとして登場。
相方のテレスと共にガラ子が不在の間、神樹マルスを守っている。
酩酊!怪獣酒場2nd
第25話にて旧世代怪獣VS新世代怪獣の全面戦争のイメージに登場。
よりにもよって戦う相手は暗黒四天王のグローザムであった。
アニメ
ウルトラマングラフィティ
声:梅津秀行
授業参観回に登場。
ホームルームの時間に息子のドラかずが校則違反をしていると言われて逆上、80先生に飛行や光線を禁止する校則の方が間違っていると文句を付ける文字通りのモンスターペアレント。
エレキング、ヒドラら同調した他の父兄と共に乱闘騒ぎを起こすが、妙なやる気を出したウルトラマンに叩きのめされる。
かなり無理矢理な見方をすれば初めてウルトラマンと戦ったドラコと言えるかもしれない。
雑誌展開
ウルトラ戦士列伝
テレビマガジンで連載されていた特集記事。
ウルトラマンティガ・スカイタイプと対決し、ランバルト光弾を浴びて爆散した。
データ(再生ドラコ)
別名: | 彗星怪獣 |
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身長: | 45メートル |
体重: | 2万トン |
出身地: | 大岩山 |
第37話「小さな英雄」に登場
怪獣酋長ジェロニモンが手駒とするべく復活させたドラコ。
両手は鎌では無く五本指になり、角も五本に追加されて、最大の特徴であった翼が無くなり空も飛べなくなってしまった。
詳細は再生ドラコを参照。
レッドマン
Battle-008・011・063・066・073・077・078・128・132・134・135に登場。
使用された着ぐるみはアトラクション用のものだが、時期によって少しずつ形状が異なる。
背中の翼はアクションの邪魔になるからなのか、最初から取っ払われている。
このうち、Battle-063~078に登場したドラコは、左腕が鎌で右腕が普通の腕になっているという初代と再生のニコイチのような姿をしている。造形も、アトラクション用とは思えないほどかなり作りこまれており、一部では上記の再生ドラコの着ぐるみの改造ではないかという説もあるが、真相は不明。
かなりの強敵で、レッドマンを大苦戦させたことも。
初登場した第8話ではレッドマンからレッドアローを奪い上げた上に、(なぜかレッドマンがバテバテだったことも手伝って)あと一歩のところまで追いつめるなど善戦するが、最後はレッドマンと揉み合いになって転倒したところへ馬乗りにされ、腹部をレッドアローでめった刺しにされて惨殺されるという悲惨な最期を遂げた。
第128話では投げ技を連発し、ジャイアントスイングやパイルドライバーといったプロレス技まで駆使してレッドマンに対し終始優勢だったが、スタミナ切れの隙を突かれてレッドキックで倒された。
ウルトラヒーローズEXPO THE LIVE ウルトラマンタイガ
第1部にてエレキングとともにとある惑星を襲撃したが、メビュームシュートとナイトシュートを浴びて爆散した。
データ(パワードドラコ)
別名: | 彗星怪獣 |
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身長: | 60メートル |
体重: | 3万トン |
出身地: | バルタン星 |
第12話「パワード暗殺計画」
バルタン星人によって送り込まれた怪獣。
詳しくはパワードドラコの項目を参照のこと。
余談
脚本での名前は「レッドドラコ」。
デザインモチーフは「オニヤンマ」。
当初はバッタ型の怪獣としてデザインされた。羽や足首の鉤爪にその名残がある。
映画『ウルトラマンXきたぞ!われらのウルトラマン』では、スーツが存在していたことから閻魔分身獣ゴーグドラコとして登場が予定されていたが、敵怪獣が多いとの判断から不採用となった。
関連イラスト
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ウルトラマン超闘士激伝 - ドラコをモデルにした彗星戦神ツイフォンが登場