史実の駆逐艦については→秋雲(駆逐艦)。
図鑑データ
「秋雲着任!提督、よろしくね」
概要、出撃するよ!
陽炎型19番艦(最終艦)の駆逐艦娘。
以前は建造では入手できず、3-5、5-1、5-2、5-3…などの難易度の高い海域でのドロップや、イベント期間中の特定地点でしか手に入らなかった。
2015年9月のアップデートでようやく香取と共に建造が可能となった。建造時間は24分。資源オール30で建造が可能な為、ディリーの任務でも入手が可能である。
入手に苦労を重ねた提督にとっては、彼女の「通常建造落ち」は複雑な心境であろうが、これは後述する任務に必要なのが理由と思われる。
陽炎型に限るとサービス開始当初からいる陽炎・不知火・黒潮のコモン艦トリオと雪風に続いて5人目の建造可能艦になった。
2020年10月16日のアップデートで予告されていた改二が実装された。
これで陽炎型の改二は通算4隻目。そして同年11月13日に丹陽(雪風改二)が実装され、建造可能な陽炎型は全艦に改二が行き渡る形になる。
詳細は秋雲改二へ
うん、そう。容姿は大切だよねぇ
栗毛に近い茶色の長髪を、黒いリボンで束ねてポニーテールにしている。毛先が若干巻いており、少しばかりクセっ毛のようだ。
瞳はオリーブ色。
秋雲の服装で真っ先に目に付くのは「陽炎型と夕雲型の両方の特徴を持つ服装」である。
制服そのものは夕雲型と同じジャンパースカートを着用しているが、艤装のバックパック部分は陽炎型のデザインのものである(夕雲型用は煙突をかたどったデザインだが、陽炎型用は煙突以外に艦橋やマストも意匠に取り入れられている)。
何故こんな中途半端なことになっているのかは史実に由来する。後述の「秋雲は何型なのか?」を参照。
pixivでも「この中に一人、陽炎型がいる!」とばかりに夕雲型姉妹の中に紛れ込んでいるイラストも多い。
でもそこは陽炎型19番艦、長姉たる陽炎にはお見通しである。
右頬には泣き黒子がある(よく忘れられる)。
胸部装甲は駆逐艦の中では浜風・潮・長波程ではないにしろ、意外にも白露型の姉4人とほぼ同じ位大きい方(各艦改二実装で時雨改二以外には負けている)で、中破グラで背中を向けていてもその膨らみが確認できる程である。
その独特のポーズから「コロンビア」という愛称が与えられているが、コロンビア第1号の座は既に鬼怒が射止めている事から、彼女の場合は「コロンビア2号」などと呼ばれる事が多い。
2015年8月10日のアップデートで容姿がそっくりな夕雲型3番艦が実装された。
また某利根型のお面のように顔をネタにされる事もあるのだが、その理由はゲームの図鑑イラスト(通常グラ)を見ればわかるだろう。
期間限定グラ
- カツ丼mode
2016年10月5日のアップデートで実装された「なか卯」とのコラボによる限定グラフィック。制服を袖まくりし、額に「冷えピタ」を貼ってカツ丼で腹ごしらえ中の1枚で、中破するとカツ丼を完食する。結構インパクトある絵なのだが同コラボキャラに某大食艦な一航戦の赤い方が居た為、投稿されたファンアートが極々少数だった。
- 秋の私服mode
1年後の2017年10月18日のアップデートで実装。なかなかお洒落な秋コーデを身に纏い、液タブを片手に何やら思案中のご様子(恐らく年末のアレ)。手にしてる液タブがどうやら「Wacom MobileStudio Pro 16」らしくお値段は約30万するそうで、同じく高額カメラを所持していた磯波の存在もあり艦娘のお給料について更なる一石を投じる形となった。あるいは秋雲は実は壁サークルで、これ位は実費で賄えるのかもしれないという説もある。
更にこの秋の私服modeには続きが…
詳しくは秋雲先生の記事へ。
秋雲は何型なのか?
彼女は見ての通り「夕雲型」の制服を着ているが、艦級は陽炎型。
何故こんなどっちつかずの状態になっているのか?それは史実における編成や建造計画に由来する。
- 夕雲型は陽炎型の改良版
陽炎型の最終艦である秋雲は夕雲型と建造時期が近い、と言うよりも秋雲が建造されたのは陽炎型・夕雲型の両方の建造計画が含まれていたマル四計画である。
つまり、元々秋雲は夕雲型にかなり近い特徴を持っている(陽炎型と夕雲型の仕様が大きく離れておらず、書類上では「甲型駆逐艦」とひとまとめにされているものが多い)。
- 所属していた第十駆逐隊が秋雲以外全員夕雲型。
損耗して欠員が出た駆逐隊同士の寄せ集めのようなケースを除き、本来は駆逐隊は同型の駆逐艦のみで編成するのがセオリー(型が異なると速力や全長などのスペックがバラバラになってしまい、連携行動がとりにくくなるため)。
秋雲は上記の通り夕雲型とあまり差が無いスペックであったため、大きな問題にならなかった。
- 「夕雲型2番艦」とする資料が存在していた
終戦直後に作られた資料をはじめ、戦後に世に出された元乗組員の手記などでも「夕雲型である」と記述されていたため、乗組員の意識としては少なくとも夕雲型であった模様。
- 「秋雲型駆逐艦」の計画があった
建造前は陽炎型を18番艦・舞風までとし、改陽炎型として「秋雲型駆逐艦」を建造する構想があった。
事実、建造中の仮称では秋雲は第115番艦、夕雲が第116番艦である。
しかし、駆逐艦の増産を急いだ方針転換により第115番艦は陽炎型の図面で建造されることとなり、陽炎型の改良型として第116番艦がネームシップに当てられることになり「夕雲型」となった。
- 「○雲」という艦名であった
夕雲型に共通するネーミングである一方、陽炎型は大半が「○潮」または「○風」であり、雲の名を持つ艦は秋雲以外存在しない。
以上の事から、近年までは秋雲は夕雲型2番艦であるとする見方が主流であったが…
- 海軍の内部資料や設計図面に「陽炎型秋雲」と記されているのが発見された。
- 秋雲は夕雲型共通の対空兼用のD型砲架を搭載しておらず、他の陽炎型同様の「2番砲塔を撤去して対空機銃を増設する」と言う改修を行っている。
- その他、全長や艦橋の形などが陽炎型のものと一致している。
これらの研究により、現在は陽炎型19番艦として分類が決定している。
なお本人は、母港では彼女自身も陽炎型なのか夕雲型なのかを「まあいっか!」と流す一方で、図鑑では「自分では夕雲型だと思ってたんだけどな…」と呟いている。
長波は春本番ボイスで、秋雲が意外に気にする性格であることを見抜いたのか、夕雲が発案した夕雲型姉妹によるお花見に「秋雲も誘ってやろう」と提案している。
秋雲に性能発注ですか~?
史実でのホーネット撃沈のエピソードから「絵を描くのが上手い」という設定が与えられており、その際に探照灯を照らしていながら敵に発見されなかった事からも、運と回避のパラメータがネームシップの陽炎よりも高めに設定されている(流石に同じ陽炎型の雪風には及ばないが)。
夜戦では探照灯を照らしたがるが、巻雲からは中破時に非難される(昼戦でも同じ文句なのは御愛嬌)。
一方、対空は初期値が低いものの、改になれば雪風と並ぶ陽炎型5位となかなかの高さ。
その分、火力の最終値が平均的な改駆逐艦より5低い「44」で留まってしまう。
2018年11月16日のアップデートで、探照灯1つにつき火力が+1される装備ボーナスがつくようになった。同じ特性をもつ他の艦娘と異なり、回避値が下がらず効果も重複する。
なになに~、性格?いいの~?
ノリが軽く、一つのことにこだわらずせわしなく動き回るタイプ。
そのせいか、秘書艦の時でも周りのことが気になるらしく、提督のことは半分ほったらかしである。
どこか人を小馬鹿にしたような上がりっぱなしテンションは某お笑い芸人のそれに近い。
ついでに「なになに~?」や「おっつかれちゃん♪」など、セリフも似ている為、賑やかでうざかわいいキャラクターに感じられる。
後述するように史実では五航戦の一員だったのだが、その割に翔鶴や瑞鶴との絡みが少ない…ような気がする。
瑞鶴が主役を務める『鶴翼の絆』でも登場こそしたがチョイ役に留まり、瑞鶴本人との絡みはなかった。
2015年9月25日のアップデートでこの3人と朧を加えた4人での編成・出撃任務が追加された。
この任務は五航戦の改二改装に必須となる「試製甲板カタパルト」の入手に必要な任務のひとつである。
スケッチのエピソードからか、艦娘の秋雲は同人誌を描いてサークル活動している様子が時報や放置ボイスなどで窺える。
【以下抜粋】
「2時よ。いいよ、秋雲も夜型だから原稿書きながら付き合ったげる」
「午前4時でーす。休める時に休む、描くときには描く。これがイケてるサークルなのよ」
「8時。朝ご飯食べてから原稿するかなぁー、提督は朝ご飯はパンとご飯どっち派?」
「うわああ!そうだ、もうすぐ早割入稿日じゃない!こうしちゃいられない!」
…お盆や大晦日のイベント海域に向けて「我、夜戦に突入す!(原稿的な意味で)」な光景が目に浮かぶ(ただし、コスプレまで嗜むかは定かでは無い)。
2014年7月4日のアップデートにて、トレス台やスタミナドリンク付きの「原稿机」が実装された為、彼女の原稿は捗る事だろう。
絵を描いているというイメージが非常に強い事や、声色などからすると、もしかしたら恐らくあのお方(ここでは名前を伏せておくが)の影響を受けた可能性が高いのではないだろうか?
期間限定ボイスとカップリング
2016年以降、秋雲の期間限定ボイスが徐々に増えつつある。
雛祭りには家具の雛人形セットを見て陽炎型雛人形セットの作成を思い立ったり、梅雨の時期には暇潰しにてるてる坊主をフルスクラッチで作成しようとするなど、どうやらモデラーでもあるらしい。
夏になると、初夏の陽気に水着の準備を始める仲間達を見て画材の調達に走り、そして夏本番になるやいなや水着姿の艦娘達のスケッチと資料撮影に「うっひょひょ~♪」と叫んで大興奮するオータムクラウド先生であった。
さすがにこの暴走には夕雲と巻雲が釘を刺している。
そして2016年の暮れ、ついにあのイベントに言及した。
「え、何?…なんで秋雲も夕雲型の大掃除に参加するのー?…え、何この雑巾。だーかーらー!早く寝て有明に行かないといけないんだからー!」
また、カップリングとして長姉・陽炎との「あきかげ」、第十駆逐隊つながりで風雲との「秋風雲」、巻雲との「秋巻」、夕雲との「夕秋雲」、前述の五航戦とのつながりで朧との「秋雲朧」、又、最近ではホーネットとの「秋ホー」等がある。
2019年秋イベントでは、秋霜という、自身とよく似た名前の夕雲型18番艦が実装された。両者共に史実での関わりはないものの、名前が似ているばかりか服装が服装なだけに、ややこしい事態になりそうな気はするが、そちらとの絡みも予想できる。
ただし前述の通り秋雲は建造可能だが、秋霜を含め夕雲型は誰一人建造落ちしていないので、秋霜を入手した際には、間違って解体しないように注意されたい。
秋雲ならぬ「あきぐも」先生!?
秋雲の名は戦後の海上自衛隊にも、平仮名ではあるが「あきぐも」として1度だけ受け継がれた。やまぐも型5番艦である「DD-120」がこれにあたる。
2代目となる同艦は新むらさめ型8番艦「あけぼの」・9番艦「ありあけ」の就役により第一線を退き2004年に除籍されたが、除籍前には練習艦(TV-3514)を務めており、職種自体はさすがに異なるものの「秋雲先生」が実現した。
「あきぐも」除籍の後、新あさひ型2番艦「しらぬい」(3代目)が艦番号のDD-120を引き継いだ。何の因果か、この「しらぬい」も「あきぐも」と同じく陽炎型をルーツに持つ艦名という共通点がある。
ちなみに夕雲型とのつながりでも、2代目あきぐもと同じやまぐも型2番艦が3代目「まきぐも」、6番艦が2代目「ゆうぐも」で、同艦除籍の前年に就役したのが、たかなみ型1番艦の3代目「たかなみ」と2番艦の3代目「おおなみ」、同艦と入れ替わりで就役したのがたかなみ型3番艦の3代目「まきなみ」という縁がある。
このことは、代替わりしてひらがなの「あきぐも」となってからも、陽炎型と夕雲型双方との縁が深いことがうかがえるエピソードだといえる。
関連イラスト描きたーい!
ところで、絵師提督各位のリアル原稿は大丈夫ですか?
提督に関連タグ来てるよ。ん、読んだら?
四代目第十駆逐隊:
夕雲(艦隊これくしょん)/夕雲改二 巻雲(艦隊これくしょん)/巻雲改二
風雲(艦隊これくしょん)/風雲改二 編入艦:朝雲(艦隊これくしょん)【朝潮型】
五航戦護衛組:朧(艦隊これくしょん)・秋月(艦隊これくしょん)
島風(艦隊これくしょん):一説によると、当初陽炎型19番艦は秋雲ではなく「島風」と命名される予定になっていた。しかし島風の名が丙型(高速)駆逐艦の艦名に転用された為、夕雲型2番艦の艦名になる予定だったこの秋雲の名が繰り上がったという。
日本海軍