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富士急行の編集履歴2021/11/24 22:40:34 版
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概要

山梨県富士吉田市に本社を置く鉄道バス会社。

通称は「富士急」で、グループ会社名の冠としても付く。

鉄道路線は、大月市大月駅と富士吉田市の富士山駅間の「大月線」、富士山駅と富士河口湖町河口湖駅間の「河口湖線」の2路線を運営。

その他バス事業、富士急ハイランド等の観光施設事業、不動産業などを手掛けている。

売上の大部分は観光事業によるもので占められている。

鉄道事業に関しては、2022年4月に分社化し、富士山麓電気鉄道となる予定。(※会社自体は2021年5月に設立)

なお、「富士山麓電気鉄道」という社名は、1960年5月30日に富士急行と社名変更するまで使用していた名前でもある。

路線

1929年に大月線が富士吉田駅(現富士山駅)まで開業。

1950年に路線を延長する形で河口湖線が開通した。

ほぼ全ての定期列車が2路線を直通して乗り入れているので、「富士急行線」と案内される事が多い。

なお起点から終点までの高低差が約500mではあるが26,6mという中長距離をかけているので、碓氷峠セノハチのように電気機関車による補助連結を必要とするような路線ではない。

運行形態

線内列車

運行ダイヤは基本は終点の河口湖までの普通列車が中心。

毎時1-2本運行されている。

富士登山電車

1000形を改造した観光列車で、着席券(200円)が必要となる。

2020年3月のダイヤ改正まで快速として単独運行を行っていたが、改正後からは一般車両を併結した各駅停車としての運行となった。

これにより富士急行線内での定期快速運転は廃止され、通常の運転形態は特急と普通のみとなった。

平日の木曜日は運休となる。

フジサン特急富士山ビュー特急

前者は8000系、後者は8500系を使用。

1号車が指定席、2・3号車が自由席。

特急券が必要であり、さらに指定席は車種、自由席は乗車距離によって金額が異なる。

なお河口湖線区間は自由席特急料金は不要となる。

「富士山ビュー特急」では沿線ホテルとの提携によりスイーツが車内で食べられるプランがある。

JR直通列車

大月駅から先、JR東日本中央本線東京駅方面に直通する列車を毎日運行している。

特別快速(中央特快)、通勤快速快速列車合わせて1日2往復、高尾駅発着の普通列車1日1往復が運行されているほか、特急「富士回遊」が1日3往復設定されている。

なお「富士回遊」はJR東日本での新しい特急料金制度に準じているため、富士急行線内の特急料金とはまた異なっている。

車両

普通列車用

1000系

1993年に運用開始した元京王5000系

2両編成で1000形はロングシート車、1200形はセミクロスシート車である。

1205Fは富士登山電車改造車。

9編成18両が在籍したが、6000系への置き換えが進み、現在は以下の2編成4両が残る。

1206Fは子会社の岳南電車へ譲渡された。

編成塗装京王時代備考
1001F京王復刻色デハ5113+クハ5863飲食店としての許可を得ている
1205F富士登山電車デハ5118+クハ58682ドア化改造

左:京王復刻色、中:5700系復刻塗装、右:富士登山電車

6000系

2012年運用開始した元JR東日本205系

導入にあたり3両編成化、パンタグラフのシングルアーム化及び増設、乗降扉の開閉ボタンの設置や暖房設備の強化などの耐寒耐雪工事が施行されている。

1000形に代わって普通列車の主力となっており、現在7編成21両が在籍。

編成塗装備考
6001F標準色量産先行車
6002F標準色量産先行車
6003Fリサとガスパールラッピング電車量産先行車
6501Fマッターホルン小窓ドア
6502Fトーマスランド号大窓ドア
6701F富士急行90th記念色先頭車化改造車
6702FNARUTO&BORUTO富士 木ノ葉隠れの里号先頭車化改造車

左:標準色、中:マッターホルン号、右:90th記念色(6701F)

特急列車用

8000系。

フジサン特急用。

2014年に運用開始した元小田急電鉄20000形20052編成を3両編成にしたもの。

車体塗装とバリアフリー改造以外、車内設備はほぼ小田急時代のままの姿となっている。

8500系

富士山ビュー特急用。

2016年運用開始した元JR東海371系X1編成を3両編成にしたもの。

鉄道車両デザイナー水戸岡鋭治の再設計で、内装も外装も大幅にリニューアルされている。

乗り入れ車両

211系

:高尾発着の普通列車で使用。

E233系

:東京発着の快速列車で使用。

E353系

:特急「富士回遊」の定期列車用3両編成車両。

E257系500番台:特急「富士回遊」のうち、土・休日運行の5両の臨時列車編成。

保存車両

河口湖駅

モ1形

:開業時の車両。

下吉田駅

2000系(クロ2001)

:初代フジサン特急の展望車で、JR時代は「パノラマエクスプレスアルプス」として知られていた。

5000系(クモハ5001)

:最後の自社オリジナル車両で、元トーマスランド号。

14系(オハネフ14 20)

:展示目的でJR東日本より購入したブルートレイン用客車。

169系(クモハ169-27)

:かつてのJRからの乗入れ車両で、運転台部分のみのカットボディ。

貨車(ワフ1・2、ト104)

:旧型貨車。

駅一覧

●:停車、|:通過

駅番号駅名特急快速乗り換え備考
FJ01大月JR東日本中央本線
FJ02上大月一部の普通列車は通過
FJ03田野倉
FJ04禾生この付近をリニア山梨実験線が通っている。
FJ05赤坂
FJ06都留市
FJ07谷村町
FJ08都留文科大学前
FJ09十日市場
FJ10東桂
FJ11三つ峠
FJ12寿
FJ13葭池温泉前
FJ14下吉田保存車両が展示されている。
FJ15月江寺
FJ16富士山スイッチバック駅、車両工場隣接。
FJ17富士急ハイランド富士急ハイランド最寄り駅
FJ18河口湖車両基地がある。

2020年3月改正以降は定期列車としての快速は廃止されており、イベント開催などの波動輸送時のみ臨時列車として運行される。

バス事業

富士急バス記事を参照。

冬季五輪出場選手も多い。

外部リンク

公式サイト

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