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編集内容:ヒスイゾロアークに両方無効化される事を追記

基礎データ

全国図鑑No.802
アローラ図鑑No.302
ぶんるいかげすみポケモン
タイプかくとう/ゴースト
たかさ0.7m
おもさ22.2kg
とくせいテクニシャン
Zワザ七星奪魂腿

概要

2017年4月8日に公式発表された幻のポケモン

兜を被った子供のような姿をしており、暗いグレーの身体は雲のように揺らめいている。

史上初となるかくとうとゴーストの複合タイプを持ち、名前の由来も「マーシャルアーツ+シャドー」からと思われる。

"影潜み"の分類が示すように、ゲンガー同様と同化する能力を持っているポケモン。

しかしゲンガーとは異なり警戒心が非常に強く、常に誰かの影に潜み続け決して人前に姿を現そうとはしない。

その為個体数の少なさも相まって、目撃される事すら極めて稀な幻の存在と伝えられている。

この事から弱気・臆病・引っ込み思案な性格とされているが、一方で敵に対しては容赦がなく、可愛い姿には似つかない冷酷さを見せる事もある。

また、潜り込んだ影の持ち主からその動きや力を学習・コピーして自らのものにするという、シャドーボクシングさながらのかくとうタイプらしい能力や、影を通じて人やポケモンの精神に干渉するというゴーストタイプらしい側面も有している。

コピーした技を鍛錬によって極める事で、やがて本人以上の強さを手に入れるらしく、優れた格闘術も元々は拳法の達人の習得していた動きをコピーしたもの。

それを究極奥義として昇華したものがZワザ「七星奪魂腿」である事が窺える。

バトル中、わざの発動時やZパワーを受け取る等で闘志が燃え上がると、兜・マフラー・ナックルガードに相当する部分が緑色の炎の様なグラデーションに変わり、目つきも燃え上がる凛々しいものへと変化する。

性能

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
90125809090125600

幻のポケモンだけあって、やはりかなりの高性能。

攻撃・素早さの種族値は共に125とかなり攻めに強い性能であり、その他の性能は防御の種族値が80と平均的である以外は全て90

専用技としてシャドースチールと、そこから派生するZワザ七星奪魂腿を持つ。

素早さ125はあのアルセウスすら凌ぐ数値であり、ノーマル型やゴースト型に対しては特に強気に出ることができる。

しかし、アルセウスは曲がりなりにも創造神、耐久を補強されるとノーマルでも「インファイト」を耐えられてしまう。確実に倒したいのなら「こだわりハチマキ」やZクリスタルが欲しい。

ゴースト・かくとうと言う待ち望まれた複合タイプの持ち主でもある。何せ、その両方のタイプを半減以下にできるポケモンは、ポケモンレジェンズアルセウスで初登場し現在オンラインバトルでは使えないヒスイゾロアークのみ、という攻めに関してはトップクラスに相性のいいタイプである。ゴースト技を無効化するノーマルタイプに対してはかくとう技で殴り、かくとう技を無効化するゴーストタイプに対してはゴースト技で殴る、と言ったようにシナジーが抜群なのだ。

反面守りはひこう・ゴースト・エスパー・フェアリーと結構なメジャー処に弱点があるのが気がかり。ゴーストなのにエスパーに少し弱いのが難。伝説幻にエスパーがこれでもかといるのが辛い。まあこちらもゴースト技で反撃できるからトントンか。

半減以下は半減2・1/4が1・無効が2とまずまず。また、あくタイプを返り討ちにできる数少ないゴーストでもあるが、流石にかくとう技が等倍でしか通らないイベルタル等を相手にするには辛い。

90-80-90という耐久数値は、マーシャドーの出場できるルールでは低めなのも難点。自身が幻のポケモンである以上相手するのは種族値が600を大きく超えるいわゆる禁止伝説クラスの超火力おばけばかりなため、出しどころを間違えると瞬殺される危険が常に付きまとう。きあいのタスキが必須級かもしれない。

覚える技に関してだが、物理技は専用技の他、タイプ一致技である「インファイト」や「ドレインパンチ」もしっかり覚え、サブウェポンもパンチや、対ひこうタイプ・むしタイプのいわ技であるストーンエッジがんせきふうじいわなだれ、対フェアリータイプのアイアンヘッドどくづき等優秀な物を取り揃えている。

さらに何と「かげうち」・「ふいうち」・「フェイント」と三者三様の先制技まで持つ。但しマッハパンチは覚えない。何故だ…

変化技はゴーストタイプにしては少ない方だが、ビルドアップこうそくいどうおにびみがわり等最低限は使える。

一方で特殊技はシャドーボールきあいだま等の一致技以外には恵まれない。特攻は90とそれなりにあるので役割破壊程度ならできるかもしれないが、性格に悩む事もあるので物理一本でも良いだろう。

実は「がむしゃら」も覚える。先制技との相性も良いため、自身より素早い相手にも比較的対処しやすいのが強み。

最大の問題点は特性「テクニシャン」を活かせる技に乏しい点。

まともに乗るのは前述の「かげうち」・「フェイント」・「がんせきふうじ」位であり、「シャドーパンチ」もあるが特性が乗ってもシャドースチールと威力が変わらない為殆ど意味がない。ただ、「シャドーパンチ」をメインとしても採用ができるという意味では、第8世代の時点ではおそらく唯一の存在である。

かくとう技もはっけいがあるが、これもインファイトの壁がある。デメリットのなさと追加効果で差が出るが。

特性は先制技補助(とがんせきふうじの強化)と割り切った方が良いだろうか。

2020年2月のポケモンホームサービス開始時点でポケモン剣盾にも送れるようになった。

中でも同年2月27日から1週間限定で行われたレイドイベントミュウツーをたおせ!」では、「シャドースチール」がレイドボスが張る壁を貫通して能力上昇を強奪できることが判明し、エスパー弱点にもかかわらずプレイヤーからは珍重された。

また、同年5月から行われたキョダイイーブイの配信においても、「キョダイホーヨー」をタイプ相性で無効化しつつ、「はどうだん」で堅実にダメージを与えていけるその安定性の高さが評価され、同じくゴーストタイプのアタッカーであるドラパルト等と共にプレイヤーからは有力な対抗策として注目された。

上記のように、レイドにおいては抜群の活躍を見せてくれる頼もしい存在…なのだが、長らく、第8世代でマーシャドーを使用するには、後述する劇場版の特典として入手できる個体を用意するしかなく、特に第8世代から初めてユーザーにとっては中々手に入れるのが難しい存在であった。

しかし、2020年11月20日から始まった「幻のポケモンゲットチャレンジ」キャンペーンにマーシャドーが登場。ようやく劇場版の特典がもらえなかった人でもマーシャドーを入手して使用することができるようになった。

ただしゲットに必要なポイントは23ポイントであり、それなりの根気を要する。

スタンプラリー形式のキャンペーンのため、その過程でポイントを消費せずにゲノセクトやボルケニオン、オシャボやマックス鉱石のセットを受け取ることができ、「23ポイント獲得するまで我慢の連続」とはならないのが救いであるが。

スマブラシリーズでは『SP』に登場。

シャドースチールで相手の足下に潜り込み、相手を気絶させて背後から強烈なパンチをお見舞いする。

原作とは異なり、相手の能力を奪う事はない。

映画のマーシャドー

ポケモン映画20周年記念作品『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』に登場。声優は山寺宏一氏が担当。

映画PVでは「虹色の羽根」に呼応するかのようにサトシの影から姿を現す。

サトシをホウオウがいるテンセイ山へと導く役割を持っており、影より導く者という別名を持つ。

劇中ではサトシの影の中で彼らにほとんど気づかれる事無くその是非を監視し、時にはサトシに対しを見せて試練を与えると同時にポケモンへの愛を焚き付けるなど、三聖獣と共に見定めていた。

…が、実はマーシャドーの役目はそれだけではなく、悪しき心を持った人間がホウオウと接触しないよう全てを閉ざし全てを正すという安全装置的な役割も持っていた。

物語の終盤、醜い心と行いを見せた挑戦者が虹色の羽根を無理やり使った結果、全てを正すためその場の者達に「ポケモンの反乱」とも言うべき恐ろしい力を振るい始める。

即ち、マーシャドーこそ同作のラスボス的存在であった

因みにこれが公開される前、2017年の月刊コロコロコミック7月号に「燃えよ マーシャドー」というマーシャドーの秘密が分かる読み切り漫画が掲載された。

こちらの方ではマーシャドーがスカル団と対決して作中で登場する少年と力を合わせてZワザを発動するという味方ポジションで描かれていた。

どちらかを見た後でもう一方を見ると、マーシャドーの扱いにさぞギャップを感じる事だろう…。

アニメではサン&ムーン第57話に登場。

ロトム図鑑が珍しいポケモンとしてその写真を撮ったが、このときのロトムはいつもの個体ではなかったためすぐに写真を消してしまい、サトシがその姿を見る事はなかった。

同時期にいつもの個体も遭遇し目を輝かせたが、図鑑の身ではなかったために撮影出来ず無念の見逃しに終わった。要するにストーリーにほぼ関わらないチョイ役である。

余談

アローラ御三家ソルガレオ・ルナアーラと共に商標登録されたため、当初は「第三の伝説ポケモンでは?」と考察する者が多かった。

結果的に第三の伝説はネクロズマであったが。

また、『キミにきめた!』発表当初は無印編の要素しか公開されず、リークや解析によりマーシャドーの存在を知っていても参戦を予想する声は少なかった。

歴代の映画にはその映画のメインの新ポケモンの名前がタイトルに入るという形式だった為、今回はそういった形式でなかった為か、今作には新ポケモンの登場は無いと考えていたファンも多かった模様。その為、この発表に驚いた者も多いようだ。

関連タグ

幻のポケモン ポケモンSM キミにきめた! ホウオウ 死神

マギアナゼラオラ……同じ第7世代の幻ポケモン。でありながらアローラのポケモンでは無い点も共通。

ボルケニオンジガルデ……前作の映画で活躍した伝説ポケモン達。人間に苦しめられても「良い奴もいる」と信じる気になった彼らと、善性を知りながら最終的に見限ったマーシャドーは対照的といえる。

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