演:出合正幸
詳細
Task.17から登場。一人称は「俺」あるいは「俺様」。
本来は先祖代々アシュを監視・殲滅してきた高丘流の一族の末裔で、アシュを封じた『百鬼界』に通ずる『百鬼鏡』を破壊して出口を塞ぐべく、ボウケンジャーたちの前に現れた。
プレシャスの力を災害救助などに利用するサージェスレスキュー計画の一環として開発された装備を明石から託され、Task.19にてボウケンシルバーとなった。
実はアシュと人間の間に生まれたハーフであり、幼少期にアシュのハーフであった真相を告げられて動揺、アシュ化した際に止めに入った父親をガイに殺されている事から、彼を特に因縁の相手と定めており、彼からは「高丘ノォ!」と呼ばれている(ファンからもこう呼ばれる事が多いが、菜月からは映ちゃんと呼ばれている)。
白いメッシュと茶髪はアシュ化の影響で毛髪の色が変化した影響と母親からの遺伝によるもので、本来は父親と同じ黒髪である。一応24歳だが、アシュとの混血なので、既に人間より遥かに永い時を生きている可能性も示唆されている。事実、作中では東京の様変わりした姿に驚いている節がある(さすがに彼女には及ばないだろうが)。とはいえ、ゴーゴービークルなど現代的な機械の操作には不自由しておらず、むしろ使いこなしてさえいる。
過去にガイから母・ケイは父・漢人を利用するために近付いたと嘘を吹き込まれた事もあって、ケイを一度は憎んでいたが、菜月からケイの涙の結晶を渡されて彼女がいつも自分を見守っていた事を知ってボウケンジャーへの加入を決意する。この憎しみは幼少期に父から聞かされた母への想いの裏返しでもあったようで、一時は次元の狭間でケイに化けたオウガの幻術に嵌りかけた際には「冒険」を知る前の自身なら抜け出そうとしなかったと語っている。
ボウケンシルバーの力を得る前には高丘流の黒装束を身に纏い、自らのアシュ化を防ぎつつ、アシュを討伐する事の出来る錫杖を常に持ち歩いていたが、クエスターに叩き折られて以降はサガスナイパーを錫杖代わりにしている。(実際にサガスナイパーにそんな効果はなく、自分の意志でアシュ化を防いでいる状態にある)
また、アシュの魂を消滅させる際には「アシュ魂滅」の術を使うが、錫杖が無くなった今、術を操る事は容易では無くなっており、地面に記号を書く手間暇が必要となる。Task.42では一時的に母から錫杖を借り受けてオウガを消滅させた。
この他にも瞬間移動を行う、プレシャスボックスの中にあった百鬼鏡をセロリにすり替える、ガイとヒョウガを捕縛する、光の矢を放ってガイに大ダメージを与えるなど様々な術を披露しており、プレシャスの『兵の弓』も錫杖で跳ね返すなど高丘流時代の戦闘力は高かった。なお、30大戦隊大全集では明石とともに炎のたてがみを放っている。
好物は野菜で、常に携帯しており生で齧るほど。
トマトのように生でいける野菜もあれば、セロリや大根のようによく生でいけたなという野菜までその種類は幅広い。漫画版「獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー」でもやはり野菜こそが強さの源だと考えているようで、ゲキレンジャーのメンバーに好物を尋ねていた。(ちなみにゲキバイオレットはニラ、ゲキチョッパーはメンチカツと答えていた。チョッパーさんそれ「野菜」じゃなくて「主菜」です。)
アシュのモチーフが肉食動物だった事を考えると非常に対照的である。
上記の「俺様」という一人称などやや尊大で大雑把な印象を与えるが、気絶した見知らぬ女性に「おいおいおねえちゃん、大丈夫か」と呼びかけたり、「お近付きの印」に野菜をプレゼントするなど本質的には気さくで人情家な性格である。
一方でアシュの血を引いていることに悩みを抱える繊細な面があり、加入前に仲良しごっことボウケンジャーを評していたのもその寂しさや使命感の裏返しであり、本心では彼らとの冒険を望んでいた。
クエスターを倒した際に彼らの墓を作り埋葬するといった敵に対しても義理堅い面も見せる。特に主役回であるTask.25では人外ゆえのシンパシーかアクタガミと交流を深めるも、考えの相違やダークシャドウの襲撃で辛い別れを経験し、ダークシャドウと縁を切りどこかへ去って行くアクタガミを見守る彼の脆さと優しさが掘り下げられた傑作である。
人外の血を引いているからこそ、人ならざるもの達に対して優しくできるということだろうか。
波長が近い人物とは非常に気が合うらしく、当初対立していた真墨とは本質が「負けず嫌いで似た者同士」ということもあってか早々と打ち解けた他、ゴーオンレッドこと江角走輔とは口論になっても野菜を齧らせて直ぐに仲直りしている。
あんまり深い事を考えてなさそうな性格に見えて、出自ゆえにアシュに関する伝承や風水、陰陽道に対しては造詣が深く、彼の知識が助けになった場面も少なくない。
自分が退魔職であったという経歴からか泣いてばかりの太郎に対しては厳しく接していたあたり、子育ては厳しくするタイプの模様(赤ん坊の頃から訓練させられたとは彼の談)。
とはいえ、お供として菜月(キジ役)、真墨(犬役)、蒼太(猿役)、さくら(きびだんご役?)、そして明石(おじいさん役)と自分(おばあさん役)を同行させたり、自分の考えを太郎に押し付けてしまっていると明石に指摘されると素直に謝るなど決して子供嫌いではなく、むしろ子供の事を考えて行動できる人物であるようだ。
轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊では明石たちが異空間に飛ばされてしまったこともあり、事実上の主役として活躍。アカレッドにスーパー戦隊アドレスブックを託されて各地の戦隊ヒーローを尋ねるが、いずれも断られてしまい、折角協力を得られてもメンバーが諍いを起こしてしまうなどの苦労人として描かれた。
スーパー戦隊VSシリーズで追加戦士が主役となったのは今のところ映士のみである。
スーパー戦隊最強バトル!!
BATTLE1に登場。乗り物チームに振り分けられる。
一回戦ではイエローレーサー・ゴーグリーンとトリオで伝説チームのチェンジペガサス・オーイエロー・ゴーグルブラックと対決し勝利を得る。
続く二回戦では江角走輔/ゴーオンレッドとタッグを組み、変わり者チームの伊賀崎天晴/アカニンジャー・スティンガー/サソリオレンジ組と対戦。
しかし途中で誤ってゴーオンレッドと激突し腰を負傷してしまう。
栄養補給のためセロリを食べようとして走輔からツッコまれ、彼にトマトを渡して噛らせているうちに天晴にジェムを獲られて敗退。エールを送って、セロリをかじりながら戦場を後にした。
余談
名前の由来は、かの在原業平の叔父にあたる平安の皇族「高丘親王」と銀の元素記号である「Ag」から。
海外版で彼に相当する人物・タイゾンはアシュとのハーフ設定がなくなり、代わりにマーキュリー星出身の宇宙人で怪人体がラギだったという設定に変わっている。また、ケイの立ち位置に当たる人物との関係は婚約者となっており、こちらは殺されたと思われていたが、捕らえられており現実で再会している。
関連タグ
スーパー戦隊 追加戦士 轟轟戦隊ボウケンジャー ボウケンシルバー
クエスター:ライバル勢力。エンジンの力を借り受けて戦うアシュという意味では映士の鏡写しと呼べる存在である。
侍戦隊シンケンジャー:同じく妖怪の伝承の元になった魔を葬る戦隊。こちらも『モヂカラ』という術を使う。
鉄砕/キョウリュウグレー、津古内真也/2代目キョウリュウグレー、芦原賢/トリガー・ドーパント:中の人繋がり。鉄砕に関しては初登場時の風貌からネット上で「頭が眩き冒険者」とイジられる羽目になった。
伯亜凌駕/アバレッド、赤座伴番/デカレッド:出合氏がオーディションの最終選考まで残っていたキャラクター。更に超星神シリーズ全作のオーディションも受けていた。
鳳ツルギ/ホウオウソルジャー:11年後の戦隊に登場する追加戦士で、一人称が「俺様」という共通点がある。また、演者はボウケンシルバー役のオーディションを受けた経験がある。更にVSスペース・スクワッドでは出合氏がツルギの部下であるロイ補佐官役を演じ、共演が実現した。
家族関係
父:高丘漢人(人間):もしかして宇宙刑事シャリバン/時空戦士スピルバン?