概要
タイニーオービット社を始めとするメーカーから販売されている、手の平サイズのホビー用小型ロボット
正式名称は、「Little Battler eXperience(小さな戦士の体験)」
「コアスケルトン」と呼ばれる素体のロボットと、それに装着する「アーマーフレーム」と呼ばれる外装で構成されており、CCMと呼ばれるコントローラーで操作する。
LBX関連の事故が多発したため一度販売が中止されたが、対策されたことで再び販売されるようになる。
歴史
年表 | 出来事 |
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2042年 | LBX発売 |
2045年 | LBXの販売中止
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2046年 | アスカ工業の霧島平治が強化ダンボールを発明する |
2047年 | LBXの販売が再開- |
2048年 | LBX管理機構オメガダインが主催するLBX世界大会アルテミスが初開催された |
2051年 | オメガダインがLBXに搭載を義務化しているMチップに暴走させる機能があることが発覚し、全LBXからMチップの除去・廃棄を実施
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特徴
使用方法
LBXはCCMと呼ばれるコントローラーで操作を行う
使用場所は、強化ダンボールで出来たフィールド内である。これはLBXが過去に事故を多発させてしまったことが要因となっている。
とはいえ、強化ダンボールを使用せずに操作が出来ない訳ではない
カスタマイズ要素
LBXはフレームタイプやメーカーによってデザインが様々あるが、そんなLBXはアーマーフレームを自分好みに組み合わせることが出来る
さらに装備武器・コアパーツ・必殺ファンクション・特殊モードもカスタマイズが可能で、これらの組み合わせ方で、自分だけのオリジナルのLBXを作る事が可能となっている
使用用途
主にホビー用に開発されたため、バトルを楽しむ用途で使用される
しかし、ホビー用としてはあまりにも高性能すぎたため、ホビー用途以外での製造・改造も行なわれている。
例としては、警備や軍用といった戦闘目的や鉱山の採掘用途の例があり、また地球外惑星や宇宙空間での作業用途に使用する研究もされている。
また、一部はスパイ・工作活動・暗殺と言った秘密裏ながら製造された危険なLBXがあるのも事実である。
評価
世界中から高い人気を誇っている。
しかし、多発した事故や、ホビーの枠を外れた高性能さ故に、2050年代においてもLBXを危険視する声は非常に強い。
構成パーツ・使用道具
一般的にLBXをプレイするためには、「コアスケルトン(素体のロボット)」「アーマーフレーム(コアスケルトンに装備させる外装)」「武器」「CCM(コントローラー)」「強化ダンボール製バトルフィールド」が必要となる。
コアスケルトン
硬質樹脂と金属で作られた、LBXの素体となるマシーン。
胸部にはLBXの心臓部ともいえるコアボックスが内蔵されている。
コアボックスには、コアパーツが内蔵されて入り、LBXの性能に与える影響は大きく、パーツによっては機体の駆動パターンまでもが変わる。
前述の様に非常に高度な技術を使用しているため、高価で子供のお小遣いでは容易に購入出来ないという。
最先端技術の結晶たるLBXの素体ではあるが、子供でもある程度のメンテナンスや調整が施せるような構造となっている。
なお、販売初期の頃に発売されたLBXのコアフレームは現在の人型に統一されていたわけではなく、中には球体型も存在したようだ。
しかし、LBXの規格の管理も行うLBX管理機構オメガダインが、コアフレームを人型に統一したため、人型以外は廃盤になっている
また以下のコアスケルトンのように特定のアーマーフレームを装着することを前提としたものや、単体で非常に高い性能を誇るものなど、特殊なものが存在する。
コアスケルトン | 解説 |
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AX-00 | 山野バンが初めて入手したLBXのコアスケルトン
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AX-01? | 海道ジン専用LBXジ・エンペラー・エンペラーM2に使用されていると考えられるコアスケルトン
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VX-13 | 山野バンの2代目LBX専用に作られたコアスケルトン
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AX-02 | AX-00の改良量産型
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AX-03 | AX-02の完成形で、自立稼働型の機能を有する、フェアリー用コアスケルトン
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AX-000 | 山野淳一郎が設計した究極の試作コアスケルトン
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GX-01 | 山野バン発案のアキレス計画に伴い設計されたコアスケルトン
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コアパーツ
コアパーツは、それぞれCPU、コアメモリ、バッテリー、モーターバッテリー、補助パーツに大別されるパーツが収められており、補助パーツを除くパーツが一つでも収められてないと、そのLBXは稼働しない。
Wでは、補助パーツの派生に当たるプリセットパーツも実装された。
前述した通り、LBXの性能に与える影響は大きく、プレイヤーは自身のバトルスタイルに合わせたパーツを選んでいく必要がある。
ちなみにダンボール戦機ウォーズのゲーム版では、コアカスタマイズが廃止され、特殊チップを装備させることしかできない。
名称 | 解説 | ゲーム版での性能 |
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CPU | 演算処理を行う部品
| 1種類の武器の攻撃補正を与える
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コアメモリ | 情報の記憶する部品 | 使用できる必殺ファンクションの数と種類が決まる
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バッテリー | 動力源となる部品 | BP(バッテリーポイント)の量を決める
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モーター | 動力への変換を行う部品
| C(チャンス)ゲージ(必殺ファンクションで使用するエネルギー)出力とBP(バッテリーポイント)消費に影響する
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補助パーツ | 補助機能を有する部品 | スペックを補助する
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プリセットパーツ | アーマーフレームに付いている補助パーツ | 変更できない補助パーツ
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特殊チップ | 特別な能力を付与する部品 | W版の補助パーツに近い機能 |
アーマーフレーム
LBXに装着する外装。コアスケルトン単体ではその性能を十分に発揮することができないため、外装となるアーマーフレームを装着する必要がある。
店頭ではパッケージに梱包された状態で販売されており、購入者はニッパーなどで切り離したパーツをプラモデルのような形で組み立てていく。また一部センサー類や固定武装などはアーマーフレームに集約されており、共通のコアスケルトンを使用した場合でも、装着したアーマーフレームによってその特性や性能は大きく変わる。
様々な種類が存在し、自由に組み替えることも可能。
名称 | 解説 |
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ストライダーフレーム | 細身で機動力に優れたアーマーフレーム
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ワイルドフレーム | 獣のようなデザインと逆関節の脚部が特徴的なアーマーフレーム
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ナイトフレーム | 汎用性に優れたバランス型のアーマーフレーム
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ブロウラーフレーム | 高出力、重量級なパワー型のアーマーフレーム
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パンツァーフレーム | キャタピラやホバーなどの特殊な脚部パーツを持ち、特殊な地形に適応できるアーマーフレーム
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特殊型
上記の5つのアーマーフレームに該当しない物が2種類存在する。
名称 | 解説 |
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合体LBX | 3機の通常型LBXが合体し、1つのLBXになったもの |
ヴァーチャルLBX | 仮想空間「∞(インフィニティ)ネット」で使用することを目的としたLBXのこと
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武器
基本的にLBXの武装は以下の8つに区分されるが、更に複数のカテゴリーが存在している。
剣と片手銃は二丁構える事が可能だが、片手銃の場合は条件が異なり、カテゴライズが同じものに限り二丁拳銃が可能となる。盾は槍と剣を装備している状態で片腕が空いている場合に限り装備可能。
名称 | 解説 |
---|---|
剣系 | 重さ2の近接武器 |
ソード | 「斬属性」と「衝属性」の剣系武器
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レイピア | 「貫属性」限定の剣系武器
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槍系 | 重さ2の近接武器 |
ランス | 「貫属性」と「衝属性」の槍系武器
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ナギナタ | 「斬属性」限定の槍系武器
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ハンマー系 | 重さ6の近接武器 |
ハンマー | 「衝属性」限定のハンマー系武器
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サイス | 「斬属性」と「貫属性」のハンマー系武器
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ナックル系 | 重さ2の近接武器
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ナックル | 「衝属性」のナックル系武器
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ダガー | 「斬属性」と「貫属性」のナックル系武器 |
素手 | 武器を装備していない状態
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武器腕 | 遠距離武器とナックルを兼ねた左右固定武装
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片手銃系 | 重さ2の遠距離武器 |
単発銃 | 威力が全装備の中でも低いが、片手銃の中ではこれが一番一発の火力が高い片手銃系武器
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機関銃 | 一発一発の威力は低いが、手数でゴリゴリ削るタイプの片手銃系
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散弾銃 | 近距離での使用が前提で、間合いに入った敵を吹っ飛ばす片手銃系武器
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両手銃系 | 重さ9の遠距離武器 |
AMライフル | 片手銃版よりも威力は高めの両手銃系武器
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アサルトライフル | 片手銃系の機関銃よりも威力はそこそこ高い両手銃系武器
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ショットガン | 散弾銃より威力が高い両手銃系武器 |
スナイパーライフル | チャージショットは使えず、スコープで敵を覗き込んで狙撃する両手銃系
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バズーカ系 | 重さ9の遠距離武器武器 |
バズーカ | 装填数は少なく、機動力を阻害するが、一発の威力は高いバズーカ系武器
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ミサイル | ホーミング式のバズーカ系武器
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盾 | 重さ2~8の守備力を上げる防具
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ベース型 | 「斬属性」に強いベースの形の盾 |
丸形 | 「貫属性」に強い丸の形の盾 |
四角型 | 「衝属性」に強い四角の形の盾 |
特殊型 | 重量が軽い盾 |
CCM
LBXの操作端末で、正式名称は、CCM(Control&Communication Manipulator)
形状は、折り畳み式の携帯電話のような形態をとっている。
LBXの操作端末としての機能として、機体のカメラアイを通した映像やライフポイント、チャンスゲージの残量などを表示する。
LBXの操作端末以外の機能として、電子メールや音声通話、プログラムの送受信機能など様々な機能が備えられている。
操作半径
LBXの操作半径は2050年で100m、2051年時点で1kmとなっている。
ただし、以下のいずれかの方法を使用した場合、操作半径が大きく拡大する。
- コントロールポッドの使用
- 遠隔操作
CCMスーツ
研究の一環でCCMスーツと呼ばれる、神経パルスを変換して命令をLBXに送る特殊なスーツも開発された。
利点としては、直接LBXを操作することで、CCMより速く正確に操作できる点である。
しかし、この装置が暴走すると制御が不可能になり、使用者に最悪死を招く欠陥があり、登場したのは一度のみである。
外観・形状
一般的に使用されるCCMは、折り畳み式携帯電話タイプや折り畳めない一体型携帯電話タイプ、画面が横長(恐らくは画面が90°回転できるサイクロイドスタイル)の折り畳み式携帯電話タイプの3種類が確認できる。
しかし、作中の主要登場人物は特別な形状のCCMを使用することが多い(オタクロス・海道義光・風摩キリトのようにCCMにはこだわらないのか、一般的なCCMを使用するケースも存在する)。
このような特別な形状のCCMは、LBXと共に付属しているケースと、登場時点で既に持っているケースの2パターンがある。後者に関しては、どういう経緯で入手したか不明で、川村アミの例で見ると、アングラビシダスでの対戦相手であり、同じクノイチ使いのピンキーは、一般的な折り畳み式携帯電話タイプであることから、クノイチとセット販売されていたとは考えにくく、恐らくはCCMは別売の可能性もあるが、断定はできない。
作中LBXを変更する場面は多いが、CCMを交換するケースは特殊・一般形関係なく少なく、大抵は使い続ける事が多い(青島カズヤや灰原ユウヤのようにCCMを変更したケースももちろん存在する)。
以下の表は、各キャラクターのCCM情報である。
使用者 | 解説 |
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山野バン | 白色ベースで、ヒンジ側は小さめで反対側は長めの六角形の形をした携帯電話型
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川村アミ | 桃色ベースの丸いコンパクト型 |
青島カズヤ |
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海道ジン | 紺色に近い紫色ベースの近い丸みを帯びた携帯電話型
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郷田ハンゾウ | 下駄をモチーフにした薄茶色の四角い携帯電話型
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仙道ダイキ | 西洋の墓石の様な形状をした携帯電話型
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灰原ユウヤ |
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神谷コウスケ | 紺色の長方形の携帯電話型 |
オタクロス | 赤色の画面が横向きに稼働する携帯電話型 |
海道義光 | 銀色の携帯電話型 |
茶色ベースの金色の装飾が施されている四角い携帯電話型
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大空ヒロ | 青色ベースの携帯電話型
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花咲ラン | 赤とピンクで構成された携帯電話型
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ジェシカ・カイオス | 黄色ベースのクリスタル型の携帯電話型
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古城アスカ | 茶色ベースの携帯電話型
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風摩キリト | 銀色の携帯電話型 |
サン | 銃のような形状をしており画面が二つ付いている |
強化ダンボール製バトルフィールド
高い性能を持つLBXは、過去に事故が多発し、販売中止に追い込まれている。
しかし、衝撃を約80%吸収する強化ダンボールが発明され、その技術を使用してバトルフィールドが作られ、以来、強化ダンボール製のバトルフィールド「Dキューブ」で遊ぶことを条件にLBXは再び販売されるようになった。
2051年には、フィールドを展開する機能を持つDエッグが登場した。
詳しくは「強化ダンボール」を参照
余談
デザインについて
劇中のアーマーフレームのパッケージは、実際に発売されているLBXのプラモデルと同じ射尾卓弥氏のイラストが使用されている。
また、ダンボール戦機自体が日野社長の少年期のガンプラ体験を元に生まれた作品である為か、デザインにガンダムシリーズのMSの意匠が見受けられる。
武器について
武器のカテゴライズについてだが、以下のような特殊なカテゴライズもある。
- OZトマホークのような小型斧/コンバットナイフのような片手ナイフ/ラグナボルグのような騎乗槍/絶・破岩刃のようなチェーンソー→剣
- イプシロングレイブのような両刃剣/ハルバード→槍(薙刀)
- スプレッドボウガンのようなクロスボウ→両手銃(散弾銃)
基本的には手裏剣や弓矢といった武装はないが、必殺ファンクションやマルチギミックサックなどの特殊装備という形で採用されている(紫電手裏剣や魔王弓フィーニスなどがその例である。)。
タグについて
LBXの名称は、「ハンター」など一般名詞が用いられているものが多いため、「ダンボール戦機」などの絞り込みワードの利用を推奨
LBXのタグとしては「○○」「○○(ダンボール戦機)」「○○(LBX)」が使用されている。
「○○(ダンボール戦機)」はどのメディアかが分かりやすくなるため、一般的に多くみられる形式を採用したケースで、「○○(LBX)」の場合は恐らく機動戦士ガンダムのモビルスーツのタグとして付けられる「○○(MS)」を参考にしたと思われる。
現状は記事作成者がどの名称で作成するか、使用者がどのタグを使用するかは各自の判断で問題ないだろう。
関連タグ
MMS / メダロット / カスタムロボ / フレームアームズ・ガール:類似要素がある。
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