概要
ウマ娘のメジロマックイーンはメディアミックス作品『ウマ娘プリティーダービー』における主要キャラクターの一人であり、アニメ第2期ではトウカイテイオーと共に主人公を務めたり、ゲームのメインストーリー第一章では主役を務めたりするなど、いたって真面目で優等生なお嬢様である。基本的には。
ところが、ゲームのロード画面で自分の「かっとばせー!」の寝言で起きることがあるという珍妙な秘密が明かされており、他にも公式四コマ漫画『うまよん』やゲームのキャライベントでプロ野球観戦に熱が出ていると思えるシーンがあり、その少々暴走気味ともとれる行動の数々から徐々にネタにされ始めるようになった。
彼女が応援しているチームはうまよんでは応援時に着ていたユニフォームが縦縞模様の入った「TAKES」、ゲームでは「ビクトリーズ」となっている。応援チームのモデルは、史実で栗東所属の関西馬で京都・阪神競馬場を得意にしていたことや、応援している選手の名前が「ユタカ(おそらく武豊と和田豊のダブルネーミング)」であったことから、猛虎魂溢れる関西のあの球団と推測される。
ちなみにあの球団に在籍していた金本知憲とも誕生日が一緒だったりする。
加えてマックイーンのお嬢様口調(所謂「~ですわ」口調)は文字表記だけで見ると関西弁にも見えてしまうというネット上のネタとも相性が良く、二次創作でしばしば野球関係で暴走するイラストや怪文書が登場する事になってしまった。
上記の金本と合わせてどちらの台詞か当てるクイズまで作られたり、関西のスーパーのとあるPOPネタも実質マックイーン専用タグとして使われ始めている。
なお、本人はこの野球好きを「スポーツ観戦」が趣味という事にしてできる限り隠しているようだが、野球に詳しい事は他のウマ娘にも知れ渡っているらしく、トウカイテイオーから野球の(審判として)お誘いがあったりする(特にアイネスフウジンには、アイネスがアルバイトしている球場でも何度となく観戦に足を運んでいる為モロバレしているが、当のアイネスはそれをマックイーンが恥ずかしがって周囲に隠そうとしていることを察しており、見て見ぬふりをしてくれている)。
ネタの扱いについて
ウマ娘のガイドラインに「競走馬またはキャラクターのイメージを著しく損なう表現は行わないように」という注意があるように、マックイーンの野球ネタも多少の注意は必要である。
スポーツファンの中には熱狂的になり過ぎて、相手を酷く貶めるような言動や時に法律で罰せられる行為をしてしまう者もいるが、そういった行動をメジロマックイーンにさせることは絶対に控えなければならない(選手に対する文句や、やや荒れた言動で応援する位はまだ許容範囲内か)。
また、「メジロマックイーン=阪神ファン」というのも公式の断片的な情報から推測しているに過ぎず、これを他者へ押し付ける行為はトラブルになりかねない為、二次設定という事だけは常に意識しておく必要がある。
メジロマックイーン自身もスポーツマンシップに則って正々堂々戦うアスリートである。その事を踏まえて見れば野球ネタを楽しむことができるだろう。
マックイーン以外の“やきうのお馬さん”
- メジロライアン:モチーフ馬の名前の由来が元メジャーリーガーのノーラン・ライアン。そのためか根っからの野球好きで、勝負服も野球ユニフォーム風のデザインとなっている。マックイーンをプロ野球観戦の趣味に目覚めさせた張本人。
- シュヴァルグラン:モチーフ馬の馬主が元プロ野球選手の「ハマの大魔神」こと佐々木主浩。そのためかキャラデザやプロフィールの端々に野球要素が盛り込まれている。専用タグ→ウマの大魔神
やきうでお馬さん
- プロ野球でも競馬と関わりを持つ選手は多く、馬券を買うだけでなく現役引退後馬主として競走馬を所有しているOBも存在している。例えば馬主では、ヴィルシーナ・シュヴァルグラン・ヴィブロス所有の佐々木主浩、「リーゼント」冠名持ちの三浦大輔、吉井理人、アルアイン・シャフリヤールの一口馬主の山本昌がいる。
- 騎手の親戚としては西武ライオンズなどで活躍した柴田博之が父親・叔父・いとこを騎手に持つ競馬一家出身であった。
- 名古屋軍(中日ドラゴンズの前身)や阪急ブレーブス(オリックスバファローズの前身)で活躍した古川清蔵は、中央競馬の調教師である伊藤勝吉(調教師としてスーパークリークなどを手掛けた伊藤修司の父)の娘婿となった縁から野球選手引退後は競馬評論家として活動していた。
- 馬産との関わりを持つ選手もおり、西武ライオンズの戸川大輔は実家の戸川牧場がGⅠ馬・モーリス(グラスワンダーの孫)などを送り出したことで知られるサラブレッドの生産牧場である。
- 塩見泰隆や上本崇司のように、打席に入る時のテーマ曲が「関東のGⅠファンファーレ」という選手もいる。また太田賢吾は一時的に出囃子を「関西のGⅠファンファーレ」にしたことがあった。
- ゲーム版『ウマ娘』は球界でも密かに流行っているようで、田中将大が自身のTwitterで一流トレーナー顔負けの育成ぶりを披露したり、落合博満が「故障率60%超えていても練習させていく」と現役選手も真っ青なハードトレーニングを課しているらしい(本人曰く『落合の練習に耐えたのは井端、荒木、森野、マヤノトップガンぐらい』との事。ちなみに推しはマルゼンスキー)。なお落合の息子である落合福嗣は声優であり、ウマ娘役を演じた声優との共演経験も持つ。
- かつて平成の怪物と恐れられた名投手松坂大輔も引退後ひそかにハマっているらしく、『踊る!さんま御殿』でナイスネイチャ役の前田佳織里と共演したときには目の前で彼女のあいさつ「おいっすー」を披露してもらい、ご満悦の笑みを浮かべていた。
- 東北楽天ゴールデンイーグルスの2021年ファン感謝祭では、ルーキー選手たちがトレセン学園の制服を着てパフォーマンスをするというド直球な催しも行われた。
- サトノダイヤモンドの馬主である里見治氏が社長を務めるセガサミーとサイレンススズカの馬主である永井啓弐氏が系列販売会社の会長を務めるトヨタ自動車はそれぞれ硬式野球部を運営している。いずれもプロで大成したOBがいる強豪で、トヨタ自動車硬式野球部は都市対抗と日本選手権でも優勝した経験を持つ。
- 特に野球と競馬の関わりで大きいのは、戦前東京セネターズ(現在は埼玉西武ライオンズと北海道日本ハムファイターズが後継を主張)のオーナーであった有馬頼寧氏であろう。彼は戦後JRAの2代目会長として就任した際、『有馬特例法』という法律によって売上金の国庫への納付が免除された臨時競馬の売上金を競馬場などのハード面の設備に充てる事で、中央競馬の発展に寄与。ラジオ放送による競馬中継を始めたのも彼である。
- 中でも一番の功績として語られるのは、野球のオールスターゲームより着想を得た、ファン投票によって出走馬を選んで開催する中山グランプリを開催した事であろう。このレースは彼の死後、戦後の日本競馬の再建と発展に寄与した事を記念して改称。現在の有馬記念となる。また頼寧氏の息子で作家の有馬頼義氏も野球好きとして知られ野球を題材にした小説を残している。
余談
- なお、ウイニングチケットも中の人ネタでそう言われる事も。ただやはり中の人ネタが通りそうなヒシアケボノは今のところ…
- メジロライアンはSSRのサポートカード(爽快!ウイニングショット!)で野球のボールを投げているイラストがある。先述の通りライアンの名前の由来が野球選手であること、勝負服も野球のユニフォームであること、そしてスポーティな筋肉キャラであることからライアンもこう呼ばれそうなものだが、同じメジロ家のマックイーンのインパクトが勝る。
- 投手陣が大量失点することを「投手陣崩壊」略して「投壊」と呼ばれているが、トウカイテイオーからのもじりで「投壊テイオー」なるワードがSNS上で用いられている。また「トウカイ」の語呂合わせで東海地方の球団のファンとされる事も。
- タマモクロスも時々ネタにされる。こちらの場合はパ・リーグのこの球団(って言うかこれ)がネタにされやすい。
関連イラスト
野球場でバイトするお馬さん
おや、阪神の調子が…