スペック
種別 | 対怪獣用戦闘艇 |
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設計 | ヒジリ・アキト |
全長 | 40m(ハンガーモード)/120m(バトルモード) |
重量 | 15万t |
主な武装 |
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概要
GUTS-SELECTが保有する全長40mの巨大戦艦。操縦士はサクマ・テッシン。操作方式はディスプレイによるもの。
TPUが総力を結集して開発した兵器とされており、様々な武装や施設が完備されている。
シズマ・ミツクニが、自分の知る最高の船にあやかって命名した。
メインウェポンは機体右舷に装備された口径800mmの大型荷電粒子砲「ナースキャノン」。
また、下面中央部には、多目的無人可変ドローダー「GUTSファルコン」をドッキングさせており、必要に応じてナースデッセイ号から出撃させる(構造上格納庫が作れない)。
移動作戦室や研究室、各隊員の個室まで備えられた、まさに"GUTS-SELECTの城"とも言える存在。
また航行中の地上への往来の際は、「エアーシャトル」を利用する。
設計はヒジリ・アキトが担当、詳細な開発経緯にはTPUの技術部・特務3課が関わっており、その経緯は『ナースデッセイ開発秘話』で語られる。また、同作の第14話にてある異星人の存在も関わっていたことが判明しており、本編でその異星人から裏取引で入手した宇宙竜ナースを参考に開発された事も語られた。
研究室はアキトが使用しており、超古代文明の遺跡から発掘された石板の解析が行われている。
TPUが総力を挙げて作り上げた空中要塞と銘打っている一方、イグニスがしょっちゅう無断で侵入して艦内を闊歩していたり、第8話ではダダによるハッキングを受け、艦全体のシステムを奪われる事態に陥ってしまうなど、セキュリティ面に関しては妙に穴が多い(後者は電子生命体という厄介な存在故、対策に限界があるのは仕方のないところだが…。また最終的に追い出しには成功している)。またその大きさと機動が遅い事から攻撃を受けやすい点もあった(第6話のヒュドラム第12話のトリガーダーク第18話のゴルバーⅡ、19話のキリエロイド)。
真の力として、戦闘形態のバトルモードに変形する。ただそれには膨大なエネルギーが必要であり、起動にはナースのGUTSハイパーキーを要する。バトルモードへの変形後は司令室以外の部屋が滅茶苦茶になってしまう問題もある。
この形態になると怪獣の様に基地が鳴き声を発する様になる。
第14話にてイグニスから得たアブソリューティアンのデータを解析し、続く第15話でアブソリューティアンのエネルギーを利用する事を思いついたアキトの案でスクナシティ郊外の宇宙線研究所でアブソリュートディアボロを待ち伏せし、現れたディアボロからガンQのGUTSハイパーキーの力でエネルギーを吸収。途中ピンチに陥るも闇の三巨人の一時的な協力もありエネルギーの吸収に成功。遂にバトルモードへの変形に成功し、レーザーレインでディアボロを攻撃し、最終的にはトリガーやウルトラマンリブットの必殺技と同時にマキシマナースキャノンを発射しディアボロを撃破した。
最終話では上述の吸収技術を活かしたのかエタニティコアの力を本機に集めることで、ユナが3000万年前のユザレのように犠牲にならないで済むエネルギー集積装置として役に立ち吸収したコアのエネルギーをナースキャノンで真の姿になったトリガーに送り届けた。
『エピソードZ』では、ケンゴがエタニティコアの抑止力になってる2年もの間、ナースデッセイ号と艦載機のガッツファルコンでトリガー抜きで怪獣の対処に当たっていた。
そして中盤影のトリガーとセレブロと2対1で戦ってるトリガーダークの援護のためバトルモードになり、マキシマナースキャノンとファルコンの同時攻撃を仕掛けるが、躱され、ファルコン共々地面にたたきつけれられ大破し航行不能になるまで追い詰められた。その後乗ってた隊員は、絶望し欠けるが、タツミの叱咤によって立ち上がり、地上からの銃撃でウルトラマンの援護に向かった。
ウルトラマンデッカー以降
『トリガー』の続編である『ウルトラマンデッカー』にも新生GUTS-SELECTの兵器として引き続き登場。
第1話の時点では自動操縦になっていたがスフィアザウルスの電磁波攻撃で停止してしまったため、再び有人仕様に再改造された。
その際、副隊長兼操縦士のカイザキ・サワの拘りによって、操作方式が以前のディスプレイタイプからオーソドックスな操縦桿による方式へと変更されている。
また『エピソードZ』から8年の間に先代が開発したマキシマエンジンのデータを元に調整を繰り返していたようで、動力源はネオマキシマエンジンに改修され、バトルモードではネオマキシマナースキャノンが使用可能となっている。
カイザキ「ネオマキシマエンジン出力解放、システムオールクリア!」
ムラホシ「ナースデッセイ号、バトルモード!」
また、『トリガー』では常に飛行していたが、『デッカー』では格納庫に収納されるようになった。
第21話ではスフィアジオモスの誘導のため、エアーシャトルが久々に登場(リュウモン・ソウマが操縦)。
操縦席が一新され、戦闘用にか機銃が追加されている。
だが、度重なる仕様の変更や激戦を乗り越えた事も有り、各部の不調や不具合がカイザキより特務3課に報告されている事が『GUTS-SELECT交流記』でも話題に出た事から、ガタは来ているようである。
最終決戦後は本格的に再開される宇宙開発事業のために護衛艦として量産する案も出てきているようであったが、本編から一年半後の『旅立ちの彼方へ…』では護衛艦として正式に量産化され、初代ナースデッセイ号も宇宙用として地球を旅立つこととなった。
なお、地球では三代目GUTS-SELECTのため、機体にオレンジの塗装が加えられた新品のナースデッセイ号が新たに建造されている。
武装
- レーザーレイン
バトルモード時に使用。胴体に当たる部分から斉射する。
『デッカー』第1話ではハンガーモードで使用している。
- 頭部レーザー(仮称)
バトルモード時に使用。頭部の目から赤色の光線を発射する。『デッカー』第9話ではレーザーレイン同様にハンガーモードで使用している。
- ナースキャノン
ハンガーモード時は右舷に位置する尾部から放つ荷電粒子砲。高い破壊力を持ち一撃でダダのコアを破壊。初登場しトリガーを苦戦させるヒュドラムを転倒させ、サタンデロスをGUTSファルコンとの一斉射撃で撃破し、ゴルバーⅡに苦戦するトリガーのピンチを救った。『デッカー』でも、スフィアゴモラと互角のデッカーに勝機を与える一撃となった。
- マキシマナースキャノン
「Boot Up! Nursedessei!」
バトルモード時の頭部の主砲。タツミの持つGUTSスパークレンスとナースデッセイキーを司令室の専用コックピットトリガーに装填し、最大出力のナースキャノンを放つ。
光線の色は赤色。
- 石化マキシマナースキャノン(仮称)
「Boot Up! Gergolgon!」
トリガー第17話にて使用した。
ガーゴルゴンキーを司令室の専用コックピットトリガーに装填し、石化能力を付属したナースキャノンを放つ。しかしガーゴルゴンキーが未完成だった為、砲身から徐々に石化してしまう欠点を持ち、メツオロチ戦では、修理に回されており出撃不能となった。
- マキシマギャラクシウム
「Boot Up! Galaxium!」
トリガー第23話にて使用した。
ウルトラマンリブットキーを司令室の専用コックピットトリガーに装填し、虹色のオーラを纏って突撃する。
- ネオマキシマナースキャノン
「マーカーの信号をキャッチしました!」
「ネオマキシマナースキャノン、発射!」
デッカー第6話から使用したマキシマナースキャノンの強化版。
動力源がネオマキシマエンジンに改修された結果、かつてのマキシマナースキャノンよりも高火力となった。
その威力は地上の地盤を突き抜け地下約3200mに生息していたパゴスやツインテールの群れを一掃するほどである(ハンガーモードでも発射可能)。
ギジェラン戦ではスフィアメガロゾーアに阻まれ不発だったが、17話のゴメス(S)戦ではハンガーモードとバトルモードの合計2発で撃破した。
GUTSスパークレンスとナースデッセイキーは使っていないが、発射する際に戦艦全体が金色に発光する。 また隊長席に設置されている操縦桿から(通常のナースキャノン共々)発射することを可能としている。
- Sプラズマナースキャノン
デッカー第21話で使用した。
Sプラズマ増殖炉から誕生したスフィアジオモスとスフィアジオモスが作り出した時空の穴から呼び出したスフィアザウルスを倒すため、ナースデッセイの墜落地点にあったSプラズマの炉からエネルギーを供給してスフィアザウルスとスフィアジオモスを同時に倒すために使用した。
しかし、スフィアザウルスが地球のエネルギーを吸い上げる明朝16時とギリギリになってしまうため、1時間繰り上げの15時に作戦開始に間に合わせるため急ごしらえで作りあげたので、ナースデッセイ号がSプラズマの放つエネルギーに耐えきれず、スフィアザウルスを撃破してもスフィアジオモスを仕留めきれず、機関部とキャノンはオーバーヒートしてしまった(スフィアジオモスは攻撃を受ける寸前にバリアを貼って耐え切られたのもある)。
元ネタ
名前とデザインのモチーフは、『ウルトラセブン』に登場したナースと『ウルトラマンティガ』に登場したアートデッセイ号。両者をハイブリッドさせたかのようなデザインが特徴的だが、オリジナルのナースと違い円盤形状ではなく、全体を節々で折り畳んだような角ばったものとなっている。また、バトルモード時の鳴き声はナースと同じ。
アートデッセイ号の全長は150mでナースの全長は120mだったので、ハンガーモードでは両者の三分の一前後の大きさで、ナースの円盤形態の直径30mよりも少し大きい。バトルモードではナースと同じ120mの全長となっている。
ちなみに、ナースはM78スペースに来訪したウルトラマンダイナが最初に倒した怪獣でもある。
なお、モチーフ元のように宇宙に行けるのかどうかは描写がないため不明。
立体物
DX玩具はバトルモードが初登場した第15話の放送日である2021年10月30日に発売。
商品名は「渦巻変形 DXナースデッセイ号」。
渦巻変形と冠されているように、劇中の「とぐろを巻いたようなハンガーモードから龍型のバトルモードへの変形」を完全再現している。
バトルモード時は最大全長は90cmと、玩具としてはかなりの長さを誇る。
その他のギミックとして音声を12種収録しており、ハンガーモード時は船体下部のジョイントを用いて、別売りの「DXガッツファルコン」をドッキングさせる事が可能。また玩具オリジナル機能として船体右枕の「ナースキャノン」で怪獣ソフビを挟んで遊べるギミックを搭載している。
注意点はバトルモードに変形させる際に船体右枕(変形後に尻尾になる部分)外れやすい事が挙げられる
前年のキングジョーSCに引き続き商品紹介PVもあり、今回はマナカ・ケンゴがナレーションを担当している。
ナースデッセイの頭部部分は、別売りのカメラ機能を搭載した拡張アイテム「ライブカメラヘッド」と交換し、撮影した動画を専用のアプリで視聴することができるというギミックも存在する。これでソフビ等を使った簡単な動画制作が可能。
余談
既存のロボット怪獣と同じ、またはそれらを模した兵器という意味では、前作『ウルトラマンZ』に登場した特空機の路線を引き継いでいると言える。
『ティガ』に登場した洋上基地「ダイブハンガー」に対して、本作品では浮遊要塞ということとなり『ティガ』のオマージュとする方向性もあったが、商品チームとの兼ね合いや物語とリンクさせる作業も必要になったため、結果的にナースをモチーフとした移動基地という設定が採用された。ナースがモチーフとなったのは試行錯誤の中ナースのソフビ(蜷局を巻いていない方)が子供たちに人気だった様子を目撃したことと「前作のキングジョーストレイジカスタムの玩具がトリガー企画当時非常に売れていた」こと「売り上げ上無視できない中国で縁起の良い龍がモチーフであること」などの思惑があり、最終的に玩具デザイナーの小林大祐氏が雛型デザインを描き、渦巻き変形等のコンセプトが決まった。
またウルトラマンティガに関連しないナースがモチーフとなったことから個人的に説明を入れておきたくなった足木淳一郎氏が15話にナースの描写をいれている。
基地内の音、室内の開閉音はウルトラ警備隊の基地の効果音を流用。
エアーシャトルは『ウルトラマンメビウス』のガンスピーダーの流用。
バトルモードはCGのクオリティを高めるための作業期間の確保と、物語の中に起動のシークエンスを組み込むため、第15話から変形して登場する事になった。
作中でも序盤から終盤にかけて大活躍からこの手の歴代母艦としても非常に強いインパクトを残した甲斐もあり、『全ウルトラマン大投票』のウルトラメカ部門では元ネタのアートデッセイ号を越えて第9位にランクイン。
『デッカー』21話のGUTS-SELECTの作戦会議シーンではナースデッセイ号バトルモード、スフィアザウルス、スフィアジオモスを模した精巧な折り紙が登場した。Twitterにてアスミ・カナタ役の松本大輝氏がスタッフの中にいた折り紙名人が作ったことを明かし、後に折り紙についての書籍などを出している今井雄大氏が作ったことが本人のTwitterにて明かされた。
関連タグ
特空機:前作におけるライドメカ枠。ウルトラセブンゆかりのキャラクターで構成されていた事も共通している。
スペースペンドラゴン:過去作に登場した元宇宙戦闘艦で、物語開始時点では一部の武装を封印され輸送船となっていた。ネオフロンティアスペース由来のネオマキシマ・オーバードライブエンジンを搭載し、大きさも同じ40m。また、ナースに襲われた事がある。
ドラゴドス:ザ☆ウルトラマンに登場したナースに酷似した宇宙竜ロボット。一説ではナースを参考にした機体だと言われており、それが本当ならばナースデッセイと同じとも言える。
フェニックスネスト:ウルトラシリーズにおける変形機能を有した基地繋がりや変形後に司令室以外の部屋が滅茶苦茶になってしまう共通点もある。