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編集者:greenmover
編集内容:誤った記載を修正。2023年ダイヤ改正に伴い現状に合うように修正。運用や車両を加筆。

総武快速線

そうぶかいそくせん

JR東日本総武本線の東京駅から千葉駅間のうち、並走する緩行線と運行分離されている運転系統の名称。

概要

東京地区の電車特定区間内(E電)の運行系統の一つで、総武本線東京駅(東京都千代田区)〜千葉駅(千葉県千葉市中央区)間のうち快速線を走行する列車の運行系統名。

千葉県中西部の各都市から東京都心への通勤路線のひとつである。

一般的には「総武快速線」の他にも「総武線快速」や「総武線(快速)」等と案内され、直通運転を行っている横須賀線と合わせて「横須賀・総武快速線」「横須賀・総武線快速」「総武・横須賀線」とも呼ばれる。

日本国有鉄道(国鉄)の通勤五方面作戦の一環として1972年(昭和47年)より運転が開始。

東京駅から馬喰町駅までは地下路線、錦糸町駅以東は緩行線との複々線のうち停車駅の少ない快速線を走行して千葉駅に至る。

1980年(昭和55年)以降は東京駅以南で横須賀線との直通運転を行い、事実上の同一運転路線となっている。

ラインカラーは横須賀線と共通であり、歴代の車体色(通称:スカ色)に近い色である青で案内される。

快速列車は基本的に11両または15両編成で運行される。

そのため、11両編成の列車が到着する際には「短い11両編成で参ります」という放送がされる。

運行形態

特急

定期列車では「成田エクスプレス」「しおさい」が全区間で運行される他、1往復だけ中央本線から「あずさ富士回遊」が直通する。毎週土休日には臨時列車扱いで「新宿わかしお新宿さざなみ」が運行される他、繁忙期には臨時特急が設定される。

過去には鹿島線成田線方面の「あやめ」「すいごう」、ホームライナーとしての役割を果たした「おはようしおさい・ホームタウンしおさい」「ホームタウン佐倉」「ホームタウン成田」、現在は京葉線経由の「わかしお」「さざなみ」も運行されていた。

なお「あやめ」については臨時特急「あやめ祭り」が新宿発着に変更の上で事実上の後継列車として運行されている。

また「ホームタウンしおさい」は廃止後の2008年(平成10年)1月の平日夜に臨時特急「ホームタウンしおさい89号」として東京発千葉行で運行された。

快速

特急以外の列車は2022年(令和4年)3月12日以降は全て快速で運行されている。

首都圏各線の普通列車と同様に快速線ホームのある駅すべてに停車する。

東京駅と千葉駅間を基本として運転されているが、東京側は横須賀線に直通する電車が多い。また千葉側では総武本線成田線鹿島線外房線内房線へ直通する。

直通運転

以下快速の直通運転について記載する。

横須賀線

東京折り返しと少数設定されている津田沼〜千葉間の区間列車を除き、最遠で久里浜駅まで直通する。前述の通り事実上一体の路線として扱われており、駅ナンバリングは横須賀線久里浜から成田線成田空港に向けて設定されている。

東京駅で種別を変更し、横須賀線内は普通列車になる。

総武本線・成田線・鹿島線

毎時1本成田空港発着の列車が設定されており、成田空港行については2018年(平成30年)3月16日ダイヤ改正まで「エアポート成田」の愛称が付けられていた。

この他朝夜には佐倉駅・成田駅発着も設定されており、成田空港発着の列車と合わせて1時間あたり最大5本運行される。

また成田空港発着の一部は佐倉で成東行/鹿島神宮発着の付属編成4両を増解結する。付属編成は単独走行区間は普通として運転する。なお成東発は11両の快速である。

この他に年末年始の終夜運転では、成田山初詣客向けに一部列車を成田駅発着に変更する場合がある。

外房線

主に朝夜に上総一ノ宮駅まで直通運転が行われている。千葉駅〜蘇我駅間は後述の内房線直通列車も経由する。

かつては日中の列車や大原駅勝浦駅まで運転する列車も存在したが、それらは京葉線直通快速や線内運用列車に役割を譲った。

過去に「房総夏ダイヤ」実施時には快速「白い砂」として安房鴨川駅発着で運転された列車もあった。

内房線

君津駅まで直通運転が行われ、毎時1本、ラッシュ時は1時間あたり最大3本設定されている。

ほぼ全列車が君津駅発着だが朝の上り1本だけ木更津駅発で設定されている。

過去に「房総夏ダイヤ」実施時は快速「青い海」として館山駅発着で運転された列車もあった。

その他

新小岩信号場駅〜千葉駅ではJR貨物による貨物列車が運行されている。

過去の種別

ホームライナー

国鉄末期に東京→津田沼間で「ホームライナー津田沼」が設定されて以降、新宿発や千葉まで運転される「ホームライナー千葉」、朝の上りに「おはようライナー津田沼」等が設定されたが、利用率の低下等を理由に特急・快速へ置き換えられた。

「ホームライナー津田沼」は2008年(平成20年)3月15日ダイヤ改正で(末期は土休日のみの運行となっていた為最終運行日は3月9日)、「ホームライナー千葉」は2019年(平成31年)3月16日ダイヤ改正でそれぞれ廃止された。

・停車駅

東京発

東京 → 船橋 → 津田沼 → 稲毛 → 千葉

新宿発

新宿 → 秋葉原 → 船橋 → 津田沼 → 稲毛 → 千葉

※津田沼以遠は「ホームライナー千葉」のみ。「ホームライナー津田沼」運行当時は全列車船橋通過。

通勤快速

1994年(平成6年)12月3日ダイヤ改正で誕生し、2022年(令和4年)3月12日ダイヤ改正で快速に格下げされた。

平日ラッシュ時のみの運行で、廃止直前には上りは成田発大船行と成田空港発逗子行の2本(いずれも横須賀線内は普通)、下りは夜に東京発成田行が2本設定されていた。

なお上り列車は通勤快速運行区間が終わる錦糸町以西は、通常の快速と同じく行先のみの表示に変化した。

・停車駅

逗子までの各駅 ← 東京 - 錦糸町 - 船橋 - 千葉 - 都賀 - 四街道 - 佐倉 - 酒々井 - 成田 ← 空港第2ビル ← 成田空港

特別快速エアポート成田

成田線空港支線開業に合わせて1991年(平成3年)〜1992年(平成4年)に1日1往復設定された臨時列車。

大船・東京〜成田空港間で運行された。横須賀線内も特別快速として運行されたが、実際には全ての駅に停車した。

・停車駅

大船〜東京間の各駅 - 錦糸町 - 船橋 - 津田沼 - 千葉 - 成田 - 成田空港

※運行当時空港第2ビル駅は未開業

特別快速(内房線直通)

2015年3月14日ダイヤ改正で君津〜館山間が短縮された特急「さざなみ」に代わり、平日1往復東京〜館山間で運行された列車。東京〜木更津間は15両、木更津〜館山間は付属編成のみ4両で運行。2017年(平成29年)3月4日ダイヤ改正で僅か2年で廃止された。

・停車駅

東京 - 錦糸町 - 船橋 - 津田沼 - 千葉 - 蘇我 - 五井 - 木更津 - 君津 - 佐貫町 - 浜金谷 - 保田 - 岩井 - 富浦 - 館山

駅一覧

駅一覧については横須賀線を参照。

使用車両

現在の使用車両

255系(Voso View Express)

幕張車両センター所属。定期運用は特急「しおさい」「新宿わかしお」。臨時列車で使用する事もある。

過去には定期運用では「ホームライナー津田沼」「ホームライナー千葉」、臨時では特急「ビューかいじ」、代走等で「あやめ」「新宿さざなみ」で使用された事もある。

E257系500番台

幕張車両センター所属。定期運用は特急「しおさい4号」「新宿さざなみ」。代走で「新宿さざなみ」の運用に就く事もある。過去には銚子発着・新宿行の「しおさい」及び末端区間の普通列車、「あやめ」「ホームライナー千葉」等で使用された。

E257系5000番台・5500番台

大宮総合車両センター東大宮センター所属。波動用車両。

5000番台は「新宿わかしお」「新宿さざなみ」、5500番台は臨時「しおさい」の運用に就く事がある。

E259系

鎌倉車両センター所属。特急「成田エクスプレス」で運用。

E353系

松本車両センター所属。千葉発着の特急「あずさ」「富士回遊」で運用。

E217系E235系1000番台

鎌倉車両センター所属。快速で使用。

E217系は特別快速でも使用された。

過去の使用車両

183系189系

幕張車両センター所属。183系は定期運用時代は房総特急各列車、ホームライナーで使用され、定期運用終了後も189系と共に代走や臨時列車で使用された。

253系0番台

鎌倉車両センター所属。特急「成田エクスプレス」で使用された。

E257系0番台

松本車両センター所属。千葉発着の特急「あずさ」や臨時列車で使用された。

583系

青森運転所(現・盛岡車両センター青森センター)所属。

成田線空港支線開業時に青森発成田空港行臨時寝台特急ウィングはくつる」で使用された。

113系

鎌倉車両センター・幕張車両センター所属。

E217系に置き換えられるまで使用された。

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