「芸術とは 破壊と 創造! 養分に ならぬよう あがくことだ!」
概要
キャッチコピーは『ネイチャーアーティスト』。
ポケモン勝負を作品としてとらえて芸術性を見出しており、ジムテストでトレーナーの審美眼を試しているらしい。
一人称は「ワタシ」で、二人称は「キサマ」。口癖は「アヴァンギャルド!!」。
見た目だけでは暗い印象を受けるが、実際は情緒不安定ともとれるハイテンションな人物で、芸術家として激しい浮き沈みを経験して来た経歴に由来している。
そんな彼の代表作は愛くるしいキマワリを物憂げに表現した『投げやりのキマワリ』。その作品に込められた背景やメッセージは、識者の間で議論されている。
しかし本人に言わせればスランプに陥り文字通り「投げやり」になった勢いで作りあげたのだという。
四天王兼アカデミーの美術教師であるハッサクとは旧知の仲であり、上記のように「投げやり」になった頃に出会い、面倒を見て貰って立ち直った経緯から強く慕っており「ハッさん」と呼んで親しくしている。美術の授業ではハッサクに呼び出されて駆けつけることも。
ボウルジムのジムテストはキマワリ集め。町中に散らばったキマワリを探して10匹集め、広場に送り込むことで達成となる。
キマワリはあちこちにひっそり隠れているため、探すのは意外と難しい。
中には逃げるキマワリをバトルして大人しくさせることもあるが、バトルに勝つとたいようのいしをドロップする。
初登場はなんと風車の羽根の上。
主人公がジムテストを受けている最中ずっとそこから様子を観察しており、合格した主人公がバトルフィールドにやってくるとそのまま颯爽と飛び降りてスーパーヒーロー着地するという中々に衝撃的な登場を見せてくれる。
歴代作品で散々ネタにされてきた、ポケモン世界の人間の身体能力の異常さにまた新たな1ページが加わった。
使用ポケモン
1戦目/ボウルジム
マップの紹介文では序盤の攻略を推奨されており、平均レベルは下から2番目。
ただ『宝探し』開始時にスパイス集め or スターダスト大作戦を優先して東門から出発した場合は、ヌシポケモン(ガケガニ)やほのお組に近いということもあり、プレイヤーによっては最初のジムがここということも有り得る。
切り札はウソッキーで、題材「嘘から出た実(まこと)」としてなんとウソッキーを本当の草タイプに変化させてくる。ただのギャグ……と思いきや岩に有利な水・草・地面を半減でき、かつ草に有利な炎・飛行・虫・氷には岩技で抜群を取れるという、実は非常に合理的な戦術だったりする。ヒノヤコマやビビヨンなど岩4倍のポケモンを出した場合はそれはもう悲惨なことになる(草に有利なタイプのうち岩弱点でないものは毒のみ)。また岩・草の複合はリリーラ系統がいたりする。
さらにテラスタルはタイプを変化させても元のタイプのタイプ一致補正は消えないため一致補正が消えたから耐えられるということもない。そこにウソッキーの序盤にしては高すぎる攻撃種族値100という火力によって草と岩を両方とも半減する鋼以外は舐めてかかると吹き飛ばされることだろう。おまけに弱点を突いて速攻で倒そうとしても特性のがんじょうで確実に1回は耐えられるため、正攻法で攻めようとすると中々厄介な相手。
ただし草タイプになる関係上タイプ的に脆くなっており、言うまでもないが炎、飛行、毒、氷、虫など色々なタイプが弱点になっている。上記の脅威もあくまで高い攻撃から来る反撃が怖いだけで、そもそもの話ウソッキーの素早さは高くなく、素のステータスだけで考えれば先手を取るのは簡単。なので上から高火力の飛行タイプや炎タイプで叩いてしまえばかなり容易く落ちる。特に炎タイプの場合やけどを狙うチャンスでもあるので一石二鳥である。
また、南1番エリアでカラミンゴを捕まえておくとかなり楽に戦える。飛行タイプ故に草タイプに対して強く、それでいてウソッキーが使う岩タイプの技も格闘複合のおかげで等倍に抑えることができる。
なお対戦ガチ勢はガブリアス等の無駄のない種族値配分を「美しい」と表現することがあり(ガブリアスのそれは無駄を削ぎ落とすのとはまた違うが)、当のウソッキーも、使わない特攻(と素早さ)が低くそれ以外が高いという、この美しい種族値の典型例である。上述のギャグに見えて実戦的というテラスタルの使い方も含め、まさにバトルを芸術にする彼らしいひねり様と言える。
2戦目/ボウルジム(クリア後)
「さあ 準備は いいな!? 合作・・・・・・ 開始だ!!」
以前の戦いを経て主人公を自分と同じアーティストと認識したようで、再会早々主人公を名前+ギャルドという変な渾名で呼んでくる(すぐ名前呼びに変わるが)。以前の戦いからインスピレーションを受けたのか主人公との再戦を心待ちにしていたようで、満面の笑みで再会を喜びバトルを「合作」と称して戦いを挑んでくる。
バトル前のイベントでは、初戦時に見せた風車からの飛び降りが意図した演出であったことを明かす。曰く戦いに、より深みが増すとのこと。なお着地の際の衝撃でしっかりと足を痛めているらしい。
やはり1戦目同様ウソッキーを切り札にしているが、使う技も「くさわけ」のまま。特性が「がんじょう」な為、反動ダメージのある「ウッドハンマー」を採用しづらかったのかもしれない。
そのくせ何故か「ほのおのパンチ」と「れいとうパンチ」を搭載しており、くさタイプへの殺意が凄いことになっている。くさの弱点補完にしてもひこうとこおりは「ストーンエッジ」で対策できているのだが何故だろうか。
アニメ版
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
CV:中井和哉
詳細はコルサ(アニポケ)へ
- 9話終盤でリコの父・アレックスから名前だけ登場。「珍しいポケモンを見た」らしく、ライジングボルテッカーズはボウルタウンに赴く事となる。
- 声優の中井和哉 氏は、前シリーズ『サトシの旅シリーズ・ダイヤモンド&パール編』でナオシ役を担当した事があり、しかも彼の手持ちにはキマワリがいる。
余談
- 名前の由来は恐らくcolza(西:セイヨウアブラナ)から。
- 職業は芸術家とのことだが、パルデア地方のモデルであるスペインがガウディやダリ、ピカソといった名だたる芸術家を生み出してきた歴史を持つ。なお、ひまわりと芸術家の組み合わせといえばゴッホを連想しがちだが、ゴッホはオランダ生まれでフランスで活躍した画家である。ではスペインの芸術家がひまわりと関係がないかと聞かれれば、そうではない。先述したガウディはスペイン北部の町「コミージャス」に"エル・カプリチョ"なるひまわりのレリーフで彩られた建築物を建てている。
- 左腰に装着しているリールは、ポケモンセンター特典のオリジナルアートブックの資料によると「イバラ型のロープ」であり、作品の一部として装飾したりパーツ同士を繋げているという。なお発売前はファンからホースや鞭ではないかと予想されていた。
- 因みに『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット 公式ガイドブック 完全ストーリー攻略』p435に掲載された設定資料によると、悩み過ぎて頭痛がひどいとのこと。
関連イラスト
関連タグ
アーティ、マツリカ(ポケモン)、サザンカ(ポケモン):同じく芸術家。
ヒューベルト=フォン=ベストラ:カップやきそば現象の見た目や雰囲気が似ていると話題になった人物。なお担当声優はアニメポケモンではグレッグル等を演じている。
ナオシ…アニメ版と同じ声優繋がり。ダイヤモンド&パール編で登場した吟遊詩人でこちらもくさタイプのポケモンを好んで使う。
その他のくさタイプの使い手