死郎「俺とソラの為、お前ら生きている奴らは全員死ねえぇ!」
スーツアクター:横山一敏
概要
幽霊列車に乗る悪の仮面ライダー。フォームごとに変身者が異なる。黒い傷だらけのボディで首にマフラー、下半身にコートがある。海賊モチーフであり、装着される頭部パーツの形状はどちらのフォームもハットを被った髑髏である。
名前の由来は恐らく"幽"鬼+"汽"車だと思われる。
スペック
各形態の数値は共通。
身長 | 199cm |
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体重 | 107kg |
パンチ力 | 7.5t |
キック力 | 9t |
ジャンプ力 | 40m |
走力 | 100mを5秒 |
スカルフォーム
ゴーストイマジン(声:神谷浩史)が憑依した野上良太郎、通称A(アナザー)良太郎が変身。マフラー(幽汽レール)の色は銀色。額には宝石をくわえた髑髏と骨の形のV字アンテナが付いている。武器はゴーストイマジンの剣。良太郎の身体を人質にした卑怯な戦法で戦った。ゴーストイマジン単独でも変身可能と思われる。
ターミネイトフラッシュ
鬼火を纏わせた剣を地面に叩きつけ、地面を砕き進む衝撃波を放つ必殺技。ゼロノスゼロフォームを変身解除に追い込んだ。フルチャージによる必殺技であるが、スカルフォームでのみ使用された。
ハイジャックフォーム
400年前の武士の亡霊・死郎が変身。額は髑髏の代わりに時間を止める意味で二回捻った赤いレールが付いており、マフラーの色も赤。また左腕には連結器を模したガントレット(義手を兼ねる)が付いている。サヴェジガッシャーの他にも爆発する独楽やムチを使い、独楽を介して、イマジンを復活させることも可能。幽汽の本来の変身者が死郎であると考えれば、基本形態にも位置する。
スペック自体はスカルフォームと同じだが、死郎の戦闘力自体が高いことから、スカルフォームとは比べ物にならない強さを誇り、これまでの戦闘では無敗であったクライマックスフォームを唯一敗北に追い込んだ実力を持ち、さらには電王ライナーフォームとソードフォームの2人相手でも圧倒した。死郎が武士ということもあり馬の扱いにも長けているが、二人の電王を追い詰めるその雄姿は一見の価値あり。
ツール
ライダーパス
幽汽への変身に使用する。見た目は電王のものと全く同じ。
ユウキベルト
変身ベルト。死郎はムチを腰に巻く事で出現させる。形状はガオウベルトと同じ。
待機音は各形態で異なる。フォーム音の読み上げはデンオウベルトと比べると抑揚がなく、機械的(この点はNEWデンオウベルトにも言える事である)。
なお、スカルフォームの待機音の流用元はフリー音源集の『音辞典 vol.2』に収録された『A2_01007「不安な」』という曲。
サヴェジガッシャー
幽汽の装備するデンガッシャーと同型の武器で、ハイジャックフォームが使用した。
デンガッシャー2組分のパーツを組み合わせた禍々しい大剣。オーラアックスが左右両方に伸び、メインの武器となるのはオーラソード部分。
なお、使用中も装着されたままなのが確認できるため、実質はデンガッシャー3組分も所持していることになる。
実際のデンガッシャーでは再現可能といえば可能だが、接続が無理矢理かつ不完全なものである為、破損の恐れがある。
以下は変身前から使っているものだが便宜上記載する。
ゴーストイマジンの剣
スカルフォームではこちらを使用する。一度変身解除しA良太郎の姿でこれを振り回したことも。予告編でのモモタロスに傷を負わせる様は中々のトラウマ級である。
独楽とムチ
ハイジャックフォームが使用。独楽は投げた後爆発するものとなっており、ブーメランのような使い方や分離もできる他、的確に相手に当たるようになっている。再生イマジンの出現にも使用した。ムチは攻撃に使えるだけでなく、ライダーパスのキャッチやベルトの召喚など器用な使い方もできる。この独楽とムチだけでライダーを変身解除に追い込むことができる(この音声が後述のCSMに収録された)。
幽霊列車
全長 | 32.75m(先頭車両)、各20m(後続車両) |
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全幅 | 3m(先頭車両)、各2.9m(後続車両) |
全高 | 3.98m(先頭車両)、各4m(後続車両) |
死郎らが乗るデンライナーに相当する機関車で前部に下顎が尖った骸骨の意匠がある。
仮面ライダー図鑑の『幽霊列車』の解説によれば、「死者の世界」と呼ばれる場所を走行する列車であるとの事で、現実世界や時の砂漠でも走行でき、現実世界では幽霊よろしく物体をすり抜ける能力を有している(上記スペックも仮面ライダー図鑑より引用)。
仮面ライダージオウ
EP46にハイジャックフォームが登場。EP39・EP40に登場した大澄ユキヒロ(ある理由からモールイマジンと契約していた男性)のアナザーワールドから出現した。
恋人を亡くしているユキヒロを生贄に、同じく愛する者を失っている幽汽が召喚されるというのはかなりの皮肉と言えよう。
スウォルツの尖兵として、同じくアナザーワールドから召喚された大道克己/仮面ライダーエターナルと共にソウゴ達と戦うが、ソウゴ達の策略によってエターナルがアナザーワールドを破壊してしまい、それに伴い幽汽も消滅してしまった。
なお、この時の幽汽は空に向かって手を伸ばしている様にも見え、変身者の死郎の恋人が『ソラ』であることを考えると中々切ない。
余談だが、幽汽が姿を表してまもなく、未来から来ていた湊ミハル/仮面ライダーアクアが「俺だって勇気出すよ」と発言したことが話題になった。
備考
スーツは仮面ライダーガオウを改造した物(各部をリペイントして両胸の牙状のオブジェクトを取り除き、頭部のデザイン変更とマフラーや腰のコート状のサイドパーツを付け加えている)。
この為なのか、『ディケイド』には登場しなかった為、再登場は上記の『ジオウ』となった。
奇しくも声を演じた俳優の名前も「ゆうき」である。
全身に傷や汚れをつけ、歴戦の戦士を表現している。特写写真集では傷一つひとつをじっくり眺めることができる。
アクションフィギュア『S.H.Figuarts』も限定販売されたが、当時としては珍しくパーツ交換で2フォーム再現できるコンバチ仕様だった。
2021年にはユウキベルトが『デンオウベルト MOVIE EDITION』としてCSM化。映画公開から実に9年越しの玩具化となった。神谷氏によるゴーストイマジンのセリフのほか、幽霊列車走行音も収録されている。
関連タグ
関連・類似キャラクター
- 仮面ライダーガオウ、仮面ライダーネガ電王、ゴルドラ/シルバラ、仮面ライダーG電王:電王の劇場作品に登場する劇場版限定ダークライダー。
- 仮面ライダーリュウガ:脚本家が同じ作品の怪人に乗っ取られた主人公が変身するダークライダーで、リュウガは黒い劇場版限定ライダー。
- 仮面ライダースカル:骸骨がモチーフの劇場版限定ライダー。また、こちらは死者が蘇るという趣旨の事件で登場した。
- 仮面ライダー鎧武・闇:敵の手によって闇堕ちした主人公が変身するダークライダー。鎧武・闇とは劇場版限定ライダーである点やカラーリングが黒である点も共通。
- 仮面ライダーフィフティーン:骸骨がモチーフの劇場版限定ダークライダーで、変身者も死者を蘇らせる事が目的なのも同じである。
- 仮面ライダーエボル・ラビットフォーム:敵に乗っ取られた主人公が変身するダークライダーで、変身者によって形態が異なる。
劇場版限定ライダー