「全力全開···?何だ、それ」
「(お願いするはるかに対して)……良いよ」
「俺はヒーローとして生まれ、ヒーローとして戦い、ヒーローであり続ける者だ」
演:駒木根葵汰(『ドンブラザーズVSゼンカイジャー』ではゼンカイジャーの介人と2役)
概要
喫茶店「どんぶら」のマスターにして、 ドンブラザーズの「管理人」を務める司令官的ポジションの人物である。
彼自身も出自不明のギアトリンガーにより、戦隊戦士・ゼンカイザーブラックに変身する。
ドン2話からは鬼頭はるかが彼の店でバイトを始めた。
ご存じの通り『機界戦隊ゼンカイジャー』の主人公と名前も顔も全く同じなのだが、(公式曰く)他人の空似らしく、彼が闇落ちした姿では無い。
所謂「並行世界の同一人物」だと思われる。
「管理人」として果たしてきた役割は下記が確認されている。
- ドンブラザーズの変身者を把握する(但し、義務とは違うのか、本編以前に変身資格を剥奪された5000人以上の全員までは把握していない)
- ドンモモタロウやドンドラゴクウ/ドントラボルトを除いた「お供たち」が獲得する「KIBI-POINT」の持ちポイントと使用を、個人のノートPCで管理する
- 一部のヒトツ鬼やヒトツ鬼ングがドロップするセンタイギアやアバタロウギアを回収し、彼が手に入れたギアに対応したアバタロウギアをドンブラザーズ各員に共有する
- ドンブラザーズのメンバーの多数がなんらかの理由で戦闘不能になり、戦力が著しく不足した場合に自ら変身して援護に訪れる(ただし戦力が整っている間は、基本静観に徹する)
- 資格剥奪には至らない程度にドンブラザーズが私利私欲に走った場合にはその行動を諌めるほか、資格剥奪システムやその助言でも制止できないほどにドンブラザーズが暴走した場合には、ドン・キラーを起動させ彼等の排除を図る
現状は管理人としてドンブラザーズ、より正確に言えばドンモモタロウ個人をサポートをしている描写こそあるが、少なくともドンブラザーズ側はタロウも含めて介人の素性を詳しくは把握しておらず、「管理人」以外でのドンブラザーズとの関係性も不明。
桃井陣との関係性も永らく不明であったが、ドン39話では陣から「トゥルーヒーロー」「フォーエバーヒーロー」等と呼ばれ敬われる存在であることが判明している。ドン9話でははるかと真一が「タロウを回復させるにはきびだんご300個食わせろ」と陣から言われた事を何処かで耳にしたのか、きびだんごの生地を用意していた。一方で「臼と杵でこねないとダメ」という条件付きである事までは知らなかった事から、陣との関係はそこまで親密では無いと思われる。
更にドン14話でタロウが倒されたと知らされた時は動揺し、はるかから対処方を聞かれても「俺にも分からない」と答える等、タロウについてもそこまで詳しくない事が窺える。
人物像
底抜けに明るくノリのいい青年だったゼンカイジャーの介人(以下ゼン介人)とは対照的に、感情の起伏が控えめな非常にクールな性格をしている。常に気だるげで淡々とした言動をしており、「どんぶら」では接客はおろか、客の方を見ようともせず、奥のカウンターで読書やソリティアに興じている(ドン5話ではるかに客に出すコーヒーを渡している場面がある為、店内で提供される飲食物は彼が作っている模様)。
はるかがドン2話でゼンカイザーにアバターチェンジしたタロウの影響で「全力全開」と発言した際には、記事冒頭の台詞を返している等、ゼンカイジャーにまつわるワードにも一切反応を示さない。
基本的に寡黙で人と面と向かってマトモに会話する場面も初期はほぼ皆無であり、1話毎の台詞量も一言二言しかない。 自分の正体に関する話を振られた際は決まって「そんな事より」と遮り別の重要な話題を振る様にしている。
先述の通り基本的にドンブラザーズとの共闘・援護はせず、戦闘不能時等本当に必要な時にしか手を貸さない一方、ヒトツ鬼が脳人に消去された事を察した際はギアだけはドロップされたにも拘らず、「良くないな…」と難色を示す面も見られる(恐らくは「ドロップされたギアの表面から“生成された状況”を読み取れる」何らかの能力を持っているとも解釈可能だが、詳細は不明)。
はるかが描いた漫画『初恋ヒーロー』を、はるかの盗作疑惑で出版が停止になった後も読んでいたり、後述の猿原が来店したシーンで、その盗作元とされている『失恋ナイト』と思しき作品を読んでいたりと、少女漫画或いは恋愛ものを嗜む趣向がある。
しかし、盗作マンガ家の汚名を着せられて、人々から後ろ指を指されていたはるかに読んでいた初恋ヒーローを見せて「コレ盗作?」と堂々と聞く等、ド直球でデリカシーに欠ける所もある(ゼン介人は、結構他人への配慮や気配りにも長けた人物だったので、ここも彼とは対照的だと言える)。
はるかがヒゲメガネで変装するのを禁止するも、実際にヒゲメガネを使用しても叱らなかったり、タロウへの同伴や真一との特訓等の私用を理由にバイトの休みを突発的に要請して来ても、二つ返事で承諾する他、猿原真一が自身の俳句をコーヒー代にしようと試みた際には、それを全く気にせずに了承するばかりか、彼が詠んだ俳句を「良いね」と称賛して、実際にコーヒー代を取らない等、妙にマイペースで浮世離れであるが寛容な一面も存在する。
ドン6話では、雉野つよしに「KIBI-POINT」の存在と利点について教えていたが、桃井陣と違ってリスクを説明していない為に、どっかの喪黒なセールスマンみたいな役回りになっていた。この時点では故意か天然か不明だったが、ドン10話ではるかに対しても同様にリスク面を説明せず、ドン14話でポイントでタロウを復活させる事を申し出て来た、はるか(と真一)に保有するポイントだけでは願いを叶えるのには足りず、使用するとマイナスになってしまう事を事前説明せずに、言われるがままポイントを使用してしまう等、何らかの理由でポイントを使用させる為にワザと説明していない可能性が高い(尤も、ドン14話の件に関してはその際の介人が「出来るよ…っと言いたいとこだが、さてどうなる事やら…」と発言していた事から、「“消失者の復活”等のスケールの大きな願いの前例が無かった故に、介人自身も説明し切れなかったのでは?」と推測する意見もある)。
一方、ドン15話では、真一とはるかのポイントがマイナス圏内に入った事で、2人の身に間も無く深刻な不幸が起きる危険性を警告したり、それでもポイントを使用して再度タロウ復活を願うはるかに対し、これ以上マイナスを増やすと最悪の場合、死んでしまうかもしれないと深刻な表情で制止する等、使用者自身の身体や命に重大なリスクが生じる状況においては、適正なフォロー・忠告を入れている。
ゼン介人の家族である祖母の五色田ヤツデや両親の五色田夫妻、セッちゃん達は現状では一切登場しておらず、彼の背景や家族関係についても一切語られていない為、謎が多く、ドン2話で猿原が詠んだ俳句にドン介人的に思う所があった可能性が無くも無い。
なお変身を見たはるかから何故ゼンカイザーブラックにチェンジしたのか、また管理人なのかを問い詰められても「そんな事より…」とはぐらかし続けており、上述のポイントを使用させようとしている様な動き(但しポイントの多用によって使用者に直接リスクが起こりうる事については、キチンと警告や制止をしている)からも、単純に協力者とは言い切れない存在となっている。
しかし、はるかの方はゼンカイザーブラックを「ヒーロー」として認識しており、介人の事も「ヒーロー仲間」として意外と友好的に接している。
因みに、機嫌が悪かったり怒っている状態のはるかには意外と頭が上がらなかったりする。
ドン13話では手を火傷したと騒ぐクレーマーに手の甲にキスしてなだめるというなにこれイケメンな一面を見せた。
だがドン18話では、桃谷ジロウがタロウに仕掛けた程度の低い引っ掛けにあっさり騙されたり、ドン19話では幽霊とデートする事になった際に、下記のイラストのような一昔前のロックシンガーのような服装で現れ、(放送時映画館で上映されていた映画を意識しているかは不明)それでいて若い奥様方や幼気な少女達から黄色い声援を浴びる。
ドン20話で(詳しくはこちら)ドンブラザーズに有頂天になって物理的に鼻が伸びるのを忠告するも、紆余曲折の末にちゃっかり自身が表彰され、写真集まで出してもらえる(ドン21話からは喫茶どんぶらでも専売コーナーを設けて販売し始め、ドン24話の時点で見事完売した)という、一番美味しいところをまんまとせしめた上に、その際には自身も下記のイラストみたく思いっきり鼻が伸びるなど、話数を重ねる内に、ゼン介人を思わせる一面も垣間見せつつある。
タロウとの関係性は長らく不明であったが、ドン20話では彼も介人が何者なのかを知らないことが当人の口から明言された。彼から何者なのかを尋ねられた際には「ヒーローとして生まれ、ヒーローとして戦い、ヒーローであり続ける者」と語っている。
その正体について(ネタバレ?)
謎多きマスター、その正体は…
最後まで語られずじまいだった。
一応ドン26話では介人自身の証言にて、過去にゼンカイザーとして戦っていた事が明かされた。過去における口調は『ゼンカイジャー』出演時と同様であった。
しかし、ドン26話は総集編的なスタイルをとっている為、メタネタである事も否定し切れない(そして同一人物説は『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』にて否定された)。
また、桃井陣は彼を「トゥルーヒーロー」と呼んでいたが、その「トゥルーヒーロー」とは陣がその姿を見た途端に腰を抜かしてしまう程の存在である可能性がドン48話で示された。最も彼の正体については、同話で本人の口から示された「只者では無い」事しか分からなかった。
一部からは嘗てドンブラ世界でヒーローだったが役目を終えたため記憶がリセットされた五色田介人ではないかという考察がされている(詳細は余談にて)。
余談
- 脚本の井上敏樹による元々の設定プロット上に存在していた「喫茶店のマスター」のキャラクターを五色田介人にすることを提案したのは、『ゼンカイジャー』から引き続き本作を手掛ける白倉伸一郎プロデューサーである。更にこの際白倉Pは「前作の介人のキャラに引っ張られないように」と井上にゼンカイジャー視聴禁止令を出したため、井上はゼン介人を全く知らない状態でドン介人を書いている。
- 当初は「なんだそりゃ」と思いつつ白倉Pの提案に従った井上氏だが、演じる駒木根氏のセクシーな雰囲気を井上氏が気に入ったことにより、介人の出番は当初の想定以上にどんどん増えていった。おかげで白倉Pは自分で提案しておきながら駒木根氏のスケジュール確保・調整に四苦八苦する羽目になったとか。
- 記事冒頭の通り、はるかの質問に対して殆ど「良いよ」と答える為、一部視聴者からは「介人がいいよbotになっちゃった」と言われる事も。
- 演じる駒木根氏はドン介人を演じる上で木村拓哉氏主演ドラマ『HERO』の田中要次氏演じるマスターを意識しているらしい。
- 同一人物による同役での継続出演は、スーパー戦隊シリーズとしては過去には『電子戦隊デンジマン』、『太陽戦隊サンバルカン』に登場したヘドリアン女王役の曽我町子氏の事例がある。尤も「あのピチピチおばさん」の場合は同一世界での同一人物(大人の事情で多少衣装のデザインが変更されている程度)且つ敵側の人物であり曽我氏の演技を高く評価した東映プロデューサーが「引き続き彼女が活躍出来る場を作った」事情もある事に対し、こちらの場合は味方側の人物且つ(公式曰く)並行世界の別人である違いがある。
- ファンからはゼン介人と区別する為に、「カラフルではない」事を端的に表現した「ブラック介人(黒介人)」「無色田介人」「二色田介人」等の渾名で呼ばれている(後者はそれぞれ「色が抜けた→無色田」「白黒のモノトーン→二色田」に由来する)。
- 公式での呼び方は、ドン7話の公式のあとがきにて「黒介人」だと判明。
- 原典(?)とは全く違う性格な事から「記憶喪失?」「性格が似た神が憑依したのでは?」と予想する意見もあったが、少なくとも記憶や本人への憑依に関しては最終カイ!の内容と後日談の導入で否定されている。但し並行世界の介人に神が憑依した・神が介人の姿をコピーした等の可能性はある。
- 最終カイ!にて介人達ゼンカイジャーは並行世界を巡る旅に出た為、何時か2人の介人/ゼンカイザーが出会う可能性も否定出来ない。
- この様に、ドン介人がゼンカイジャーとは別人である事から、『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』をやるとなった時、どんな話が繰り広げられるのかが、話題になっていた。
- 冒頭のセリフはドン2話でのはるかの、盗作疑惑に対する「全力全開で違います!」と否定した際のリアクションだが、これを受けてドン2話の放送後、ゼンカイジャーで共演したステイシー役の世古口凌氏、ゾックス役の増子敦貴氏、フリント役の森日菜美氏から「「「散々言ってただろ、全力全開」」」とツイートで総ツッコミを喰らっている(尚、各人で語尾などの言い回しは異なるが凡そ内容は同じで、最後はそれぞれの役名で「〜〇〇より」と締められている)。果てには当の駒木根氏にも「あんだけ言ってきたのにね」と突っ込まれている。また、ドンブラザーズの放送が開始されて暫く経ってから公開されたゼンカイジャーの劇場版のキャストインタビューにおいてVS相手の戦隊の熱田充瑠役の小宮璃央氏からも「今までの1年間の自分を全否定してる」とツッコまれていた
- また翌ドン3話放送後では、上述した劇中でのはるかの突然の「バイト休みます」宣言を、三者三様の形でネタにしたり、ドンブラザーズにおける介人の初変身が登場するドン9話の予告公開後には、ゼンカイジャーの頃とはまた違ったクールな雰囲気に、「イケメンになった」と、やはり三者三様の形でネタにして、今度はジュラン役の浅沼晋太郎氏や、ガオーン役の梶裕貴氏、ブルーン役の佐藤拓也氏までも参入し、駒木根氏が各人にそれぞれ異なった形でリプライする一幕もあった。
- 因みに、駒木根氏はリプライの際、世古口氏に対しては物凄く甘く、反対に増子氏に対しては手厳しい反応を返している。
- PVでこの介人が出てきた当初、冒頭の疑問めいた台詞について「1年間言い続け、漸く考えてみたら意味が分からないという形で先の発言をしたんじゃないか」とネタ気味な意見もあった。
- スピンオフである『コレがドンブラザーズの名乗りだ!暴太郎のホントの姿!?』では長官としてドンブラザーズに指示を飛ばす姿が描かれた…が、そもそもコレは「本編でのキャラクター達の言動と掛け離れ過ぎた姿が描かれている」ので、劇中劇か誰かの妄想染みた内容である為、長官の立ち位置が当てはまるかどうかは怪しい。因みに本編でもドン20話において、ジロウが立ち上げたドラゴンファイヤーズの「長官」と称して、表彰されるシーンがあり、一応立ち位置的には“長官”ポジである事は本編や後日談でも共通している模様。
- 2023年1月発送の「ギアトリンガー -MEMORIAL EDITION-」でドン介人のセリフがボーナス収録されていたが、メインはあくまでゼンカイジャーの為か「ダメ」と「良いよ」しかなかった。その後、2023年10月予定の「ギアトリンガー(マスター介人ver.)-MEMORIAL EDITION-」でゼンカイジャー版には収録されていなかったドン介人のセリフが新規収録されている。
- 彼の正体が最後まで秘密ゼンカイで終わったのは前述の通りだが、最終回では彼がタロウが役目を終えた事について説明する際に白黒になったドンモモタロウの映像が映されていた。この事から彼はかつてドンブラ世界でヒーローだったが役目を終えたため記憶がリセットされた五色田介人なのでは……と一部で考推測されている。
- 但し、作中のマスターの言動・行動が「記憶をリセットされ戦いとは無縁な人生を送る」タロウに起こるリセットの説明とはまるで噛み合っていない。マスターに記憶を失った事がある様な描写は見られず、戦闘が仕事であるドンブラザーズのバックアップ担当であり、サンタとの関係等ドンブラザーズ世界内で過去が存在している事、最終回の後日談で普通にゼンカイトピアの介人が出て来る事等、寧ろ否定する描写だらけである。
- 白いドンモモタロウに関しても、ラストシーンのタロウの服装など記憶を失った新しいタロウの演出として配置されたのが偶然ゼンカイザーブラック=そもそも大部分が真っ白のヒーローと似通ってしまっただけと思われる。またタロウはシロウサギ宅配便に転職し服装も白くなったが、マスター・介人の制服は名前の通りゼンカイザーブラックである。
- 最終回のオーディオコメンタリーや公式サイトの後書き等でも該当シーンとドン介人について関連付ける様なスタッフの発言が無い事も留意しておくべきか。どちらにしろ現状でははややこじつけた推測程度であり、その公式サイトで「え?誤魔化してんじゃねぇ?いい加減マスターの正体教えろって?……ふふふ。それはぜひ、5月3日以降、劇場にたしかめに来てください!!」と匂わされたドンブラVSゼンカイで今度こそ明かされる……のだろうか?
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五色田介人:ゼンカイザーに変身する『機界戦隊ゼンカイジャー』の主人公。ドンブラ世界の介人とは演者や名前、変身後の姿等が共通・類似するようだが……
いい最終回だった:26話『フィナーレいさみあし』にて彼が述べたセリフ。
セッちゃん/五色田ヤツデ←五色田介人/桃井陣→シオカラ/セバスチャン/モルフォーニャ/クロダ/ドゥーガ/ゲロウジーム
スーさん:『ゼンカイジャー』の登場人物であり、同じく並行世界に同じ容姿の人物がいる点が共通している。『ゼンカイジャー』と『ドンブラザーズ』という2つの時空で介人が併存しているのも、彼等と同じ理屈だと思われる。但し、スーさんの場合は「世界によっては顔は同じだが名前が違う」というパターンも存在した。
世古口凌:同じく『ゼンカイジャー』の登場人物であるステイシーの中の人であり、ゼンカイジャー本編の第45カイ!ではゼンカイジャー世界にいるステイシーと同じ容姿の人物として本人役で登場した(ステイシー自身はキカイトピアの住人なので、名前は違うが彼もまた並行世界の同じ容姿の人物に該当する)。
キャプテンピカチュウ:ご存じの通り容姿も中の人も全く同じなのに、過去作のキャラクターとは空似のキャラクター繋がり。冷静沈着な管理人的ポジションが共通する。→ピカチュウブラック
宮内洋(新命明/アオレンジャー→番場壮吉/ビッグワン、大葉健二(曙四郎/バトルケニア→青梅大五郎/デンジブルー)、春田純一(黒田官平/ゴーグルブラック→星川竜/ダイナブラック)、望月祐多(ネオジェットマンJ1→ゲキ/ティラノレンジャー):別役の戦隊ヒーローとしてだが(顔出しの俳優として) 2作連続でレギュラー出演した俳優。
この先ドンブラザーズVSゼンカイジャーのネタバレ注意!
今作で遂にゼンカイジャーの介人との接触を果たす。
その時マスターは自分の事をこう語る。
介人「俺は只の永遠のヒーローさ」
「マスターの正体の説明」になっていなくはないが、視聴者感で推測されてきたメタ寄りな解説(何故ゼンカイジャーの界人と姿と名前が同じなのか、何故色違いのゼンカイザーに変身してドンブラザーズの管理人を務めているのか等)は最後まで語られる事は無かった。
結局明かされたのは「界人とは平行世界の同一人物であり別人」「昔から『ドンブラザーズ』の世界でゼンカイザーブラックとして戦ってきた」ことのみであった。
上記の井上氏の執筆状況や、マスターの出番のわりにゼンカイザーブラックが作中でさほど活躍していないことも踏まえて邪推すれば、製作陣も話題性として続投(?)を決めた時点ではマスターの設定を定めていなかったとも考えられる。
そしてそれが長引くと同時に『ドンブラザーズ』の方向性も固まっていった結果、「あらゆる面で正体を解説しようがないキャラクター」という同じくメタ的な言い方しか出来なかったのかもしれない。
そしてそれは、ある意味井上脚本らしい回答とも言える。
中には「一応考えてはいたが『ドンブラザーズ』の作風に伴って敢えて投げっぱなしにしたのではないか」「『王様戦隊キングオージャー』とのコラボまで取っておくのではないか」という視聴者の考察もあるが、果たして……?