「グルュ ルルル ンン!」
基礎データ
概要
『ポケモンSV』の追加コンテンツ・「ゼロの秘宝」から登場するポケモンで、テラキオンのみらいのすがたと思われるパラドックスポケモン。
これまでの未来のパラドックスポケモン同様に、テラキオンをロボット化させたような容姿を持ち、こちらも接合部分はミライドンや他の二体と同じ白主体。
金属製であるグレーのボディを持ち、テラキオンの黒い頭頂部と足の意匠に当たる部分にオレンジ色の発光体が輝いており、茶色の部分は黒色に変化。両肩についている岩のような飾りは、平方に積み重なったものになっている。
全体的にゴツゴツして筋肉質な印象を持つ原種と比べると、丸みを帯びて滑らかで、力強さを持たせながらもスマートなフォルムに落ち着いている。
刃先がオレンジ色に発光している左右の突き出た角は、それぞれ上下に稼働させられ、戦闘時は刃先が繋がってジャベリンやパルチザンのような巨大エネルギー刃を形成する。
攻撃時にはこの刃を前方に構えての突進で、あらゆるものを薙ぎ倒し突き破ると言われている。
また、倒れた時にはテツノカイナやテツノカシラ同様頭部が回転する。
とあるオカルト雑誌は「悪の組織に改造されたテラキオンの姿」という説を提唱しており、伝説ポケモンが悪の組織に支配される例はシリーズで定番だが、本件に関しては正直かなり胡散臭い。
名前の由来はまんま「鉄の巌」という仮称に近いもので、とある古い本に記された謎の物体を元に名付けられたらしい。
「巌」とはゴツゴツした岩石を指す言葉。普段使うことがなくとも君が代で単語自体は聞いたことはあるはずである。
性能
種族値
名前 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テツノイワオ | 90 | 120 | 80 | 68 | 108 | 124 | 590 |
テラキオン | 91 | 129 | 90 | 72 | 90 | 108 | 580 |
これまでの未来聖剣士の例に触れず、かくとうタイプがエスパータイプに変化。
これにより、 ルナトーンとソルロック以来のいわ・エスパー複合となった。
テラキオンと比べると、特防と素早さを上げ他を多少削った形になっている。そのため、原種同様高速物理アタッカーと言う傾向は変わっていない。
特に素早さはいわタイプとしてはプテラやすなかき中のルガルガンに次いで高い。
専用技として「パワフルエッジ」を習得。これは威力95・命中100に加え、相手がまもるを使っても無視して攻撃できるという、岩タイプの攻撃技の中でも破格の性能を持つ。
しかし、ロックブラストやストーンエッジのような単体攻撃の岩タイプ技は多く覚える代わりに、いわなだれやうちおとすと言った小技は覚えない。いわなだれに関しては、ダブルバトルでのバランスを考えた結果なのだろう。
エスパー物理技の最大火力はしねんのずつきなのだが、非接触のサイコカッターも覚えられる。
サブウェポンは「せいなるつるぎ」「インファイト」「じしん」「ソーラーブレード」「メガホーン」「ワイルドボルト」「じごくづき」と豊富。
特に一致技だけだとはがねに何もできないため、かくとう或いはじめん技の存在は非常に重要で他にもディンルーも天敵である。
補助技は「つるぎのまい」「こうそくいどう」と自身の強みを伸ばす積み技が揃う。
しかし、それ以外は精々「ちょうはつ」がモノになる程度であり、「ステルスロック」も覚えられないと、テラキオン以上に搦め手には難がある。
防御面は悲惨の一言で、元から耐性がよろしくないいわとエスパーを掛け合わせた結果、なんと弱点7耐性5と壊滅的。ソルロック・ルナトーンが持っていたふゆうもなく、現環境では炎技と「しんそく」に強いのが嬉しい程度ではっきり言って非常に脆い。
今作では耐性が劣悪でもテラスタルがあれば切り返しを狙えるのだが、テツノイワオは弱点が多すぎてタイプを変えても一貫する弱点が残りやすい。
とここまで耐性の話ではあるが攻めに関しては強力であり、いわエスパーかくとうは、カイリュー、パオジアン、テツノツツミ、水ウーラオスに抜群をつくことが出来るの。S124も一般的に高速の部類で種族値の配分的に無理なく、ブーストエナジーで素早さを上げれるため多くの相手に先手を取れる。
特に守り貫通の岩技は優秀で新たに解禁された同世代のウガツホムラには相手の専用技かえんのまもりをこちらの専用技で無視しながら大打撃を与えられる。
他にも弱点の多さを逆手にとってじゃくてんほけんを持たせて攻撃を上げる型も登場している。
ダブルバトルにおいてはウーラオス同様、まもるが絡む択勝負を無視した強気な攻めが可能であり、パワフルエッジの打点を押し付ける運用が期待される。
前述のとおり一致範囲技は覚えないが、そこはすいりゅうれんだorあんこくきょうだ/インファイトの単体技中心で立ち回るウーラオスも同じであるため、選択肢が狭まるものの基本運用に関わるほどの弱点にはならない。
悲惨なタイプに反して、かなり優秀な技と種族値をもらっているため、事前の評価の低さとは裏腹になかなかのポテンシャルを秘めたポケモンである。
ただそれでも扱いに難しいことは変わらないので、うまく立ち回りながら、そのパワーと素早さを活かしてガンガン攻めるポケモンになるだろう。
関連タグ
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