「義を貫き弱きを助け強者(バカ)に屈せず……!!」
「あの男の"任侠"にゃあ"任侠"で応えねぇと格好がつかねェや!!!」
「男「花のヒョウ五郎」久しぶりに…腹も心も満たされ候!!」
「__ここは侍の国!!!昔はあんな男達が…いっぱいいたんだ!!!お前らがみんな殺しちまった!!!」
「まだ反逆の火は………消えていなかったか…!!!」
概要
ワノ国を支配している百獣海賊団が反逆者を捕らえている大監獄の兎丼に捕まっていた老囚人。通称「ヒョウじい」。
その正体はかつてワノ国一のヤクザの大親分として知られた侠客"花のヒョウ五郎"であり、初登場時には20年間の無情な日々を前に心が折れかけていたが、仁義と情に厚く理不尽な暴力や不条理な権力には屈しない程の気骨があり、民衆に優しく力と人望を兼ね備えている重要人物である。
他の5つの郷の親分たちにも顔が利き、九里の大名であった光月おでんからも慕われていた。また、おでんがワノ国に連れてきたゴールド・ロジャーとも面識を得ていた。
プロフィール
本名 | ヒョウ五郎 |
---|---|
異名 | 花のヒョウ五郎 |
年齢 | 70歳 |
身長 | 100cm |
所属 | ヒョウ五郎一家大親分 |
覇気 | 武装色 |
出身地 | 偉大なる航路 新世界 ワノ国 |
誕生日 | 2月14日(山本長五郎の誕生日) |
星座 | みずがめ座 |
血液型 | S型 |
好物 | 大吟醸 |
初登場 | 単行本92巻 第926話『囚人採掘場』 |
WT100 | 216位 |
CV | 西村知道 |
人物
炎のような水色の髪形で、上半身の桜の刺青が特徴である。昔は金剛力士のような屈強な体格を持ち合わせ、炎を連想させる髪が業火を彷彿とさせる程にまで逆立つなどまさに国一番の侠客という容姿をしていたが、20年に及ぶ採掘場での強制労働と栄養失調に影響でルフィよりも小柄な体格になり、大きく逆立っていた髪も縮こまってしまった。だが、刀を振れるだけの筋力は残っている。
一人称は「てまえ」か「俺」。ルフィのことは「麦わらの人」と読んでいる。
初登場時はやたらと腰の低さが目立つ小市民的な人間として描写されていたが、時おり男気の有る筋の通った態度を見せることがある等、決して見た目通りの人間ではない。また、「精神力には自信がある」と自負するように例え自身に命の危機が迫ろうとも死の恐怖にひれ伏さずに戦闘を続行できる気概を持っている。
正体を明らかにした後で迎えた決戦ではワノ国の侍たちの指揮役を担い、同志たちに的確かつ最適の指示を飛ばし、気を引き締めさせるなど大侠客に相応しい活躍を見せた。
また、牢獄の中にいた頃に共に労働をこなした囚人たちから正体が露見していないにもかかわらず広く慕われており、看守を務める百獣海賊団の戦闘員達から苛烈なしごきを受けた際は、多くの囚人から同情されていた。
戦闘能力
基礎戦闘力
栄養失調によって体力は大きく衰えてしまっているが、かつて身につけた強さはまだ残っており、戦闘の際には1本の刀を振るって戦う。詳細な戦術は不明だが、作中では足で敵の姿勢を崩し、その隙に斬撃を入れるという縮んだ体格を活かした戦法をとる様子が描かれている。
全盛期の強さは詳しく明らかになっていないが、鬼ヶ島の決戦で一度予期せぬ出来事でかつての屈強な体格を取り戻した際にはオロチお庭番衆と見廻組の主要人物たちをたった一人で全滅させ、大看板のクイーンや最悪の世代のスクラッチメン・アプーを驚愕させ、X・ドレークは「ワノ国の侍が恐れられている理由」を理解することになった。
覇気
流桜(覇気)の扱いに長けており、主に武装色を豪剣に纏わせるのを本来の戦法としている。
武装色は上位の段階(覇気を外に纏う技術)に達しており、身体の中を取り巻く不要な部分の覇気を必要な部分に流すことによって、直接触れずに相手を弾き飛ばすことが出来る。その実力は心身ともに衰えた今でも、百獣海賊団のギフターズであるアルパカマンを一撃で倒すほど。
ワノ国にてルフィに武装色の上位技術を伝授した。
花の一刀流
- 怒髪光拝(どはつこうはい)
全身から炎の様な覇気をほとばしらせ強力な一太刀を浴びせる技。見廻り組の総隊長達をまとめて吹き飛ばす威力がある。
活躍
過去
20年前までは、ワノ国の裏の顔役として花の都の裏社会を取り仕切っていたが、オロチが将軍になった後は黒炭家への従属を拒んだため手下と妻を殺され、自身は囚人採掘場送りにされる(ただし、表向きは殺されたと思われていた)。
第2部 最後の海 新世界編
ワノ国編
第二幕
20年以上収監され、強制労働を余儀なくされたことで生きる気力をほとんど失い、体も衰えてしまったため労働の対価として与えられる食事を確保するのも困難な状態になる。
副看守長であるドボンに踏みつけられた際にルフィに助けられ、それにより彼に恩義を感じて一目置くようになる。
その後ルフィに分けて貰った食料を食べていた時には、牢獄のルールを破ったとしてババヌキとダイフゴーにより拷問とも言える程の暴力を受ける事になるも、ルフィの仁義に対して報いる行動を見せて彼らに屈することはなく、結局は再びルフィに救われた。
その後、監獄内にてクイーンが始めた大相撲地獄による処刑にかけられるも、ルフィと共に勝ち上がり(この際も自分が足手まといになってはいけないとルフィを気づかい続けた)、その際ルフィに高度な流桜(武装色)を伝授する。
翌日に延長され夜、その場が手薄になった間にルフィを救出する為に兎丼に忍び込んだ雷ぞうと再会し、光月家の遺志を継ぐモモの助がまだ生きていると聞かされてからは、完全に気力を取り戻し、反乱の手助けを買って出る。
翌日、処刑は再開されようとするがルフィ救出に利用しようとチョッパー達が連れてきたビッグ・マムが監獄を襲撃しにくる。そのドサクサで土俵からはじき出されるが、ルフィが間一髪で首輪を破壊したことで助かる。そして、クイーンがビック・マムを護送しに兎丼を去って手薄になった隙をつき、ルフィらと共に兎丼を制圧した。
それから後は、決戦の日に備えてルフィに稽古をつける。その後、同じく捕まっていたヤクザや囚人のまとめ役になり、決戦の日を迎える。
第三幕
鬼ヶ島で決戦が繰り広げられる中、クイーンが広めたウイルス「氷鬼」に感染してしまうが、命の限界が引き出された事でかつての屈強な体格を取り戻す。そして裏切りが発覚し百獣海賊団から離反したドレークと共に、抗体の完成を急ぐチョッパーを護衛し、百獣海賊団の配下となったオロチお庭番衆と見廻組の主要人物たちを一掃した。
その後自身が感染を広めてしまわないよう、自我を無くす前に弥太っぺに介錯を依頼するも、寸前で治療薬の完成が間に合ったチョッパーにより無事に回復、体格は再び縮んでしまったものの戦線に復帰する。
余談
名前の由来は幕末の侠客・山本長五郎(清水次郎長)と思われる。
作者の尾田栄一郎は長五郎を主人公とした映画『次郎長三国志』の大ファンで、DVDジャケットの挿絵も担当している。
関連タグ
お貴…ヒョウじいの妻。20年前に部下共々、百獣海賊団に殺害される。
光月おでん…ヒョウじいと親交のあったワノ国の英雄。
居眠り狂死郎…ヒョウじいが権力を失った後に成り上がった謎のヤクザ。
モンキー・D・ルフィ…恩人であり弟子。
クイーン…兎丼を管轄していた
中の人繋がり
Tボーン…剣士、良識人であることも共通。
剣部シバラク(魔神英雄伝ワタル)…中の人繋がり 同じく刀を使う人物で、一度だけ炎に関する技を使ったことがあり、奇しくも弟子が同じ中の人繋がりの絡みがある。(ただし、こちらは二刀流)
ジョルジュ早乙女(幽遊白書)…掲載誌繋がり。また本作でもルフィの演じるキャラとの関わりが深い。