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デストロイガンダムの編集履歴

2024-02-09 20:05:07 バージョン

デストロイガンダム

ですとろいがんだむ

デストロイガンダムとは、機動戦士ガンダムSEEDDESTINYに登場する兵器(モビルアーマー)である。

「やっつけなきゃ…怖いものは、全部!」

「ヒャーッハッハッハッハッ!最高だぜぇ、こりゃあ!」

機体データ

型式番号GFAS-X1
全高56.30m
頭頂高38.07m
重量404.93t
装甲材質不詳(ヴァリアブルフェイズシフト装甲?) ※

※:装甲に関しては下記に別途記載。


概要

ユーラシア連邦の軍事企業アドゥカーフ・メカノインダストリー社が、軍事秘密結社ロゴスの極秘依頼を受けて開発した大型可変モビルスーツ※。頭頂高38メートルと、他のMSの約2倍もの体躯と多彩な重火器を持ち、OSは「Gigantic Unilateral Numerous Dominating Ammunition Fortress(巨大制圧火器集約要塞)」を搭載する。


※本放送時の雑誌等では「巨大可変MA」扱いにするものも存在したが、現在の公式ではMS扱いと紹介されている。


高性能と小型化を並立したコーディネイター用MSがスタンダードになる時代において、同時代のMAと同様に機体サイズの肥大化を厭わず、高性能化を果たした機体である。それ故に大出力の火器や小型化が困難なリフレクター、大容量のパワーパック等を惜しまない積載が可能となった。

また、地球連合製MAが複座化によるパイロット分担によって、コーディネイターとの身体能力差をカバーするコンセプトを採用していたのに対し、デストロイでは生体CPU(エクステンデッド)の搭乗を前提としていた為、単座型で可能な限りのスペック向上が可能となった。その反面、空間認識能力の低い人間では、容易に操縦できない代物と化している。


アドゥカーフ社製の兵器らしく、主形態はMAであり単独での拠点防衛ないし破壊を目的としている。バックパックの四基のホバースラスターによって大気圏内でも飛行可能で、火力の耐衝撃に適したMA形態によって、都市破壊レベルの砲撃ですら容易く行えた。

防御面においても陽電子リフレクターと強固な装甲(?)の併用による高い防御力を誇り、攻守共に極めて優れた戦闘力を有する機体である。


また、第2期GAT-Xシリーズを始めとする連合製MSの技術も、余さずフィードバックされたデストロイはMS形態への変形も可能で、敵MSとの白兵戦が必要な際はこちらに移行する。

一方で巨体であるが故に小回りが利かず、接近戦に脆弱な面が見られた。また、巨体相応の運用コストを必要とし、製造機体数は僅かに留まり、配備先もヘブンズベースや月ダイダロス基地等、補給が十分に行える大規模拠点のみに留まった。


装甲

高い防御力を誇る装甲を持つが、装甲材に関して資料集の一部ではトランスフェイズ装甲もしくはヴァリアブルフェイズシフト装甲とされている場合がある。しかし、ヴァリアブルフェイズシフト装甲の場合だと作中での描写と異なる。ボナパルド内における整備のシーンでは機体のカラーリングがはっきりしており、ディアクティブモードにせず機体を整備していることになる。強いて挙げれば、トランスフェイズ装甲の構成素材がそちらであるくらいだろう。

ちなみに、同じ地球連合軍ウィンダムも、かなり後になってから似たような問題を抱え込んでいる。


備考

サイコガンダムvsデストロイガンダム

デザインや特性等ではMS形態ではサイコガンダムに、MA形態ではビグ・ザムに似ており、双方の機体の集大成とも呼べる機体であるが、人によってはパトゥーリアに似ているという意見もしばしば。


ただしサイコガンダムのコックピットは頭部にあるのに対し、こちらは他のガンダムタイプ同様腹部に位置している(顔面に大口径ビーム砲があるのは同じ)。サイコガンダムは頭部が脱出ポッドの機能も持っている系列もあったため、「死」を恐れるステラに脱出ポッドという「逃げ」の余裕も与えない構造にしてしまったことが彼女の早期戦死の原因に繋がってしまったとも言える。

また、宇宙世紀映像作品のサイコガンダム全系列がパイロットが女性ばっかりだったのに対し、こちらは男性も正式パイロットとして搭乗している違いもある。


武装

75mm自動近接防御システム「イーゲルシュテルン」

両側頭部に計4基内蔵される対空防御機関砲。

他の連合艦艇やMSにも採用されており、武装としては標準的だが、大火力による殲滅戦をメインとした本機としては珍しく、接近戦に適した武装である。

装備箇所の関係上、MA形態では使用できない。


高エネルギー砲「アウフプラール・ドライツェーン」

背部フライトユニットに連装2基、計4門装備される長射程大出力ビーム砲で長大な砲塔が左右1基ずつ配置されている。

高い威力と長大な射程を誇り、バックパックとの接続アームを動かせばある程度射線を振ることが出来る。

アウフプラールはドイツ語で「衝突、反射」、ドライツェーンは「13」の意。

フライトユニット上部に可動アームがある為、MS形態でも前方に発砲が可能となっている。


熱プラズマ複合砲「ネフェルテム503」

フライトユニット円周上に計20門内蔵されるビーム砲。赤い部分が砲門。

主にMA形態時に使用されるが、MS形態時でも攻撃範囲が変化するが使用は可能。

平面全方位に存在するあらゆる敵機、建造物を薙ぎ払う威力を持つ。

また長時間の照射と砲門の角度変更が可能であり、ビームを発射しつつ自在に照射角度を調整・変更が可能。

ネフェルテムは、エジプトの神「ネフェルティム」に由来している。


200mmエネルギー砲「ツォーンMk2」

顔面口部のビーム砲。レイダーに装備されていたツォーンの改良型モデルで、口径が2倍になっている。頭部の可動に連動している為、広い射角を持つが、装備箇所の関係上、MA形態では使用できない。

1580mm複列位相エネルギー砲「スーパースキュラ」

胸部の3連装大口径ビーム砲。イージスカラミティに装備されたスキュラの発展型であり、MS形態時の強力な主砲である。

スキュラより更に口径が1000mm大型化している。劇中では最も多用された武装であり、なぎ払うような発射も可能であった。

MA形態でも露出する装備だが、その際に使用できるかは不明。


Mk.62 6連装多目的ミサイルランチャー

背部フライトユニットに装備されたミサイルランチャー。威力はビーム兵器に比べて見劣りするものの、追尾性は高く大型である為、並のMS相手ならば十分に決定力足りえる武装である。

また、MA形態では前後を向く形で装備されている為、追尾性と合わせ広範囲をカバーできる。


両腕部誘導式攻盾システム「シュトゥルムファウスト」

両腕部に装備された攻防兼用のアームユニット。MS/MA形態のどちらでも使用できる。

ドラグーンシステムによる無線誘導が可能で、サイズの大きさからその動力飛行によって、大気圏内外を問わず遠隔操作攻撃端末として機能する。表面には陽電子リフレクターが併設されている為、破壊は極めて困難。

シュトゥルムファウストはドイツ語で「嵐の拳骨」の意。


真・ガンダム無双ではこれを周囲にものすごい速度で飛行させており、普通に考えればこんなのに衝突されれば即座に鉄クズになる事態は請け合いである。


ちなみに宇宙世紀のガンダムシリーズでは似たような名称の「シュツルムファウスト」が存在するがあちらはロケットランチャーなので無関係である。


MJ-1703 5連装スプリットビームガン

両手の5指すべての先端に1門ずつ、合計10門装備されたビーム砲。

指を曲げた状態でも発砲ができる為、極めてフレキシブルかつ広範囲への攻撃を行える。

「シュトゥルムファウスト」使用時は腕部から切り離されて誘導式ビーム砲として機能し、敵の死角からの攻撃が可能。


TV版では発射されるビームが太く描かれていたが、HDリマスター版ではビームの太さが細めに変更されている。


陽電子リフレクタービームシールド「シュナイドシュッツSX1021」

シュトゥルムファウスト手甲部分、フライトユニット先端に合計3基装備された陽電子リフレクタービームシールド。アドゥカーフ社製の兵器(ザムザザーゲルズゲーユークリッド)も同型の装備を使用している。

詳細は該当記事を参照。


劇中での活躍

本編・外伝ともに名有りキャラでは3人ほどが搭乗しているが、ステラ以外では性格が元の状態から変貌している。

DESTINY

  • ベルリンでの戦い(PHASE-31~32)

1号機はステラ・ルーシェが搭乗し、ハンニバル級ボナパルトから発進。

ユーラシア連邦方面のベルリンに駐留していたザフトの部隊を壊滅させ、ベルリンを含む3つのヨーロッパ都市を一瞬で廃墟にする圧倒的な火力を見せたが、フリーダムガンダムによって破壊された。

描写の都合か、大怪獣ばりに60〜70mくらいの巨体で描かれている。MSであるバクゥに至っては、腕部リフレクターで払われた直後に蟻の如く踏み潰される始末。


  • ヘブンズベースでの戦い(PHASE-38)

スティング・オークレーの搭乗した機体を含めた5機がヘブンズベースにおいて防衛に出撃(この時アーサーが5機のデストロイの出現に驚いている)、対ロゴス同盟軍のを主砲で消し飛ばしたりザフト軍のMSやボズゴロフ級を蹂躙する。

しかし、「懐に入られると弱い」「ビーム属性の格闘攻撃に弱い」等の弱点(※)が露呈していた為に、デスティニーガンダムを始めとするザフトのミネルバ隊が保有するガンダムによって、全機を対象とした解体ショーが催された。

尚、1号機がやたらバカでかく描かれたのに対して、こちらは設定相応のサイズの為、急に安っぽくなった風に見える。


※但し、これ等の弱点は何れも、大火力の武装による波状攻撃を無傷で掻い潜るのが前提となっており、並のパイロットとMSでは対処がほぼ不可能と思われる。実際にΔASTRAYのアグニスはターンデルタでデストロイと交戦時、ヴォワチュールリュミエールを展開するまでは防戦一方だった。


  • 月面・ダイダロス基地での戦い(PHASE-45)

ジブリールを匿っている月のダイダロス基地にも配備されていた。

レクイエムを破壊しようとするミネルバ隊を迎撃するために3機のデストロイが出撃するも、こちらもデスティニーとレジェンドによって撃墜されてしまった。


ΔASTRAY

オーブ連合首長国軍からファントムペインに移ったMSパイロットのファンフェルト・リア・リンゼイがデストロイに搭乗し、アグニス・ブラーエと交戦するシーンが存在する。

この時のファンフェルトは別人レベルに性格が豹変している事実から、あちら側に調整されたと思われる。


FREEDOM

  • アフリカ・オルドリン自治区での戦い(物語冒頭)

ブルーコスモスの残党が保有していた機体が、アフリカ共和国にあるプラント経済特区の一つ・オルドリン自治区を襲撃する。

しかしフリーダムには優勢に戦えた本機も、発展機ともいえるライジングフリーダムにはあっという間にシュトゥルムファウストを切り刻まれ、最後はスーパースキュラを撃とうとしたところにハイマットフルバーストを撃ち込まれ、更に頭部にビームブーメランの一撃を喰らって撃破されている。

なおそれでも他MSやナチュラルを虐殺するには過剰な程の戦力であり、やられるまでの間に何人もの民間人を焼き払っている。


  • 物語中盤

左手と背部フライトユニットを消失した状態の機体も登場したが、こちらもライジングフリーダムとイモータルジャスティスのコンビネーションで撃墜されている。

中盤での欠損状態はかつて、ロゴスの依頼で作成されたが、そのロゴスが壊滅させられた今ではもはやパーツの再生産すらおぼつかない状態を表してるかと思われる。



ゲームにおけるデストロイガンダム

ゲーム作品でもそのバ火力っぷりは健在であるが、元々の性能がアレであるせいか基本的にプレイヤーが操作できる機会は少なく、ガンダム無双や家庭版連ザ2plus(後はチートや改造)くらいでしか扱えない。

連ザ2では格闘攻撃が追加され、接近戦にもある程度対処可能な他、陽電子リフレクターの再現か、MA形態中は全方位の射撃兵装を無効化する仕様となっており、ビームブーメランやリフター、実弾ですら防ぐ(本体にゼロ距離で散弾をぶっ放しても無効化するチートっぷりである)。

全方位とあるも漏れているところがあるのか、特定の箇所にウィンダム等の核ミサイルを直撃、或いは爆風に巻き込ませれば稀にダメージが入るものの、基本的にバスターやランチャーストライク、バビ等の射撃しか持っていない機体では勝てない。

ちなみに、プレイヤーが使用できるのは対戦モードとPLUSモードの一部ミッションのみ。地形制限もあるらしく、一部ステージでは使用できない。


EXVSシリーズでは、家庭版EXVSにてボス機体として復活し(パイロットはステラ)、MAでの射撃無効化はそのままに、新たに懐対策としてネフェルテム発砲時の衝撃波(爆風)や足技等が追加され、更に凶悪な性能となっている。


ニッチな処では、PSvita「機動戦士ガンダムSEED BATTLE DESTINY」において、一部MAPを除いてフリーで使用できるプレイアブル機の1機となっている。変形と一部兵装(シュトゥルムファウスト、バルカン等)が省略されてはいるが、地形貫通ビームを連射、もしくは3発同時に撃つ上、拡散型ながら自動で銃口補正が付くネフェルテム、副兵装に実弾のミサイルと、威力特化型、追尾型の兵装が揃っている他、大型機つながりか、過去のガンバトシリーズにおけるサイコガンダム同様に格闘もできる。所々にサイコガンダム系統のモーションが存在し、あのドロップキックも存在する。SPAの一斉射撃は威力・エフェクト共にトップクラスの威力と派手さである。

ただし、武器の総弾数は決して多くない上、リフレクターはビームシールド扱いでIフィールドの類はなく(TP装甲はあるが、自動回復はしない)、大型ゆえに被弾率も高くなるので、上述した攻撃力でやられる前にやろう。それさえ気を付ければ、C.E.73の連合ルートにおける攻略の要となるのは間違いない。


Gジェネレーションシリーズでは『PORTABLE』で初登場。

機動力は低いが攻撃力・防御力共に高水準。

しかしサイズが2L(XL)と大きく、マスター枠以外では出撃枠を圧迫するのと

武装の燃費の悪さがネックとなるためオプションパーツによるフォローは必須。




スーパーロボット大戦でもその圧倒的破壊力は健在で、初代ZではMS形態でのデザイン・特性等の元になったサイコガンダムと共に破壊の限りを尽くす。


第2次Z再世篇では、ザムザザーバイアランと共にモビルドールシステムが搭載された強豪量産機として立ちはだかる。


Another Century's Episode:RではSEED DESTINY編のミッション1『戦いの残火』と舞台が惑星エリアに移ってからの選択ミッション『天空への道』でボスとして登場する。撃破するにはテンション攻撃でモビルスーツ形態に変形した時を狙って攻撃する必要がある。 又、本作では『機動戦士Zガンダム』や『機動戦士クロスボーン・ガンダム』とも共演する為、『天空への道』でデストロイガンダムを見たカミーユは『まるでサイコガンダムじゃないか』と感じ取っている。又、SEED DESTINY以外の作品のルートからプレイしていてもキラ、アスラン、シンが弱点と攻撃のタイミングを教えてくれる。


立体物では

食玩のジーフレックスや、SDガンダムフルカラー等で立体化されている。

プラモデルは巨体故に難しいと思われていたが、組み立て済みプラモデル・ハイコンプロでリリースされる。1/200スケールでもMG並みのサイズを誇る。ただし、バックパックの重量からMS形態でのディスプレイは付属するスタンドの仕様を推奨されている。ハイコンプロ版では腕部にスプリングギミックが内蔵されており、ロケットパンチのように発射する事もできた。尚、背部主砲の接続アームは可動域が広く、MS形態でも前に向ける事が可能となっており(デザイン画においても可動アームは存在するが、前傾できるかは明示されていない)、これは後に「C.E.73 Δ ASTRAY」劇中でも類似した発射態勢をとっている。


そして遂にHGCE化が決定。初の1/144スケールでの立体化となり、2024年3月に発売が予定されている。

全高約390mmの大きさを誇る大型アイテムで、価格は14300円と、HGにしてはかなり高額の部類に入る。同じSEEDシリーズのHGミーティアユニット(プレミアムバンダイ限定)が丸々2個買えてしまう。

ただし、同じ大型HGキットであるネオ・ジオングが27500円、デンドロビウムが30800円と、それらと比べると価格は安い方。ちなみにサイコガンダムは5500円と、デストロイと比べて約1/3の価格である(一応デストロイには大型バックパックに加え、後述のビームエフェクトが付属する事が決まっているため、サイコと比べて総パーツ量が増加して価格が高くなった可能性もあるが…)。

MA形態への変形は勿論のこと、指の関節が可動するほか、スプリットビームガン(シュトゥルムファウスト)、ネフェルテム、アウフプラール・ドライツェーンのビームエフェクト、専用の直立補助スタンドが付属する。


余談

ザフトもリジェネレイトガンダムというデストロイガンダムのような巨体の大型可変MSを所有していたりする。


関連動画

関連タグ

機動戦士ガンダムSEEDDESTINY 機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM

機動戦士ガンダムSEEDC.E.73ΔASTRAY

ステラ・ルーシェ スティング・オークレー 生体CPU

ビグ・ザム サイコガンダム サイコガンダムMk-Ⅱ

ガンダムレオパルドデストロイ:同名を冠する機体。

ガンダムグリープ:同じく二足のモビルアーマーに変形するガンダム


キルシュバオム:中盤に登場した複数存在する巨大兵器。敵勢力のメインキャラがパイロット、高性能だが欠点も多い、可変形態が存在する点が共通する。

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