ココ(ポケモン映画)
ぽけっともんすたーここ
君に伝えたい。
概要
2020年公開のシリーズ初の冬に公開される映画(下記)。前作『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』が映画第1作のリメイクだったことから、本作が令和になってから初の完全新作映画となる。
タイトルの短さではシリーズ随一。タイトルロゴは『キミにきめた!』『みんなの物語』で用いられたものと同一のデザインであるが、テレビシリーズでも同じロゴが用いられるようになったためか、色が青から緑に変わっている。
この2作と同様、テレビシリーズとは関係ないオリジナルストーリーとなる。
根幹となる幻のポケモンよりも人間のキャラクターにクローズアップがなされていることも特徴的で、PVおよびキービジュアルにはタイトルを飾っている少年ココの姿が大きく描かれている。更には今までTVシリーズや劇場版ですら語られなかったサトシの父親について彼自身から語られると監督から言及された(Webコラム アニメ&ゲームより)。
『時を超えた遭遇』に登場したとある祠と同様の物も予告には見られたが、少なくとも公開された作品そのものに、『時を超えた遭遇』とのリンクはほとんど見られない(セレビィが物語に関与すること、サトシがセレビィを覚えているかのような一言を漏らす程度)。作品のテーマはポケモン没プロットである『人とポケモンとの対立』を劇場版として凝縮構築されたと推測される。
本作の前売り券購入特典もこの2体となっており、特に色違いセレビィが入手可能となるのは『クリスタル』のイベント以来久々のこととなったため、発表された際にはTwitterを中心に大きな話題となった。
入場者プレゼントはポケモンカード『ココ』、ポケモンメザスタ『ザルード』、ゲーム本編で使えるセレビィのブランケットを巻いた『父ちゃんザルード』シリアルコードを配布(年齢制限無し)。
音楽面ではSMの主題歌を担当した岡崎体育のプロデュースにより、著名アーティスト(トータス松本、Beverly、木村カエラ等)が参加した複数の楽曲が劇中で使用されるという劇場版初の試みがなされている。
前売り券、公開日の延期について
本来前売り券の販売は4月17日、映画公開は7月10日を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、一時期は無期限の延期状態となっており、新規の販売の日程も発表されていないなど、無事に配布と映画公開が行えるかは不透明となっていた(矢嶋監督は必ず配布させると公言している)。
その後、前売り券の販売が同年の8月7日に、映画公開日が同年の12月25日に決まる。劇場版ポケットモンスターシリーズの作品が夏以外の時期に公開されるのは史上初(ポケットモンスターシリーズを原作とする長編映画としては、2019年5月3日に公開された実写版『名探偵ピカチュウ』に次いで2作目)。
公開延期による影響で本作には『ビクティニと黒き英雄ゼクロム・ビクティニと白き英雄レシラム』以来次回作の予告編は付いていない。
また、2021年には映画が公開されず(本作自体は公開時期の関係上2021年に入っても上映されたが)、映画連続公開記録が23年連続で途切れた。
公開期間が緊急事態宣言とほぼ重なったこともあり興行収入も20.2億円と『ボルケニオンと機巧のマギアナ』を下回り、最低記録を更新した。
本作以降、新作の劇場版が製作されないまま、2022年12月16日に2023年3月限りでのサトシを主人公とするテレビシリーズの終了を発表。結果、サトシを主人公とするテレビシリーズ放送中に製作・公開された劇場版としては最終作となった。これにより、20世紀から毎年上映され続ける日本のアニメ映画シリーズは『クレヨンしんちゃん』のみとなった(ドラえもん、アンパンマン、コナンは新型コロナウイルスにより公開を1年丸々延期した事がある為)。
2023年以降はその『クレヨンしんちゃん』が本シリーズに代わる東宝系の夏休みアニメ映画に移行することとなった(それまでは一部作品を除いてGWの公開であった)。
ストーリー
ポケモンマスターを目指して旅を続けている少年・サトシとピカチュウはオコヤの森でポケモン・ザルードに育てられた少年・ココと出会う。
登場人物
主題歌
関連動画
関連タグ
ポケモンカフェミックス:2020年12月中旬~2021年1月末まで色違いセレビィが手に入るデイリースタンプイベントが開催されていた。
ONE PIECE FILM RED:2年後の8月公開の映画で、本作同様複数のアーティストによる劇中歌が使用された繋がり。ちなみにこちらは作詞・作曲を複数のアーティストが担当し、歌唱はAdoが単独で行っている。また本作同様とある声優がゲスト出演している繋がりもあり、そしてこちらの作品も親子の絆がテーマのひとつでもある。