図鑑データ
「Здравствуйче!
嚮導駆逐艦、タシュケント、はるばる来てみたよ!
同志提督! よろしくお願いするね!」
嚮導駆逐艦、Ташкент、概要!さぁ同志、行こうか!
2018年2月22日に完了したオンラインアップデートとともに実装され、開催中の2018年冬季イベント『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』に同日追加された後段作戦において道中ドロップで入手可能となった。コサック艦娘としては初の「生え抜きの」駆逐艦娘。
「タシュケント」は軽巡並みの大型駆逐艦だったため水兵から「空色の巡洋艦」と呼ばれたが、本人の言う通り艦種は駆逐艦である(なお、イタリアには彼女をタイプシップとした艦「カピターニ・ロマーニ級」が存在するが、此方は名実ともに軽巡洋艦)。
なお、タシュケントはウズベキスタンの都市名で語源はテュルク語で『石の町』の意。といっても「こうかはばつぐんだ!」を狙った名前ではない。ちなみに名前の元ネタとなったタシュケントには、日本人捕虜が建築した「ナヴォイ劇場」があり、タシュケント地震で多くの建造物が倒壊するなか、この劇場だけは無傷で多くの人命が救われたという。なお、劇場建築に関わった日本人墓地には帰国出来なかった日本人の為にソメイヨシノが植えられている。日本とは意外な形で関わりのある町の名前を受け継ぐ艦というわけだ。
尚、本人は「北の国で生まれた」と言っているが、実際にはソ連海軍がイタリアのOTO(ODERO TERNI ORLANDO)社(現・オート・メラーラ社)に発注したため地中海(リグリア海)沿岸のイタリア・トスカーナ州リヴォルノ出身である(彼女が所属していた黒海艦隊の母港はソ連の中でも南に位置するクリミア半島のセヴァストポリであったが、出身地リヴォルノの方が緯度1度の差でわずかに南である)。このため当のソ連でも「イタリヤーニェツ(イタリア人)」という渾名で呼ばれることがあった。仮称の「И級(I級)」には、「イタリヤンスキー(イタリア製の)」という意味が含まれている。
掘りに厳しいE6のドロップ艦であるため「タシュケントを助けんと」という同志スターリンも真っ青な親父ギャグが合い言葉のように見られた。公式側にも認識されてるらしく、新春鎮守府JAZZ祭りではタシュケントに扮して現れた声帯の妖精さんも「タシュケントを助けましたか?」とネタにしていた。
長らく再入手の機会が巡って来なかったが2019年春イベント『発動!友軍救援「第二次ハワイ作戦」』の「E-3 アリューシャン列島沖」にて再入手の機会が巡ってきた。『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』で入手出来なかった或いはそれ以降に鎮守府に着任した提督たちは上記の言葉を合い言葉に当該海域のボス艦隊に殺到したのであった。
さらにその次の夏イベ『欧州方面反撃作戦発動!「シングル作戦」』でも、「E-3 地中海/マルタ島沖/アンツィオ沖」で入手可能となった。不凍港を求め……もとい、故郷イタリアで夏のバカンス中といったところか。三度目の正直を狙う提督が集まったが、「陸上&PT入り連合艦隊を相手に、通常艦隊でS勝利必須」「丁難度でも潜水新棲姫→空母夏姫→泊地水鬼&集積地棲姫のボスラッシュ」「第一ゲージボスマスなので確定ドロップでない」というハードルの高さゆえ、救助を断念した者も多かったようだ。
その1年後『侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦』ではなんと「E-1 オホーツク海千島列島沖」にドロップが実装。水雷メインの通常艦隊の出撃で戦闘回数も少なく、資源に優しい周回が可能とあって、過去最大の入手チャンスと注目された。既に所持している提督はドロップ率が下がる仕組みだが、2隻目までは現実的な率と推定されているため、2隻目を助けに行く提督も続出した。
艦娘側の『駆逐艦』で4スロ持ちという非常に有用性が高い艦である一方で、入手性は期間限定イベント海域限定かつ、そのイベント海域でも2021年以降のドロップが確認されていない。姉妹艦もいない為、今後の相互互換の実装も望み薄。
2024年6月、2隻目の4スロット目を持つ駆逐艦として初月改二が実装されたが、彼方は改装に資材が必要であり4スロ目の装備に制限がある為、無条件で4スロを使えるのは未だにタシュケントのみである。
容姿か……やるしかないね。攻撃用意!行くよ!
瞳の色はГангутと同じ(と思われる)琥珀色。髪はフレンチベージュのロングヘアを白い帯の入った黒いリボンで結ったツインテール。前髪と左の横髪には赤いヘアピンが留められており、このうち横髪の物には星のような装飾がある。
頭には星の装飾が三つ並んだウシャンカ(のちに公式4コマでウシャンカではなく、そこから耳当てが取った「パパーハ」であると言及された)を被っているが、前髪の上に主張の強いアホ毛のような髪が帽子からはみ出ている。
服装は、上は黒のインナー、赤い長袖シャツ、裏地と袖の装飾が赤い白のコートを順に着用。その上には「空色の巡洋艦」の二つ名に相応しい白い点線の入った空色のケープを羽織り、首元には空に浮かぶ雲を連想させる少し破れた包帯のようなものをマフラー状に巻いている。下は黒のプリーツスカートに茶色のストッキング、靴は金剛型に似た黒のサイハイブーツ。
その他にシャツとコートの上に巻き付けた裏地の赤い黒い帯のようなもの、首から下げた錨の形をしたペンダント、指なしの黒い手袋など身につけている。
艤装はケープと同じ空色に塗装されたもので、背中に煙突を模した基部のユニットを装着。そこから左右にアームが伸びており、左側には533㎜三連装魚雷発射管2基、右側には130㎜連装砲2基と爆雷、そしてВерныйの物と同じ形状をしたシールドが装備されている。
中破するとコートとシャツが破れ、黒インナーに包まれた地中海的な胸部装甲があらわになる。
Ташкентと性能、お望みかい。いいよ!同志、突撃だ!Ура!
耐久は39と駆逐艦娘で一番で運も43とかなり高め。まるゆや海防艦を用いる事で最大100まで上昇する。火力や装甲や対潜も高いほうだが雷装だけは68と物足りない数値。だが一番の特徴は射程が中で装備スロットが4つというところである。そのため実際の運用は大淀や夕張も参考にしてもいいだろう。
対潜値のLv50の改時点で56ある為4スロットであることを生かし四式ソナー×3(対潜値合計36)+三式爆雷投射機1(対潜値8)で対潜値100に届く為早速先制爆雷攻撃が可能になる。
反面駆逐艦としては弾薬消費が重く最大消費で35消費し、これは阿武隈改二や川内型改二と同値で軽巡洋艦並みに重い。燃料消費に関しては一般的な駆逐艦と同じ15なので、遠征に出す場合は弾薬を消費しない遠征を選ぶといいだろう。
又ジャーヴィスと同じ嚮導駆逐艦だが、指令部施設系や大発系の装備は搭載出来ない為、4スロット・射程「中」である事以外は飽く迄「駆逐艦」の範疇である事を理解して運用を心がけたい。
無印・改で持参する駆逐艦砲「130mm B-13連装砲」は初の純ソ連製の駆逐艦砲で「火力+4、対空+1、装甲+1」と駆逐艦用装備では初めて「火力+4」を誇る高火力砲である。
2018年4月6日のアップデート改修可能となった。改修に要求されるのは「燃:40、弾:90、鉄:190、ボーキ:50、開発資材:8、改修資材:5、消費装備:12.7cm連装砲×3」(☆1~☆5)と中々にブルジョア仕様(???「そんな・・・同志!?」)☆7以降では改修資材が7個(未確実化)と14cm単装砲×3とネジの消費が上がる。改修で消費する装備が集めやすい物なのがせめてもの救い。なお改修MAXを4本ガン積みすれば「火力94」というロマンが達成出来る。
2019年1月22のアップデートで特定艦に装備した際に装備ボーナスが得られるようになった。対象艦はタシュケント、ヴェールヌイに夕張。装備ボーナスは「火力+2、装甲+1」これでタシュケントにこの砲を4本搭載したも未改修でも「火力90」に到達するようになった。尚主砲4本では夜戦だと主砲カットイン攻撃になる為矢張りロマンの域である。
現状は改修資材の在庫と相談しながら改修を進め、改修が済むまでは改修済の「10cm高角砲+高射装置」「12.7cm連装砲B型改二」「12.7cm連装砲C型改二」「12.7cm連装砲D型改二」等と合わせて装備するのが現実的だと考えられる。
改で持参する新しい魚雷「533mm 三連装魚雷」も純ソ連製。説明文には「信頼できるあのコにも装備させてあげたい」とあるので出来れば装備させて上げたいが「火力+1、雷装+5、回避+1」と魚雷としてみると「61cm五連装(酸素)魚雷」の雷装+12には大きく差があり「61cm三連装(酸素)魚雷」の雷装+8にも負けているが現状。改修可能であるが駆逐艦に装備できる魚雷は「53cm艦首(酸素)魚雷(雷装+15、命中+2)」以外全て改修可能なので殆ど差が埋まらない。
こちらも2019年1月22日のアップデートで装備ボーナスが付くようになった。対象はタシュケント・ヴェールヌイ。装備ボーナスは「火力+1、雷装+3、装甲+1」これでタシュケント・ヴェールヌイに限り「雷装+8」の魚雷を装備した事に成るが矢張り他の酸素魚雷の方が雷装が上なのは変わらない。
無印・改それぞれの初期装備で「改良型艦本式タービン」&「強化型艦本式缶」を持参するので入手時点では「最速+」と表示されているがタシュケント自身の速力は「高速」である。「改良型艦本式タービン」1個+「強化型艦本式缶」2個或いは「改良型艦本式タービン」1個+「新型高温高圧缶」1個で「最速」に出来る。改の4スロットに加えて補強増設を使えば1スロ「新型高温高圧缶」+補強増設「改良型艦本式タービン」で「最速」化が可能な上まだ3スロット空いてる為装備の自由度はかなり高い。
駆逐艦で数少ない「4スロット」を持つため2018春の主計科任務と2018秋の秋刀魚祭りではソナー・熟練見張員・照明弾・戦闘糧食等を装備し漁船として出撃する姿が各地の鎮守府でみられた
因みに「12.7cm連装砲D型改二」及び「12.7cm連装砲D型改三」を用いて駆逐艦専用で発動する「主砲+魚雷+電探(素索敵+5以上)+見張員」で発動する所謂「主魚電」カットインに関してはタシュケント改のみ基本4スロット+補強増設により「12.7cm連装砲D型改二+12.7cm連装砲D型改三+魚雷+索敵値+5以上の電探+増設:見張員」により現状駆逐艦で唯一最大倍率1.911倍のカットインを発動させる事が可能。
D型主砲の装備補正やD型+電探のシナジー補正は載らないもののタシュケント自身の素の性能の高さと欧州方面での特効等が加わればとんでもないダメージを叩き出せると期待されている。
同志諸君!用意はいい?よし!性格、Ташкент!出撃だ!
ノリが軽く、飄々として中性的。明朗快活で相手をリードするような立ち振舞をする。
ボーイッシュで大人びた雰囲気をまとい、一人称は「あたし」。性格の似た神風型の松風に比べると幾分か女性的。容姿なども加味すると、同じやどかりが描いた睦月型の皐月に似ているとも言える。
また他のロシア艦同様、言葉の端々にロシア語が交じる。日本語も堪能だが、「ありがとう」の発音がぎこちないなど、まだ完璧とは言えない様子。
自らを「空色の巡洋艦」と称し、かつてそう呼ばれていたことを誇りに思っている。ただし人に面と向かって言われると照れるカワイイところもある。
二次創作物(特にギャグ方面)だとやたらと真っ赤にされがちだが、鎮守府内の祭事には積極的に参加して満喫しているため、時流と相応に割り切って楽しめる柔軟さがある。
一方で戦闘では血気盛んなところもあり、特に夜戦時の「Ура!」の発音はどこかの特殊部隊崩れの荒くれたちを思わせる強烈な巻き舌と荒々しさで現れる。
提督や他の艦娘のことは同志と呼んでおり、信頼している様子。
特に提督には「ああ、この甲板かい?結構広いだろう。いろいろと輸送なんかにも使えるよ。今度、奥の方も……見てみるかい?」となにやら挑発的なことも行っており、遊んでいるのか誘っているのかわからない態度を示すときがある。
ただバレンタインにチョコレートを渡す際、しきりに「同志愛」を建前にして恥ずかしげにしている様子から、まんざらでもないようである。
ゲームセンターでもよろしくお願いするね!
艦これアーケードでは2020年2月より開催の『期間限定作戦:北方輸送作戦』にて実装。
各海域にて邂逅出来る他、15回以上出撃すると1度のみノーマルカードの排出権が与えられる。
アーケードの仕様では上述の射程「中」がメリットにしかならない上、島風改と並ぶゲーム内最速の移動速度を誇っており、非常に有用性が高い艦となっている。
他にも、様々なステータスがアーケード版の仕様にことごとく噛み合っており、「器用万能」 「アーケード版最優の駆逐艦」との呼び声も高い。
これを受けてか出撃!北東方面第五艦隊のE-5でドロップのアナウンスがあった。
同志提督、関連イラスト、戻ったよ。ふぅ!
余談
同志ガングートが実装された折ヴェールヌイを「ちっこいの」と呼んだ事から提督達の間でヴェールヌイを「同志ちっこいの」と呼ばれる様になり、それを受けてガングートを「同志でっかいの」と呼ぶ向きが存在した。
そしてタシュケントが実装された訳だが、艦のサイズがヴェールヌイ(全長118m)よりは大きくガングート(全長185m)よりは小さい事から(タシュケント全長139.8m)「同志ちゅうくらいの」と言うニックネームが一部提督の間で発生した。→同志だいちゅうしょう
- 一方、巡洋艦クラスの船体を持つため全体的に発育が良く、そこから「同志脱ぐとでっかいの」というセクハラネタも……。
タシュケントは駆逐艦のカテゴリだが、島風を超える43ノットの公試最大速度と、大和型戦艦に迫る13万馬力の機関出力を持つトンデモスペック艦艇である。
関連タグは大事だよね。いつだってそうさ。はい。
Верный:ソ連海軍所属駆逐艦で最初に実装された艦。ただし元日本艦。実は竣工日基準で見るとВерныйが年上(Верный=響竣工日:1933年3月31日。タシュケント竣工日1939年5月6日)
Гангут:純正のソ連海軍所属戦艦として先に実装された。しかし彼女のソ連以前のロシア帝国時代の生まれの為、ソ連時代に開発された訳ではない。当然だがコサック艦娘の中では1番の年長者である(というか進水日基準なら金剛よりも年上になる・・・)
島風:大型・高速の駆逐艦、量産計画が破棄され1隻しか建造されなかったなど共通点が多い。因みにタシュケントは島風より最高速力が早い。
金剛 神威:出身と国籍が一致しない仲間(どちらも日本艦だが金剛は英カンブリア州、神威は米ニュージャージー州で建造された)。
ポーラ:同郷のOTOリヴォルノ造船所で建造されたイタリア重巡。
ザラ:同じく伊OTO社出身の仲間。ただしこちらはリグーリア州ラ・スペツィア出身であり、同郷という訳ではない。
前回イベ | 今イベ | 次回イベ |
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捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇) | 捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇) | 抜錨!連合艦隊、西へ! |
同期実装 | ||