フウカ(スプラトゥーン)
ふうか
概要
『スプラトゥーン3』に登場するキャラクターで、すりみ連合に所属する一人。英語名は「Shiver」
サメ使いの後継者のオクトリング。女性。
一人称は「ウチ」。京言葉を喋り、バンカラジオでは上方落語(もしくは講談)のような振舞いで司会を行う。
名前の由来は恐らく、大型のサメを指す『鱶(ふか)』から(関西方面での鮫の呼び名でもある)。またサメはかまぼこなどの練り物の原料にも使われることが多く、「すりみ」に関連しているといえる。
英語名の「Shiver」は「(寒さや恐怖で)震える、ゾクゾクする」という意味で、英語版のフウカのセリフには「cool」や「cold」などを使った言い回しが多い。またサメの群れのことを「a shiver of sharks」というため、これに掛けた可能性がある。
英語版での二つ名は「Cool Blooded Bandid(血も涙もない無法者)」。
独特の節回しの、しなやかな歌声が特徴。声優については当初「奄美民謡の歌い手」とだけされており、2023年3月に公開されたレコーディング映像にてウツホともども正式発表された。海外の一部メディアでは岩佐美咲女史だという予想もあったとされる。
容姿
髪は青色で、左の前髪を長めに垂らしており、つねに片目が隠れている。切れ長の目で、オクトリングでありながら目尻付近にしかないほど狭い目の黒模様が特徴。頭にはねじり鉢巻を乗せている。
右耳には三角形のピアス(イヤリング)を3つ付けており、ウツホの付けているものに対して正三角形に近い形である。
目・口の中・指先は赤い色をしている。
ポンチョのような上着の下にさらしを巻いており(おそらく丁半博打における「壺振り師」のようなイメージ)、ボトムスは腿の部分に切れ込みの入ったロングスパッツ(レギンス)もしくはスキニーパンツを腰履きしている。足袋型の厚底ブーツのような靴を履いているが、よく見るとかかと部分が浮いているのが確認できる。
なお、実はこの厚底ブーツを履いてなおウツホより小柄であり、ポーズを取るときはつま先立ちになっている。
前作のイイダ同様、目に8を横にしたかのようなハイライトが入っているが、普段の目が細すぎてしっかり見ないと少々分かりづらく、ファンアートでは省略されてしまうこともある。
扇子を携帯し、踊る際や司会の際によく使用する。扇子には紋が入っており、バンカラジオでは幕が貼られていることから頬白家の家紋と推測されるが、上のイラストでも確認できる通りモチーフは板かまぼこだろう。昇る、または沈む太陽にも見える。
他の所持品には狐面チックなサメ面を持ち、つけていることもある。
人物
フルネームは「頬白 楓火」(ほほじろ ふうか)。
バンカラ地方で代々続く鮫使い「頬白一族」の次期後継者であり、巨大な鮫を操るその能力は一族の中においても稀で、特別な血筋の持ち主が幼少より厳しい鍛錬を積むことで会得できるものらしい。
バンカラジオでは毎回
フウカ「今日もスミからスミまでずずずぃ〜っと塗ってみせやしょう!」
マンタロー「エイエイ!(いよっ!ホホジロ屋〜!)」
と言うやり取りが成されている。
一見クールに思われがちな彼女だが、無邪気に笑ったり、おどけた顔を見せたりと、意外と喜怒哀楽は激しめ。
バンカラ地方独自の気質からか、本来生真面目なタコ族とは思えないほど奔放なアウトロー気質の持ち主。
ただ面倒見は良く、サーモンランでは毎回突っ走ってはヘルプするウツホを青ザメて助けに行くのだとか。
イラストも特技の1つらしく、中学時代には絵画コンクールで入賞したことも。ただ、すりみ連合としての活動が本格化して以降、絵を描くのはご無沙汰している模様。
お金を数えるのが趣味で、ラジオで「ねがいましてーは……」とクマサンポイントを数えるのもその一つだろう。
持ちブキはストリンガー。
サイド・オーダーにて大半の名有りキャラのパレットのオーダーブキは、サブとスペシャルがカスタムされているが、フウカのみは全くカスタムしていない通常のトライストリンガーと同じ組み合わせ。オーダーブキは各パレットのもとになった人物の持ちブキ、持ちそうなブキ、似合いそうなブキをネリバースのシステムが勝手に判断して設定したものだが、フウカはそういうイメージを持たれたのかもしれない。
京言葉話者らしく、苦言を呈するときには嫌味めいた婉曲表現を多用する。
- アプデで新ブキが追加されたとき
→「これは ブキチはんのお話が楽しみどすなぁ…」
- ハイカラシティとの行き来が可能になったとき
→「便利になったさかい、ハイカラもんがぎょ~さん来るようになってん」
- ゼルダコラボフェス告知でウツホが「力も勇気も十分」と調子に乗った時
→「自信たっぷりで うらやましおすな…」
- 第三回ビッグランでシャケがマテガイ放水路に集結したとき
→「ほ~ん、そらまた シュミのよろしいことやねぇ?」
- ヒラメが丘団地のステージ紹介時
→「屋上テラスもあるし、テナントの店もシャレてはる… さすがハイカラどすなぁ?」(目が笑ってない)
などの発言を聞くことができる。
なお、すりみ連合の他の2人、ウツホとマンタローとは三家の会合で幼少期から顔を合わせていたものの、当初は挨拶し合うだけでそれ以上の接点はなかった。
しかし中学生時代、ウツホと同じクラスになったのだが、ウツホに対してはフウカ曰く、「このコちょっと浮いてはったんです。それがなんや危なっかしゅうて、ついつい構ってしもて ……。」との理由で構うようになった。ちなみに当時のウツホもフウカに対して同じことを思っていたり。
やがてどちらも相手に構っているうちに意気投合。2人とも歌うのが好きだったので、学校の屋上でよく一緒にバンカラ地方の塩辛節などを歌うようになった。
そのうちアカペラに物足りなくなり、隣のクラスのマンタローがピアノ上手だということで顔を出してもらい、これを機会にマンタローとも意気投合したことがNintendo Magazine 2022 winterで語られている。
その時代を描いたイメージイラストが公開された際には、へそ出しのセーラー服にロングスカートというスケバン風のスタイルで描かれていた。ある意味ここでもスプラトゥーン3らしさが窺える。
バンカラジオのステージ紹介では、ネタ振り・(主にウツホに対しての)ツッコミを担当することが多い。
コンブトラックでバイクをフカしたら気持ち良いだろうと思っているが、親に「危ない」からと止められている。これはフウカ自身の身を案じて……ではなく、周りのヒトたちが暴走したフウカに巻き込まれることを危惧してのことらしい。
フェス趣向と結果
- 前夜祭:いちばん強いのはどれ? グー vs パー vs チョキ
じゃんけんで一番強いと思うのは天に付き出すその姿が「勝者のポーズ」であるのでグー。
中間1位をチョキ派のマンタローに取られたが、逆転し初勝利を収めた、
- 第1回:無人島に持っていくなら? 道具 vs 食料 vs ヒマつぶし
無人島に持っていくとしたら道具を持っていく。前夜祭に引き続き勝利し、フウカの強さを見せつけた。
- 第2回:パートナーに選ぶならどのタイプ? くさ vs ほのお vs みず
パートナーにするなら和ませてくれそうなくさタイプ。水に関しては事足りているらしい。マンタローに敗れ、連勝の記録は途絶えた。
- 第3回:好みの味は? 辛い vs 甘い vs すっぱい
好みの味は刺激が癖になる辛い派。初勝利をつかみ取る強い意志には敵わず、甘い派のウツホに敗れてしまった。
- 第4回:チョコレートはやっぱりコレ! ビター vs ミルク vs ホワイト
チョコレートは苦味と香りが最も強いビターチョコが好みとのこと。ホワイト派のマンタローに敗れた。
- 第5回:実在するのは? ネッシー vs 宇宙人 vs 雪男
霧の立ち込める日に、ネッシーらしきものを見た……という嘘をついていたが、バンカラ街周辺の湖で新生物発見と聞いて「んなアホな!」と驚いていた。やはりネッシーは実在した?
- 第6回:汝、何を求める? 力 vs 知恵 vs 勇気(『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』コラボ)
世界のすべてを手にして、好きなだけ願いをかなえる力が欲しいらしい。絶対的な力があれば打ち合いには負けない。
やはり「力こそパワー」だったのか、完全勝利を収めた。
- 第7回:アイスといえば? バニラ vs ストロベリー vs チョコミント (サーティワンアイスクリームコラボ)
好みのアイスは大本命のバニラ。コーヒーフロートにもクリームソーダにも当然のように乗っており、アイスの代表にふさわしいとのこと。
チョコミントが好きなマンタローに言ってはならない言葉を軽く言い放ってしまっている。
フウカ曰く「グルメどすなぁ」とのこと。
こちらも「王道」の力で1位を勝ち取る。
- 第8回:人生で大事なのは? 富 vs 名声 vs 愛
名声や愛よりも富を大切にする。財産があればほしいものは何でも買い放題。世の中はお金がすべてとのこと。名声派のウツホへの反論として、巨万の富があればサクッと手に入ると主張している。
愛派のマンタローを押しのけ1位を勝ち取る。やはり金は命より重い…?
自分がすりみ連合のリーダーにふさわしい理由として、「バンカラジオの進行役も決めゼリフの口火を切るのも自分、ビシッ!とシメて、バシッ!と決める自分の役割はリーダーのそれ。」といった主張をしている。
圧倒的なカリスマ性で票を集め、さらにオープンとトリカラマッチの勝率も2人を上回る。晴れてすりみ連合のリーダーの座を勝ち取った。
- 第10回:友だちにするなら? ゾンビ vs ガイコツ vs ゴースト(Splatoween)
友だちにするならゾンビ。生きているか死んでいるかが違うだけで自分たちと大して変わらない。仲間を求めてさまようゾンビとは仲良くしてあげなければ不憫らしい。
黒と赤を基調とした仮装をして踊る。黒と赤のグラデーションのゲソ、赤いアイシャドウに黒い口紅、上着は全体的に黒く、周りが赤く光っている。頭にヒガンバナを載せており、全体的に和風ホラーな雰囲気となっている。
得票率はガイコツ派のウツホと同じく、ゴースト派のマンタローを大きく下回る。ホラガイ獲得率や貢献度も酷い結果となり、ウツホにもマンタローにも敵うことなく惨敗してしまった(フウカにとって初めての「1人で惨敗」である)
バンカラ街では「回転焼き」以外の名で売られているのを見たことがない、との理由で回転焼き派。(「回転焼き」は関西方面で主流の名前であり、その意味では京都弁キャラのフウカに似合っている。)
投票数以外で他陣営と僅差の闘いを繰り広げたが、結果は惨敗。2連敗をする結果となった(投票数のみフウカ陣営がかなり下回っている)
英語圏では「挨拶といえば?握手vsグータッチvsハグ」というお題であり、フウカは握手派。なぜか得票率が低かったが、チャレンジとトリカラマッチの結果で巻き返し勝利している。
- 第12回:休みの日は? 仲間とわいわい vs 家族でほっこり vs ひとりでのんびり(Frostyfest)
3人分のチケットを用意して、どうやらすりみ連合のみんなでボウリング・カラオケ・スイーツ食べ放題に行く予定を立てていたらしく、仲間とわいわいはしゃぐ派になった。
中間発表にてトップに上り詰めていたが、ひとりでのんびり派に巻き返され完封敗北した。チケットの行方はどうなったのやら……
本祭の時は薄青ベースのコスチュームで踊る。
耳飾りを全て外しており、頭には黒いタコ足を乗せて、裾がもこもこのノースリーブワンピースに身を包み、手にはオペラグローブをはいている。
グランドフェスティバルでは、フェス開催1か月前から行われるフェス潜入レポートにて、スーツ姿にメガネをかけた新衣装を披露した。外部リンク
ヒーローモードでの登場
『そこなお方、待ちなはれ』
『このオタカラに目ぇつけるやなんて
ええシュミ してはるなぁ』
『そやけど…お上品なあんさんには
ちと 似合わへんのちゃう?』
『一見さんお断り…どすか』
『まったく いけずな おヒトやね』
『ウチが れいぎ っちゅうもん教えたる!』
『おいでやす、先生!』
サメ使いの フウカ
『ほな、フカすで!』
すりみ連合三人で地下空間・オルタナに盗賊としてお宝探しに訪れ、自身はサイト4「うめたてドリームランド」のボスとして登場。他の二人同様、3号たちをお宝を狙っていると思い込み勝負を挑んでくる。
本来タコにとって恐ろしい猛魚なサメと心を通わせ、自在に乗りこなすシャークライダー。パンクに舌を出した挑発顔は完全に暴走族である。
ステージは円形のフィールドの周りが青いインクの海で覆われており、この外海を「先生」と呼ぶ両腰にジェットエンジンを着けた巨大なホホジロザメに乗って泳ぎながら攻撃してくる。どうやら、このサメは儀式を通じで絆を結んだ特別な個体らしい。
攻略
そのままではフウカ自身に攻撃は通じないが、「先生」の方にインクを当て続けるとダメージが蓄積し、一色に染めるとダウンしてフウカもステージ中央に投げ出される。これを攻撃すれば段階が進む。
「先生」は宙返りしてヒレからインクの斬撃波を放ってくる。ワイパー系のブキのタテ振りに近い。
ステージの下に潜って噛みついてきたり、勢いよく横断する突進攻撃なども仕掛けてくる。これらの攻撃では「先生」が口を開けるシチュエーションがあり、そこにボムやコジャケを投げ込むと暴発して、ステージ中央に打ち上げられ大きな隙が出来る。ちなみにこの時の「先生」はバツ目になっている。
コジャケの場合でもちゃんと吐き出されるのでご心配なく。
実は外周を泳いでいる間も別作品のイカ型のボスの先輩と同じく、インクを当ててダメージを蓄積出来るので、宙返り攻撃にさえ注意しながら攻撃すれば大技を待たずに攻略を早める事も可能。
むしろこのことに気付かなければ物凄い長期戦を強いられる。
第2段階
『えらい元気が よろしおすなぁ…』
『せんせっ!』
『せんせっ!しっかりしとくれやす!』
『さっすが先生!』
『キッチリお仕置きしたってや!』
2段階目からはインクの海にトルネードを展開し、それに乗って2回飛び移った後、レーザーのようなインク放射をしてくるようになる。イカロールでガードできない。
この攻撃の後もしばらく口を開けるため、コジャケやボムを投げ込もう。
最終段階
『…んもぉ~~~』
『なんやねんアンタ!!』
『せんせっ!しっかりしぃや!』
『その意気やで!』
『先生の本気、見しとくれやす!!』
最終段階からはレーザー攻撃を3回連続で使うようになる。おまけに「先生」の移動も速くなる。
ここで「先生」をダウンさせ、ステージ中央のフウカを倒せば勝利となる。
撃破後
『アイタタ…
今回は これくらいにしといたるわ…』
『これで すりみ連合に勝ったなんて』
思わんといてや
『ほな、ここは退かせてもらいま…あっ』
負けた後はボムを落としてしまい、「先生」共々場外へ吹っ飛ばされる形で撤退する。
余談
人気
片目隠れ、切れ目、スレンダー体型、さらし、ロングスパッツ、クールそうな見た目に反したドジっ子ぶり、皮肉を交えた京都弁、登場時の身体を反り返させながらする高笑い、とあるシーンでの舌出しなど、フェティッシュな要素を多く持っており、少なくとも日本ではすりみ連合の中で一番人気が高い。実際、すりみ連合のメンバーの中で最初に個別記事がピクシブ百科事典に立てられたのは彼女で、2022年9月24日時点ではアクセス数も最多を誇る。
投稿作品数では同日付時点で247件。マンタローの210件よりは多いが、ウツホの418件には負けている。しかしこれは「フウカ(スプラトゥーン)」と「フウカ」の作品がかなり混在しているからと推測され、実際のフウカのイラストはこれよりもさらに多いと考えられる。
混同を避けるため、「フウカ(スプラトゥーン)」でのタグ付けが推奨されている。
足の本数について
彼女は人間に変身できるタコということが明かされているにも拘らず足の本数がイカと同じ10本である。そのため彼女はタコとイカのハーフでは?と憶測されている。
他にも、ハーフではなくそもそもモデルが類似する形態を持つコウモリダコだという説や、8本足の内1本に切り込みを入れて10本に見せかけているという説も。
男性説について
当初は男の娘説が出されていた。荒唐無稽に聞こえるが、実はそれなりの論拠となるものがあり
- 当初、すりみ連合のメンバーの性別は発表されていなかった。
- 見た目が中性的。細身の体型で胸や臀部の大きさが控えめで、女性的な体型とは言い難い。
- オクトリングには目元に黒模様があり、男女で模様が若干違うので普通は目元で性別の判別が可能だが、前述の通りフウカは極端なまでに目元に模様が少ないため、判別ができない。タコガール特有の下睫毛のような黒模様の突起がないので、ボーイなのでは?
- 海外名も登場と情報初公開と同時に判明したが、ウツホの英語名が「Frye」、フランス語版のトレーラーにおいて「踊るギャングスター」の二つ名が「ウツボの女王」となっている。そしてマンタローの英語名は「BIG MAN」、英語で「デカイ男」を意味する。しかしフウカだけ「Shiver」と、唯一名前からは性別を判断できなかった(一応、日本語版の「フウカ」は一般的に女性名だが)。
- スプラ「3」に登場する、シリーズ初の「三」人組アイドルなので今作では男、女、Xジェンダーという3つの性別の分け方をするのではないか?とも推測されていた。ウツホが女性、マンタローが男性だとすると、フウカがXジェンダーなのでは?
- メイクや色白の肌、切れ長の目、所作が歌舞伎の女形(女性を演じる男性役者)と似ている。
- 狐のお面を持っているが、狐は女性に化ける事が多い。
といった点が挙げられていた。
しかし発表から数日後、アメリカの任天堂広報はフウカに女性へ使う代名詞“she“を用いたことに加え、公式から「女性」だとアナウンスされたことで論争に終止符が打たれた。
バグ
バンカラ街のロビー横のスタジオでラジオの放映をしているすりみ連合だが、
- 通行人のクラゲをうまく誘導して体の透明な部分を通す
- 撮影モードでアタマギア『フロート クリアグラス』の眼鏡部分と体の透明な部分を上手く重ねる
- バンカラ街駅の窓に体の透明な部分を通す
いずれかを満たしている状態でフウカを見ると上着が消失してさらしだけの姿になる現象が見つかっている。
一説によると、ゲーム内の透過処理で描画するオブジェクトを2つ以上重ねて表示した際に、一番手前以降のものが非表示になってしまうという透過処理の都合によるもので、フウカの上着は半透明のオブジェクトなので、それがまるまる非表示になってしまいこの現象が発生しているようだ。
ちなみにこのバグ、amiiboで呼び出したフウカでも可能。
また、これによりさんぽや撮影機能で別の場所でもフウカを撮影可能となったが、一部バトルステージ上のガラス越しでも同じバグを起こすことができる。特にコンブトラックやキンメダイ美術館などでは、より透明度の高いガラスでバグを利用可能となった。参照動画
なぜサメが「先生」なのか
フウカは自分が使役するサメのことを「先生」と呼んでいるが、疑問に思ったプレイヤーも多いことであろう。
一般的に「先生」と呼ぶ相手は自分より地位が上であったり、知識が豊富であったりと、優位な立場にある人物である。
しかしフウカと「先生」ではどう見てもフウカが「先生」より優位な立場(命令を出して操っている側)であり、「先生」は力こそ高いものの、知能の高さで闘っているように見えない。
ではなぜフウカは「先生」と呼んでいるのだろうか?
- 仮説①:フウカより「先生」が年長であるから
フウカの一族は先祖代々サメを使役してきたことが言及されており、また現実世界においてサメはタコより圧倒的に寿命が長い。
このため本編の世界においても、ホホジロ一族の世代交代より使役されるサメの世代交代のほうが長いペースと考えられ、複数世代に渡って同じ個体のサメを使役している可能性が高い。「先生」はフウカやプレイヤーに比べてかなりの巨体であることも年長であると推測される一つの要因となっている。
つまり、フウカ自身も親やそれより上の世代から「先生」を引き継いだことで、年長者への敬意を込めて「先生」と呼んでいる……という説である。
- 仮説②:サメがオクトリングに対して上位の存在であるため
「先生」はフウカの用心棒の様な存在である可能性がある。
江戸時代を描いた時代劇においては「先生、お願い致します」というように、雇い主が用心棒のことを「先生」と呼ぶことがある。
用心棒(つまり労働者の側)は大抵の場合浪人となった武士であるが、江戸時代の身分制では、本来武士は雇う側の商人などより上な立場であるため、表面上でも丁重に扱うため、剣術など特殊技能を持っていることに敬意を示すため「先生」と呼ばれるのである。
フウカはサメを「遣っている」側ではあるものの、種族的には食物連鎖の下位であることから(スプラトゥーン世界における食物連鎖の関係は不明だが)、自分より上位の存在であるサメのことを「先生」と呼んでいる……という説である(最もミズダコの様に個体によってはサメを捕食してしまうタコもいるのだが……)。
どちらにせよ、フウカが「先生」を尊敬しているのは間違いないだろう。「先生」は英語版では「Master Mega」と呼ばれており(「Mega」はおそらく史上最大のサメメガロドンに由来。あえて意訳するなら「メガロドン師匠」といったところか)、より分かりやすく尊敬の念が表現されている。
また、日本語では「さっすが先生!」と言っていた部分は英語版では「Attaboy, Master Mega!」(attaboyは男性を励ます意味で使う単語)と言っていることから、「先生」はどうやら雄のようである。