メルバ
めるば
曖昧さ回避
- ネリー・メルバ - オーストラリアの歌手。
- メルバ・エルナンデス - キューバの政治家。
- メルバ・ブラウニー - 『ギャラクシーエンジェルⅡ』のキャラクター。
- フルーツとアイスクリームのデザート。
概要
イースター島の断崖から出現した超古代怪獣の一体。ユザレ曰く「空を切り裂く怪獣」。
オーソドックスな怪獣体形のゴルザとは対照的に、ドラゴンと鳥を掛け合わせたようなすらりとしたシャープなシルエットを持つ。体色は赤いが、身体前面の首から胴にかけてゴルザに似た岩石状の組織に覆われている。
肩口から伸びる突起から巨大な飛膜を広げ、マッハ6の猛スピードで飛行する。両腕の大爪「スラッシュクロー」と鋭いクチバシ、目から発射する山吹色の破壊光弾「メルバニックレイ」が戦力。
活動記録
出現から約2時間で太平洋を横断して秋田に到達し、ピラミッド内の巨人像をゴルザと共に破壊するが、最後の一体の破壊が間に合わず、光となったダイゴと一体化してウルトラマンティガとして蘇ってしまう。
二体がかりで襲いかかり、最初は善戦するが、赤い姿に変身したティガに深傷を負わされたゴルザが地中に逃走したため、単独での戦いを強いられる。
得意の空中殺法で翻弄するものの、青紫色の姿となったティガに蹴り落とされ、ランバルト光弾で爆砕された。
以降の作品での登場
映像作品
ウルトラマンギンガS
第7話「発動!マグナウェーブ作戦」にてスパークドールズが登場。
ファイヤーゴルザ、超コッヴ、レイキュバス、ガンQのスパークドールズとの組み合わせと膨大なビクトリウムの供給により、凶悪合体怪獣ファイブキングが誕生した。
ウルトラマンZ
第8話「神秘の光」にて、鉱石状の細胞塊が登場。ピット星人の姉妹がカブラギ=セレブロに報酬と引き換えにゴルザ、超コッヴの細胞塊と共に手渡した。
セレブロはこの肉片からゴルザ・メルバ・超コッヴの怪獣メダルを新たに生み出し、これらを組み合わせてトライキングに変身。さらに先の三枚より後に作ったレイキュバス、ガンQのメダルも追加スキャンし、ファイブキングが完成する。
ウルトラマントリガー
第1話「光を繋ぐもの」にて、メルバとゴルバが合体したような姿の怪獣ゴルバーが登場している。
書籍/漫画
『ウルトラアドベンチャー』
ブルトンが並行宇宙から呼び寄せた怪獣として登場。主人公・御蔵イオの乗る弾丸超特急「いなずま211」を襲撃し、イオの召喚したゴモラをファイヤーゴルザと共に挟撃するが、持ち上げて空中から落っことすという余計な事をしたせいでブチ切れたゴモラの尻尾攻撃で地面に叩きつけられ、あっけなく死亡した。
『DARKNESSHEELS-Lili-』
第3話~4話にて登場。
イーヴィルティガの研究所にいた怪獣の一体であり、リリとベリアルの光線のぶつかり合いで生じた余波で研究所が破壊されたどさくさに紛れてリリを拉致し、ヒュース・アーディの下へと連れ去った。
その正体はヒュースの腹心であるキリエロイド・サイロが使役する怪獣の一体で、ゴルザと共にネオバトルナイザーからモンスロードされて、ジャグラスジャグラーとダークザギに襲い掛かるが、メルバニックレイを回避され、そのまま放たれたダークザギのライトニングザギを真っ向から浴びて瞬殺された(何気にライトニングザギで倒された初のキャラクターとなっている)。
『ウルトラマン超闘士鎧伝』
ダークベンゼン配下の怪獣。ティガを目覚めさせようとするゼアスをゴルザと共に襲撃した。
ゲーム
『大怪獣バトル』
AC版EX5弾より満を持して登場。ポリゴンは新規で作成され、スーパーレア以上が一枚も無い相方を差し置いて最上位カードがスーパーレアで収録されるという好待遇付きで華々しいデビューを飾った。そして登場シーンがめちゃくちゃにカッコいい。ファンならば必見。
ステータス配分はアタック800~1000、ディフェンス500~600、スピード900~1100、パワー900〜1100と、ディフェンスに難がある分その他のスペックが軒並み高水準で、初心者にも上級者にも扱いやすいキャラとなっている。技カードの選択やバトルのテクニック次第で宇宙人系の強敵とも互角以上に張り合える。
必殺技は両腕の大爪での連続斬り「スラッシュクロー」、高空から急降下して両足蹴りを叩き込む「急降下体当たり」、目からの光弾「メルバニックレイ」が設定されている。
NEO版でも2弾より中位カードが収録されたが、そのステータスはなんとEX5弾のSRよりディフェンス値が200も高い上位互換仕様。3弾ではついに最上位カードがアタック1100、ディフェンス800、スピード1200、パワー1200というハイスペックと、新たに闇属性が追加されたメルバニックレイを引っ提げ、レアリティR(レア)で収録された。
NEO2弾からは相方ゴルザとのタッグ必殺技「ソニックメルバニックレイ」も実装されている。メルバが上空からの両脚蹴りを何度も叩き込んでいる間に後方に控えていたゴルザが頭部にエネルギーをチャージし、メルバニックレイと最大超音波光線の合体光線で相手を消し飛ばす技である。多くのゴルメルバファンが歓喜したのは想像に難くない。
NEO6弾では第四の必殺技「スクリューダイブ」を身に着けてみたび登場。ディフェンス値が3弾よりさらに100高く、ほぼ隙のないステータス構成に完成した。スクリューダイブは高空から錐揉み回転しながら猛スピードで急降下し、相手に突撃するシンプルな技。シンプルながら威力は高く、メルバニックレイとほぼ同等の威力を誇る。
RRでも収録されたが、3弾でレアリティN(ノーマル)のカードが一枚だけ収録されたのみで、以降のバージョンには登場していない。
Wii版でも召喚バトラー(AC版で言う怪獣カード)として収録。ストーリーモードではモーン・スターをビジネスに活用しようと画策していたメトロン星人の配下として登場する。
『ロストヒーローズ2』
ゴルザと共にザコ敵として登場。ゴルザよりちょっとだけ強い。
『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』
サービス開始時から、一般マーケットにて相性「速」の☆2キャラとして陳列されている最古参キャラの一体。
固有スキルは「障害物を破壊した時、必殺技攻撃力が中アップする」効果を持つ『空を切り裂く予兆』で、空中でトンボ返りして相手に突撃する必殺技「メルバニックアタック」は使用後にSPが小アップ(チャージ)される効果がある。
固有スキルは、レベル10で回避中アップ効果が追加される。
原典及び大怪獣バトルではスピードが売りだったはずが、回避が異様に低く設定されており、継承スキルの回避中アップ・回避大アップ、固有スキルによる回避中アップもほとんど意味を成しておらず、固有スキルに至ってはフィールド上の障害物を壊さなければ発動しない為、障害物の無いフィールドでは全く使い物にならない。
しかしその他のステータスはそこそこ高く、必殺技も強力で、継承スキルとリーダースキルには自分と味方の必殺技威力を底上げできる効果がある。サブメンバーとして起用する分には特に問題は無く、ここぞというときのフィニッシャーとしての活躍も見込める為、使い道が全く無いわけではない。
継承スキルも希少な『耐性気絶』を持っており、気絶デバフにもある程度耐久できる。
長らく日陰者に甘んじていたメルバだが、突然思いがけない救済が降ってくる。2021年1月27日のアップデートにて、なんと相性「技」の☆3リビルドバージョンが探査モードに登場したのである。
ステータスが全体的に上方修正され、特に回避はバルタン星人やマガバッサーに匹敵する「速」の6倍強の数値にまで大幅に強化されている。
新固有スキル『煽りたてる巨嘴』は
- フィールドに破壊可能な障害物が存在する時、そのターン中移動力が1上がる
- 通常攻撃か必殺技を受けた時、2ターンの間回避が中アップし、攻撃対象を自分に向ける
- 味方が障害物を破壊した時、障害物1つにつき自分の回避を大アップする
と、障害物破壊が条件ではない効果の他、障害物が存在する事で得られるメリットも追加されている。
メルバニックアタックの効果も「命中した時、自分の回避を大アップし、2ターンの間SP獲得率を中アップする」という上位互換仕様に変化している。
リーダースキルは相性「技」の味方の回避をアップする『回避中アップ(技)』で、継承スキルも
- 『回避・必殺技中アップ』(『回避中アップ』と『必殺技中アップ』の複合)
- 『回避中アップ・耐性気絶(強)』(『耐性気絶(強)』と『回避中アップ』の複合)
- 『回避小アップ(混成:力技速)』(相性「力」「速」「技」の混成チームの時、全員の回避をアップ)
と回避バフ尽くし。条件が全て揃えば回避がおよそ1000を突破する、まさに回避の鬼と化す。
さらに反撃で受ける威力を軽減する新継承スキル『反撃軽減』も備えており、実に抜け目ない。
この通りファン泣かせの躍進を果たしたメルバだが、「速」の方も忘れられたわけではなく、純粋な愛から継承スキルのカスタマイズやカスタムマトリクスで一心に強化しているブリーダーも少なからず存在する。
余談
企画時の肩書は「超光翼竜」。
鳴き声はメトロン星人(3代目)のアレンジ。耳に残りやすい独特の響きからかなり評価が高く、『コスモス』のマザルガス、『マックス』でラゴラスの鳴き声にも流用された他、シリーズとも円谷プロとも全く関係ないアニメ作品『妖逆門』に登場する妖・焔斬の鳴き声にも使われている。ちなみにこの焔斬、赤い体とクチバシのある顔がメルバにそっくりである。
玩具「DXビクトリーランサー」でメルバとファイヤーゴルザ、レイキュバス、ガンQ、超コッヴの5体のスパークドールズを立て続けにリードさせ、トリガーを引くと、ファイブキング専用の音声を聴くことができる。玩具をお持ちの方は是非試してみよう。
ちなみにメルバ単体のウルトランスは「セイバー」である。
初期稿では首が長かったが、操演の都合から短くなっている。
超古代怪獣に共通する岩石状のディテールは、デザイン段階ではメルバには無かったものだが、造形の際にスーツの覗き穴を隠すためにゴルザの仲間という設定も活かして黒い斑点模様が加えられ、これが最終決定稿となった。そしてガルラ以降、超古代怪獣共通のディテールとして用いられるようになる。
初登場以降は、スーツの維持や操演の大変さ等の理由から映像作品での再登場の機会に恵まれず、後年の作品に引っ張りダコなゴルザの陰に隠れがちだが、スタイリッシュなデザインと始まりの怪獣としてのインパクトから高い人気を獲得しており、今でも再登場を望むファンは多い。