データ
初出 | 第3世代 |
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威力 | 120 |
命中率 | 100 |
PP | 5 |
タイプ | かくとう |
わざ分類 | 物理 |
攻撃範囲 | 単体 |
直接攻撃 | ○ |
効果 | 攻撃後、自分の攻撃・防御が1段階下がる。 |
英語名 | Superpower |
概要
第3世代(RSE)で登場した、すごい力を発揮して相手を攻撃する技。
「すごい力ってなんだよ」と思われるかもしれないが、実際そう説明されているのだから仕方ない。
「火事場の馬鹿力」という言葉や後述の反動からして、意図的に身体のリミッターを緩め普段以上の力を発揮する技なのだろう。
威力は現在でもそうそうない120(だがSVでそれを上回る威力160のデカヌチャン専用技「デカハンマー」が登場した。ただし、連発不可。)。しかも命中率も安心の100だから本当に凄い。
ただし、対戦ゲームのそんな技にデメリットがない訳がなく、使用後に攻撃・防御が1段階下がってしまうという凄い代償も付いている。そのためヒット&アウェイ戦法が強く推奨される。
登場当初はレジロック・レジアイス・レジスチルのみが覚える準専用技であった。弱点タイプばっかりじゃねーか!
『FRLG』からはニドクインも習得するようになり、第4世代(Pt)以降は教え技として多くの物理型ポケモンに広まった。
自力習得できるかくとうタイプが現れるのは第5世代(BW)でローブシン系統とナゲキが出現するまで待たなければならない。つまり登場から2世代8年にわたって半ばサブウェポンのために存在して来た技でもある。色々と謎が尽きない。
もっとも実用上はそれでもさほど問題がなかった。
格闘技は第3世代以降急速に充実し、特に第4世代で追加された「インファイト」と段階的に強化が成された「とびひざげり」は「ばかぢから」と同等かそれ以上の威力を出せたからである。
そのため古参トレーナーの回想を聞いても「唯一王と煽ってたら粉砕された」とか「マリルリさんは昔からマリルリさんであった」とかやたらと不一致での使用例が多い。
撃つ度に威力が下がってしまうため、連発が可能な「インファイト」の方が基本的には使い勝手がよく、「ばかぢから」の採用者はぶっちゃけ「インファイトを覚えないので消去法でしぶしぶ」というのが実態である。
現在この技を特に有効活用しているのはあく・エスパータイプのカラマネロとフェアリー・ひこうタイプのラブトロスの2体である。やっぱり不一致じゃねーか!
ただし、このポケモン達のツッコミどころはそこではない。
カラマネロとラブトロスは特性「あまのじゃく」の持ち主。「ばかぢから」は使用後攻撃・防御ダウン。
すなわち、使えば使う程強く逞しくなれる訳がわからない状況を作り出せるのである。
能力上昇が丁度「ビルドアップ」と同じであったことから、付いた愛称は「筋トレ」。どう考えてもこのタイプがやる行動じゃない…しかもイカと女神なのに…
『USUM』ではラランテスというくさタイプの新たなボディビルダーも現れてしまった。こちらは華やかさと「ビームを放つ」事を売りにしていたはずの蘭である。どういうことなの・・・?
『ポケモン剣盾』では「インファイト」がわざレコードへ追加されたことで習得者が大幅に増加。
それに伴い、マッシブーンやオノノクスなど今まで「ばかぢから」を使っていたポケモン達があちらへ鞍替えしてしまった。
また、鈍重なイメージ故か「インファイト」を貰えなかったボスゴドラやクレベースなども新技「ボディプレス」を活用していることが多く、結果「ばかぢから」の採用率はかなり落ちてしまった。
さらにSVではわざマシンとして登場せず。これによりこの技をサブウェポンと採用していたポケモン達が泣く羽目となった(うちラランテスはDLC実装時にタマゴ技として再獲得)。ばかぢからの明日はどっちか。
りゅうせいぐんやオーバーヒートのように、使用した側の特攻が下がる技は数あれど、物攻が下がる技は現在においても、実はこれだけであったりする。(ステラタイプ時のテラバーストを除く)
ポケモンGO
『ポケモンGO』では2019年12月に実装された。活躍出来るのは主にトレーナーバトルで、必要量40でありながら威力が85という高性能を誇るが、原作同様使用すると攻撃と防御がそれぞれ1段階ずつ下がる。一方、ジムバトルでは「はどうだん」や「ばくれつパンチ」というライバルがいるため優先度は低い。
当初はカイロスやメルメタルなどに配布されていたが、れいじゅうランドロスやブリガロン等新しいポケモンが追加されるとばくれつパンチを差し置いてばかぢからを習得するポケモンが増えるようになった。
最近はカイリューも何故か習得した。
ちなみに、「フライングプレス」の威力、発生、硬直、効果に於いて全て負けている。尤も拾得者はマスクドピカチュウとルチャブルしかいないのであるが、ルチャブルが地域限定のため事実上マスクド・ピカチュウ専用技となっている。
ルチャブルは性能が低めなことを良いことにスーパーリーグ、ハイパーリーグで大暴れ出来ることが予想され、座が揺らぎつつある。非格闘のサブウェポン的ポジションと割切って良いであろう。
関連タグ
アームハンマー:習得者の傾向が似ている格闘技。