概要
『アイドルマスターシンデレラガールズ』と『アイドルマスターミリオンライブ!』は、ともに『アイドルマスター』シリーズのソーシャルゲームでありながら、運営会社・内容・ゲームシステム・キャラクターデザイン・バンダイナムコゲームスの監修担当、すべてが異なる別個のゲームとして成り立っている。
にもかかわらず、「この2作品ぜったい運営狙ってやってるよな……」というネタがたまに出てくる。ごくたまに、なのだが、最初にやらかしたのがあまりにインパクトがでかいので、後々も一部のユーザーから「あっ、絶対これシンデレラガールズのあれからだよな」「あっ、ミリオンライブのネタか?」という目で見られることになってしまったと言われる。
以降、双方の運営陣は今日も病気度を競っているという見方が強まっている。
個々の事件・事例(ソーシャルゲーム)
合法ロリと一升瓶事件
『ミリオンライブ!』稼動直後に発覚した、今後の行く末を決めた大事件。
まず先行で病気度を発揮したのは『シンデレラガールズ』。それまで“長年齢のキャラは長年齢らしく”ということで、30代の柊志乃・高橋礼子をはじめとしていじられキャラの川島瑞樹(28)など、年相応の外見と言動を持って描かれていた。
初期からのキャラクターだと25歳の高垣楓が童顔扱いされたり、20歳で161cmの姫川友紀が合法ロリ扱いされたりしていた(両者とも現在はほぼなくなっている)。
…ところが、そんな『シンデレラガールズ』運営に何かが見えてしまったのだろう、満を持して投入された2人目の28歳は、片桐早苗は身長152cmに2つお下げの童顔と、高校生のニュージェネレーションと並んでもどちらが年上だか怪しいものになった。にもかかわらず、トップ値92・推定カップサイズHという爆乳持ちであることも設定された。
とはいえ、身長152cmというのは日本人女性としては低身長とは言えず(平均身長は156~157cm)、初期投入のN+カードの特訓後の姿も臍出しミニスカポリス衣装と、逢えて合法ロリというものではなく、せいぜい二次創作で一部が盛り上がって終わり……と言う程度の話題性だった。
だいたい歩く話題性のカタマリみたいなのもいたし。
本格的にギャグですまなくなるのはここからである。
早苗さんの投入から約半年後、2013年2月に『アイドルマスターミリオンライブ!』稼動開始。
『ミリオンライブ!』はキャラクター固定制だが、その中で(音無小鳥を除く)最年長キャラとして設定されたのが馬場このみ(24)。身長143cm。ちょっと待て。
が、当初はその髪の色と髪型がより近い千川ちひろとの関係が取りざたされていた。
問題は初期搭載された恒常SRカードで、このみが一升瓶を抱えて寝こけるというものがあったことである。
続く2013年3月、『シンデレラガールズ』で桜祭りイベントが開催。これは前年に高垣楓がエジキになっており、酒豪ぶりを暴露させられた。今年も酒で一波乱……どころじゃなかった。早苗、テカテカのボディコンに身を包んで一升瓶抱えてクダを巻く。おいコラ元警官。
ここに『シンデレラガールズ』と『ミリオンライブ!』の病気度の争いは始まった。
同時に、前述のように「極端な低身長」ではないはずの早苗の合法ロリポジが確定した。
ちなみにこの2人、このボディサイズと顔つきなのに両者ともセクシーなオトナ路線で売り出したがっている。
このみはランドセルを背負わされるなど予定調和的な扱いを受ける。
一方の早苗は92H連装砲をフルに生かしてやや変化球ながらセクシー路線に乗ることが出来た。ただし、その代わり「私服のセンスがおかしいってか実年齢を考えても明らかに古過ぎる」という点が暴露されている。
とは言うものの、このみは『ミリオンライブ!』最年長ということで自分のことを「こんな大人が……」「いまさらアイドルなんて……」という発言をたまにするが、24歳なんて大卒初任年である。28歳の早苗(と、もう1人の28歳)からしてみれば「子供が知った風な口を利くな」と言いたいところだろう。
逆にこのみから見れば「富めるものが偉そうにいうなぁ(血涙)」ということになるだろうが(早苗は勿論、川島さんも87E。このみも推定B(Cに限りなく近い)なので貧乳とはちょっと言いがたいのだが……)。
是非一度逢わせて見たい。あ、勿論永遠の17歳も一緒にね!
ごもっとも。
ミニスカポリス事件
上記に附帯する事件としてさらに事態をややこしくした。『シンデレラガールズ』桜祭りの裏で発売された『ミリオンライブ!』のグラビア6変化ガシャで投入された[おませなグラビア撮影]周防桃子。桃子は11歳で『ミリオンライブ!』中2番目の低年齢。にもかかわらず、その衣装はなんとフトモモもあらわなミニスカポリス。
真性ロリに警察官ネタって時点で「あ、『シンデレラガールズ』のあの人おちょくってんな」ってなもんである。
しかし桃子さん、ミニスカからはみ出すフトモモが11歳とはとても思えないほどセクシーなので困る。が、桃子さんは年齢こそ11だが、子役としてすでに芸能界での活動歴がある。基本的に“アイドル候補生がトップアイドルを目指す”ゲームである『アイマス』においては、ほかのキャラからすればいわば先輩である。ならばこの役へのアジャスティングも納得できると言うもの。
オレっ娘バッティング偽装事件
『アイドルマスターミリオンライブ!』で初めて登場したのが、1人称が「俺」である所謂「オレっ娘」である。永吉昴がその嚆矢になった。
それまで木場真奈美のようなマニッシュキャラはいた。しかし昴は「親に(女らしくなるため)アイドルでもやって来いって言われた」「アイドルって何だ?」というアーケード以来の菊地真を始めて上回る病気度(運営が)のキャラになった。
一方2013年5月に『シンデレラガールズ』でも結城晴を投入。やはり“女らしくなるために”親にアイドルをやらされることになった。とはいえ、やるからには徹底してやる主義らしい昴とは対照的に、晴は女らしくなることにもアイドルをやることにも消極的だった。
現在は昴はノリノリ。「ラーメン屋でサインを求められたい」らしい。一方で「昴君かっこいい」と言われているらしく、先達者の辿った道を順調に(?)進んでいるようだ。
一方の晴も、親愛度MAXでアイドル活動を肯定するようになり、さらに低出現度R化(カードのレアリティはRになっているが、実際にはSR並みの投資が必要)も果たしている。
めでたし、めでたし……
で、終わらなかった。
問題は晴の年齢とスリーサイズである。
13歳で身長140cm。74-55-78……待てこら。
これは昴と晴のバッティングを隠れ蓑にした千早いじめ(B72-W55 推定AA)兼藍子いじめ(B74-W60 推定AAA)じゃねーか!
『アイドルマスター』の奥は深い。どういう風に深いか間違っている気がするが、とにかく深い。
それはバットじゃねぇ! 事件
またしても『ミリオンライブ!』側は永吉昴。
2013年5月に好感度300が実装されると、昴が好感度300時に呟くメッセージに
「野球好きなアイドル集めて草野球チーム作りたいな、監督はプロデューサーでいいよ」
というものが加わった。
一方、『シンデレラガールズ』では野球と言えば姫川友紀。ただし彼女は長年、特定のプロ野球チームを応援している、所謂見る専だと思われていた。
ところが、2013年9月の『アイドルプロデュース チャレンジクッキング イタリアン編』で、友紀はプレイする側でもあった、というか、プレイしている方からプロ野球にのめりこんでいったという事実が語られる。
さらにイベント中のコミュで、
「野球好きなアイドルを集めて、草野球チームをつくろうよ」
と言ったのだ。
こ、これはまさかコラボイベントへの布石か!? との見方もあったが、現在のところ実現していない。片方の親会社がプロ野球チームを持っていることも実現が難しい遠因か。
ちなみに事件名は友紀がなんか知らんがやけに執着していた食材から。西洋ではあまり食べない。
「1人で2人」の真相事件
『ミリオンライブ!』の望月杏奈は、平時、ややダウナー傾向でインドア派、外出時も携帯ゲーム機を手放さないというキャラクターである。
この点で『シンデレラガールズ』で親和性が高いのは、究極のインドア天使双葉杏である。
ところが、衣装を着て、スタンバッたとたんに…まるで別人に。ハイテンションで飛ばす系のキャラに大変身するのである。
え? 口調こそ普通だけど、こんなハイテンションキャラ、『シンデレラガールズ』にもいなかった?
「待て。これで好きなものが“可愛いもの”って完全に諸星きらりじゃねーか!」
2人で1人と称した某漫画家の大御所とは対照的に、杏奈はあんきら2人分を1人に集約した1人で2人キャラだった。
この点では別に大御所がいるので、その例に近いものではないだろうか……と言われていた。
ところが、CD『LIVE THE@TER PERFORMANCE 03』 のドラマパートで、実はトランス後のキャラと言うのは杏奈が意図してつくった別人格を演じている状態であることが明かされた。
その為身体の方が追いつかずガス欠になって急にダウナーモードに落ちてしまう危険性があるらしい。
とは言うものの、可愛い衣装を見たときの反応や、最近は自分がプロデュース(タイアップ)するゲームの構想に入りだすと止まらなくなったりもするなど、明らかにスイッチが勝手に切り替わっており、究極的には「どちらも杏奈」なのである。
ちなみにファンを大切にする態度はあんきらどちらも杏奈に及ばない。おまえら17歳だろ!(杏奈は14歳)
しかし、杏奈はハイテンションモードの擬似人格を別のアイドルを参考につくったと言っているのだが……それってもしかして?
アングロサクスン大和撫子アイドル道探求事件
『ミリオンライブ!』のエミリー・スチュアートは大和撫子を目指すアングロサクスン女子である。
というか、現時点で13歳にしてそのへんの女子中高生より立派に大和撫子である。
しかし彼女はキャシー・グラハムらとは違い、日本に移住したのはつい最近。
なのでたまーに“アメリカ人のステレオタイプ的な誤った日本観”が飛び出してくる。
それが顕著に出たのが今回の「極めよ! アイドル道」。
「日本の武道、知ってます! 剣道、なぎなた、忍術……あの、忍術の修行はないんですか?」
浜口あやめさーん、御指名ですよー!
ま、それはさておき……
エミリーは13歳ながら身長156cm・体重41kgとかなり大柄……って……
ちょっと待て。メアリー・コクランの件(11歳で身長152cm)といいモバマス運営もグリマス運営もローティーンのアングロサクスン女子になにか変な期待とか幻想抱いてないか?
(もともと女性は男性ほど人種間の差異が顕著ではない)
そんなエミリーが剣道に挑戦した結果。
「うぅ……剣道はとてもかっこいいのですが、面が重くて、頭がフラフラしてしまいます…」
『シンデレラガールズ』、というか現状『アイドルマスター』では(前職で必須の片桐早苗を除けば)剣道を収めているのは脇山珠美が代表格。
しかしそんなタマちゃんのスペックは、身長145cm・体重38kg……
エミリーの体格でフラフラしていたら、タマちゃんにはとても務まらない。
まぁ、まったくの初心者であるエミリーが被った面が、サイズが合わなかったか、その前にPが被っていたかのどちらか、と言うのが真相だろう。
しかしタマちゃんの年齢は16歳……同じく72で16歳であまりに華奢なことで有名なあの人の連パイぶりに対して、トータルのボディスペックでは互角に転がり込んでだだけでも大健闘としようじゃないか…… タマちゃん……お前は今、泣いていい。
たなばたコスプレ事件
…それは2014年7月7日に起こった。
【ミリオンライブ!】のゲーム中の七夕イベントで、
ピヨちゃんこと音無小鳥が織姫風コスチュームでプロデューサーに“天の川そうめん”を配布していた。
以前に唱えた「ちひろさんには負けていられない」という発言を体現したものである。
…が、【シンデレラガールズ】でも千川ちひろも負けじと織姫風コスチュームで“ミルキーウェイゼリー”を配布していたのである。
しかも、「どうですか?私も負けてませんよね♪」というセリフと「みんながトップアイドルになれますように」と書かれた短冊付きで。
道を譲らずに真っ向から受けて立つという姿勢は立派であるといえるだろう。
まじめな事件
2014新春イベントバッティング事件
これはまじめな事件である。
両ゲームとも対人戦イベント(『シンデレラガールズ』のプロダクションマッチフェスなど)が存在し、定期的に開催されている。
このイベントはどちらも時限でバトルを行うことになる。通常、12:00~13:00、15:00~17:00、19:00~21:00または21:00~23:00。ただし平日の12:00からは開催されないこともある。
この為、両者でこの種のイベントのバッティングが起こると、両方ともプレイしているPに負担が増える。しかも、ヘビープレイヤーほど著しく不利になる。
この為、両者の対人戦イベントはおそらく意図的にバッティングしないようになっていた。
しかし、『ミリオンライブ!』にとって初の年明けとなった1月上旬期のイベント枠で、ついに『シンデレラガールズ』の「プロダクションマッチフェス」と『ミリオンライブ!』の「新春アイドル干支レース」がバッティングしてしまう。
この為以下のような措置がとられた。
- 1時間のみのショート枠となる12時からの開催枠について、『ミリオンライブ!』側が1時間繰り上げ11:00~12:00の開催とした。
- 「新春アイドル干支レース」開催の初週末である1/11、1/12については、『ミリオンライブ!』の19時からの開催枠を30分繰り下げて19:30開始とした。
- 1/14は『シンデレラガールズ』が15時からの開催枠を返上し、『ミリオンライブ!』側は14時からの異例の開催枠を設けた。
- 夜の開催枠は極力競合しない(たとえば『ミリオンライブ!』が19時から開催する日は『シンデレラガールズ』は21時からとする)ようにされた。
若干『ミリオンライブ!』側が割を食っている内容だが、両者の登録ユーザー数を考えれば『シンデレラガールズ』側がやや優遇されるのは仕方のないことだろう。
シリーズ全般にかかる案件
普通ってナニ? 問題
天海春香……1人目
島村卯月……2人目
春日未来……3人目。
多くを語る必要はあるまい。アーケード・コンシューマ版、『シンデレラガールズ』、『ミリオンライブ!』それぞれの「普通(没個性)さん」である。
が、これは別に運営が病気というわけではない。
元々『アイドルマスター』自体、現在で言うソーシャルゲーム・ブラウザゲームの要素が強かった。ただ、当時はブロードバンドも今ほど普及しておらず、それ以上に端末の性能が遅かったため、店舗においた専用の筐体を使う必要があったのである。
その形態において、新規プレイヤーが最初に課金する際、“これがスタンダードなキャラなんだな”と一目でわかるよう、出来るだけ無個性に、ニュートラルに設定されたのが天海春香というキャラクターなのである。
それを受け継ぐ形で、島村卯月、春日未来はそれぞれ登場している。
(未来は若干、『アイドルマスターDS』(育成ゲームではない、アイドル自身が主人公)の日高愛から受け継いだ部分があるようだが)
ただし、この「普通」とは「普通ではない」。
「人間なくて七癖(あって四十八癖)」と言われるとおり、極端な没個性のため、かえってニュートラルすぎる設定が3人の「個性(笑)」となってしまった。
一方、ユーザーに課金を強要しない(という建前で)発売されたXBox360版『アイドルマスター』では、「極端に没個性と言うわけではないが、これと言ってキョーレツな個性を持っているわけではない、適度にわがままな、つまりそこら辺にいる女子高生」というポジションの星井美希が登場する。彼女に連なる「どこかにはいそうな、本当の意味での普通の女の子」も、やはりソーシャルゲーム2作品に受け継がれていく。
ただ、後発のアイドルマスターシャイニーカラーズは普通の系譜の櫻木真乃よりもアイマス御三家ですらない園田智代子のほうがよっぽど無個性だったりする。
(→普通の系譜も参照)
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