ラッキー・マザー(Fate)
らっきーまざー
『いやはや……これは失策、だが残念かな佐伯嬢。ランサークラスである我がサーヴァント、ラッキー・マザーには何人足りとも傷つけることまかりならん!』
北海道在住の匿名希望さんのアイデアから誕生した。
ミトコンドリアDNAに裏付けされる『人類共通の母』の一人たる、『ラッキー・マザー』。
いわゆる『人類最初の女』でも『人類の進化のターニングポイント』という訳でもなく、『人の母型の祖先を辿った際の共通の先祖』である。つまり、この英霊が英霊足り得る理由は『人類の母親』だからと言うより、『学術的な証拠』だったが故。
人類共通の母というだけあり、『子孫への攻撃は出来るが、子孫たちからの攻撃は受け付けない』と言う特殊な能力を持っており、言葉通りならヒトとの混血児や、ヒトに降格した人物ならば、太陽神の息子だろうが、英雄王だろうが、怪物退治のエキスパートだろうが、グランドキャスターであろうが攻撃を無効化してしまえると言うことになる(人間の体を依代とした疑似サーヴァントも引っ掛かる可能性もゼロではない)。おっそろしく厄介な能力であるが、逆を言えば、完全な人外鯖に純神霊、真祖や『マスターを直接仕留める』戦法には弱い。
この能力の穴を突いて、TVSP版ではキャスターの『ギリシャ火』のフルパワーでマスターごと焼き尽くす事で脱落した(似た戦法でマスターを仕留めようとした人物なら前例があり、この時に使われたクラスもキャスターであった)。
なお、乗り手を失った乗騎の攻撃や出自は人間だが完全な人外になった人物の攻撃はこうした効果の穴に入るかは不明。
また、型月の人類史的には神代に当たる英霊である為なのか、あるいは子孫が空を飛べる術を発明したからか、空を飛行する能力を持ち、キャスターの砲撃を躱している(キャスターも人の子である以上、攻撃を躱さなくても良いのだが)。
恐らくは体に浮いたビット(石器か?)の働きによるものと思われる。クラスもランサーなので、この石器が武器なのだろう。
後述する別の概念系サーヴァントのように説が誤りであると論破することで無力化出来るかどうかは不明。
こちらはギリシャ神話の原初の女性。
ラッキー・マザーの由来は前述の通りなので存在は矛盾しない。
メソポタミア神話の原初の神にして人類悪。ラッキー・マザーと違ってヒトに由来する者達の攻撃はちゃんと通用するが、子孫達の存在がティアマトの存在証明である以上、死ぬ事は無く、主人公の奇策やグランドアサシンの助力を得てやっと倒す事が出来た。
ギリシャ神話の大英雄。神性以外の攻撃は受け付けないと言うラッキー・マザーに近い能力を持つが、ラッキー・マザーと違って、踵を破壊すればきちんと無効化できる。ちなみに彼は父親が人間であるので、ラッキー・マザーに攻撃は効かないものと思われる。
女性特攻とも言うべき宝具を持つが、やはり出自が子供の悪霊である為、ラッキー・マザーには通用しないと思われる。一応ラッキー・マザーは『彼女たち』にとっての母親でもある為、懐く対象にはなり得るのかもしれない。また、『彼女たち』は仲良くなればなるほど胎内回帰(最悪殺害も有り得る)したくなる願望を持っているが、ラッキー・マザーの能力が能力だけにそれが叶わないと言う悲しい運命が待っている。
ちなみに彼女たちの現世の『おかあさん』に当たる人物も緑色の髪の女性だった。
同じく学術証拠を根拠に召喚されている概念系サーヴァント。
女性のラッキー・マザーと男性のマックスウェル、ミトコンドリア・イブ仮説が誤りと証明されつつある(及び大衆の誤解により説得力を失いつつある)ラッキー・マザーと情報熱エンジン論により仮説が強化されつつあるマックスウェルと互いに対照的な存在。
- TVSP版に登場したサーヴァントの中でも一二を争うチート能力を持つサーヴァントで、防御能力だけならセイヴァーと互角であるプラトンをも上回る。しかし、プラトンの能力が「人類で最も人間心理に通じているため、いかなる攻撃も避けてしまい、ただ歩いて殴るだけで相手は防御もできずやられる」である為、永久に決着が付かない。まさに『矛盾』である(それ以前にマスターが魔力切れで死ぬが)。もし、キャスターがマスターごと退場させていなければTVSPの尺は足りなくなっていただろう。
- ゲームバランスが崩壊しかねない性能である為、他の氷室の天地鯖はともかく、神霊すらも召喚できる聖杯探索には参戦する可能性は極端に低いと思われる(一応TVSPはその聖杯探索とのコラボ企画だったわけだが)。