佐々木小次郎(YAIBA)
ささきこじろう
CV:小杉十郎太
江戸時代の伝説の剣豪、佐々木小次郎その人。一般的なイメージ通り長いポニーテールに月代の無い前髪頭、ド派手な羽織を着ている長身の青年。類稀なる美貌を持ち、女性に滅茶苦茶モテるがムサシを超えるほどの助平で女好き。かぐや襲来の際には「このままでは世界中の女が老婆になってしまう!」と泣き喚くほどであった。ムサシ同様かなりのナルシストであり、自分を「日本一のスーパーウルトラグレイト美剣士」と称して久しい。
本来は1612年4月13日の巌流島の戦いで宮本武蔵に破れ、命を落としていたのだが、なぜか死体は腐らずに樽に収められて巌流島に埋葬されており、鬼丸猛の命を受けたクモ男により「河童の卵と竜の涙、蛾の鱗粉を浴びせ、顔をなでる」という適当な方法で無理矢理生き返らされる。
蘇生当初は目が赤かったが、徐々に生前と同じ普通の目になる(たまに腹黒くなった時は目が赤くなる描写も)。
クモ男に目覚めさせられた後はムサシへの恨みで散々刃一行を追い回し、東京で鬼丸に引き合わされるも、持ち前の我の強さから鬼丸の軍門に下ることを拒み、見かねたクモ男の舌先三寸で「刃を倒して自らが日本一であることを万人に認めさせる」という、ある意味生前(というか史実)から変わらぬ野望を抱く。
こうして小次郎は刃と東京ドームで決闘し物干し竿の力で優位に立つも、刃が雷の玉の力を自在にコントロールできるようになり敗北。雷神剣をパクるために勝手に峰道場に居つく。
勿論そうそう簡単に雷神剣を盗めるわけもなく、なんやかんやあって鬼丸と完全に敵対する立場となり、一度は鬼丸四天王最強の男・ドライドライに寝返ったり、クモ男の作戦で老化したりもしたが最終的に刃一行に協力する。
竜神の玉編においてはムサシと共に刃の玉探しを手伝うも、新潟で柳生十兵衛光厳の挑発に乗って宇宙空間まで飛び乗った物干し竿を伸ばしてしまったため、軽く蹴り倒されて運よく東京の峰道場の真上に倒れ込んだ。コナンなら間違いなく死んでる所だが、一足早く東京に帰ってしまった小次郎は峰道場の女性門下生に鼻の下を伸ばし道場に留まってしまう。こうしてゲロ左衛門とナマコ男が代わりに向かうこととなった。
かぐやの討伐や地下帝国での決戦にも参加し、最終章である織田信長御前試合では順調に勝ち進むも準々決勝で人間に戻った鬼丸に完敗を喫する。
エピローグ後は美貌と身体能力を活かして俳優に転身し、大人気を博した。なお蘇生~最終話までで5年近く経過しているが、死を乗り越えたため全く老けないことが判明した。
なお、仮にムサシを巌流島で討ち取っていた場合、彼の方が400年以上生きながらえていたらしいが、その場合には雷神剣は刃の手に渡ることも無かったとのこと。おそらく雷神剣の存在にも気付いていなかったのだろう。
小次郎の愛刀であり、身の丈ほども有る太刀。しかしてその正体は莫大な魔力の塊に外ならず、普段は獅子の毛で編まれた柄紐で魔力を抑えている。そのため、不用意に柄紐をほどくとワームホールが発生し、過去の世界に飛ばされてしまう。実際、刃は誤って紐をほどいてしまい、小次郎が死んだ1612年まで飛ばされている。この時に(まだイケメンだった頃の)ムサシと出会い巌流島の戦いの顛末を教えたため、危うく刃本人が消滅し現代が鬼丸の世界になってしまう所だった。柄紐を再び結ぶと未来に繋がる2つ目のワームホールが開くため、そこに飛び込むことで刃は現代に帰還できた。
物干し竿の刀身は小次郎の意思でいくらでも伸ばすことが出来る。
そもそもが小次郎は生前から落ちてきた材木を一瞬で1万個の破片に切り刻み、破片全てを割り箸の形になるまで削り取り、更に全てに記名する(ムサシも全く同時に行った)という頭がおかしいレベルの剣術の使い手であったが、この能力により実質、どこに居ようが斬撃が届く。この特性により物干し竿は新幹線や岸壁、森林を一撃で切り裂くほどの破壊力と射程距離(注:剣です)を有し、「巌流」の極め技燕返しも相まって非常に戦いづらい。
というか作中設定では、定刻通りにムサシが巌流島に着いてたら小次郎が勝ってたらしい。
ちなみに物干し竿には自意識があり、打たれてなんぼの玉鋼の癖に阿蘇山火口の岩に触れそうになるとイヤイヤをして曲がっていた。
『名探偵コナン』52巻掲載「因縁と友情の試写会」では「スターブレイドⅥ」という超ヒットSFアクション映画を少年探偵団が見に行っているのだが、そのヒロインが炎の女戦士キササという名前らしい。他にも「スターブレイドⅥ」では『YAIBA』に出てくる剣豪をもじったキャラクターが登場している。